役立たずと追放された辺境令嬢、前世の民俗学知識で忘れられた神々を祀り上げたら、いつの間にか『神託の巫女』と呼ばれ救国の英雄になっていました

☆ほしい

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重い城の扉が、軋むような音を立ててゆっくりと開いた。
その向こうには、冷たく広々とした謁見の間が広がっている。
私がかつて暮らしていた場所とは、とても思えないほどの場所だった。

ぴかぴかに磨かれた大理石の床に、私たちの足音が大きく響き渡る。
部屋の真ん中には、見覚えのある大きな椅子が一つだけ置かれていた。
そこには一人の男が、疲れ切った顔で力なく座っている。
その男こそ、私の父であるヴァインベルク辺境伯だった。

父の両脇には、二人の姉が扇で顔を隠しながら立っていた。
彼女たちが着ているドレスは、以前と変わらずとても豪華だ。
しかしその表情には、隠すことのできない焦りの色が浮かんでいた。
父は、私の姿を見つけるとゆっくりと立ち上がる。
その動きは、昔のような力強いものではなかった。
まるで老人のように、とても弱々しく見える。

「リゼットか、よく戻ってきてくれた。」
父が、かすれた声で言った。
その声には、私を追い出した時の冷たさが少しも感じられない。
それどころか、何かに必死にすがるような気持ちがにじみ出ていた。

「お父様、ご無沙汰しております。お呼びにより、ただいま戻りました。」
私は、貴族の娘としての作法通りに礼をした。
スカートの裾を優雅につまんで、丁寧にお辞儀をする。
その完璧な振る舞いに、姉たちが驚いたようだった。
扇の陰で、大きく目を見開いているのが分かった。
きっと彼女たちは、私が辺境の地で野蛮な娘になっているとでも思っていたのだろう。

「まあお父様、本気でこの娘を呼び戻すなんてどうかしていますわ。」
長姉のイザベラが、かん高い声で言った。
「こんな出来損ないに、この領地の危機が救えるはずもありません。」

「そうですわ、お姉様。」
次姉のオリヴィアも、扇の陰でくすくすと笑いながら話す。
「むしろ、不幸の神を城に呼び込むようなものですわよ。」
その態度は、私がこの家を出て行った時から何も変わっていなかった。
相変わらず、私を見下している。

「二人とも、少し静かにしなさい。」
父が、弱々しいながらも威厳のある声で姉たちを止めた。
姉たちは不満そうな顔をしたが、しぶしぶ口を閉じる。
父は、もう一度私の方に向き直った。

「リゼット、お前に頼みたいことがあるのだ。」
父は、ほとんどお願いするように言った。
「この領地を、いや、この私を救ってはくれまいか。」
その姿は、あまりにもみじめで哀れに見えた。
私は、父の言葉を冷静に受け止めた。
そして、ゆっくりと顔を上げて父の目を見る。

「お父様、私はもうあなた様のおっしゃることを、ただ聞くだけの娘ではございません。」
私は、はっきりとした口調でそう告げた。
「もし私に協力をお求めになるのでしたら、いくつか条件がございます。」

私の予想もしていなかった言葉に、父はとても驚いていた。
父だけではない、姉たちも、そして後ろに立っていた騎士団長までもが驚きの表情を浮かべる。
出来損ないの三女が、領主である父に条件を出すなど、今まで一度もなかったことだからだ。

「な、なんですって。」
イザベラが、怒りで顔を真っ赤にして叫んだ。
「この出来損ないのくせに、お父様に条件を出すというのですか。」

「自分の立場を考えなさい、リゼット。」
オリヴィアも、怒った声で叫ぶ。
「お前は、お父様の命令に従ってさえいればよいのです。」

私は、そんな姉たちの言葉を気にも留めなかった。
ただ、まっすぐに父の目を見つめ続ける。
父は、しばらくの間何も言えずにいた。
しかし、やがて何かを決心したように大きく息を吸い込む。

「申してみよ、お前の条件とやらを。」
その言葉は、彼が私の要求を聞く準備があることを示していた。
姉たちが、信じられないという顔で父を見ている。
私は、落ち着いて準備していた条件を一つずつ話し始めた。

「一つ、この領内で起きている病と作物が育たない原因を調べるため、私にあらゆる場所への自由な出入りを許してください。」
この条件に、父は少し眉をひそめた。
「一つ、調査に必要な古い資料や本を、城の書庫から自由に見る権利をください。」
書庫の管理者は、姉のオリヴィアだった。
彼女が、私をにらみつけているのが分かった。
「一つ、私の調査と行動について、お父様や姉上たち、そして家臣の方々は一切口出しをしないとお約束ください。」

私は、そこで一度言葉を切った。
そして、私の後ろに立っているカイたちを振り返る。
彼らは、少しも臆することなく堂々とした態度で私の背後を守るように立っていた。

「そして最後に、私の護衛として一緒に来てくれたこの者たちの身分を保証してください。」
私は、最後の条件を告げた。
「そして、城の中での自由な行動を認めてください。彼らは、私の手足となって働く信頼できる仲間です。」

私の最後の条件に、謁見の間はまるで時が止まったかのようになった。
農民を、それも辺境の村の人間を正式な護衛として認めるなど、常識では考えられないことだった。
ましてや、この立派な城に入れるなどあり得ない。

「あなた、気でも狂いましたの、リゼ-ット。」
姉のイザベラが、震える声で言った。
「そんな汚れた者たちを、この神聖な城に入れるなど、ヴァインベルク家の恥ですわ。」

「その通りです、絶対に許しません。」
オリヴィアも、持っていた扇を床に叩きつけるようにして叫んだ。
「今すぐ、この者たちを城から追い出しなさい。」

しかし、父は黙って私を見つめているだけだった。
彼の目には、どうすればよいか分からないという苦しみが深く浮かんでいる。
領主としてのプライドと、領地を救いたいという現実的な願いが、彼の中で激しく戦っているのだろう。
長い、とても長い沈黙が続いた。

「よろしい、その条件を全て受け入れよう。」
長い沈黙の後、父が絞り出した声は謁見の間に重く響いた。
その決断に、姉たちは「お父様」と悲鳴のような声を上げる。
しかし、父の決意は固いようだった。

「リゼット、お前の好きにするがよい。」
彼は、そう言うと力なく椅子に座り込んだ。
「この領地を救えるというのであれば、わしは何でもしよう。」
まるで、全ての力を使い果たしてしまったかのようだった。

こうして、私の要求は全て認められることになった。
騎士団長が、私たちを案内するために一歩前に進み出る。
姉たちは、悔しそうに床をにらみつけていた。
その視線が、私の背中に突き刺さるのを感じる。

私たちには、城の西側にある立派な客間が与えられた。
そこは、以前私が使っていた自分の部屋よりも、ずっと広くて豪華な部屋だった。
何とも皮肉なことだ。
出来損ないとして家を追い出された娘が、今や大切なお客として迎えられているのだから。

「リゼット様、本当に良かったのですか。」
部屋に入るとすぐに、アルフレッドが心配そうな顔で私に尋ねてきた。
「あのような条件を、辺境伯様に認めさせてしまって。」

「いいのよ、アルフレッド。」
私は、窓から荒れ果てた庭を眺めながら答えた。
「そうでなければ、私たちは自由に動くことができないもの。」
庭は、私がいた頃よりもずっと手入れがされていなかった。
「それに、彼らにはこれくらいしてもらわないと割に合いません。」

カイや村の若者たちは、豪華な部屋に全く落ち着かない様子だった。
きょろきょろと、珍しそうに周りを見回している。

「すげえ部屋だな、俺たちの村の家が何軒も入りそうだぜ。」
カイが、心から感心したように言った。
しかし、彼はすぐに真剣な顔つきに戻る。
「それで、リゼット様。これからどうするんだい。」

「ええ、早速調査を始めましょうか。」
私は、仲間たちに向き直って言った。
「まずは、情報を集めることが大切よ。」

「アルフレッドは、私と一緒に城の書庫へ行きましょう。この土地の古い歴史や、昔からの言い伝えについて書かれたものを探します。」
アルフレッドは、はいと力強く頷いた。
「カイと若者たちは、二つの組に分かれてちょうだい。」
私は、カイたちに指示を出す。
「カイたちの組は城の兵士や使用人の人たちから、町の様子や病の具体的な症状について話を聞いてきてほしいの。」
「残りの二人は、町に出て直接人々の様子を見てきてほしい。でも、決して無理はしないで。病には、十分に注意が必要だから。」

私の指示に、皆は力強く頷いた。
彼らの顔には、これから始まる調査へのやる気が満ち溢れている。
私たちは、すぐに行動を始めた。

私とアルフレッドが向かった城の書庫は、ほこりっぽくて少しカビの匂いがする場所だった。
しかし、ここにはこの土地の長い歴史が眠っている。
私たちは、山のように積まれた羊皮紙の巻物や古い本の中から、目的のものを探し始めた。

一方、カイたちは持ち前の人懐っこさと真面目さで、城の人々の心を少しずつ開かせていた。
最初は辺境の村人だと見下していた兵士たちも、カイたちの素朴で力強い人柄に触れるうちに態度を変えていった。
彼らは、自分たちが知っている病の情報を惜しみなく話してくれた。

「病にかかった者は、まるで眠るように動かなくなるんだ。」
一人の兵士が、声をひそめてカイに言った。
「だが、時々うなされて奇妙な言葉を口にするらしい。」
「奇妙な言葉、ですか。」
カイが、聞き返す。
「ああ、『水の女神様がお怒りだ』とか、『泉の怒りを鎮めなければ』とか、そんなことを言うそうだ。」

その情報は、私の考えていたことを裏付けるものだった。
やはり、この病はただの流行り病ではない。
この土地の神々、特に水を司る神様との間に深い関係があるのだ。

夕方、調査を終えた私たちが部屋に戻ると、アルフレッドが書庫で見つけた古い地図を机に広げていた。

「お嬢様、これをご覧ください。」
アルフレッドが、地図の一点を指さす。
「この城の東のはずれに、『嘆きの泉』と呼ばれる場所が記されております。」
その地図は、何百年も前に描かれたものらしかった。
文字も、今とは少し違う形をしている。

「言い伝えによれば、かつてこの泉は領地で最も清らかな水が湧き出る、聖なる場所だったそうです。」
アルフレッドが、説明を続ける。
「人々は、そこに豊作をもたらす女神様を祀っていたそうでございます。」

「嘆きの泉、ですって。」
私は、その名前を繰り返した。
「ええ。しかし、中央神殿の力が強くなるにつれてその信仰は失われてしまいました。今では、誰も近づかない忘れられた場所になっているとのことです。」

全ての情報が、一つの場所を示していた。
病の本当の原因は、その聖なる泉にあるに違いない。
泉が聖なる力を失い、汚れてしまったことがこの悲劇を引き起こしているのだ。

「決めたわ、明日、その泉へ行ってみましょう。」
私は、仲間たちの顔を見回して言った。
「そこに、この謎を解くための鍵が必ずあるはずよ。」

私の言葉に、カイたちが力強く頷く。
その時、部屋の扉を叩く音がした。
入ってきたのは、あの騎士団長だった。
彼は、私たちをじっと見ている。

「リゼット様、辺境伯様からの伝言です。」
彼は、硬い表情のまま言った。
「明日からの調査には、私も同行させていただくことになった。お前たちの行動を、監視するためだ。」

彼の言葉には、まだ私たちへの信じられないという気持ちが混ざっていた。
しかし、それは私にとって都合の良いことでもあった。
彼に、これから起こる本当のことわりをその目で直接見てもらうことができるのだから。
私は、にっこりと微笑んで答えた。

「ええ、もちろんですわ、団長。」
私は、少しも動揺しなかった。
「ぜひ、ご一緒くださいませ。」
私の余裕のある態度に、騎士団長は少しだけ意外そうな顔をした。
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