快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体

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レンタルボーイ、金持ちの玩具

レンタルクラブ消滅

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レンタルクラブの存在がバレた。

逮捕されたのは、人気絶頂のロックバンドのボーカリストで、前々から薬物使用の噂が出ていた。

警察は彼をマークし、運転中に呼び停められ、車内を調べたらところ、ダッシュボードに覚醒剤が見つかり、覚醒剤所持の現行犯で逮捕された。

助手席に乗っていた女性も事情聴取され、ご丁寧にレンタルクラブの会員だという事を白状したらしい。


「古賀くん、もう言い逃れは出来ないぞ。君もそのレンタルクラブの一員なんだろ?」

ここまで明るみになってしまったからには、もうウソはつけない。

「…はい、そうです」

オレはどうなるのだろうか…

「君はそのクラブが売春だと知っていたんだね?」

「…はい」

「そういう事か。古賀くん、売春てのは犯罪なんだ。しかも君はまだ16才。淫行という条例に違反するんだよ?どうしてそんな事をしたんだ?」

オレは洗いざらい全て話した。
母の治療費が必要で、レンタルクラブの会員になった経緯を話した。

オレは未成年で、児童福祉法に反する補導という形で処分された。

だが、オーナーの部屋を家宅捜索したところ、顧客リストに多数の有名人が記載され、おまけにオーナーはニューハーフで、首を切られて殺害されたとあって、世間を賑わす騒動にまで発展した。

こうして、レンタルクラブ【フェアリー】は消滅した。

オーナーを殺害した犯人はまだ見つかっていない。

おまけに運転手の瓜田が行方をくらましている事もあり、重要参考人として警察が瓜田を追跡調査したが、手がかりは見つからなかった。

数日後、オーナーのマンションから少し離れたスクラップ工場で、瓜田が送迎用に使用していた車が発見された。

しかし、肝心の瓜田本人は見つからず、警察は執拗に捜索を続けたが、一週間後、山中で瓜田本人と見られる脚と腕が見つかり、時を同じくして、埠頭のある海中で瓜田の胴体が発見された。

瓜田のバックには、指定暴力団がレンタルクラブで得た金を資金集めとして、何割かを回収している事が判明。

瓜田を殺害した暴力団組員の数名が逮捕された。

更に明るみになったのは、オーナーと瓜田の関係は、瓜田が幼少の頃、両親を早くに亡くし、母方の祖父母に育てられたが、その祖父母の息子がオーナーで、瓜田はオーナーの甥にあたる。
その祖父母も、車を運転中に事故に遭い、死亡した。

原因はブレーキの踏み忘れによる衝突事故という事だったが、祖父母の保険金が息子であるオーナーが受け取り、それまで男だったオーナーが性転換手術を受けて、女になった事。

車を運転する時は常に安全を心掛けていた祖父が、衝突事故を起こして死亡したという点を不審に思い、瓜田は見通しの良い場所で事故を起こすなんてあり得ないと、独自に調べたところ、ブレーキを踏んだ形跡が無いという事を知った。

同時期に保険金で性転換手術をしたオーナーは元整備士で、車のブレーキを効かなくする事が可能であり、保険金狙いの事故に見せかけた殺人ではないかと確信した瓜田はオーナーに近づいて、運転手をしながら祖父母の仇を討つ機会を待っていた。

オーナーも、レンタルクラブの売上金の何割かが横流しされている事に気づき、瓜田を問いただしたところを逆に狙われ、首を絞めて殺害。
切断して川に放り込んだという。

【清濁併せ持った人が上手く使えば成功者になれる】
オーナーはオレにそう言った。

だが、同時に【清よりも濁の多い人生だった】という言葉を思いだし、実の親の保険金狙いで事故に見せかけた殺人をしたのだろう、とオレは思う。


結局、オレと関わる人物は悲惨な結末を終えてしまう。

やっぱり、他人の言うことは信用出来ない。オレに仲間は必要無い。

レンタルクラブでかなりいい勉強になった。
だが、それと引き替えに、オーナーは殺害された。

そしてまた一人になった…
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