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第45話 船上の約束と招かれざる客
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シレジア公国での一連の騒動を無事に『お片付け』した私たちは、クラインハルト王国への帰路についていた。
国王陛下の紋章が誇らしげに掲げられた白亜の船は、穏やかな南の海を滑るように進んでいく。デッキに出ると、潮風が心地よく頬を撫でた。
「ミカ嬢。海は好きか」
いつの間にか隣に立っていたレオン様が、静かに問いかけた。彼の蒼い瞳は、どこまでも広がる青い水平線を見つめている。
「はい。前世では、こんなに綺麗な海を見る機会なんてありませんでしたから」
海といえば、灰色に汚れた東京湾くらいしか知らなかった。システム開発のデスマーチの最中、徹夜明けにタクシーの窓から眺める気怠い景色。それに比べて、この世界の海はなんて青く、生命力に満ち溢れているのだろう。
「そうか」
彼は短く相槌を打つと、私の肩にそっと自分のマントをかけてくれた。もうすっかりお馴染みになった、彼の不器用な優しさだ。
「夜はまだ冷える。君はあの日以来、少し顔色が優れないように見える」
あの日、とはヴァレリウス卿の屋敷での一件のことだろう。あの後、私は極度の緊張と疲労からか、少しだけ熱を出してしまったのだ。レオン様はそのことをずっと気にかけてくれているらしかった。
「もう大丈夫ですよ。それよりレオン様、今回の件、本当にお疲れ様でした」
「いや。俺はただ、君の指示に従って剣を振るっただけだ。本当にすごいのは君のほうだ」
彼はそう言うと、少しだけ照れたように視線を逸らした。その横顔を見ていると、私の胸の奥がじんわりと温かくなる。この人がそばにいてくれる。その事実が、私にどれほどの安心感と勇気を与えてくれていることか。
私たちはしばらくの間、言葉もなくただ海を眺めていた。波の音と、船がきしむ音だけが静かに響く。それはとても穏やかで、満たされた時間だった。
しかし、私の頭の中は決して休んではいなかった。
シレジア公国で手に入れた『トリトンの手』の会計帳簿。ヴァレリウス卿が隠し持っていた闇の取引記録。それらの膨大なデータが、私の頭の中で高速で整理され、分析されていく。
(ヴァレリウス卿は、やはりただの中間管理職に過ぎなかった。彼の背後には、もっと巨大で、国際的な組織が存在する)
金の流れはあまりにも複雑で、巧妙に偽装されていた。しかし、私のスキル《完璧なる整理整頓》の前では、どんな偽装も見破ることができる。情報の濁流の中から、私は一本の、しかし確かな金の流れの糸を手繰り寄せていた。
「レオン様。少し、お仕事の話をしてもよろしいでしょうか」
「……君は本当に、休むということを知らないのだな」
彼は呆れたように、しかしその声には確かな優しさが滲んでいた。
「仕方ないでしょう? 気になるバグを見つけたら、修正せずにはいられないのがSEの性分ですから」
私はそう言って悪戯っぽく笑うと、懐から一枚の羊皮紙を取り出した。そこには私が船室で夜なべして書き上げた、新たな相関図が描かれている。
「これが、今回の一件で判明した黒幕の組織図です」
レオン様は羊皮紙を覗き込み、その複雑な図を見て眉をひそめた。
「なんだこれは……。まるで蜘蛛の巣だな」
「ええ。そして、その蜘蛛の巣の中心にいるのが、この組織です」
私は図の中心にある一つの名前を指さした。
そこには、『天秤の徒(てんびんのともがら)』と書かれていた。
「天秤の徒……?聞いたことがない名だ」
「はい。おそらく、それがこの国際的な闇組織の名称です。彼らは表向きは、大陸全土で活動するごく普通の巨大貿易商社『オリオン商会』として活動しています。しかしその裏では、各国で戦争や内乱の火種を煽り、武器や禁制品を密売することで莫大な利益を上げているようです」
ライナスから得たアッシュフォード家の記録にも、この『オリオン商会』の名前は何度か登場していた。アッシュフォード家もまた、彼らの正体を探っていたらしい。
「彼らの目的は、特定の国の支配ではありません。大陸全体の混乱です。国と国が争い、秩序が乱れれば乱れるほど、彼らのビジネスは潤う。まさに『死の商人』ですわ」
私の説明に、レオン様の顔が険しくなっていく。
「なんと卑劣な……。それで、シレジアの『トリトンの手』も、王都の『黒蛇の牙』も、全てこの組織の末端だったというわけか」
「その通りです。ヴァレリウス卿は、シレジアでの資金調達と資金洗浄を担当する、いわば支店長のようなものでした。彼が捕らえられた今、組織はきっと彼を切り捨て、また別の場所に新たな拠点を築こうとするでしょう。彼らはトカゲの尻尾切りの名人です」
「では、どうするのだ。このままでは、いたちごっこではないか」
「いいえ」と私は首を振った。
「どんなに巨大な組織にも、必ず弱点はあります。そして私は、その一つを見つけました」
私は相関図の、ある一点を指し示した。
それはオリオン商会の主要な取引先の一つである、小国の名前だった。
「この国は、鉱物資源が豊富なことで知られています。オリオン商会は、この国から産出される希少な鉱石『魔光石』の独占販売権を握っている。そして、この魔光石こそが、彼らの活動に不可欠なあるものの原料なのです」
「あるもの?」
「はい。鑑定スキルを欺くための、特殊な魔法道具です。舞踏会でヴァイスハイト家の残党が使った偽の勅命にも、この魔光石が使われていました。この石がなければ、彼らは巧妙な情報操作を行うことができない。いわば、彼らのシステムの根幹を支える、重要な基幹部品ですわ」
私の言葉に、レオン様の目の色が変わった。
「なるほど。つまり、その魔光石の供給を断てば、敵の力を大幅に削ぐことができる、というわけか」
「ご名答です。まずは彼らの生命線を断つ。それが最も効果的で、かつ血を流さずに済む方法です。いわゆる、兵糧攻めですね」
「君の戦い方は、いつも鮮やかだな」
彼は心から感心したように言った。その賞賛の言葉が、私の心をくすぐる。
「そのためにはまず、この鉱山をオリオン商会から解放する必要があります。幸い、この国の王は賢明な人物として知られています。私たちがオリオン商会の不正の証拠を提示すれば、きっと協力してくれるはずです」
私は新たな『お片付け』の計画を熱っぽく語った。
それはもはや一国の問題ではなく、大陸全体の平和に関わる壮大なプロジェクトだった。
「……ミカ嬢」
私の話を聞き終えたレオン様が、ふと真剣な顔で私の名前を呼んだ。
「はい、何でしょう?」
「君は、どこまで行くつもりだ?」
その問いは、あまりにも唐突だった。
「え?」
「君は最初、ただ倉庫を片付けるだけのはずだった。それがいつの間にか国の財政を改革し、内乱を鎮め、今度は大陸全体の闇と戦おうとしている。君のその小さな肩に、どれだけのものを背負い込むつもりなんだ」
彼の声には、私の身を案じる深い、深い響きがあった。
それは叱責ではなく、ただ純粋な心配だった。
そのあまりにも真っ直гуな優しさに、私は言葉に詰まってしまった。
「私は……」
「俺は、君が心配だ。君がどんどん手の届かない場所へ行ってしまうようで、怖い」
初めて聞く、彼の弱音だった。
いつも強く、揺るぎないはずの彼が、不安げに私を見つめている。
その蒼い瞳が、助けを求めるように揺れていた。
その姿に、私の胸がきゅうっと締め付けられた。
いけない。私はこの人に、こんな顔をさせてはいけない。
私はそっと、彼の手を取った。
ごつごつとした、剣士の大きな手。その手に自分の手を重ねる。
「大丈夫ですよ、レオン様」
私は、できるだけ優しい声で言った。
「私は、どこにも行きません。あなたの隣が、私の居場所ですから」
その言葉は、私の偽らざる本心だった。
穏やかなスローライフなんて、もうどうでもいい。
この人と一緒に、この世界のあらゆる問題を『お片付け』できるなら、それ以上の幸せはない。
私の言葉に、彼は驚いたように目を見開いた。
そして、その手が私の手を強く、優しく握り返す。
「……ミカ」
彼が私の名前を呼ぶ。
その声は、甘く、そして熱を帯びていた。
彼の顔が、ゆっくりと私に近づいてくる。
潮風の音と、彼の鼓動だけが聞こえる。
私は、そっと目を閉じた。
彼の唇が、私の唇に重なる、その瞬間。
「――お二人さん、随分と良い雰囲気だね!」
不意に、陽気で、しかしどこか聞き覚えのある声がした。
はっと目を開けると、いつの間にか私たちのすぐそばに、一人の男が立っていた。
旅芸人のような派手な服を着て、顔にはおどけた仮面をつけている。
しかし、その声。その佇まい。
私は、その男の正体に気づき、息を呑んだ。
レオン様もまた、瞬時に臨戦態勢に入り、剣の柄に手をかけている。
「……貴様、なぜここに」
レオン様が、地を這うような声で言った。
仮面の男は、楽しそうに肩をすくめた。
「いやなに、少し野暮用でね。それにしても驚いたよ。我が国の救国の聖女殿が、こんなところで騎士と逢い引きとは。皇帝陛下が知ったら、さぞお嘆きになるだろうねえ」
その軽薄な口調。間違いない。
彼は、ガルニア帝国の第一皇子、ジークフリート。
なぜ彼が、こんな場所に。それも、たった一人で。
彼の目的は、一体何なのか。
穏やかだった船上は、一瞬にして新たな緊張感に包まれた。
国王陛下の紋章が誇らしげに掲げられた白亜の船は、穏やかな南の海を滑るように進んでいく。デッキに出ると、潮風が心地よく頬を撫でた。
「ミカ嬢。海は好きか」
いつの間にか隣に立っていたレオン様が、静かに問いかけた。彼の蒼い瞳は、どこまでも広がる青い水平線を見つめている。
「はい。前世では、こんなに綺麗な海を見る機会なんてありませんでしたから」
海といえば、灰色に汚れた東京湾くらいしか知らなかった。システム開発のデスマーチの最中、徹夜明けにタクシーの窓から眺める気怠い景色。それに比べて、この世界の海はなんて青く、生命力に満ち溢れているのだろう。
「そうか」
彼は短く相槌を打つと、私の肩にそっと自分のマントをかけてくれた。もうすっかりお馴染みになった、彼の不器用な優しさだ。
「夜はまだ冷える。君はあの日以来、少し顔色が優れないように見える」
あの日、とはヴァレリウス卿の屋敷での一件のことだろう。あの後、私は極度の緊張と疲労からか、少しだけ熱を出してしまったのだ。レオン様はそのことをずっと気にかけてくれているらしかった。
「もう大丈夫ですよ。それよりレオン様、今回の件、本当にお疲れ様でした」
「いや。俺はただ、君の指示に従って剣を振るっただけだ。本当にすごいのは君のほうだ」
彼はそう言うと、少しだけ照れたように視線を逸らした。その横顔を見ていると、私の胸の奥がじんわりと温かくなる。この人がそばにいてくれる。その事実が、私にどれほどの安心感と勇気を与えてくれていることか。
私たちはしばらくの間、言葉もなくただ海を眺めていた。波の音と、船がきしむ音だけが静かに響く。それはとても穏やかで、満たされた時間だった。
しかし、私の頭の中は決して休んではいなかった。
シレジア公国で手に入れた『トリトンの手』の会計帳簿。ヴァレリウス卿が隠し持っていた闇の取引記録。それらの膨大なデータが、私の頭の中で高速で整理され、分析されていく。
(ヴァレリウス卿は、やはりただの中間管理職に過ぎなかった。彼の背後には、もっと巨大で、国際的な組織が存在する)
金の流れはあまりにも複雑で、巧妙に偽装されていた。しかし、私のスキル《完璧なる整理整頓》の前では、どんな偽装も見破ることができる。情報の濁流の中から、私は一本の、しかし確かな金の流れの糸を手繰り寄せていた。
「レオン様。少し、お仕事の話をしてもよろしいでしょうか」
「……君は本当に、休むということを知らないのだな」
彼は呆れたように、しかしその声には確かな優しさが滲んでいた。
「仕方ないでしょう? 気になるバグを見つけたら、修正せずにはいられないのがSEの性分ですから」
私はそう言って悪戯っぽく笑うと、懐から一枚の羊皮紙を取り出した。そこには私が船室で夜なべして書き上げた、新たな相関図が描かれている。
「これが、今回の一件で判明した黒幕の組織図です」
レオン様は羊皮紙を覗き込み、その複雑な図を見て眉をひそめた。
「なんだこれは……。まるで蜘蛛の巣だな」
「ええ。そして、その蜘蛛の巣の中心にいるのが、この組織です」
私は図の中心にある一つの名前を指さした。
そこには、『天秤の徒(てんびんのともがら)』と書かれていた。
「天秤の徒……?聞いたことがない名だ」
「はい。おそらく、それがこの国際的な闇組織の名称です。彼らは表向きは、大陸全土で活動するごく普通の巨大貿易商社『オリオン商会』として活動しています。しかしその裏では、各国で戦争や内乱の火種を煽り、武器や禁制品を密売することで莫大な利益を上げているようです」
ライナスから得たアッシュフォード家の記録にも、この『オリオン商会』の名前は何度か登場していた。アッシュフォード家もまた、彼らの正体を探っていたらしい。
「彼らの目的は、特定の国の支配ではありません。大陸全体の混乱です。国と国が争い、秩序が乱れれば乱れるほど、彼らのビジネスは潤う。まさに『死の商人』ですわ」
私の説明に、レオン様の顔が険しくなっていく。
「なんと卑劣な……。それで、シレジアの『トリトンの手』も、王都の『黒蛇の牙』も、全てこの組織の末端だったというわけか」
「その通りです。ヴァレリウス卿は、シレジアでの資金調達と資金洗浄を担当する、いわば支店長のようなものでした。彼が捕らえられた今、組織はきっと彼を切り捨て、また別の場所に新たな拠点を築こうとするでしょう。彼らはトカゲの尻尾切りの名人です」
「では、どうするのだ。このままでは、いたちごっこではないか」
「いいえ」と私は首を振った。
「どんなに巨大な組織にも、必ず弱点はあります。そして私は、その一つを見つけました」
私は相関図の、ある一点を指し示した。
それはオリオン商会の主要な取引先の一つである、小国の名前だった。
「この国は、鉱物資源が豊富なことで知られています。オリオン商会は、この国から産出される希少な鉱石『魔光石』の独占販売権を握っている。そして、この魔光石こそが、彼らの活動に不可欠なあるものの原料なのです」
「あるもの?」
「はい。鑑定スキルを欺くための、特殊な魔法道具です。舞踏会でヴァイスハイト家の残党が使った偽の勅命にも、この魔光石が使われていました。この石がなければ、彼らは巧妙な情報操作を行うことができない。いわば、彼らのシステムの根幹を支える、重要な基幹部品ですわ」
私の言葉に、レオン様の目の色が変わった。
「なるほど。つまり、その魔光石の供給を断てば、敵の力を大幅に削ぐことができる、というわけか」
「ご名答です。まずは彼らの生命線を断つ。それが最も効果的で、かつ血を流さずに済む方法です。いわゆる、兵糧攻めですね」
「君の戦い方は、いつも鮮やかだな」
彼は心から感心したように言った。その賞賛の言葉が、私の心をくすぐる。
「そのためにはまず、この鉱山をオリオン商会から解放する必要があります。幸い、この国の王は賢明な人物として知られています。私たちがオリオン商会の不正の証拠を提示すれば、きっと協力してくれるはずです」
私は新たな『お片付け』の計画を熱っぽく語った。
それはもはや一国の問題ではなく、大陸全体の平和に関わる壮大なプロジェクトだった。
「……ミカ嬢」
私の話を聞き終えたレオン様が、ふと真剣な顔で私の名前を呼んだ。
「はい、何でしょう?」
「君は、どこまで行くつもりだ?」
その問いは、あまりにも唐突だった。
「え?」
「君は最初、ただ倉庫を片付けるだけのはずだった。それがいつの間にか国の財政を改革し、内乱を鎮め、今度は大陸全体の闇と戦おうとしている。君のその小さな肩に、どれだけのものを背負い込むつもりなんだ」
彼の声には、私の身を案じる深い、深い響きがあった。
それは叱責ではなく、ただ純粋な心配だった。
そのあまりにも真っ直гуな優しさに、私は言葉に詰まってしまった。
「私は……」
「俺は、君が心配だ。君がどんどん手の届かない場所へ行ってしまうようで、怖い」
初めて聞く、彼の弱音だった。
いつも強く、揺るぎないはずの彼が、不安げに私を見つめている。
その蒼い瞳が、助けを求めるように揺れていた。
その姿に、私の胸がきゅうっと締め付けられた。
いけない。私はこの人に、こんな顔をさせてはいけない。
私はそっと、彼の手を取った。
ごつごつとした、剣士の大きな手。その手に自分の手を重ねる。
「大丈夫ですよ、レオン様」
私は、できるだけ優しい声で言った。
「私は、どこにも行きません。あなたの隣が、私の居場所ですから」
その言葉は、私の偽らざる本心だった。
穏やかなスローライフなんて、もうどうでもいい。
この人と一緒に、この世界のあらゆる問題を『お片付け』できるなら、それ以上の幸せはない。
私の言葉に、彼は驚いたように目を見開いた。
そして、その手が私の手を強く、優しく握り返す。
「……ミカ」
彼が私の名前を呼ぶ。
その声は、甘く、そして熱を帯びていた。
彼の顔が、ゆっくりと私に近づいてくる。
潮風の音と、彼の鼓動だけが聞こえる。
私は、そっと目を閉じた。
彼の唇が、私の唇に重なる、その瞬間。
「――お二人さん、随分と良い雰囲気だね!」
不意に、陽気で、しかしどこか聞き覚えのある声がした。
はっと目を開けると、いつの間にか私たちのすぐそばに、一人の男が立っていた。
旅芸人のような派手な服を着て、顔にはおどけた仮面をつけている。
しかし、その声。その佇まい。
私は、その男の正体に気づき、息を呑んだ。
レオン様もまた、瞬時に臨戦態勢に入り、剣の柄に手をかけている。
「……貴様、なぜここに」
レオン様が、地を這うような声で言った。
仮面の男は、楽しそうに肩をすくめた。
「いやなに、少し野暮用でね。それにしても驚いたよ。我が国の救国の聖女殿が、こんなところで騎士と逢い引きとは。皇帝陛下が知ったら、さぞお嘆きになるだろうねえ」
その軽薄な口調。間違いない。
彼は、ガルニア帝国の第一皇子、ジークフリート。
なぜ彼が、こんな場所に。それも、たった一人で。
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