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親友の証に♪
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画廊部屋に案内すると案の定驚かれた。
「す、凄い!」
「素敵ねー♪」
3Dアート展は好評であった。
少し奥手?っぽい妹のランちゃんも見とれていた。
「凄い迫力………」
ランちゃんは最近完成したリヴァイアサンとファフニールの迫力ある龍の絵をジーと見つめていた。
「きゅい♪」
「にゃん♪」
!?
むむむっ!子龍のマリンは嬉しいとネコの声を出すんだよね♪シオンを追って子龍達が飛んできた。
「えっシオン、その子達は?」
「カーマインとマリンだよ♪卵から孵ったの!いーこいーこ♪」
撫で撫でしながらシオンは答えた。
メリッサとリリィ、それにランちゃんまでもが子龍に群がった。
「か、可愛い~♪」
「意外と柔らかい!?」
「よーしよーし♪」
ネコのように首下を撫でると気持ち良さそうに、喉を鳴らした。
ワイノ♪
ワイノ♪
「楽しいね♪」
「本当に♪」
いつの間にか侍女さんがやってきて、部屋の奥のテーブルにお茶の用意をしてくれた。
「本当にシオンは素晴らしいですわ!」
「シオンの絵はいつまで見ても飽きないね」
「うん、子龍も可愛いし楽しいです……」
ちょっと内気なランちゃんも嬉しそうだ。
「この後、みんなの絵を描いてプレゼントしてもいいかな?」
シオンの提案に子供達は喜んだ。
「「ぜひ、お願いします!」」
シオン達は楽しい時間を過ごした。今回は鉛筆で下書きをして、後日完成したらプレゼントすることになった。
そろそろ帰る時間になり、名残惜しそうな顔をみんなした。
「シオン、1つお願いがあるの!」
メリッサちゃんの真面目な顔に何だろう?と首を傾げた。
「私、シオンみたいに強くなりたいの!お父さんがバーニングハート家の騎士団は強いって言っていたから訓練させて欲しいの!」
「わ、私も姉さんに言われて、魔法の勉強を始めたんですが、魔法書は高価だしここで教えて貰えないでしょうか?」
二人は働いて御礼を返すと言った。シオンは、下級貴族の二女三女などが高位の貴族の屋敷に奉公に行くことがあると聞いたことあったが、せっかく友達になったメリッサを使用人とすることに抵抗があった。
「う~ん………お願いすれば無料で訓練ぐらいは教えてくれるよ」
腕を組んで悩むシオンに声が掛けられた。
「なんだシオン、良いんじゃないか?」
シオンの兄ルークとレインがやってきた。
「ルーク様!?」
リリィが嬉しそうな声上げた。
「やぁ、リリィ。久しぶりだな。元気にしてたか?」
「は、はい!元気ですわ!」
キュピーーーン!!!
シオンは察した。それはメリッサとランちゃんも一緒だった。女の勘とは少女でも鋭いものなのだ。
「それにしても、リリィがあのクソ王子の婚約者になるなんて同情するよ。あっ、でも黒髪の方だったか?」
ずーーーーん!
一気に空気が重くなった。
「…………はい、そうなんです」
ちょっと!いくら私の兄でも鈍感過ぎるでしょう!シオンは話題を変えることにした。
「それより、メリッサの訓練の事ですよ。お兄様は賛成なんですか?」
「うん?ああ、賛成だぞ。うちで住み込みで働けば、貴族のマナーが無料で教われるし、給金だってでる。悪い話じゃないと思うけど?」
「で、でも、せっかく友達になったのに、その、まだ子供のメリッサとランちゃん達だけ働かせるのはちょっと…………」
悩むシオンにレインがフォローした。
「確かに、公的な場所では遣える主と侍女としての主従関係は守って貰うけど、普段は友達同士の付き合いができるから大丈夫だよ?それに、シオンの友達をこき使わないから安心してね?」
レインが微笑んでメリッサとランちゃんを見ると、ランちゃんが赤くなった。
フムフム、ほうほう?
これはランちゃんも?
おっと、思考が脱線してしまった。
「取り敢えず、お父様に確認してみましょう」
侍女にお父様達を呼んできてもらうことになりました。
「す、凄い!」
「素敵ねー♪」
3Dアート展は好評であった。
少し奥手?っぽい妹のランちゃんも見とれていた。
「凄い迫力………」
ランちゃんは最近完成したリヴァイアサンとファフニールの迫力ある龍の絵をジーと見つめていた。
「きゅい♪」
「にゃん♪」
!?
むむむっ!子龍のマリンは嬉しいとネコの声を出すんだよね♪シオンを追って子龍達が飛んできた。
「えっシオン、その子達は?」
「カーマインとマリンだよ♪卵から孵ったの!いーこいーこ♪」
撫で撫でしながらシオンは答えた。
メリッサとリリィ、それにランちゃんまでもが子龍に群がった。
「か、可愛い~♪」
「意外と柔らかい!?」
「よーしよーし♪」
ネコのように首下を撫でると気持ち良さそうに、喉を鳴らした。
ワイノ♪
ワイノ♪
「楽しいね♪」
「本当に♪」
いつの間にか侍女さんがやってきて、部屋の奥のテーブルにお茶の用意をしてくれた。
「本当にシオンは素晴らしいですわ!」
「シオンの絵はいつまで見ても飽きないね」
「うん、子龍も可愛いし楽しいです……」
ちょっと内気なランちゃんも嬉しそうだ。
「この後、みんなの絵を描いてプレゼントしてもいいかな?」
シオンの提案に子供達は喜んだ。
「「ぜひ、お願いします!」」
シオン達は楽しい時間を過ごした。今回は鉛筆で下書きをして、後日完成したらプレゼントすることになった。
そろそろ帰る時間になり、名残惜しそうな顔をみんなした。
「シオン、1つお願いがあるの!」
メリッサちゃんの真面目な顔に何だろう?と首を傾げた。
「私、シオンみたいに強くなりたいの!お父さんがバーニングハート家の騎士団は強いって言っていたから訓練させて欲しいの!」
「わ、私も姉さんに言われて、魔法の勉強を始めたんですが、魔法書は高価だしここで教えて貰えないでしょうか?」
二人は働いて御礼を返すと言った。シオンは、下級貴族の二女三女などが高位の貴族の屋敷に奉公に行くことがあると聞いたことあったが、せっかく友達になったメリッサを使用人とすることに抵抗があった。
「う~ん………お願いすれば無料で訓練ぐらいは教えてくれるよ」
腕を組んで悩むシオンに声が掛けられた。
「なんだシオン、良いんじゃないか?」
シオンの兄ルークとレインがやってきた。
「ルーク様!?」
リリィが嬉しそうな声上げた。
「やぁ、リリィ。久しぶりだな。元気にしてたか?」
「は、はい!元気ですわ!」
キュピーーーン!!!
シオンは察した。それはメリッサとランちゃんも一緒だった。女の勘とは少女でも鋭いものなのだ。
「それにしても、リリィがあのクソ王子の婚約者になるなんて同情するよ。あっ、でも黒髪の方だったか?」
ずーーーーん!
一気に空気が重くなった。
「…………はい、そうなんです」
ちょっと!いくら私の兄でも鈍感過ぎるでしょう!シオンは話題を変えることにした。
「それより、メリッサの訓練の事ですよ。お兄様は賛成なんですか?」
「うん?ああ、賛成だぞ。うちで住み込みで働けば、貴族のマナーが無料で教われるし、給金だってでる。悪い話じゃないと思うけど?」
「で、でも、せっかく友達になったのに、その、まだ子供のメリッサとランちゃん達だけ働かせるのはちょっと…………」
悩むシオンにレインがフォローした。
「確かに、公的な場所では遣える主と侍女としての主従関係は守って貰うけど、普段は友達同士の付き合いができるから大丈夫だよ?それに、シオンの友達をこき使わないから安心してね?」
レインが微笑んでメリッサとランちゃんを見ると、ランちゃんが赤くなった。
フムフム、ほうほう?
これはランちゃんも?
おっと、思考が脱線してしまった。
「取り敢えず、お父様に確認してみましょう」
侍女にお父様達を呼んできてもらうことになりました。
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