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お友達が遊びにきました♪
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シオンはウキウキしながらその日を待っていた。
「まだかな~?」
「ほらほら、落ち着きなさい。もうっ!」
ウロウロして落ち着きのないシオンをフィーネが注意した。
「だって、楽しみなんだもん!」
前世の記憶があるからと言っても、シオンは7歳なのだ。遊びたいお年頃である。
あのパーティーから1ヶ月ほど経ったある日、シオンは思いきって手紙を書いた。
遊びに来ませんか?というお誘いにすぐに返事が返ってきた。
そして、本日、メリッサ・スフレちゃんが妹と一緒にくる日である。
「シオンの友達か………あのパーティーは悪いことばかりじゃなかったんだな」
「そうだね。シオンにも同年代の友達は必要だろう。それに、今回のスフレ男爵はまっとうな人物だ。軽く調べたけど悪い子じゃなさそうだしね」
ストーカーと呼ばないで下さい。高位貴族であり、様々な玩具を開発して莫大な利益を上げているシオンは、様々な勢力から狙われているのである。家に呼ぶ以上は相手の事を調べるのは当然である。
「それに、今日は父上の親友であるフセイン伯爵の令嬢も来るそうだ。シオンには良い友達になるだろう」
シオンの兄であるルークとレインも出迎えの準備をするのだった。
それから少しして、馬車が公爵家の前に止まった。それとほぼ同時にもう1台の馬車も到着した。
「最初についたのはフセイン伯爵家の馬車だな。と言う事は次がスフレ男爵家かな?」
順番に馬車から降りてきた。
「本日はお招き頂きありがとうございます」
馬車から降りてきたのは、本物のお姫様って感じの、金色のウェーブの掛かった髪に、碧眼のお嬢様だった。
「フセイン伯爵家が長女リリィ・フセインです」
おおっ!これが美少女というヤツですか!?
シオンはワクワクしながら挨拶をした。
「私はシオン・バーニングハートです!宜しくです!」
リリィとシオンは固く握手を交わした。
「私はずっとシオン様にお会いしたかったのです。色々と聞きたいことがありますの♪」
「シオンでいいわよ♪私もリリィって呼ぶからね」
お互いに笑いあった。そして、次の馬車からメリッサちゃんが降りてきた。
「シオン!」
「あっ、こら!待ちなさい!?」
父親の静止を聞かずにメリッサはシオンの元へ走っていった。
「メリッサちゃん!久しぶり!」
「はい!お久しぶりです!」
メリッサちゃんは抱き付いてきた。
うむ、初やつめ!可愛いじゃないですか♪
メリッサちゃんは艶のある茶色い髪色をストレートに伸ばして、後ろをリボンで縛ってあった。ポニーテールでも似合いそうだね♪
「シオン、こちらは?」
リリィの声で慌てて挨拶をした。
「すみません!私はスフレ男爵家の長女でメリッサ・スフレと言います。後ろにいるのは、妹のラン・スフレです」
妹ちゃんも静かにこちらに来て挨拶をした。
「私はリリィ・フセインですわ。宜しくお願い致しますね」
「はいっ!」
どうしよう………
メリッサと私は一緒のレベルだけど、リリィのお嬢様レベルが高過ぎてヤバいかも………
そこにメリッサのお父さんが慌てて駆けつけました。
「娘がとんだ失礼をしました!」
深く頭を下げるメリッサのお父さんに、いつの間にか側に来ていた私のお母さんが言いました。
「あら?元気があって良いじゃないですか。今回は子供達が仲良く遊ぶ為にお呼びしたのです。気になさらないで下さい。セバス、子供達を画廊の部屋に案内して」
馬車の側で従者と話していた父の親友であるフセイン伯爵もやってきた。
「お久しぶりです。カール公爵はお元気ですか?」
「ええ、元気過ぎてこの間なんて、国王と宰相をボコボコにして帰しましたわ♪」
!?
スフレ男爵は驚いた顔をしたが、フセイン伯爵は笑い出した。
「ふはははっ!あのバカは元気そうで何よりだ。リリィ、お父さん達は大人の話をしているから、楽しんできなさい」
「はい!お父様♪」
子供と大人は別れて移動した。唯一、スフレ男爵だけは冷や汗を描いていたが………
『メリッサよ。確かに他の貴族に疎まれているスフレ男爵領を守る為に、他の令嬢と仲良くなってくれとは言ったが………なんか、こう……もう少し手加減をしてくれると嬉しかったのだが……』
王族に次ぐ権力を持っているバーニングハート公爵の令嬢と仲良くなるのは、悪い事ではないけれど、胃が持たんぞ!
スフレ男爵はこの後は良いことがあると信じたいと思った。
「まだかな~?」
「ほらほら、落ち着きなさい。もうっ!」
ウロウロして落ち着きのないシオンをフィーネが注意した。
「だって、楽しみなんだもん!」
前世の記憶があるからと言っても、シオンは7歳なのだ。遊びたいお年頃である。
あのパーティーから1ヶ月ほど経ったある日、シオンは思いきって手紙を書いた。
遊びに来ませんか?というお誘いにすぐに返事が返ってきた。
そして、本日、メリッサ・スフレちゃんが妹と一緒にくる日である。
「シオンの友達か………あのパーティーは悪いことばかりじゃなかったんだな」
「そうだね。シオンにも同年代の友達は必要だろう。それに、今回のスフレ男爵はまっとうな人物だ。軽く調べたけど悪い子じゃなさそうだしね」
ストーカーと呼ばないで下さい。高位貴族であり、様々な玩具を開発して莫大な利益を上げているシオンは、様々な勢力から狙われているのである。家に呼ぶ以上は相手の事を調べるのは当然である。
「それに、今日は父上の親友であるフセイン伯爵の令嬢も来るそうだ。シオンには良い友達になるだろう」
シオンの兄であるルークとレインも出迎えの準備をするのだった。
それから少しして、馬車が公爵家の前に止まった。それとほぼ同時にもう1台の馬車も到着した。
「最初についたのはフセイン伯爵家の馬車だな。と言う事は次がスフレ男爵家かな?」
順番に馬車から降りてきた。
「本日はお招き頂きありがとうございます」
馬車から降りてきたのは、本物のお姫様って感じの、金色のウェーブの掛かった髪に、碧眼のお嬢様だった。
「フセイン伯爵家が長女リリィ・フセインです」
おおっ!これが美少女というヤツですか!?
シオンはワクワクしながら挨拶をした。
「私はシオン・バーニングハートです!宜しくです!」
リリィとシオンは固く握手を交わした。
「私はずっとシオン様にお会いしたかったのです。色々と聞きたいことがありますの♪」
「シオンでいいわよ♪私もリリィって呼ぶからね」
お互いに笑いあった。そして、次の馬車からメリッサちゃんが降りてきた。
「シオン!」
「あっ、こら!待ちなさい!?」
父親の静止を聞かずにメリッサはシオンの元へ走っていった。
「メリッサちゃん!久しぶり!」
「はい!お久しぶりです!」
メリッサちゃんは抱き付いてきた。
うむ、初やつめ!可愛いじゃないですか♪
メリッサちゃんは艶のある茶色い髪色をストレートに伸ばして、後ろをリボンで縛ってあった。ポニーテールでも似合いそうだね♪
「シオン、こちらは?」
リリィの声で慌てて挨拶をした。
「すみません!私はスフレ男爵家の長女でメリッサ・スフレと言います。後ろにいるのは、妹のラン・スフレです」
妹ちゃんも静かにこちらに来て挨拶をした。
「私はリリィ・フセインですわ。宜しくお願い致しますね」
「はいっ!」
どうしよう………
メリッサと私は一緒のレベルだけど、リリィのお嬢様レベルが高過ぎてヤバいかも………
そこにメリッサのお父さんが慌てて駆けつけました。
「娘がとんだ失礼をしました!」
深く頭を下げるメリッサのお父さんに、いつの間にか側に来ていた私のお母さんが言いました。
「あら?元気があって良いじゃないですか。今回は子供達が仲良く遊ぶ為にお呼びしたのです。気になさらないで下さい。セバス、子供達を画廊の部屋に案内して」
馬車の側で従者と話していた父の親友であるフセイン伯爵もやってきた。
「お久しぶりです。カール公爵はお元気ですか?」
「ええ、元気過ぎてこの間なんて、国王と宰相をボコボコにして帰しましたわ♪」
!?
スフレ男爵は驚いた顔をしたが、フセイン伯爵は笑い出した。
「ふはははっ!あのバカは元気そうで何よりだ。リリィ、お父さん達は大人の話をしているから、楽しんできなさい」
「はい!お父様♪」
子供と大人は別れて移動した。唯一、スフレ男爵だけは冷や汗を描いていたが………
『メリッサよ。確かに他の貴族に疎まれているスフレ男爵領を守る為に、他の令嬢と仲良くなってくれとは言ったが………なんか、こう……もう少し手加減をしてくれると嬉しかったのだが……』
王族に次ぐ権力を持っているバーニングハート公爵の令嬢と仲良くなるのは、悪い事ではないけれど、胃が持たんぞ!
スフレ男爵はこの後は良いことがあると信じたいと思った。
応援ありがとうございます!
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