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決戦の朝は、不気味なくらいの静けさと共に訪れた。
空はどんよりとした鉛色の雲に覆われ、太陽の光はその向こうに閉ざされている。
昨日までの活気が嘘のように、街はひっそりと静まり返っていた。
誰もがこれから始まる運命の時を、固唾を飲んで待っているのだ。
広場にはすでに多くの領民たちが、集まり始めていた。
その顔には期待と、そして隠しきれない不安の色が浮かぶ。
私はアシュトン様と共に、広場を見下ろす壇上に立っていた。
私の隣にはエマが、心配そうな顔で寄り添っている。
「リリアーナ様大丈夫ですか、顔色が優れません」
「ええ大丈夫よ、エマありがとう」
私は彼女を安心させるように、精一杯の笑顔を作った。
だが私の心臓は、今にも張り裂けそうなくらい激しく鼓動する。
祭りの開始を告げる角笛の音が、低く物悲しく響き渡った。
それを合図にアシュトン様が、一歩前に進み出る。
彼は集まった全ての領民たちの顔を、一人ひとり確かめるように見渡した。
そして静かに、しかし力強い声で語り始める。
「皆聞いてくれ、今日という日を我々は決して忘れないだろう」
「今日我々はただ祭りを開くのではない、我々の未来を掴み取るのだ」
「敵は我々から希望を奪おうとしている、だが我々は決して屈しない」
「我々には互いを信じる心がある、故郷を愛する熱い想いがある」
「それこそがどんな魔法にも勝る、我々の最強の武器なのだ」
彼の言葉に不安げだった領民たちの顔に、少しずつ力が戻っていく。
そうだ私達は一人ではない、この場所にいる全てが仲間なのだ。
同じ想いを共有する、かけがえのない仲間たちだ。
「さあ始めよう、我々の希望の儀式を」
アシュトン様が、高らかにそう宣言した。
その言葉を皮切りに広場のあちこちで、歓声と拍手が巻き起こる。
こうして辺境領の未来を賭けた、特別な祭りが始まった。
祭りはまず、チーム対抗の力比べ大会から始まった。
ダリウスさんが率いる騎士団チームと、街の若い衆が中心の領民チームが競う。
彼らは巨大な丸太を担いで、その速さを競い合っていた。
「うおおお、負けるかこの若造どもが」
「騎士団にだって、意地があんだよ」
泥まみれになりながら必死に丸太を運ぶ男たちの姿に、観衆から大きな声援が飛ぶ。
その光景はどこか滑稽で、しかしひたむきな生命力に満ちあふれていた。
次はハンスさんが審査員長を務める、料理対決の時間だ。
騎士団の炊事班と街の女将さんたちが、腕によりをかけて料理を作る。
出来上がった料理が、長テーブルの上にずらりと並べられていった。
スノー・ウィートを使った香ばしいパンや、森で採れた木の実のシチュー。
そしてハンスさん秘伝の、特別な薬草酒もあった。
どれも素朴だが作り手の愛情がこもった、温かい料理ばかりだ。
人々は身分も年齢も関係なく、同じテーブルで同じ料理を分け合った。
その顔には、心からの笑顔が咲いている。
美味しいものを食べると、人は自然と優しい気持ちになれるものだ。
私はその輪の中を、ゆっくりと歩いて回った。
一人ひとりに声をかけ、その笑顔に私もまた力をもらう。
寺子屋の子供たちも、祭りを心から楽しんでいた。
私が企画したパン食い競争では、顔を真っ白にしている。
彼らは必死に、吊るされたパンに食らいついていた。
その無邪気な姿を見ていると、胸の奥がじんわりと温かくなる。
トムも、その輪の中にいた。
彼は競争には参加せず、少し離れた場所から様子を眺めている。
だがその表情は、以前のような全てを拒絶するものではなかった。
彼の瞳には、かすかな光が宿っているように見える。
彼は自分のペースで、世界との繋がりを取り戻そうとしているのだ。
私は彼のささやかな成長が、たまらなく嬉しかった。
祭りが最も盛り上がったのは、子供たちによる劇が始まった時だった。
小さな舞台の上で子供たちが、一生懸命に物語を演じている。
ウサギが知恵を使い、恐ろしいオオカミに立ち向かう物語だ。
そのたどたどしいセリフとぎこちない動きに、観客席からは温かい笑いが起きる。
惜しみない拍手が、子供たちへと送られた。
トムもいつの間にか舞台の近くまで来て、食い入るように劇を見つめている。
物語の最後、ウサギがオオカミを追い払うとひときわ大きな拍手が送られた。
その時私は、確かに見たのだ。
トムの口元に、ほんの一瞬だけ微かな笑みが浮かんだのを。
それは本当に小さな変化だったが、私には何よりも大きな希望の光に見えた。
祭りは順調に進み、人々の心は喜びと一体感で満たされている。
この希望のエネルギーが、きっと敵の儀式を打ち破る力になるはずだ。
私がそう信じかけた、まさにその時だった。
日が傾き始め空が茜色に染まる頃、それは突然始まったのだ。
ゴオオオオオッ、と地鳴りのような不気味な音が空の彼方から響く。
楽しげだった広場の空気が、一瞬で凍りついた。
誰もが不安そうに、空を見上げた。
鉛色の雲が、渦を巻き始める。
そしてその中心が墨汁を垂らしたかのように、急速に黒く染まっていった。
トムが描いた、あの恐ろしい光景だ。
『黒い太陽』が今、私達の頭上に現れようとしていた。
「ひっ、な、なんだあれは」
領民たちの間に、動揺と恐怖が波のように広がっていく。
楽しかった祭りの雰囲気が、一転して悪夢のようなパニックに変わり始めていた。
黒い太陽から冷たく禍々しい波動が、地上に向かって降り注いでくる。
それは人々の心の中にある、負の感情を無理やり引きずり出す邪悪な力だった。
「いやだ、死にたくない」
「また、あの時みたいになるんだ」
あちこちで人々が、頭を抱えてうずくまり始める。
騎士団の兵士たちの中にも、顔を青くして震え出す者がいた。
戦場で負った心の傷が、この邪悪な波動に共鳴して疼き始めている。
このままではいけない、せっかく一つになった人々の心が崩壊してしまう。
私達が築き上げた希望の砦が、絶望の濁流に飲み込まれてしまう。
アシュトン様が、私の前に立ち剣を抜いた。
「リリアーナ、俺の後ろへ」
彼の背中は頼もしく、そしてどこか悲壮な覚悟に満ちている。
ダリウスさんやレオさんたちも、必死に人々をなだめようとしていた。
「しっかりしろ、敵の術中にハマるな」
「これは幻だ、リリアーナ様の言葉を思い出せ」
だが一度広がり始めた恐怖の伝染は、簡単には止められない。
黒い太陽は、その大きさを刻一刻と増していく。
どうすればいいのか、私の頭は高速で回転していた。
この状況を、打開するための方法を探す。
恐怖には恐怖で、絶望には絶望で対抗できない。
ならば、希望の力で立ち向かうしかない。
私はアシュトン様の背中から、一歩前に進み出た。
そして広場の中央に積まれた、巨大な薪の山をまっすぐに見据える。
「アシュトン様、火を」
私の突然の叫びに、彼は驚いて私を振り返った。
「火をつけるのです、あの焚き火に」
「私達の、希望の炎を灯してください」
私の瞳に宿る決意を見て取り、彼は力強く頷いた。
彼は近くにいた兵士に松明を持ってこさせ、自ら薪の山へと駆け寄る。
そして祈りを込めるように、その松明を薪へと突き立てた。
乾いた薪は、一瞬で炎を上げた。
オレンジ色の炎が天に向かって、螺旋を描きながら燃え上がっていく。
それは空に浮かぶ黒い太陽に対抗するような、力強い生命の光だった。
だがそれだけでは足りない、この炎をもっと大きく力強くしなければ。
私は壇上へと駆け上がり、震える足でその中央に立つ。
眼下には、恐怖に怯えるたくさんの顔が見えた。
私は深く息を吸い込み、歌を歌い始める。
空はどんよりとした鉛色の雲に覆われ、太陽の光はその向こうに閉ざされている。
昨日までの活気が嘘のように、街はひっそりと静まり返っていた。
誰もがこれから始まる運命の時を、固唾を飲んで待っているのだ。
広場にはすでに多くの領民たちが、集まり始めていた。
その顔には期待と、そして隠しきれない不安の色が浮かぶ。
私はアシュトン様と共に、広場を見下ろす壇上に立っていた。
私の隣にはエマが、心配そうな顔で寄り添っている。
「リリアーナ様大丈夫ですか、顔色が優れません」
「ええ大丈夫よ、エマありがとう」
私は彼女を安心させるように、精一杯の笑顔を作った。
だが私の心臓は、今にも張り裂けそうなくらい激しく鼓動する。
祭りの開始を告げる角笛の音が、低く物悲しく響き渡った。
それを合図にアシュトン様が、一歩前に進み出る。
彼は集まった全ての領民たちの顔を、一人ひとり確かめるように見渡した。
そして静かに、しかし力強い声で語り始める。
「皆聞いてくれ、今日という日を我々は決して忘れないだろう」
「今日我々はただ祭りを開くのではない、我々の未来を掴み取るのだ」
「敵は我々から希望を奪おうとしている、だが我々は決して屈しない」
「我々には互いを信じる心がある、故郷を愛する熱い想いがある」
「それこそがどんな魔法にも勝る、我々の最強の武器なのだ」
彼の言葉に不安げだった領民たちの顔に、少しずつ力が戻っていく。
そうだ私達は一人ではない、この場所にいる全てが仲間なのだ。
同じ想いを共有する、かけがえのない仲間たちだ。
「さあ始めよう、我々の希望の儀式を」
アシュトン様が、高らかにそう宣言した。
その言葉を皮切りに広場のあちこちで、歓声と拍手が巻き起こる。
こうして辺境領の未来を賭けた、特別な祭りが始まった。
祭りはまず、チーム対抗の力比べ大会から始まった。
ダリウスさんが率いる騎士団チームと、街の若い衆が中心の領民チームが競う。
彼らは巨大な丸太を担いで、その速さを競い合っていた。
「うおおお、負けるかこの若造どもが」
「騎士団にだって、意地があんだよ」
泥まみれになりながら必死に丸太を運ぶ男たちの姿に、観衆から大きな声援が飛ぶ。
その光景はどこか滑稽で、しかしひたむきな生命力に満ちあふれていた。
次はハンスさんが審査員長を務める、料理対決の時間だ。
騎士団の炊事班と街の女将さんたちが、腕によりをかけて料理を作る。
出来上がった料理が、長テーブルの上にずらりと並べられていった。
スノー・ウィートを使った香ばしいパンや、森で採れた木の実のシチュー。
そしてハンスさん秘伝の、特別な薬草酒もあった。
どれも素朴だが作り手の愛情がこもった、温かい料理ばかりだ。
人々は身分も年齢も関係なく、同じテーブルで同じ料理を分け合った。
その顔には、心からの笑顔が咲いている。
美味しいものを食べると、人は自然と優しい気持ちになれるものだ。
私はその輪の中を、ゆっくりと歩いて回った。
一人ひとりに声をかけ、その笑顔に私もまた力をもらう。
寺子屋の子供たちも、祭りを心から楽しんでいた。
私が企画したパン食い競争では、顔を真っ白にしている。
彼らは必死に、吊るされたパンに食らいついていた。
その無邪気な姿を見ていると、胸の奥がじんわりと温かくなる。
トムも、その輪の中にいた。
彼は競争には参加せず、少し離れた場所から様子を眺めている。
だがその表情は、以前のような全てを拒絶するものではなかった。
彼の瞳には、かすかな光が宿っているように見える。
彼は自分のペースで、世界との繋がりを取り戻そうとしているのだ。
私は彼のささやかな成長が、たまらなく嬉しかった。
祭りが最も盛り上がったのは、子供たちによる劇が始まった時だった。
小さな舞台の上で子供たちが、一生懸命に物語を演じている。
ウサギが知恵を使い、恐ろしいオオカミに立ち向かう物語だ。
そのたどたどしいセリフとぎこちない動きに、観客席からは温かい笑いが起きる。
惜しみない拍手が、子供たちへと送られた。
トムもいつの間にか舞台の近くまで来て、食い入るように劇を見つめている。
物語の最後、ウサギがオオカミを追い払うとひときわ大きな拍手が送られた。
その時私は、確かに見たのだ。
トムの口元に、ほんの一瞬だけ微かな笑みが浮かんだのを。
それは本当に小さな変化だったが、私には何よりも大きな希望の光に見えた。
祭りは順調に進み、人々の心は喜びと一体感で満たされている。
この希望のエネルギーが、きっと敵の儀式を打ち破る力になるはずだ。
私がそう信じかけた、まさにその時だった。
日が傾き始め空が茜色に染まる頃、それは突然始まったのだ。
ゴオオオオオッ、と地鳴りのような不気味な音が空の彼方から響く。
楽しげだった広場の空気が、一瞬で凍りついた。
誰もが不安そうに、空を見上げた。
鉛色の雲が、渦を巻き始める。
そしてその中心が墨汁を垂らしたかのように、急速に黒く染まっていった。
トムが描いた、あの恐ろしい光景だ。
『黒い太陽』が今、私達の頭上に現れようとしていた。
「ひっ、な、なんだあれは」
領民たちの間に、動揺と恐怖が波のように広がっていく。
楽しかった祭りの雰囲気が、一転して悪夢のようなパニックに変わり始めていた。
黒い太陽から冷たく禍々しい波動が、地上に向かって降り注いでくる。
それは人々の心の中にある、負の感情を無理やり引きずり出す邪悪な力だった。
「いやだ、死にたくない」
「また、あの時みたいになるんだ」
あちこちで人々が、頭を抱えてうずくまり始める。
騎士団の兵士たちの中にも、顔を青くして震え出す者がいた。
戦場で負った心の傷が、この邪悪な波動に共鳴して疼き始めている。
このままではいけない、せっかく一つになった人々の心が崩壊してしまう。
私達が築き上げた希望の砦が、絶望の濁流に飲み込まれてしまう。
アシュトン様が、私の前に立ち剣を抜いた。
「リリアーナ、俺の後ろへ」
彼の背中は頼もしく、そしてどこか悲壮な覚悟に満ちている。
ダリウスさんやレオさんたちも、必死に人々をなだめようとしていた。
「しっかりしろ、敵の術中にハマるな」
「これは幻だ、リリアーナ様の言葉を思い出せ」
だが一度広がり始めた恐怖の伝染は、簡単には止められない。
黒い太陽は、その大きさを刻一刻と増していく。
どうすればいいのか、私の頭は高速で回転していた。
この状況を、打開するための方法を探す。
恐怖には恐怖で、絶望には絶望で対抗できない。
ならば、希望の力で立ち向かうしかない。
私はアシュトン様の背中から、一歩前に進み出た。
そして広場の中央に積まれた、巨大な薪の山をまっすぐに見据える。
「アシュトン様、火を」
私の突然の叫びに、彼は驚いて私を振り返った。
「火をつけるのです、あの焚き火に」
「私達の、希望の炎を灯してください」
私の瞳に宿る決意を見て取り、彼は力強く頷いた。
彼は近くにいた兵士に松明を持ってこさせ、自ら薪の山へと駆け寄る。
そして祈りを込めるように、その松明を薪へと突き立てた。
乾いた薪は、一瞬で炎を上げた。
オレンジ色の炎が天に向かって、螺旋を描きながら燃え上がっていく。
それは空に浮かぶ黒い太陽に対抗するような、力強い生命の光だった。
だがそれだけでは足りない、この炎をもっと大きく力強くしなければ。
私は壇上へと駆け上がり、震える足でその中央に立つ。
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私は深く息を吸い込み、歌を歌い始める。
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