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連載2
神との戦い2
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「……くそ……神だという慢心から、剣の一撃くらいはわざと受けると踏んでいたが、思った以上に守りが固かったな」
苦痛のうめき声をあげながら、よろよろと立ち上がった兄様に、慌てて手をかざす。
「待って、兄様。すぐ私の力で……」
「やめろ。ディアナ」
けれど兄様の体を癒すよりも早く、兄様が私の手首を掴んだ。
「ずいぶんと顔色が悪い……本当はお前、今、聖女の力をほとんど使えない状態なんだろう。俺がいない間にどれだけ無茶したんだ?」
「に、兄様の傷を癒すくらいなら大丈夫だよ!」
「つまり、今の俺の傷を癒すのが精一杯ってことか。……そんな状態で力を使おうとするな」
「……でも……」
でも【厄】に侵されている体は、時間が経つごとにきつくなってきていて、このままじゃ残った聖女の力すら使えなくなってしまう。
今だって、気を抜けば失神してしまいそうだ。
使えるうちに、聖女の力を使ってしまいたい。……それが兄様がこの状況を打開する為に、本当に役に立つかはわからないけれど。
そんな本音を口にすることはできなくて、言葉に詰まって黙り込む。
私が【厄】に侵されていることを知れば、きっと兄様は私を気にして思うままに動けなくなる。
兄様には、私が少し疲れているくらいに思っていてほしい。
兄様の邪魔に、なりたくはない。
何も言えなくなった私を、兄様は穏やかで優しいエメラルドの瞳で見つめていた。
「……なあ、ディアナ。お前は聖女の力を体に纏って結界のようにできたよな。今の状況でも、一人分くらいならあれ、できるか?」
「え……できると思うけど……」
「なら、よかった。……あと、【厄】を捕まえて結晶化するのにはかなりの力が必要だけど、結晶化を解除することは簡単だって前言ってたよな?」
「…………」
【厄】を捕らえて結晶化する為にはかなりの体力と気力が必要だけど、結晶化を解除することは簡単だ。
結晶化された【厄】そのものが、元の状態に戻りたがっているから、私は聖女の力による締め付けを解除すればいいだけ。リボンを解いたり、樽の栓を抜くように、【厄】は簡単に元の状態に戻せる。
兄様はルイス王に見えないように、結晶化された【厄】が詰まった袋を懐から取り出した。
「ディアナ。お前の回りに聖女の力の結界を張ったら、すぐに今まで貯めてきた【厄】の結晶化を解除しろ。……ルイス王は中身は神かもしれないが、【器】は人間だ。【器】を奪われた【厄】の寄生対象に含まれるだろう?」
苦痛のうめき声をあげながら、よろよろと立ち上がった兄様に、慌てて手をかざす。
「待って、兄様。すぐ私の力で……」
「やめろ。ディアナ」
けれど兄様の体を癒すよりも早く、兄様が私の手首を掴んだ。
「ずいぶんと顔色が悪い……本当はお前、今、聖女の力をほとんど使えない状態なんだろう。俺がいない間にどれだけ無茶したんだ?」
「に、兄様の傷を癒すくらいなら大丈夫だよ!」
「つまり、今の俺の傷を癒すのが精一杯ってことか。……そんな状態で力を使おうとするな」
「……でも……」
でも【厄】に侵されている体は、時間が経つごとにきつくなってきていて、このままじゃ残った聖女の力すら使えなくなってしまう。
今だって、気を抜けば失神してしまいそうだ。
使えるうちに、聖女の力を使ってしまいたい。……それが兄様がこの状況を打開する為に、本当に役に立つかはわからないけれど。
そんな本音を口にすることはできなくて、言葉に詰まって黙り込む。
私が【厄】に侵されていることを知れば、きっと兄様は私を気にして思うままに動けなくなる。
兄様には、私が少し疲れているくらいに思っていてほしい。
兄様の邪魔に、なりたくはない。
何も言えなくなった私を、兄様は穏やかで優しいエメラルドの瞳で見つめていた。
「……なあ、ディアナ。お前は聖女の力を体に纏って結界のようにできたよな。今の状況でも、一人分くらいならあれ、できるか?」
「え……できると思うけど……」
「なら、よかった。……あと、【厄】を捕まえて結晶化するのにはかなりの力が必要だけど、結晶化を解除することは簡単だって前言ってたよな?」
「…………」
【厄】を捕らえて結晶化する為にはかなりの体力と気力が必要だけど、結晶化を解除することは簡単だ。
結晶化された【厄】そのものが、元の状態に戻りたがっているから、私は聖女の力による締め付けを解除すればいいだけ。リボンを解いたり、樽の栓を抜くように、【厄】は簡単に元の状態に戻せる。
兄様はルイス王に見えないように、結晶化された【厄】が詰まった袋を懐から取り出した。
「ディアナ。お前の回りに聖女の力の結界を張ったら、すぐに今まで貯めてきた【厄】の結晶化を解除しろ。……ルイス王は中身は神かもしれないが、【器】は人間だ。【器】を奪われた【厄】の寄生対象に含まれるだろう?」
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