37 / 125
第一章 冒険者編
第37話 朝チュン
しおりを挟む
テリーはソニアの前に片膝をつき、優しく声をかけた。
「お嬢さん、詳しく話を聞かせてくれまいか?良かったら私が助けに行こう」
ソニアは眼の前で片膝を付く男からは、他の者とは違う雰囲気を感じた。
「はい。彼女たちと逃げてきた三人組は私達を見るとニンマリしながら逃げ去りました。」
「その3人の特徴は?」
「あっはい。一人は赤毛で長身の細身、スキンヘッドの小柄なのと、金髪で細身の剣を二本持っていました」
一瞬その端正な顔が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたが、直ぐに冷静な顔になる。心の中で多分愚弟だと、これ以上の蛮行は自らの手で裁いてやると唸りながらソニアに助けの手を差し出す。
「君は何と言ったかな?道案内をしてくれまいか?お金は後から渡すから、誰かこの怪我人を治癒士に見せてくれ!ギル、仲間を集めてくれ!すぐに立つ!」
・
・
・
その華麗なる魔法と圧倒的な戦闘技術を駆使して、モンスターの群れを一掃し、ロイとミランダ、そしてベリーズの危機を救い出した。彼らの中には炎を自在に操る魔法使い、敵を一刀両断にする凄腕の剣士、そして強力な回復魔法を操る僧侶がおり、彼らはそれぞれの特技を駆使し、魔物を瞬時といっても良いほどの短時間で魔物の群れを殲滅させた。
ソニアは彼らの苦境を知ったゴールドランク冒険者たちが、救援をしてくれたことに涙を流しながら感謝の言葉を述べた。
救出されたものの、ロイとベリーズは疲労のあまり力尽きて倒れ込む。その光景を見たソニアは、涙を流しながらロイに抱きつき、彼らの無事を心から祈った。
ゴールドランク冒険者パーティーの勇敢な行動により、ロイたちは安全に街へと戻され、ソニアが用意した中級回復ポーションのおかげでミランダも徐々に意識を取り戻した。
傷は塞がっても流れた血までは回復しないので、ミランダとギルドに預けた女性は回復への道を歩み始めることができる。
しかし、安静と休息が必要だ。
ロイは自分たちを救ってくれたゴールドランクの冒険者たちに対し、深い感謝の意を表し、彼らの勇敢な行動を永遠に忘れることはないと心に誓った。
詳しい話は後となり、明日の朝ギルドに集合となった。
ロイは疲労困憊で、体力の限界を超えて酷使した体は意識が半ば朦朧としていた。
馬車で宿まで送られたロイは、ソニアに肩を貸されながら部屋に向かう。
宿に入るとそのままベッドに寝かされた。
「ソニア・・・ありがとう・・・少し休みた・・・zZzZZzz」
ロイはお礼を言っている途中で意識を手放した。
・
・
・
翌日、小鳥のさえずりで目覚めたロイは、ベットで柔らかな感触と温かさを享受していた。
柔らかすぎる・・・
その胸元には・・・下着姿のソニアがいた。己もパンツ一丁だ。
つまり同衾である。
血の気が引く思いだ。
やってしまったのだと、男としてやったことに責任を取らなきゃと、どう言おうかと思案を始めた。
そんな折、おはようございますと、ソニアがまどろみの中告げてきた。
目が合う。
記憶にないがこの美少女の純潔を奪ったのだと、同意があったか無理やりだったか記憶にない。
無理もない。
やっていないことの記憶などあろうはずもない。
しかし、やっていない記憶もまたしかり。
そして意を決するとロイは、それはそれは見事なジャンピング土下座をした。
「すまない。記憶にないが取返しのつかないことをしでかした。ちゃんと責任を取り、ソニアのことを娶りたい」
ソニアはポカーンとする。
「あ、あの?娶って頂けるのはありがたいのですが、責任って?」
あれっ?と思う。
「その・・・この格好・・・男と女がこんな格好で同衾となると、その、愛し合ったか、僕が一方的にソニアの体を求めたんだと・・・」
ソニアは何故か真っ赤になる。
「そ、そんなことしていません!」
怒ってしまった。
「じゃあなんで僕らは下着姿で寝ているの?」
ソニアはロイの服が戦いで汚れており、服を脱がせて体を拭いたのだ。流石に下着を脱がせるのは恥ずかしかった・・・だから下着姿なのだと。
それと何故かロイの体が冷え切っており、温まるのに人肌が一番だと思うも、裸になるのは恥ずかしかったからと下着姿で抱きついて、人肌で温めてくれたのだ。
感謝しつつ、ソニアが服を着るさまを見ていた。
「ロイ?流石に恥ずかしいよ?見たいならそうと言って欲しいな。ロイになら全てを見られても良いけど・・・」
ロイはハッとなり背中を向け、自分も服を着だした。ソニアは半ば本気だが、ああ言えば紳士なロイはハッとなり背中を向けてくれると知っていた。
その後朝食を済ませるとギルドに向かった。
「お嬢さん、詳しく話を聞かせてくれまいか?良かったら私が助けに行こう」
ソニアは眼の前で片膝を付く男からは、他の者とは違う雰囲気を感じた。
「はい。彼女たちと逃げてきた三人組は私達を見るとニンマリしながら逃げ去りました。」
「その3人の特徴は?」
「あっはい。一人は赤毛で長身の細身、スキンヘッドの小柄なのと、金髪で細身の剣を二本持っていました」
一瞬その端正な顔が苦虫を噛み潰したような表情を浮かべたが、直ぐに冷静な顔になる。心の中で多分愚弟だと、これ以上の蛮行は自らの手で裁いてやると唸りながらソニアに助けの手を差し出す。
「君は何と言ったかな?道案内をしてくれまいか?お金は後から渡すから、誰かこの怪我人を治癒士に見せてくれ!ギル、仲間を集めてくれ!すぐに立つ!」
・
・
・
その華麗なる魔法と圧倒的な戦闘技術を駆使して、モンスターの群れを一掃し、ロイとミランダ、そしてベリーズの危機を救い出した。彼らの中には炎を自在に操る魔法使い、敵を一刀両断にする凄腕の剣士、そして強力な回復魔法を操る僧侶がおり、彼らはそれぞれの特技を駆使し、魔物を瞬時といっても良いほどの短時間で魔物の群れを殲滅させた。
ソニアは彼らの苦境を知ったゴールドランク冒険者たちが、救援をしてくれたことに涙を流しながら感謝の言葉を述べた。
救出されたものの、ロイとベリーズは疲労のあまり力尽きて倒れ込む。その光景を見たソニアは、涙を流しながらロイに抱きつき、彼らの無事を心から祈った。
ゴールドランク冒険者パーティーの勇敢な行動により、ロイたちは安全に街へと戻され、ソニアが用意した中級回復ポーションのおかげでミランダも徐々に意識を取り戻した。
傷は塞がっても流れた血までは回復しないので、ミランダとギルドに預けた女性は回復への道を歩み始めることができる。
しかし、安静と休息が必要だ。
ロイは自分たちを救ってくれたゴールドランクの冒険者たちに対し、深い感謝の意を表し、彼らの勇敢な行動を永遠に忘れることはないと心に誓った。
詳しい話は後となり、明日の朝ギルドに集合となった。
ロイは疲労困憊で、体力の限界を超えて酷使した体は意識が半ば朦朧としていた。
馬車で宿まで送られたロイは、ソニアに肩を貸されながら部屋に向かう。
宿に入るとそのままベッドに寝かされた。
「ソニア・・・ありがとう・・・少し休みた・・・zZzZZzz」
ロイはお礼を言っている途中で意識を手放した。
・
・
・
翌日、小鳥のさえずりで目覚めたロイは、ベットで柔らかな感触と温かさを享受していた。
柔らかすぎる・・・
その胸元には・・・下着姿のソニアがいた。己もパンツ一丁だ。
つまり同衾である。
血の気が引く思いだ。
やってしまったのだと、男としてやったことに責任を取らなきゃと、どう言おうかと思案を始めた。
そんな折、おはようございますと、ソニアがまどろみの中告げてきた。
目が合う。
記憶にないがこの美少女の純潔を奪ったのだと、同意があったか無理やりだったか記憶にない。
無理もない。
やっていないことの記憶などあろうはずもない。
しかし、やっていない記憶もまたしかり。
そして意を決するとロイは、それはそれは見事なジャンピング土下座をした。
「すまない。記憶にないが取返しのつかないことをしでかした。ちゃんと責任を取り、ソニアのことを娶りたい」
ソニアはポカーンとする。
「あ、あの?娶って頂けるのはありがたいのですが、責任って?」
あれっ?と思う。
「その・・・この格好・・・男と女がこんな格好で同衾となると、その、愛し合ったか、僕が一方的にソニアの体を求めたんだと・・・」
ソニアは何故か真っ赤になる。
「そ、そんなことしていません!」
怒ってしまった。
「じゃあなんで僕らは下着姿で寝ているの?」
ソニアはロイの服が戦いで汚れており、服を脱がせて体を拭いたのだ。流石に下着を脱がせるのは恥ずかしかった・・・だから下着姿なのだと。
それと何故かロイの体が冷え切っており、温まるのに人肌が一番だと思うも、裸になるのは恥ずかしかったからと下着姿で抱きついて、人肌で温めてくれたのだ。
感謝しつつ、ソニアが服を着るさまを見ていた。
「ロイ?流石に恥ずかしいよ?見たいならそうと言って欲しいな。ロイになら全てを見られても良いけど・・・」
ロイはハッとなり背中を向け、自分も服を着だした。ソニアは半ば本気だが、ああ言えば紳士なロイはハッとなり背中を向けてくれると知っていた。
その後朝食を済ませるとギルドに向かった。
608
あなたにおすすめの小説
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。
召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~
さとう
ファンタジー
生まれながらにして身に宿る『召喚獣』を使役する『召喚師』
誰もが持つ召喚獣は、様々な能力を持ったよきパートナーであり、位の高い召喚獣ほど持つ者は強く、憧れの存在である。
辺境貴族リグヴェータ家の末っ子アルフェンの召喚獣は最低も最低、手のひらに乗る小さな『モグラ』だった。アルフェンは、兄や姉からは蔑まれ、両親からは冷遇される生活を送っていた。
だが十五歳になり、高位な召喚獣を宿す幼馴染のフェニアと共に召喚学園の『アースガルズ召喚学園』に通うことになる。
学園でも蔑まれるアルフェン。秀な兄や姉、強くなっていく幼馴染、そしてアルフェンと同じ最底辺の仲間たち。同じレベルの仲間と共に絆を深め、一時の平穏を手に入れる
これは、全てを失う少年が最強の力を手に入れ、学園生活を送る物語。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~
サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。
ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。
木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。
そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。
もう一度言う。
手違いだったのだ。もしくは事故。
出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた!
そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて――
※本作は他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる