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けたたましい警報の音が、穏やかだった城の空気を切り裂いた。
さっきまでの空気が嘘のように、城内は一瞬で混乱に包まれる。
兵士たちの怒鳴り声や、走り回る足音が冷たい廊下に響き渡った。
「落ち着け、持ち場を離れるな。」
アシュトン様の、低くよく通る声が響いた。
その声には、人の心を落ち着かせる不思議な力があった。
混乱しかけていた兵士たちが、その声にはっと我に返る。
そして、それぞれの持ち場へと散っていく。
彼の隣で、ギデオンさんが的確な指示を出していた。
「弓兵は城壁の上へ、すぐに配置につけ。」
「他の者は、城門の前で防御陣を組むんだ。」
騎士団の動きに、少しの乱れもなかった。
日頃の訓練の成果が、彼らを精鋭部隊へと変えていたのだ。
その一方で、王都から来た近衛騎士たちのうろたえようはひどいものだった。
「な、何が起きたんだ。」
「敵だと、魔物か。」
彼らは、きれいな鎧を身につけているだけらしい。
実戦の経験など、ほとんどないのだろう。
ただおろおろと動き回るばかりで、全く戦力になっていない。
その中心で、私の兄であるアルフォンス王子は誰よりもひどくうろたえていた。
その顔は真っ青で、震える唇からか細い声が漏れる。
「ば、馬鹿な。話が違うではないか。」
「奴らは、脅すだけだと言っていたはずだ。」
その呟きは、彼の混乱をはっきりと示していた。
彼は、自分が駒として利用された事実にようやく気づいたのかもしれない。
だが、もう遅かった。
私とアシュトン様は、すぐに城壁の上へと駆け上がった。
眼下に広がる光景に、思わず息を呑む。
森の縁から、黒い波のような集団がこちらへ向かってきていた。
その数は、千はいるだろう。
先頭に立つのは、オークやゴブリンといった魔物の大群だ。
その後ろに続く集団を見て、私はさらに顔をしかめた。
黒い服をまとった、あの魔術師たちの一団。
そして、彼らに率いられているのは人間の兵士たちだった。
兵士たちの装備は、王都のものでも辺境のものでもない。
どこの所属か分からない、不気味な武装集団だ。
その目はうつろで、まるで意思のない人形のようにただ前進している。
おそらく、魔術によって心を操られているのだろう。
「とんでもない数を連れてきたな。」
アシュトン様が、苦々しく言った。
「敵の狙いは、アルフォンス王子を使って城門を開けさせることだったのでしょう。」
「ですが、王子が動かないと見て力づくで押し通ることに決めたのですね。」
私は、冷静に状況を分析する。
敵の攻撃は、すでに始まっていた。
魔術師たちが杖を掲げると、空から無数の火の玉が降り注ぐ。
城壁の防御魔法が、激しい音を立てて火の玉を防いだ。
だが、その衝撃で城全体が大きく揺れる。
城の中からは、戦えない人々の悲鳴が聞こえてきた。
「リリアーナ、君は城の中へ。」
「民を、安全な場所へ誘導してやってくれ。君の言葉が、彼らの力になるはずだ。」
「はい、分かりました。あなたも、無理はしないでください。」
私達は、短い言葉を交わして視線を合わせた。
もう、多くの言葉は必要なかった。
互いの役割を、完全に理解している。
私は、すぐに城壁を駆け下りた。
城の広間は、逃げ惑う使用人や避難してきた領民たちでごった返していた。
その中には、私の寺子屋の子供たちの姿もある。
彼らは、エマに連れられて不安そうに身を寄せ合っていた。
「皆さん、落ち着いてください。」
私は、できるだけ大きな声で呼びかけた。
私の声に気づいた人々が、一斉にこちらを振り返る。
その顔には、絶望と恐怖の色が濃く浮かんでいた。
私は、彼らの不安を和らげるように穏やかに微笑んでみせる。
「大丈夫です、アシュトン様と騎士団が必ず私達を守ってくれます。」
「私達にできることは、彼らを信じてここで待つことです。」
「さあ、女性と子供たちは地下の食料庫へ。そこが、一番安全です。」
私の落ち着いた声は、人々の心に少しずつ冷静さを取り戻させた。
エマたちが、私の指示に従って人々を誘導し始める。
その時だった、私の腕を誰かが乱暴に掴んだのは。
振り返ると、そこには顔を真っ青にしたアルフォンスが立っていた。
「お前のせいだ。」
彼は、震える声でそう言った。
「お前が、この辺境に来たから全てがめちゃくちゃになったんだ。」
「お前さえいなければ、俺はこんな目に遭わずに済んだ。」
完全な、責任転嫁だった。
自分の愚かさと弱さを認められず、その怒りを私にぶつけているのだ。
彼の目は、恐怖で正気ではない。
あの蛇の紋章の指輪が、彼の指で不気味な黒い光を放っていた。
指輪の力が、彼の恐怖を大きくしている。
私は、彼の乱暴な手を振り払わなかった。
ただ、彼の目を見つめ返す。
「お兄様。」
私は、静かにはっきりと彼の名を呼んだ。
「怖い、のですね。」
私の意外な言葉に、アルフォンスは一瞬言葉を失ったようだった。
彼の瞳が、激しく揺れる。
「な、何を言うか。この俺が、怖いだと。」
「ええ、とても怖いのでしょう。」
「自分の計画が、思い通りにいかなくて。信じていた者たちに、裏切られて。」
「そして、どうすればいいのか分からずにただ震えている。」
私は、彼の心の奥にある本当の感情を言葉にして突きつけた。
それは、彼自身も認めたくなかったであろう弱さそのものだった。
「黙れ、黙れ、黙れ。」
彼は、子供のように同じ言葉を繰り返した。
私の言葉が、彼の心の痛いところを正確に突いた証拠だ。
「大丈夫ですわ、お兄様。」
私は、もう片方の手で彼の手を優しく包み込んだ。
「私が、そばにいますから。」
「だから、もう強がる必要はありませんのよ。」
その瞬間、彼の体からふっと力が抜けた。
彼の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちる。
それは、彼がずっと心の奥に隠してきた孤独と不安の涙だった。
指輪の呪いは、まだ解けてはいない。
だが、彼の心の壁にほんの小さなひびが入ったのを私は確かに感じていた。
その間にも、外の戦いは刻一刻と悪化していた。
城壁の上では、アシュトン様が懸命に指揮を執っている。
騎士団は、見事な連携で敵の猛攻をしのいでいた。
だが、敵の魔術師たちが放つ精神攻撃がじわじわと彼らを蝕み始めていた。
兵士たちに、悪夢のような幻を見せる陰湿な攻撃だ。
「しっかりしろ、それは幻だ。」
「隣の仲間の声だけを信じろ。」
ギデオンさんの、必死の叫びが聞こえる。
私は、アルフォンスの手を離して再び城壁へと駆け上がった。
今、騎士団に必要なのは私の言葉だ。
城壁の上に立つと、熱風と血の匂いが私を襲った。
何人かの兵士が、頭を抱えてうずくまっている。
幻覚に、苦しめられているのだ。
私は、城壁の最も高い場所へと登った。
そして、お腹の底から声を張り上げる。
「皆さん、聞こえますか。」
私の声は、戦場の騒がしさにかき消されそうになる。
だが、私は諦めなかった。
「今、あなたたちを苦しめているのは偽りの記憶です。」
「ですが、過去はあなたを傷つけることはできません。」
「あなた方は、もうあの日の弱い自分ではないのですから。」
「顔を上げてください、そして見てください。」
「あなたの隣には、命を預けられる仲間がいます。」
「あなたの背後には、あなたを信じる私達がいます。」
「それこそが、あなた方の揺るぎない現実なのです。」
私の言葉は、不思議な力を持っていた。
それは、歌のように兵士たちの心に直接響き渡っていく。
幻覚に苦しんでいた兵士たちが、一人また一人と顔を上げた。
その目に、再び戦士の光が戻っていく。
彼らは、互いに声を掛け合い肩を叩き合った。
そして、再び武器を構えて敵へと向き直る。
私の言葉が、彼らの心の盾となったのだ。
だが、敵の攻撃はそれだけでは終わらなかった。
一体の、巨大なゴーレムが城門に向かって突進してくる。
その一撃が、分厚い城門に大きな亀裂を入れた。
このままでは、城門が破られるのは時間の問題だった。
アシュトン様が、厳しい顔で決断を下した。
「もはや、これまでか。」
「このまま、じりじりとやられるのを待つくらいなら。」
「こちらから、打って出る。」
彼は、近くにいたレオさんに命じた。
「レオ、お前は残りの兵を率いて城壁を守れ。」
「リリアーナ様と、民を頼む。」
「しかし、アシュトン様。」
「これは、命令だ。」
アシュトン様の、有無を言わさぬ声にレオさんは悔しそうに唇を噛んだ。
アシュトン様は、私の方に向き直った。
その瞳には、私への深い信頼が宿っている。
「リリアーナ、後は頼んだぞ。」
「嫌です。」
私は、彼の言葉をはっきりと遮った。
「あなたを行かせはしません。」
「あなたを失うことこそが、私達にとっての本当の敗北なのですから。」
だが、彼は悲しそうに微笑むと私の頬にそっと触れた。
「必ず、生きて帰る。約束だ。」
「君のいる場所に、俺は必ず帰ってくる。」
彼はそう言うと、数名の精鋭だけを連れて城壁を駆け下りていった。
さっきまでの空気が嘘のように、城内は一瞬で混乱に包まれる。
兵士たちの怒鳴り声や、走り回る足音が冷たい廊下に響き渡った。
「落ち着け、持ち場を離れるな。」
アシュトン様の、低くよく通る声が響いた。
その声には、人の心を落ち着かせる不思議な力があった。
混乱しかけていた兵士たちが、その声にはっと我に返る。
そして、それぞれの持ち場へと散っていく。
彼の隣で、ギデオンさんが的確な指示を出していた。
「弓兵は城壁の上へ、すぐに配置につけ。」
「他の者は、城門の前で防御陣を組むんだ。」
騎士団の動きに、少しの乱れもなかった。
日頃の訓練の成果が、彼らを精鋭部隊へと変えていたのだ。
その一方で、王都から来た近衛騎士たちのうろたえようはひどいものだった。
「な、何が起きたんだ。」
「敵だと、魔物か。」
彼らは、きれいな鎧を身につけているだけらしい。
実戦の経験など、ほとんどないのだろう。
ただおろおろと動き回るばかりで、全く戦力になっていない。
その中心で、私の兄であるアルフォンス王子は誰よりもひどくうろたえていた。
その顔は真っ青で、震える唇からか細い声が漏れる。
「ば、馬鹿な。話が違うではないか。」
「奴らは、脅すだけだと言っていたはずだ。」
その呟きは、彼の混乱をはっきりと示していた。
彼は、自分が駒として利用された事実にようやく気づいたのかもしれない。
だが、もう遅かった。
私とアシュトン様は、すぐに城壁の上へと駆け上がった。
眼下に広がる光景に、思わず息を呑む。
森の縁から、黒い波のような集団がこちらへ向かってきていた。
その数は、千はいるだろう。
先頭に立つのは、オークやゴブリンといった魔物の大群だ。
その後ろに続く集団を見て、私はさらに顔をしかめた。
黒い服をまとった、あの魔術師たちの一団。
そして、彼らに率いられているのは人間の兵士たちだった。
兵士たちの装備は、王都のものでも辺境のものでもない。
どこの所属か分からない、不気味な武装集団だ。
その目はうつろで、まるで意思のない人形のようにただ前進している。
おそらく、魔術によって心を操られているのだろう。
「とんでもない数を連れてきたな。」
アシュトン様が、苦々しく言った。
「敵の狙いは、アルフォンス王子を使って城門を開けさせることだったのでしょう。」
「ですが、王子が動かないと見て力づくで押し通ることに決めたのですね。」
私は、冷静に状況を分析する。
敵の攻撃は、すでに始まっていた。
魔術師たちが杖を掲げると、空から無数の火の玉が降り注ぐ。
城壁の防御魔法が、激しい音を立てて火の玉を防いだ。
だが、その衝撃で城全体が大きく揺れる。
城の中からは、戦えない人々の悲鳴が聞こえてきた。
「リリアーナ、君は城の中へ。」
「民を、安全な場所へ誘導してやってくれ。君の言葉が、彼らの力になるはずだ。」
「はい、分かりました。あなたも、無理はしないでください。」
私達は、短い言葉を交わして視線を合わせた。
もう、多くの言葉は必要なかった。
互いの役割を、完全に理解している。
私は、すぐに城壁を駆け下りた。
城の広間は、逃げ惑う使用人や避難してきた領民たちでごった返していた。
その中には、私の寺子屋の子供たちの姿もある。
彼らは、エマに連れられて不安そうに身を寄せ合っていた。
「皆さん、落ち着いてください。」
私は、できるだけ大きな声で呼びかけた。
私の声に気づいた人々が、一斉にこちらを振り返る。
その顔には、絶望と恐怖の色が濃く浮かんでいた。
私は、彼らの不安を和らげるように穏やかに微笑んでみせる。
「大丈夫です、アシュトン様と騎士団が必ず私達を守ってくれます。」
「私達にできることは、彼らを信じてここで待つことです。」
「さあ、女性と子供たちは地下の食料庫へ。そこが、一番安全です。」
私の落ち着いた声は、人々の心に少しずつ冷静さを取り戻させた。
エマたちが、私の指示に従って人々を誘導し始める。
その時だった、私の腕を誰かが乱暴に掴んだのは。
振り返ると、そこには顔を真っ青にしたアルフォンスが立っていた。
「お前のせいだ。」
彼は、震える声でそう言った。
「お前が、この辺境に来たから全てがめちゃくちゃになったんだ。」
「お前さえいなければ、俺はこんな目に遭わずに済んだ。」
完全な、責任転嫁だった。
自分の愚かさと弱さを認められず、その怒りを私にぶつけているのだ。
彼の目は、恐怖で正気ではない。
あの蛇の紋章の指輪が、彼の指で不気味な黒い光を放っていた。
指輪の力が、彼の恐怖を大きくしている。
私は、彼の乱暴な手を振り払わなかった。
ただ、彼の目を見つめ返す。
「お兄様。」
私は、静かにはっきりと彼の名を呼んだ。
「怖い、のですね。」
私の意外な言葉に、アルフォンスは一瞬言葉を失ったようだった。
彼の瞳が、激しく揺れる。
「な、何を言うか。この俺が、怖いだと。」
「ええ、とても怖いのでしょう。」
「自分の計画が、思い通りにいかなくて。信じていた者たちに、裏切られて。」
「そして、どうすればいいのか分からずにただ震えている。」
私は、彼の心の奥にある本当の感情を言葉にして突きつけた。
それは、彼自身も認めたくなかったであろう弱さそのものだった。
「黙れ、黙れ、黙れ。」
彼は、子供のように同じ言葉を繰り返した。
私の言葉が、彼の心の痛いところを正確に突いた証拠だ。
「大丈夫ですわ、お兄様。」
私は、もう片方の手で彼の手を優しく包み込んだ。
「私が、そばにいますから。」
「だから、もう強がる必要はありませんのよ。」
その瞬間、彼の体からふっと力が抜けた。
彼の瞳から、一筋の涙がこぼれ落ちる。
それは、彼がずっと心の奥に隠してきた孤独と不安の涙だった。
指輪の呪いは、まだ解けてはいない。
だが、彼の心の壁にほんの小さなひびが入ったのを私は確かに感じていた。
その間にも、外の戦いは刻一刻と悪化していた。
城壁の上では、アシュトン様が懸命に指揮を執っている。
騎士団は、見事な連携で敵の猛攻をしのいでいた。
だが、敵の魔術師たちが放つ精神攻撃がじわじわと彼らを蝕み始めていた。
兵士たちに、悪夢のような幻を見せる陰湿な攻撃だ。
「しっかりしろ、それは幻だ。」
「隣の仲間の声だけを信じろ。」
ギデオンさんの、必死の叫びが聞こえる。
私は、アルフォンスの手を離して再び城壁へと駆け上がった。
今、騎士団に必要なのは私の言葉だ。
城壁の上に立つと、熱風と血の匂いが私を襲った。
何人かの兵士が、頭を抱えてうずくまっている。
幻覚に、苦しめられているのだ。
私は、城壁の最も高い場所へと登った。
そして、お腹の底から声を張り上げる。
「皆さん、聞こえますか。」
私の声は、戦場の騒がしさにかき消されそうになる。
だが、私は諦めなかった。
「今、あなたたちを苦しめているのは偽りの記憶です。」
「ですが、過去はあなたを傷つけることはできません。」
「あなた方は、もうあの日の弱い自分ではないのですから。」
「顔を上げてください、そして見てください。」
「あなたの隣には、命を預けられる仲間がいます。」
「あなたの背後には、あなたを信じる私達がいます。」
「それこそが、あなた方の揺るぎない現実なのです。」
私の言葉は、不思議な力を持っていた。
それは、歌のように兵士たちの心に直接響き渡っていく。
幻覚に苦しんでいた兵士たちが、一人また一人と顔を上げた。
その目に、再び戦士の光が戻っていく。
彼らは、互いに声を掛け合い肩を叩き合った。
そして、再び武器を構えて敵へと向き直る。
私の言葉が、彼らの心の盾となったのだ。
だが、敵の攻撃はそれだけでは終わらなかった。
一体の、巨大なゴーレムが城門に向かって突進してくる。
その一撃が、分厚い城門に大きな亀裂を入れた。
このままでは、城門が破られるのは時間の問題だった。
アシュトン様が、厳しい顔で決断を下した。
「もはや、これまでか。」
「このまま、じりじりとやられるのを待つくらいなら。」
「こちらから、打って出る。」
彼は、近くにいたレオさんに命じた。
「レオ、お前は残りの兵を率いて城壁を守れ。」
「リリアーナ様と、民を頼む。」
「しかし、アシュトン様。」
「これは、命令だ。」
アシュトン様の、有無を言わさぬ声にレオさんは悔しそうに唇を噛んだ。
アシュトン様は、私の方に向き直った。
その瞳には、私への深い信頼が宿っている。
「リリアーナ、後は頼んだぞ。」
「嫌です。」
私は、彼の言葉をはっきりと遮った。
「あなたを行かせはしません。」
「あなたを失うことこそが、私達にとっての本当の敗北なのですから。」
だが、彼は悲しそうに微笑むと私の頬にそっと触れた。
「必ず、生きて帰る。約束だ。」
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