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第一章 冒険者編
第61話 女装男子が店に来る
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問題の女装男子がリックガント魔法道具店の扉を開けると、店番をしていたリックガントの奥さんが声をかけた。
「いらっしゃいませ!って、タニスちゃん、こんにちは」
ロイはソニアにぼそっと言う。
「やばい・・・あいつだ。追いかけてきたのか?くう・・・」
「ロイ様、背は高いですが、綺麗な女性ですよ?」
「間違いない。あいつだ・・・うわっ!気が付きやがった」
「オネェ様ぁ、こんにちは!きたよー!ってあらぁ!そこにいるのはさっきのいけずなおにーさんじゃないの!奇遇ねぇ」
「な、何をしに来たんだ?まさか追いかけてきたのか?」
「うふふ。運命の糸で私たちは結ばれているのかしら?あの後縛るの大変だったんだから!それよりほらこれ!」
ロイはじゃらんと音を立てながら飛んで来る2つの物体を受け取った。
「ちょっとあんた何よ!アタシのロイ様に何を色目を使ってんのよ!」
「あら?彼女さん?でも隣の子が彼女さんなのではないの?」
そこにエリナも参戦しようと睨んでいる。
「何だよこれは財布じゃないか!?」
「ふふふ。探す手間が省けたわー。だっておにーさん、あいつらから財布取らなかったでしょ!戦利品だから受け取りなさいよ!それともア・タ・シの方が良かったかしら?」
「何ですか貴女は?私たちのロイ様に何を言っているのですか?許しませんことよ」
エリナがプンスカモードに入り、ソニアはオロオロしだした。
「みんな落ち着け!これを見ろ!」
ロイはそいつの背後に回り、ブラウスを捲ってみせた!するとぼとぼととパッドが落ちる。
「ちょっと何すんのよ!折角着けたパッドがまた落ちたじゃないの!」
皆、女・・・・ではなく男だと分かり、あ然としたが、そこにリックガントが現れた。
「タニス君、待っていたよ。思ったより遅かったね」
「前のところがねぇ、中々辞めらんなくてねぇ!で、あたいは何をすれば良いのかしら?」
「君には新たに美容に効果のある・・・」
ロイたちは意味が分からなかった。
「特別な素材を使った製品の宣伝をお願いしたいんだ。この街で私達の商品の評判を上げるためにね」
タニス、つまりその女装した男はリックの提案に少し驚いた様子を見せたが、すぐにニヤリと笑い、自信満々に答えた。
「それは面白そうね。あたいの美貌でこの街の女たちを魅了してみせるわ!」
リックガントはタニスの前向きな態度に満足げにうなずき、その場にいた全員を見回した。
「みんな、今日は混乱を招いてしまって申し訳なかった。でもこれからは、この美容製品で私たちの店がさらに盛り上がることを期待しているよ!いよいよ販売可能なところまで来たんだ」
ロイ、ソニア、そしてエリナも事の成り行きに少しずつ納得し始めた。特にロイは、自分たちが巻き込まれた一連の騒動が、結果として店の宣伝につながるかもしれないと考え直し、心の中でほっとした。
「それにしても、タニスさんの女装、かなりのものですね。私たちも見習わないと」
ソニアが笑いながら言うと、タニスは得意げに胸を張った。
「これでもかなり研究しているのよ。美は努力なりってね!それと心配しなくても、あたし男も女もどちらもいけるけど、年下に興味ないから。おにーさん結構いけてるけど、あたしの守備範囲外だからね。それよりひょっとして貴女たちのお肌が艶々なのはおじさんが言っていた新商品かしら!?」
一同は笑いあい、ミランダもエリナもロイの貞操に何ら危機が及ばないと理解すると、女としてタニスを受け入れた。
その日の夜はリックの店で小さな歓迎の宴が行われた。タニスの奇想天外なアイディアと、店の新たな展開について語り合う中、不思議と団結感が生まれていた。
打ち上げが終わり、夜が更ける頃ベリーズは深く考え込んでいるロイに声をかけた。
「ロイ、何か悩み事かい?」
「いえ、ただ・・・こんなにも違うバックグラウンドを持つ人たちが協力して、何か新しいことを始めるのって、すごく素晴らしいと思って」
ベリーズは優しく微笑みながら言った。
「それが人生さ。予想もしなかった出会いが、新たな道を切り開く。そして、私たちはその出会いを大切にしながら、一歩ずつ前に進むんだ。」
その夜、彼らは新たな出会いと挑戦に感謝しながら、希望を胸に未来への一歩を踏み出した。
タニスを引っ張ってきたのはリラだった。タニスは元ギルドの受付にして、母方のいとこだ。
タニスは性的に色々問題があり、ギルドを追い出されたが、頭が切れる。女以上に美を追及するその姿勢と、性的に奔放な性格から親戚から見放されたタニスと距離を置かなかったリラが、他の店で働くタニスに対し粘り強く交渉し、ついに引き抜いて来たのだ。
今日はタニスの歓待と、美容薬と体力回復薬の完成を記念しての宴だった。
「いらっしゃいませ!って、タニスちゃん、こんにちは」
ロイはソニアにぼそっと言う。
「やばい・・・あいつだ。追いかけてきたのか?くう・・・」
「ロイ様、背は高いですが、綺麗な女性ですよ?」
「間違いない。あいつだ・・・うわっ!気が付きやがった」
「オネェ様ぁ、こんにちは!きたよー!ってあらぁ!そこにいるのはさっきのいけずなおにーさんじゃないの!奇遇ねぇ」
「な、何をしに来たんだ?まさか追いかけてきたのか?」
「うふふ。運命の糸で私たちは結ばれているのかしら?あの後縛るの大変だったんだから!それよりほらこれ!」
ロイはじゃらんと音を立てながら飛んで来る2つの物体を受け取った。
「ちょっとあんた何よ!アタシのロイ様に何を色目を使ってんのよ!」
「あら?彼女さん?でも隣の子が彼女さんなのではないの?」
そこにエリナも参戦しようと睨んでいる。
「何だよこれは財布じゃないか!?」
「ふふふ。探す手間が省けたわー。だっておにーさん、あいつらから財布取らなかったでしょ!戦利品だから受け取りなさいよ!それともア・タ・シの方が良かったかしら?」
「何ですか貴女は?私たちのロイ様に何を言っているのですか?許しませんことよ」
エリナがプンスカモードに入り、ソニアはオロオロしだした。
「みんな落ち着け!これを見ろ!」
ロイはそいつの背後に回り、ブラウスを捲ってみせた!するとぼとぼととパッドが落ちる。
「ちょっと何すんのよ!折角着けたパッドがまた落ちたじゃないの!」
皆、女・・・・ではなく男だと分かり、あ然としたが、そこにリックガントが現れた。
「タニス君、待っていたよ。思ったより遅かったね」
「前のところがねぇ、中々辞めらんなくてねぇ!で、あたいは何をすれば良いのかしら?」
「君には新たに美容に効果のある・・・」
ロイたちは意味が分からなかった。
「特別な素材を使った製品の宣伝をお願いしたいんだ。この街で私達の商品の評判を上げるためにね」
タニス、つまりその女装した男はリックの提案に少し驚いた様子を見せたが、すぐにニヤリと笑い、自信満々に答えた。
「それは面白そうね。あたいの美貌でこの街の女たちを魅了してみせるわ!」
リックガントはタニスの前向きな態度に満足げにうなずき、その場にいた全員を見回した。
「みんな、今日は混乱を招いてしまって申し訳なかった。でもこれからは、この美容製品で私たちの店がさらに盛り上がることを期待しているよ!いよいよ販売可能なところまで来たんだ」
ロイ、ソニア、そしてエリナも事の成り行きに少しずつ納得し始めた。特にロイは、自分たちが巻き込まれた一連の騒動が、結果として店の宣伝につながるかもしれないと考え直し、心の中でほっとした。
「それにしても、タニスさんの女装、かなりのものですね。私たちも見習わないと」
ソニアが笑いながら言うと、タニスは得意げに胸を張った。
「これでもかなり研究しているのよ。美は努力なりってね!それと心配しなくても、あたし男も女もどちらもいけるけど、年下に興味ないから。おにーさん結構いけてるけど、あたしの守備範囲外だからね。それよりひょっとして貴女たちのお肌が艶々なのはおじさんが言っていた新商品かしら!?」
一同は笑いあい、ミランダもエリナもロイの貞操に何ら危機が及ばないと理解すると、女としてタニスを受け入れた。
その日の夜はリックの店で小さな歓迎の宴が行われた。タニスの奇想天外なアイディアと、店の新たな展開について語り合う中、不思議と団結感が生まれていた。
打ち上げが終わり、夜が更ける頃ベリーズは深く考え込んでいるロイに声をかけた。
「ロイ、何か悩み事かい?」
「いえ、ただ・・・こんなにも違うバックグラウンドを持つ人たちが協力して、何か新しいことを始めるのって、すごく素晴らしいと思って」
ベリーズは優しく微笑みながら言った。
「それが人生さ。予想もしなかった出会いが、新たな道を切り開く。そして、私たちはその出会いを大切にしながら、一歩ずつ前に進むんだ。」
その夜、彼らは新たな出会いと挑戦に感謝しながら、希望を胸に未来への一歩を踏み出した。
タニスを引っ張ってきたのはリラだった。タニスは元ギルドの受付にして、母方のいとこだ。
タニスは性的に色々問題があり、ギルドを追い出されたが、頭が切れる。女以上に美を追及するその姿勢と、性的に奔放な性格から親戚から見放されたタニスと距離を置かなかったリラが、他の店で働くタニスに対し粘り強く交渉し、ついに引き抜いて来たのだ。
今日はタニスの歓待と、美容薬と体力回復薬の完成を記念しての宴だった。
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