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可愛いは正義です!
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ここはシオンの領主官邸である。
「まま~♪」
シオンの足に子供がくっついていた。
・
・
・
・
・
・
ん?
ママ!!!!!!!!!!
「アイちゃん♪ママだよ~!」
ええっーーーーーー!!!!!!
シオンってば、いつの間にクリス王子とチョメチョメして子供を作ったの!??
「きゃっきゃっ!!!」
たかーい!たかーい!をしてアイちゃんを喜ばせるシオン。
「こほんっ!シオンお嬢様、アイの母はわたくしでございます。アイに間違った事を言うのはご遠慮下さい」
そう、この子供はシオンの専属メイド、アンさんとガイルさんの子供だった。現在4歳である。普段、シオンのはからいで仕事中は一緒に連れてきて遊ばせているのである。
ちなみに、屋敷の隣には別館があり、メイドや執事達の住まいが用意されていた。当直のメイド以外は仕事が終わるとそこに帰るのだ。
しかし、アンさんは専属メイドとしてシオンの部屋の隣にスタンバイしている時が多いので、専属メイドを増やしてアンさんがガイルさんの自宅へ帰れるようにした。
ともあれ、シオンと一緒にいる時間が多いので、こうして懐かれたのである。
「うふふ、ごめんなさい。アイちゃん、私はシオンお姉ちゃんだよ~♪」
頬擦りしながらダメダメお姉さん状態のシオンだった。
「しおんおねいたん?」
可愛く首を傾げるアイちゃんにシオンは─
ぶはっ!!!
「はぁはぁ、ヤバい!可愛い過ぎる!!!マジ天使!!!」
鼻血を出しながら、にやける顔が収まらないシオンだった。
「何を騒いでおるのじゃ?」
ウンディーネがやってきた。
「むっ?アン殿の娘さんかのぅ。しばらく見ぬ内に大きくなったのぅ」
ウンディーネは手のひらに水を出してアイちゃんに見せた。
「ほらっ、虹じゃ~」
「きれいなのぉ~!」
軽く振ると、虹ができアイちゃんは喜んだ。
ウンディーネも孫を喜ばすおばぁ…………お姉さんになっていた。
「どうした?こんな廊下で?」
イフリートもやってきてアイちゃんを見つけた。
「おっ、アイちゃんじゃないか!よし♪」
イフリートは肩車をして高い!高い!とあやした。
「すごいの~!!!」
「はっはっはっ!」
アイちゃんを取られてシオンは不機嫌になった。
「イフリート~私も、もっとアイちゃんと遊びたい~」
「わかったって!」
アイちゃんをゆっくり降ろすと、今度はノームがやってきた。
「あっ、アイちゃん♪」
「あ~、のーむおねいしゃん!」
トコトコっとノームに抱き付くアイちゃんに、シオンは殺意を覚えた。
ゴゴゴゴッ!!!!
「…………ねぇ?いつの間にアイちゃんと仲良くなったのかな?かな?」
ノームを冷たい目で見ながら、低い声で言った。
「えっ?アンさんとか忙しい時に、いつも遊んでいたから?」
ノームは魔法で土の人形を作り、自由に動かした。
「すごーい!」
「あははは♪こんなのもできるよ~」
アイちゃんはすっかりノームの虜であった。
「くっ!?まさかノームにこんな特技があるなんて!」
「なんか負けた気分だぜ…………」
「なぜ、ノームなのじゃ…………」
一同が落ち込んでしまった。ただ思考回路が子供だからであろうに。
「ちょっと、探したのよ~?」
シルフィードまでやってきた。
「あらアイちゃんじゃないの?ほら~お菓子あげるわよ~♪」
アイちゃんは何故かノームにしがみついて、離れなかった。
「あれ?」
シルフィードはアイちゃん側まで行くと目の前でお菓子を見せた。
「ほらほら~♪美味しいわよ~?」
アイちゃんは泣かないまでも、涙目になってノームの後ろに隠れた。
「シルフィード、アウトじゃ」
「うん、シルフィーはアイちゃんに近付いちゃダメ!」
「シルフィード…………」
可哀想な目で見られてシルフィードは、何でよーーーー!!!!!と、叫ぶのであった。
「あははは、子供や動物は本能的に相手の正体に気付くからねー♪」
ノームがよけいな事を言った。
「…………ねぇ、ノーム?ちょっと付き合って貰えるかしら?」
シルフィードは子供好きなのだが、何故か怖がられてショックを受けていたのだ。
「え~と、今はアイちゃんと遊ぶからまた後でね?」
ノームはアイちゃんをダシに逃げるのであった。
「ううぅ…………どうして怖がられるのかしら?」
シルフィードは膝を付いて涙を流した。
その時、奇跡が起こった!?
「おねいしゃん、これあげる」
アイちゃんが泣いているシルフィードにノームの土人形を、恐る恐る差し出したのだ!
「あ、ありがどーーーーーー!!!!!」
シルフィードの外見は6~8歳ほど。アイちゃんの気持ちに号泣するのであった。
こうして、シルフィードを始め、各四大精霊はアイちゃんが病気などしないよう、こっそりと精霊の加護を与えるのであった。
可愛いは正義です!
「まま~♪」
シオンの足に子供がくっついていた。
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ん?
ママ!!!!!!!!!!
「アイちゃん♪ママだよ~!」
ええっーーーーーー!!!!!!
シオンってば、いつの間にクリス王子とチョメチョメして子供を作ったの!??
「きゃっきゃっ!!!」
たかーい!たかーい!をしてアイちゃんを喜ばせるシオン。
「こほんっ!シオンお嬢様、アイの母はわたくしでございます。アイに間違った事を言うのはご遠慮下さい」
そう、この子供はシオンの専属メイド、アンさんとガイルさんの子供だった。現在4歳である。普段、シオンのはからいで仕事中は一緒に連れてきて遊ばせているのである。
ちなみに、屋敷の隣には別館があり、メイドや執事達の住まいが用意されていた。当直のメイド以外は仕事が終わるとそこに帰るのだ。
しかし、アンさんは専属メイドとしてシオンの部屋の隣にスタンバイしている時が多いので、専属メイドを増やしてアンさんがガイルさんの自宅へ帰れるようにした。
ともあれ、シオンと一緒にいる時間が多いので、こうして懐かれたのである。
「うふふ、ごめんなさい。アイちゃん、私はシオンお姉ちゃんだよ~♪」
頬擦りしながらダメダメお姉さん状態のシオンだった。
「しおんおねいたん?」
可愛く首を傾げるアイちゃんにシオンは─
ぶはっ!!!
「はぁはぁ、ヤバい!可愛い過ぎる!!!マジ天使!!!」
鼻血を出しながら、にやける顔が収まらないシオンだった。
「何を騒いでおるのじゃ?」
ウンディーネがやってきた。
「むっ?アン殿の娘さんかのぅ。しばらく見ぬ内に大きくなったのぅ」
ウンディーネは手のひらに水を出してアイちゃんに見せた。
「ほらっ、虹じゃ~」
「きれいなのぉ~!」
軽く振ると、虹ができアイちゃんは喜んだ。
ウンディーネも孫を喜ばすおばぁ…………お姉さんになっていた。
「どうした?こんな廊下で?」
イフリートもやってきてアイちゃんを見つけた。
「おっ、アイちゃんじゃないか!よし♪」
イフリートは肩車をして高い!高い!とあやした。
「すごいの~!!!」
「はっはっはっ!」
アイちゃんを取られてシオンは不機嫌になった。
「イフリート~私も、もっとアイちゃんと遊びたい~」
「わかったって!」
アイちゃんをゆっくり降ろすと、今度はノームがやってきた。
「あっ、アイちゃん♪」
「あ~、のーむおねいしゃん!」
トコトコっとノームに抱き付くアイちゃんに、シオンは殺意を覚えた。
ゴゴゴゴッ!!!!
「…………ねぇ?いつの間にアイちゃんと仲良くなったのかな?かな?」
ノームを冷たい目で見ながら、低い声で言った。
「えっ?アンさんとか忙しい時に、いつも遊んでいたから?」
ノームは魔法で土の人形を作り、自由に動かした。
「すごーい!」
「あははは♪こんなのもできるよ~」
アイちゃんはすっかりノームの虜であった。
「くっ!?まさかノームにこんな特技があるなんて!」
「なんか負けた気分だぜ…………」
「なぜ、ノームなのじゃ…………」
一同が落ち込んでしまった。ただ思考回路が子供だからであろうに。
「ちょっと、探したのよ~?」
シルフィードまでやってきた。
「あらアイちゃんじゃないの?ほら~お菓子あげるわよ~♪」
アイちゃんは何故かノームにしがみついて、離れなかった。
「あれ?」
シルフィードはアイちゃん側まで行くと目の前でお菓子を見せた。
「ほらほら~♪美味しいわよ~?」
アイちゃんは泣かないまでも、涙目になってノームの後ろに隠れた。
「シルフィード、アウトじゃ」
「うん、シルフィーはアイちゃんに近付いちゃダメ!」
「シルフィード…………」
可哀想な目で見られてシルフィードは、何でよーーーー!!!!!と、叫ぶのであった。
「あははは、子供や動物は本能的に相手の正体に気付くからねー♪」
ノームがよけいな事を言った。
「…………ねぇ、ノーム?ちょっと付き合って貰えるかしら?」
シルフィードは子供好きなのだが、何故か怖がられてショックを受けていたのだ。
「え~と、今はアイちゃんと遊ぶからまた後でね?」
ノームはアイちゃんをダシに逃げるのであった。
「ううぅ…………どうして怖がられるのかしら?」
シルフィードは膝を付いて涙を流した。
その時、奇跡が起こった!?
「おねいしゃん、これあげる」
アイちゃんが泣いているシルフィードにノームの土人形を、恐る恐る差し出したのだ!
「あ、ありがどーーーーーー!!!!!」
シルフィードの外見は6~8歳ほど。アイちゃんの気持ちに号泣するのであった。
こうして、シルフィードを始め、各四大精霊はアイちゃんが病気などしないよう、こっそりと精霊の加護を与えるのであった。
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