21 / 30
21
しおりを挟む
彼のいばっているような笑みは、昔と少しも変わっていなかった。
その目は私を通り過ぎて、隣に立つアシュトン様を確かめるように見つめていた。
アシュトン様の体から出る、冷たい怒りの気配を肌で感じる。
だが彼は感情を顔に出さず、ただ黙ってアルフォンスを見ていた。
「王様の命令とは、どのようなご用件でしょうか、王子殿下」
アシュトン様が、低い、あまり変わらない声で尋ねる。
その声には、領主としての強さがはっきりとこめられていた。
アルフォンスは馬の上からアシュトン様を見下ろし、わざとらしくため息をついた。
まるで、こんな田舎の主に説明するのも面倒だと言っているようだった。
「ふん、まあ良い。聞かせてやろう」
「この前の魔物の攻撃を、見事に追い払ったそうではないか。父上も、とても感心しておられたぞ」
その言葉には、ねぎらいの気持ちなど少しもなかった。
むしろ、田舎者の働きをほめてやる、という見下した響きだけがある。
後ろにいるダリウスさんたちの眉が、ぴくりと動いたのが分かった。
「そこで陛下は、こうお考えになったのだ」
「その強い騎士団は、王都を守るためにこそ使うべきである、と」
「よって、グレイウォール騎士団の中から選び抜いた強い者三十名を、王都へ差し出すように、とのことだ」
アルフォンスが告げた命令の内容に、私達は自分の耳を疑った。
騎士団の、それもえりすぐりの兵士を三十名も差し出せというのか。
城の兵士の数は、全部で百人もいない。
その中から三十名、それも中心となる兵士をうばわれれば、この辺境の守りは無いようなものになってしまう。
これは、あまりに分かりやすい、兵力を減らすための作戦だ。
辺境の領地を、わざと弱くしようという悪い考えがはっきりと分かった。
アシュトン様の表情は変わらない。
だが、その灰色の目の奥で、はげしい怒りの炎が燃え上がっているのが私には分かった。
「それは、あまりに自分勝手なご命令ですな」
「この辺境の領地が、いつも魔物のおそろしさにさらされていることはご存じのはず」
「これ以上兵士を減らすことは、この土地の民を見殺しにしろと、そうおっしゃるのと同じです」
アシュトン様の静かな反対の言葉に、アルフォンスは楽しそうに口の端を上げた。
彼はずっと、この反応を待っていたのだ。
「ほう、王様の命令に反対するか、辺境伯」
「それは、エルミート王家に逆らうことだと考えても良いのだぞ」
「魔力もない役立たずの妹を押し付けられた腹いせか。それとも、前の戦に勝って少し調子に乗ったかな」
その言葉は、アシュトン様だけでなく、私と騎士団の全員をばかにするものだった。
ダリウスさんが、とうとう我慢できなくなったように一歩前に進み出る。
その手は、腰の戦斧のえを固くにぎりしめていた。
「てめえ、今なんと言った」
「まあ待て、ダリウス」
そのダリウスさんの肩を、ギデオンさんが落ち着いておさえた。
だが、ギデオンさんの顔も怒りで赤くなっている。
今にも戦いが始まりそうな空気が、城の門の前を包みこんだ。
このままでは、相手の思った通りになってしまう。
アルフォンスは、私達が感情的になるのを待っているのだ。
それを理由にして、辺境伯の地位をうばうつもりなのかもしれない。
私は、そっとアシュトン様のそでを引いた。
彼は私の考えを察して、私に目を向ける。
私は小さく、首を横に振った。
今は、がまんする時だと、目だけで伝える。
アシュトン様は、一度深く息をはいた。
そして、もう一度アルフォンスに向き直る。
「失礼いたしました。ですが、あまりに重大なご命令なので、すぐに返事はできません」
「数日の、時間のゆとりを頂きたいのです」
その落ち着いた対応は、アルフォンスにとって少し意外だったようだ。
彼は、一瞬だけ不満そうな顔をしたが、すぐにまたいばった笑みをうかべた。
「よかろう。せいぜい、頭を冷やして考えることだな」
「我々はその間、この城に泊まらせてもらうぞ」
「辺境伯殿の、かしこい判断を期待している」
彼はそう言い残すと、馬から降りてえらそうな態度で城の中へと入っていく。
その後ろを、近衛騎士たちが続いた。
彼らは、すれ違う時にダリウスさんたちをあざ笑うような目で見ていた。
残された私達は、ただだまってその一行を見送ることしかできなかった。
城の門が閉まる重い音が、まるで私達の未来が閉ざされたかのように響いた。
「あの野郎ども、絶対に許さねえ」
ダリウスさんが、地面につばをはき捨てた。
他の騎士たちも、誰もがくやしさに顔をゆがめている。
「皆、落ち着け。今は、がまんする時だ」
アシュトン様が、静かに皆をなだめた。
「すぐに、会議室へ集まれ。どうするかを考える」
彼の言葉に、騎士たちはだまったままうなずいた。
私達は、重い足取りで城の中へと戻っていく。
会議室に集まったのは、アシュトン様と私、そして騎士団の中心となる人々だった。
部屋の空気は、なまりのように重い。
誰もが、口を閉ざしていた。
「どう考えても、これはわなだ」
最初に口を開いたのは、ギデオンさんだった。
「我々が命令を断れば、それを理由に逆らった者として、軍を送ってくるつもりでしょう」
「かといって、命令を受け入れれば、この地は守りを失い、いずれ魔物にほろぼされる」
「どちらを選んでも、私達に未来はない、というわけですか」
レオさんが、希望のない声でつぶやいた。
まさに、どうすることもできない状況だった。
「あのアルフォンス王子、何か様子がおかしくありませんでしたか」
私は、ずっと感じていたおかしな点を口にした。
「おかしい、とは」
「はい。彼の態度は、いつも通りいばっていました。ですが、その目の奥に、ふしぎな焦りのようなものが感じられたのです」
「まるで、何かに追い立てられているような。早く、この役目を終わらせなければならない、と言いたげな」
「それに、彼が連れてきた近衛騎士たちも、どこかおかしいです」
「装備は立派ですが、長い旅の疲れ以上に、心が疲れきっているように見えました。何かに、おびえているような目でした」
私の言葉に、アシュトン様がはっとしたように顔を上げた。
彼もまた、同じようなことを感じていたのかもしれない。
「リリアーナの言う通りかもしれん」
「彼らは、ただの使いではない可能性がある」
「アルフォンス自身も、何か大きな問題に巻きこまれていて、その解決のために、我々の騎士団を必要としている、とは考えられないか」
「つまり、王都で何かやっかいなことが起きている、と」
ギデオンさんが、眉をひそめた。
「まだ、想像の範囲を出ない。だが、その可能性を探る価値はある」
「敵のねらいが分からない以上、こちらから下手に動くのは危険だ」
「まずは、アルフォンスたちの情報をあますところなく集める」
「彼らの本当の目的を、見つけ出すんだ」
アシュトン様の言葉に、皆がうなずいた。
ただ怒りにまかせて反対するのではなく、落ち着いて相手を分析する。
それは、私がこの場所に来てから、彼らが身につけた新しい強さだった。
「エマに、頼んでみましょう」
私は、そっと提案した。
「彼女なら、城で働く人たちを通じて、近衛騎士たちのうわさ話や、中の情報をうまく聞き出せるかもしれません」
「そうか、その手があったな」
アシュトン様が、私の考えを認めてくれる。
「では、それは君に任せる」
「ギデオンとダリウスは、騎士団の兵士たちに、決して王都の者たちともめ事を起こさないように、きつく言ってくれ」
「相手に誘われても、乗るなと」
「レオは、城の警備を強めながら、アルフォンスたちの行動を、それとなく見張ってくれ」
アシュトン様の指示は、正しくて迷いがなかった。
私達は、それぞれの役目を胸に、静かに動き始める。
表向きは、王都からの使いをもてなしながら、その裏で、見えない戦いの準備を進めるのだ。
その日の夜、アルフォンス一行をむかえるための、小さな晩さん会が開かれた。
辺境のシンプルな料理に、アルフォンスははっきりと顔をしかめている。
「なんだ、この黒いパンは。石のように固いではないか」
「ワインも、まるで酢のようだ。これがお前たちの、一番良いもてなしだというのか」
彼は、わざと大きな声で不満を言った。
一緒に座った近衛騎士たちも、くすくすと笑っている。
辺境の暮らしを、心の底から見下しているのだ。
アシュトン様は、そのばかにした言葉を、表情を変えずに聞き流している。
だが、テーブルの下で、彼の手が固くにぎられているのが私には見えた。
私もまた、怒りをおさえこみ、おだやかな笑みをうかべていた。
今は、がまんする時なのだ。
晩さん会の後、私はエマを自分の部屋に呼んだ。
そして、彼女にわけを説明し、情報を集めるようにお願いする。
彼女は、最初は不安そうな顔をしていた。
だが、私がこの土地のために、と頼むと、その目に強い決意の光がやどった。
「分かりました、リリアーナ様。私に、お任せください」
彼女は、力強くうなずいてくれた。
私は、彼女の成長が、何よりも頼もしかった。
その目は私を通り過ぎて、隣に立つアシュトン様を確かめるように見つめていた。
アシュトン様の体から出る、冷たい怒りの気配を肌で感じる。
だが彼は感情を顔に出さず、ただ黙ってアルフォンスを見ていた。
「王様の命令とは、どのようなご用件でしょうか、王子殿下」
アシュトン様が、低い、あまり変わらない声で尋ねる。
その声には、領主としての強さがはっきりとこめられていた。
アルフォンスは馬の上からアシュトン様を見下ろし、わざとらしくため息をついた。
まるで、こんな田舎の主に説明するのも面倒だと言っているようだった。
「ふん、まあ良い。聞かせてやろう」
「この前の魔物の攻撃を、見事に追い払ったそうではないか。父上も、とても感心しておられたぞ」
その言葉には、ねぎらいの気持ちなど少しもなかった。
むしろ、田舎者の働きをほめてやる、という見下した響きだけがある。
後ろにいるダリウスさんたちの眉が、ぴくりと動いたのが分かった。
「そこで陛下は、こうお考えになったのだ」
「その強い騎士団は、王都を守るためにこそ使うべきである、と」
「よって、グレイウォール騎士団の中から選び抜いた強い者三十名を、王都へ差し出すように、とのことだ」
アルフォンスが告げた命令の内容に、私達は自分の耳を疑った。
騎士団の、それもえりすぐりの兵士を三十名も差し出せというのか。
城の兵士の数は、全部で百人もいない。
その中から三十名、それも中心となる兵士をうばわれれば、この辺境の守りは無いようなものになってしまう。
これは、あまりに分かりやすい、兵力を減らすための作戦だ。
辺境の領地を、わざと弱くしようという悪い考えがはっきりと分かった。
アシュトン様の表情は変わらない。
だが、その灰色の目の奥で、はげしい怒りの炎が燃え上がっているのが私には分かった。
「それは、あまりに自分勝手なご命令ですな」
「この辺境の領地が、いつも魔物のおそろしさにさらされていることはご存じのはず」
「これ以上兵士を減らすことは、この土地の民を見殺しにしろと、そうおっしゃるのと同じです」
アシュトン様の静かな反対の言葉に、アルフォンスは楽しそうに口の端を上げた。
彼はずっと、この反応を待っていたのだ。
「ほう、王様の命令に反対するか、辺境伯」
「それは、エルミート王家に逆らうことだと考えても良いのだぞ」
「魔力もない役立たずの妹を押し付けられた腹いせか。それとも、前の戦に勝って少し調子に乗ったかな」
その言葉は、アシュトン様だけでなく、私と騎士団の全員をばかにするものだった。
ダリウスさんが、とうとう我慢できなくなったように一歩前に進み出る。
その手は、腰の戦斧のえを固くにぎりしめていた。
「てめえ、今なんと言った」
「まあ待て、ダリウス」
そのダリウスさんの肩を、ギデオンさんが落ち着いておさえた。
だが、ギデオンさんの顔も怒りで赤くなっている。
今にも戦いが始まりそうな空気が、城の門の前を包みこんだ。
このままでは、相手の思った通りになってしまう。
アルフォンスは、私達が感情的になるのを待っているのだ。
それを理由にして、辺境伯の地位をうばうつもりなのかもしれない。
私は、そっとアシュトン様のそでを引いた。
彼は私の考えを察して、私に目を向ける。
私は小さく、首を横に振った。
今は、がまんする時だと、目だけで伝える。
アシュトン様は、一度深く息をはいた。
そして、もう一度アルフォンスに向き直る。
「失礼いたしました。ですが、あまりに重大なご命令なので、すぐに返事はできません」
「数日の、時間のゆとりを頂きたいのです」
その落ち着いた対応は、アルフォンスにとって少し意外だったようだ。
彼は、一瞬だけ不満そうな顔をしたが、すぐにまたいばった笑みをうかべた。
「よかろう。せいぜい、頭を冷やして考えることだな」
「我々はその間、この城に泊まらせてもらうぞ」
「辺境伯殿の、かしこい判断を期待している」
彼はそう言い残すと、馬から降りてえらそうな態度で城の中へと入っていく。
その後ろを、近衛騎士たちが続いた。
彼らは、すれ違う時にダリウスさんたちをあざ笑うような目で見ていた。
残された私達は、ただだまってその一行を見送ることしかできなかった。
城の門が閉まる重い音が、まるで私達の未来が閉ざされたかのように響いた。
「あの野郎ども、絶対に許さねえ」
ダリウスさんが、地面につばをはき捨てた。
他の騎士たちも、誰もがくやしさに顔をゆがめている。
「皆、落ち着け。今は、がまんする時だ」
アシュトン様が、静かに皆をなだめた。
「すぐに、会議室へ集まれ。どうするかを考える」
彼の言葉に、騎士たちはだまったままうなずいた。
私達は、重い足取りで城の中へと戻っていく。
会議室に集まったのは、アシュトン様と私、そして騎士団の中心となる人々だった。
部屋の空気は、なまりのように重い。
誰もが、口を閉ざしていた。
「どう考えても、これはわなだ」
最初に口を開いたのは、ギデオンさんだった。
「我々が命令を断れば、それを理由に逆らった者として、軍を送ってくるつもりでしょう」
「かといって、命令を受け入れれば、この地は守りを失い、いずれ魔物にほろぼされる」
「どちらを選んでも、私達に未来はない、というわけですか」
レオさんが、希望のない声でつぶやいた。
まさに、どうすることもできない状況だった。
「あのアルフォンス王子、何か様子がおかしくありませんでしたか」
私は、ずっと感じていたおかしな点を口にした。
「おかしい、とは」
「はい。彼の態度は、いつも通りいばっていました。ですが、その目の奥に、ふしぎな焦りのようなものが感じられたのです」
「まるで、何かに追い立てられているような。早く、この役目を終わらせなければならない、と言いたげな」
「それに、彼が連れてきた近衛騎士たちも、どこかおかしいです」
「装備は立派ですが、長い旅の疲れ以上に、心が疲れきっているように見えました。何かに、おびえているような目でした」
私の言葉に、アシュトン様がはっとしたように顔を上げた。
彼もまた、同じようなことを感じていたのかもしれない。
「リリアーナの言う通りかもしれん」
「彼らは、ただの使いではない可能性がある」
「アルフォンス自身も、何か大きな問題に巻きこまれていて、その解決のために、我々の騎士団を必要としている、とは考えられないか」
「つまり、王都で何かやっかいなことが起きている、と」
ギデオンさんが、眉をひそめた。
「まだ、想像の範囲を出ない。だが、その可能性を探る価値はある」
「敵のねらいが分からない以上、こちらから下手に動くのは危険だ」
「まずは、アルフォンスたちの情報をあますところなく集める」
「彼らの本当の目的を、見つけ出すんだ」
アシュトン様の言葉に、皆がうなずいた。
ただ怒りにまかせて反対するのではなく、落ち着いて相手を分析する。
それは、私がこの場所に来てから、彼らが身につけた新しい強さだった。
「エマに、頼んでみましょう」
私は、そっと提案した。
「彼女なら、城で働く人たちを通じて、近衛騎士たちのうわさ話や、中の情報をうまく聞き出せるかもしれません」
「そうか、その手があったな」
アシュトン様が、私の考えを認めてくれる。
「では、それは君に任せる」
「ギデオンとダリウスは、騎士団の兵士たちに、決して王都の者たちともめ事を起こさないように、きつく言ってくれ」
「相手に誘われても、乗るなと」
「レオは、城の警備を強めながら、アルフォンスたちの行動を、それとなく見張ってくれ」
アシュトン様の指示は、正しくて迷いがなかった。
私達は、それぞれの役目を胸に、静かに動き始める。
表向きは、王都からの使いをもてなしながら、その裏で、見えない戦いの準備を進めるのだ。
その日の夜、アルフォンス一行をむかえるための、小さな晩さん会が開かれた。
辺境のシンプルな料理に、アルフォンスははっきりと顔をしかめている。
「なんだ、この黒いパンは。石のように固いではないか」
「ワインも、まるで酢のようだ。これがお前たちの、一番良いもてなしだというのか」
彼は、わざと大きな声で不満を言った。
一緒に座った近衛騎士たちも、くすくすと笑っている。
辺境の暮らしを、心の底から見下しているのだ。
アシュトン様は、そのばかにした言葉を、表情を変えずに聞き流している。
だが、テーブルの下で、彼の手が固くにぎられているのが私には見えた。
私もまた、怒りをおさえこみ、おだやかな笑みをうかべていた。
今は、がまんする時なのだ。
晩さん会の後、私はエマを自分の部屋に呼んだ。
そして、彼女にわけを説明し、情報を集めるようにお願いする。
彼女は、最初は不安そうな顔をしていた。
だが、私がこの土地のために、と頼むと、その目に強い決意の光がやどった。
「分かりました、リリアーナ様。私に、お任せください」
彼女は、力強くうなずいてくれた。
私は、彼女の成長が、何よりも頼もしかった。
35
あなたにおすすめの小説
追放された公爵令息、神竜と共に辺境スローライフを満喫する〜無敵領主のまったり改革記〜
たまごころ
ファンタジー
無実の罪で辺境に追放された公爵令息アレン。
だが、その地では神竜アルディネアが眠っていた。
契約によって最強の力を得た彼は、戦いよりも「穏やかな暮らし」を選ぶ。
農地改革、温泉開発、魔導具づくり──次々と繁栄する辺境領。
そして、かつて彼を貶めた貴族たちが、その繁栄にひれ伏す時が来る。
戦わずとも勝つ、まったりざまぁ無双ファンタジー!
婚約破棄され森に捨てられました。探さないで下さい。
拓海のり
ファンタジー
属性魔法が使えず、役に立たない『自然魔法』だとバカにされていたステラは、婚約者の王太子から婚約破棄された。そして身に覚えのない罪で断罪され、修道院に行く途中で襲われる。他サイトにも投稿しています。
問い・その極悪令嬢は本当に有罪だったのか。
風和ふわ
ファンタジー
三日前、とある女子生徒が通称「極悪令嬢」のアース・クリスタに毒殺されようとした。
噂によると、極悪令嬢アースはその女生徒の美貌と才能を妬んで毒殺を企んだらしい。
そこで、極悪令嬢を退学させるか否か、生徒会で決定することになった。
生徒会のほぼ全員が極悪令嬢の有罪を疑わなかった。しかし──
「ちょっといいかな。これらの証拠にはどれも矛盾があるように見えるんだけど」
一人だけ。生徒会長のウラヌスだけが、そう主張した。
そこで生徒会は改めて証拠を見直し、今回の毒殺事件についてウラヌスを中心として話し合っていく──。
転生『悪役』公爵令嬢はやり直し人生で楽隠居を目指す
RINFAM
ファンタジー
なんの罰ゲームだ、これ!!!!
あああああ!!!
本当ならあと数年で年金ライフが送れたはずなのに!!
そのために国民年金の他に利率のいい個人年金も掛け、さらに少ない給料の中からちまちまと老後の生活費を貯めてきたと言うのに!!!!
一銭も貰えないまま人生終わるだなんて、あんまりです神様仏様あああ!!
かくなる上はこのやり直し転生人生で、前世以上に楽して暮らせる隠居生活を手に入れなければ。
年金受給前に死んでしまった『心は常に18歳』な享年62歳の初老女『成瀬裕子』はある日突然死しファンタジー世界で公爵令嬢に転生!!しかし、数年後に待っていた年金生活を夢見ていた彼女は、やり直し人生で再び若いままでの楽隠居生活を目指すことに。
4コマ漫画版もあります。
無能だと思われていた日陰少女は、魔法学校のS級パーティの参謀になって可愛がられる
あきゅう
ファンタジー
魔法がほとんど使えないものの、魔物を狩ることが好きでたまらないモネは、魔物ハンターの資格が取れる魔法学校に入学する。
魔法が得意ではなく、さらに人見知りなせいで友達はできないし、クラスでもなんだか浮いているモネ。
しかし、ある日、魔物に襲われていた先輩を助けたことがきっかけで、モネの隠れた才能が周りの学生や先生たちに知られていくことになる。
小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿してます。
【完結】クビだと言われ、実家に帰らないといけないの?と思っていたけれどどうにかなりそうです。
まりぃべる
ファンタジー
「お前はクビだ!今すぐ出て行け!!」
そう、第二王子に言われました。
そんな…せっかく王宮の侍女の仕事にありつけたのに…!
でも王宮の庭園で、出会った人に連れてこられた先で、どうにかなりそうです!?
☆★☆★
全33話です。出来上がってますので、随時更新していきます。
読んでいただけると嬉しいです。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
yukataka
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる