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第一章
第二十話 新居
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「──おお。外観も綺麗でしたけど、部屋も綺麗ですね。流石は新築だ」
レイカ先輩に連絡を取った3日後。
時間を作ってくれたレイカ先輩に案内されて、彼女の実家の天城家がオーナーである覚醒者向けの高層マンションに来ていた。
「気に入ってくれた?」
「はい。部屋も広いですし、立地条件も良いのでとても気に入りました」
「それなら良かったわ」
「でも本当に良いんですか? こんな新築の高層マンションの部屋を貰っちゃって」
レイカ先輩に連絡を取った際に、引っ越しを考えていることや諸々の事情を説明したのだが、そしたらタダで部屋をくれると言ってきた。
その理由というのが……。
「気にしなくて良いわよ。大事なビジネスパートナーのためだもの。それに、下級覚醒者の身で貴重なアーティファクトを入手するほどの有望株への投資だと考えればおかしなことではないでしょう?」
「まぁ、そうかもしれませんね」
前世では力を示しても底辺の扱いを受けていた身としては、涙が出そうなぐらいの好待遇だな。
少しでも安くしてくれたら嬉しいと思って連絡したのに、まさか無料になるとは思わなかった。
まぁ、タダとは言っても細々としたモノは支払わないといけないのだが、元々の実勢価格を考えたら天と地の差があるので全く気にならない。
何かしらお礼をしたいところだが、レイカ先輩や父親の天城社長が喜ぶような代物は手元にないんだよな。
○名前:外神クロヤ
⚫︎等級:中級
⚫︎レベル:16
⚫︎個人特性:生存、恩讐、反逆
⚫︎クラス:破壊者
⚫︎異能:万物変換
・第0層……【経験変換ノ理】
外神クロヤの成長を段階を経て支援する情報・経験変換システム。
収集した凡ゆる情報からクエストを構築し、その報酬という形で成長要素を効率的に変換する。
追加機能〈ダンジョン探知〉〈広域マップ〉。
・第1層……【魔生変換】
自らの魔力と生命力を相互に変換可能。
・第2層……【彼我変換】
対象の魔力と生命力を自らへと変換可能。
・第3層……【属性変換】
自らの魔力を認識済みの属性魔力へと変換可能。
・第4層……【肉体変換】
自らの能力値を別の能力値へと一時的に変換可能。
・第5層……【形状変換】
対象の形状を別の形状へと変換可能。
・第6層……未解放。
⚫︎スキル
【威圧】〈B〉
【強拳】〈C〉
【幸運】〈A〉
【耐性貫通】〈A+〉
【破壊本能】〈A〉
【鉄身】〈C+〉
【剛撃】〈C+〉
【風塵魔法】〈B〉
【植物支配】〈A+〉
【気配察知】〈B+〉
【蟲殺し】〈A〉
【弱点看破】〈B+〉
⚫︎各種能力値
筋力値:69(+5)
耐久値:71(+10+3)
敏捷値:82(+3)
反応値:93
精神値:99
知能値:84
体力値:78
魔力値:93
覚醒値:160
幸運値:20(+30)
⚫︎装備(◇2/3)
〈八咫烏の三翅刀〉1/3
〈八咫烏の三翅刀〉2/3
〈八咫烏の三翅刀〉3/3
〈盗賊王の七つ秘具:盗賊王の技装手〉
〈宝納の指環〉
〈オーガの偽証〉
〈愚者の奔走〉
〈隠者の祈り〉
〈魔喰の精霊剣バアル〉
〈蒼銀絹の護身衣〉
〈月神の賢眼〉◇
〈支配の王環〉◇
今現在のステータスに表示されているように、〈支配の王環〉や〈魔喰の精霊剣バアル〉とかがありはするが、これらは俺の探索者用装備だから流石にプレゼントすることはできない。
うーむ……近場に新しいダンジョンでも出現した時に、その情報をタダで提供すればお礼になるかな?
「ちなみに私もここに住んでるのよ」
「あ、そうなんですね。先輩はどこのフロアですか?」
「このフロアのすぐ上の最上階よ」
「最上階ならペントハウスでしたか。このマンションのペントハウスなら眺望も良さそうだ」
ペントハウスってなんか憧れるよな。
最上階だと災害時は大変そうだけど、それを除けば部屋も広いし特別感がある。
覚醒者の高い身体能力やスキルがあれば、災害時のデメリットも気にならないだろうから、高位覚醒者であるレイカ先輩が住まうのも納得だな。
俺も使い切れないほどの金があったらペントハウスに住むんだが、まだまだ先の話になりそうだ。
このマンションに移る手続きの殆どはレイカ先輩の方でしてくれるそうなので、俺はその場で幾つかの書類に目を通して必要事項を記入するだけでよかった。
俺達に同行していたこのマンションの不動産担当者に記入の終わった書類を手渡す。
これで俺がやることは終わりだ。
担当者が言うには明日からでも入居できるらしい。
入居までの流れが早すぎる気がするが、これもオーナー一族の力なのかもしれない。
「クロヤ君のこの後のご予定は?」
「特にありませんけど、先輩のおかげで引っ越し費用が浮いたので、新居用の新しい家具でも見に行こうかと思っています」
「それは良いわね。私オススメの家具屋があるんだけど、良ければ案内しようか?」
「そうですね……では、お願いします」
レイカ先輩の今の物言いから、どんな答えを期待しているかは明らかだ。
新居を提供された身で断わることはできないので、返す答えは一択だった。
まぁ、俺は安物しか知らないから、見聞を広めると思えば悪い話ではないよな。
あまりにも高い物や、趣味ではない物については普通に断ればいいだけだ。
せっかくの機会だし、年上美女とのちょっとしたデート気分を楽しむとしよう。
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