【完結】烏公爵の後妻〜旦那様は亡き前妻を想い、一生喪に服すらしい〜

------ウィンターソン公爵の元に嫁ぎなさい。

ある日突然、兄がそう言った。


魔力がなく魔術師にもなれなければ、女というだけで父と同じ医者にもなれないシャロンは『自分にできることは家のためになる結婚をすること』と、日々婚活を頑張っていた。
しかし、表情を作ることが苦手な彼女の婚活はそううまくいくはずも無く…。
そろそろ諦めて修道院にで入ろうかと思っていた矢先、突然にウィンターソン公爵との縁談が持ち上がる。

ウィンターソン公爵といえば、亡き妻エミリアのことが忘れられず、5年間ずっと喪に服したままで有名な男だ。
前妻を今でも愛している公爵は、シャロンに対して予め『自分に愛されないことを受け入れろ』という誓約書を書かせるほどに徹底していた。

これはそんなウィンターソン公爵の後妻シャロンの愛されないはずの結婚の物語である。

※基本的にちょっと残念な夫婦のお話です
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