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第四章【新たなる旅路】
4-8 胸の感触
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
――――【 宿の屋上 】
魔剣士(……はぁぁ)ハァァ
魔剣士(何してんだ、俺……)ドヨーン
魔剣士(白姫は、白姫なりの優しさに色々考えてたんだろっつーに……)
魔剣士(俺が"触るとか、やってやる"とか言っちまったし、それで嫌がるのは当然だよなぁ……)
魔剣士(嫌われたか……)
魔剣士(…)
魔剣士(……いや。だけど、あいつだって勝手だろうが)ムカムカ
魔剣士(確かに俺もアレだけどよ、結局あいつは……)
……ガチャッ!!
ふと、ガチャリと裏の扉が開き、魔剣士が振り向く。
魔剣士「ん…」クルッ
白姫「はぁ、はぁ……!魔剣士っ……!」
魔剣士「白姫……」
白姫「ご、ごめんなさい魔剣士……。さっきは、その……!」
魔剣士「…」
白姫「だから…。その……」
魔剣士「…うっせぇ」
白姫「…っ」
魔剣士「……ふん。そうやって謝ってばかりで、許して仲直りした途端、また消えるんだろ?」
白姫「!」
魔剣士「なら、仲直りもクソもねぇよ」
魔剣士「お前が勝手に行動して、前の日の約束に嘘をついたのは事実だろうがよ」
魔剣士「そんなに軽く考えるなら、勝手にすりゃいいじゃねえか」
白姫「わ、私は…それが魔剣士のためになると思ったから……」
魔剣士「だから、人の気持ちを考えないで裏切ったのと一緒なんだよ!」
白姫「ッ!」
魔剣士「なぁにが人の気持ちが目を見て分かるだ。分かったところで、嘘ついてたら世話ねーぜ」
白姫「……っ」
魔剣士「ま、だけど?俺を追いかけて、そこまで言うなら…いいぜ?」
白姫「え?」
魔剣士「昔から、人に裏切られたりするのは慣れてるからな」
白姫「……あっ」
魔剣士「別に許してやるよ。それでどうするつもりだ、旅も一緒に行くのか?帰るのか?」
白姫「ち、違う……!そんなんじゃな……!」
魔剣士「戻りたいなら、戻る手ほどきくらいするぜ。な?」
白姫「……ち、違うっ!!」
白姫「そんなの、違う……っ!騙す気とか、裏切るとか……」
魔剣士「…ははは、一緒だっつーの!」
魔剣士「それになんだ、俺に触れらるのも嫌だっつーし…今度から俺は一人部屋でも」
白姫「…ッ!」グスッ!
トコトコトコ……
魔剣士「……なんだ、近づいて。今度は泣き落としか?」
白姫「…違うもんっ!!」バッ!
…グイッ!
魔剣士「お、おいおい。手を引っ張って何するつも……」
パサッ…フニュッ……
魔剣士「……って、本当に何してんだオメーは!!?」ドクッ!!
白姫「…ッ!」グスンッ…
――――白姫は魔剣士の元に近づくと、魔剣士の手を取り、自らの胸へと触れさせた。
突然のことに、魔剣士は声を更に荒げる。
魔剣士「な、なななっ!なにを!!」
白姫「……嫌なんかじゃないっ!!」
魔剣士「は、はぁっ!?」
白姫「…ま、魔剣士に触れられるのは嫌なんかじゃないよっ!!」
魔剣士「おま…!」
白姫「嫌だったら、背負ってもらったりしない!」
白姫「近くにいるのが嫌なら、最初から魔剣士と一緒について来たりしないもんっ!!」
魔剣士「…!」
白姫「さ、さっきのは!!ブレイダーくんに色々されて、それがとっても嫌だったから……!」
白姫「それを思い出して、咄嗟に……っ」
魔剣士「…っ」
白姫「ブレイダーくんがやってきたことは、男の人が望むこと……なんだよね……」
魔剣士「い、いや……」
白姫「もしそれをしたら、魔剣士は私を許してくれる…の……?」
魔剣士「…いっ!?」
白姫「本当に私は何もわからないし、きっとバカなことをしてるんだろうなっていうのは分かってる…」
白姫「だ、だけど……」
白姫「きっとこうすれば、魔剣士もわかってもらえるかもって…思って……!」
魔剣士「だ、だからってだな……」
白姫「猛竜騎士さんに、お前の優しさは人を傷つけることもあるって言われて……」
白姫「魔剣士の気持ちを知って、それで……」
魔剣士(あ、あのジジィ!!何いいやがった!?)
――――ブレイダーがしてきたことは、男性が望むことであろうと考え、
白姫は魔剣士に対し「触れられることは嫌ではないんだ」と伝えるため、魔剣士の手を胸へと触れさせたのだ。
そして、その手を通じて魔剣士は、わずかな心音の感触も捉え白姫の覚悟…気持ちを直接感じる。
トクン…!トクン……トクン……!
ドクッ…ドクッ……!
魔剣士(……この鼓動)ハッ
白姫「も、もう私一人じゃ考えたり、勝手なことはしないから……」
白姫「だから…。ど、どうすれば許してくれるの…かな……」グスッ…
白姫「魔剣士……」
魔剣士「…」
魔剣士「……う、うっせぇ!!」バッ!
白姫「…そ、そうだよね。許してくれないよね…。」
白姫「勝手なことばかりで、身勝手で…………」
魔剣士「…っ」ドキンドキン…!
魔剣士「……お、お前の覚悟はよく分かったよ!!」
魔剣士「許すよ、俺もなんか悪かったっつーか!!だから、そういうマネはすんじゃねえ!!」
白姫「え…?」
白姫「ゆ、許して…くれる……の……?」
魔剣士「いいか!!お前が今やったのは、女として恥じるべき行為なんだよ!」
魔剣士「お前がその時に嫌がったのが、そういう証拠だ!」
魔剣士「……もっと自分を大切にしろや!!」
魔剣士「それと、他の奴とかにはこういうマネすんじゃねえぞ!!」
白姫「う、うんっ……」シュン…
魔剣士「…くっ!」
魔剣士「……あーーー、なんか吹っ切れた!!」バッ!
ギュッ……!!
白姫「ま、魔剣士…?」
魔剣士「我慢なんかするかよ!許してやる代わりに、抱きしめてやるよバーカ!!」
白姫「あ…」
魔剣士「自由にしろっつったのはお前だからな!」
白姫「…!」
白姫「……っ」ブルッ…
魔剣士(……やべっ、震えてる?)
魔剣士(調子に乗りすぎたか……!)
白姫「……ぱり」ボソッ
魔剣士「ん…」
白姫「……やっぱり」ボソッ
魔剣士「あ?聞こえねーよ」
白姫「やっぱり、嫌じゃくて、あったかいよ……」
魔剣士「…~~~っ!?」
白姫「なんて……」ニコッ……
魔剣士(……ッ!)ドキッ!!
魔剣士(は、反則だろうが…そんなの……!!)
魔剣士(だけど、俺のことを考えての笑顔なんだろう…)
魔剣士(…でも俺は、この姫に違う感情を抱いてる)
魔剣士(そう。人が見たら、バカみたいだなっていうほど単純な…………)
白姫「…"好き"ってこと?」
魔剣士「」
白姫「私のことを…その……」モジモジ
魔剣士「……な、なっ!?」パクパク…
白姫「わ、分かんないけど!猛竜騎士さんが、魔剣士は姫様に一目ぼれしたーってね!」
魔剣士「は、ははは…!?」
魔剣士(あのクソジジィ、あとでぶっ殺す。絶対ぶっ殺す、絶対ぶっ殺す!!!)
白姫「……私が触れられて嫌じゃないって気持ちは、私が魔剣士を好きってことなのかな?」
魔剣士「え、いや…それは……」
白姫「…本とかでよく読んだけど、そういうのってあまり…わかんなくて……」
魔剣士「そ、そうか……」
白姫「でも、触れられて嫌じゃないとか、一緒にいて嬉しいとか、そういうのって好きなのかな!?」ズイッ!
魔剣士(な、なんでこいつから近づいてくるかな!吐息が!)
白姫「そうなの…かな…?」
魔剣士「……し、知るか!俺も知らねぇよ!」プイッ!
白姫「あ、あう……」
魔剣士「それだけで好きってわけじゃねえだろ…たぶん」
魔剣士「抱きしめられるのとか、一緒にいて嬉しい、楽しいとか、オッサンにされても別にいいだろ?」
白姫「……あっ。そ、そっか」
魔剣士(いいのかよ)ガクン
白姫「でも、なんか魔剣士と一緒にいるのは違う気するんだけどなぁ……」
白姫「その眼、なんか…うーん……」
魔剣士「…よくわかんねぇけど、そのうち分かるんじゃねえの!!」
白姫「そ、そうなのかな…?」
魔剣士「…と、とにかく!今回の話に戻すが、俺も悪かった…よ」
白姫「そ、そんなこと…!」
魔剣士「……俺はバカだから、すぐ強気になるし何も考えず行動するしよ」
魔剣士「お前が来るまで、お前の気持ちだって少しぁ考えてたが…どうしても変な態度とって……」
魔剣士「だけど、お前の俺を思って一人で逃げた勇気だって、本当は…その……難しいけど……なんつうか」
白姫「…」
魔剣士「…とにかく、なんか…色々思ってくれてありがとよ」
白姫「魔剣士…」
魔剣士「だから…俺ものことも許してくれるか」
白姫「そ、それは私が悪くて!」
魔剣士「話が終わらないだろうが…。じゃあ、許す。それで仲直りだ」
白姫「う、うんっ……!」パァッ
魔剣士(それにしても……)
魔剣士(無我夢中で"許す代わりに!"、みたく調子乗って抱きしめたけど…これってなんか卑怯くさくねえか……)
白姫「……それで、あの」
魔剣士「ん…」
白姫「魔剣士は、これから…どうするの?」
魔剣士「何がだ」
白姫「これから先、私と一緒にいると危険で…。だけど、旅には出たくて……」
魔剣士「…んなの決まってるだろ。一緒に世界を見に行くんだろ?」
白姫「!」
魔剣士「昨日と答えは一緒だ。お前と一緒に、世界を見に行くだけだ」
白姫「魔剣士っ…。でも……」
魔剣士「まぁだウダウダ言うか。ケツ触るぞコラ」
…ワシッ!
白姫「ひゃあっ!?」ピクン!
魔剣士「…いいか。俺はお前の従者だって何度言えば分かる?」
白姫「う、うぅ~……」
魔剣士「……一緒に出ようぜ!!」
魔剣士「俺とお前が出会って、夢も一緒で、これをきっかけにして、世界へ飛び出す!」
魔剣士「なぁに、世界を旅してりゃいつか親父のほとぼりも冷めるだろ!」
白姫「…っ」
魔剣士「……なっ」ニカッ
白姫「……いいんだよね、甘えても」
魔剣士「何度繰り返す気だ。この話、終わらないぞ?」
白姫「あっ…」
魔剣士「……ったく」ハハハ…
…コソッ
猛竜騎士(二度目の喧嘩はちょーっと大きかったが、その分…二人の気持ちも近づいたか?)
猛竜騎士(それにしても、青春ってちょっといいなーとか…思ったり)ハハハ
…………
……
…
――――【 宿の屋上 】
魔剣士(……はぁぁ)ハァァ
魔剣士(何してんだ、俺……)ドヨーン
魔剣士(白姫は、白姫なりの優しさに色々考えてたんだろっつーに……)
魔剣士(俺が"触るとか、やってやる"とか言っちまったし、それで嫌がるのは当然だよなぁ……)
魔剣士(嫌われたか……)
魔剣士(…)
魔剣士(……いや。だけど、あいつだって勝手だろうが)ムカムカ
魔剣士(確かに俺もアレだけどよ、結局あいつは……)
……ガチャッ!!
ふと、ガチャリと裏の扉が開き、魔剣士が振り向く。
魔剣士「ん…」クルッ
白姫「はぁ、はぁ……!魔剣士っ……!」
魔剣士「白姫……」
白姫「ご、ごめんなさい魔剣士……。さっきは、その……!」
魔剣士「…」
白姫「だから…。その……」
魔剣士「…うっせぇ」
白姫「…っ」
魔剣士「……ふん。そうやって謝ってばかりで、許して仲直りした途端、また消えるんだろ?」
白姫「!」
魔剣士「なら、仲直りもクソもねぇよ」
魔剣士「お前が勝手に行動して、前の日の約束に嘘をついたのは事実だろうがよ」
魔剣士「そんなに軽く考えるなら、勝手にすりゃいいじゃねえか」
白姫「わ、私は…それが魔剣士のためになると思ったから……」
魔剣士「だから、人の気持ちを考えないで裏切ったのと一緒なんだよ!」
白姫「ッ!」
魔剣士「なぁにが人の気持ちが目を見て分かるだ。分かったところで、嘘ついてたら世話ねーぜ」
白姫「……っ」
魔剣士「ま、だけど?俺を追いかけて、そこまで言うなら…いいぜ?」
白姫「え?」
魔剣士「昔から、人に裏切られたりするのは慣れてるからな」
白姫「……あっ」
魔剣士「別に許してやるよ。それでどうするつもりだ、旅も一緒に行くのか?帰るのか?」
白姫「ち、違う……!そんなんじゃな……!」
魔剣士「戻りたいなら、戻る手ほどきくらいするぜ。な?」
白姫「……ち、違うっ!!」
白姫「そんなの、違う……っ!騙す気とか、裏切るとか……」
魔剣士「…ははは、一緒だっつーの!」
魔剣士「それになんだ、俺に触れらるのも嫌だっつーし…今度から俺は一人部屋でも」
白姫「…ッ!」グスッ!
トコトコトコ……
魔剣士「……なんだ、近づいて。今度は泣き落としか?」
白姫「…違うもんっ!!」バッ!
…グイッ!
魔剣士「お、おいおい。手を引っ張って何するつも……」
パサッ…フニュッ……
魔剣士「……って、本当に何してんだオメーは!!?」ドクッ!!
白姫「…ッ!」グスンッ…
――――白姫は魔剣士の元に近づくと、魔剣士の手を取り、自らの胸へと触れさせた。
突然のことに、魔剣士は声を更に荒げる。
魔剣士「な、なななっ!なにを!!」
白姫「……嫌なんかじゃないっ!!」
魔剣士「は、はぁっ!?」
白姫「…ま、魔剣士に触れられるのは嫌なんかじゃないよっ!!」
魔剣士「おま…!」
白姫「嫌だったら、背負ってもらったりしない!」
白姫「近くにいるのが嫌なら、最初から魔剣士と一緒について来たりしないもんっ!!」
魔剣士「…!」
白姫「さ、さっきのは!!ブレイダーくんに色々されて、それがとっても嫌だったから……!」
白姫「それを思い出して、咄嗟に……っ」
魔剣士「…っ」
白姫「ブレイダーくんがやってきたことは、男の人が望むこと……なんだよね……」
魔剣士「い、いや……」
白姫「もしそれをしたら、魔剣士は私を許してくれる…の……?」
魔剣士「…いっ!?」
白姫「本当に私は何もわからないし、きっとバカなことをしてるんだろうなっていうのは分かってる…」
白姫「だ、だけど……」
白姫「きっとこうすれば、魔剣士もわかってもらえるかもって…思って……!」
魔剣士「だ、だからってだな……」
白姫「猛竜騎士さんに、お前の優しさは人を傷つけることもあるって言われて……」
白姫「魔剣士の気持ちを知って、それで……」
魔剣士(あ、あのジジィ!!何いいやがった!?)
――――ブレイダーがしてきたことは、男性が望むことであろうと考え、
白姫は魔剣士に対し「触れられることは嫌ではないんだ」と伝えるため、魔剣士の手を胸へと触れさせたのだ。
そして、その手を通じて魔剣士は、わずかな心音の感触も捉え白姫の覚悟…気持ちを直接感じる。
トクン…!トクン……トクン……!
ドクッ…ドクッ……!
魔剣士(……この鼓動)ハッ
白姫「も、もう私一人じゃ考えたり、勝手なことはしないから……」
白姫「だから…。ど、どうすれば許してくれるの…かな……」グスッ…
白姫「魔剣士……」
魔剣士「…」
魔剣士「……う、うっせぇ!!」バッ!
白姫「…そ、そうだよね。許してくれないよね…。」
白姫「勝手なことばかりで、身勝手で…………」
魔剣士「…っ」ドキンドキン…!
魔剣士「……お、お前の覚悟はよく分かったよ!!」
魔剣士「許すよ、俺もなんか悪かったっつーか!!だから、そういうマネはすんじゃねえ!!」
白姫「え…?」
白姫「ゆ、許して…くれる……の……?」
魔剣士「いいか!!お前が今やったのは、女として恥じるべき行為なんだよ!」
魔剣士「お前がその時に嫌がったのが、そういう証拠だ!」
魔剣士「……もっと自分を大切にしろや!!」
魔剣士「それと、他の奴とかにはこういうマネすんじゃねえぞ!!」
白姫「う、うんっ……」シュン…
魔剣士「…くっ!」
魔剣士「……あーーー、なんか吹っ切れた!!」バッ!
ギュッ……!!
白姫「ま、魔剣士…?」
魔剣士「我慢なんかするかよ!許してやる代わりに、抱きしめてやるよバーカ!!」
白姫「あ…」
魔剣士「自由にしろっつったのはお前だからな!」
白姫「…!」
白姫「……っ」ブルッ…
魔剣士(……やべっ、震えてる?)
魔剣士(調子に乗りすぎたか……!)
白姫「……ぱり」ボソッ
魔剣士「ん…」
白姫「……やっぱり」ボソッ
魔剣士「あ?聞こえねーよ」
白姫「やっぱり、嫌じゃくて、あったかいよ……」
魔剣士「…~~~っ!?」
白姫「なんて……」ニコッ……
魔剣士(……ッ!)ドキッ!!
魔剣士(は、反則だろうが…そんなの……!!)
魔剣士(だけど、俺のことを考えての笑顔なんだろう…)
魔剣士(…でも俺は、この姫に違う感情を抱いてる)
魔剣士(そう。人が見たら、バカみたいだなっていうほど単純な…………)
白姫「…"好き"ってこと?」
魔剣士「」
白姫「私のことを…その……」モジモジ
魔剣士「……な、なっ!?」パクパク…
白姫「わ、分かんないけど!猛竜騎士さんが、魔剣士は姫様に一目ぼれしたーってね!」
魔剣士「は、ははは…!?」
魔剣士(あのクソジジィ、あとでぶっ殺す。絶対ぶっ殺す、絶対ぶっ殺す!!!)
白姫「……私が触れられて嫌じゃないって気持ちは、私が魔剣士を好きってことなのかな?」
魔剣士「え、いや…それは……」
白姫「…本とかでよく読んだけど、そういうのってあまり…わかんなくて……」
魔剣士「そ、そうか……」
白姫「でも、触れられて嫌じゃないとか、一緒にいて嬉しいとか、そういうのって好きなのかな!?」ズイッ!
魔剣士(な、なんでこいつから近づいてくるかな!吐息が!)
白姫「そうなの…かな…?」
魔剣士「……し、知るか!俺も知らねぇよ!」プイッ!
白姫「あ、あう……」
魔剣士「それだけで好きってわけじゃねえだろ…たぶん」
魔剣士「抱きしめられるのとか、一緒にいて嬉しい、楽しいとか、オッサンにされても別にいいだろ?」
白姫「……あっ。そ、そっか」
魔剣士(いいのかよ)ガクン
白姫「でも、なんか魔剣士と一緒にいるのは違う気するんだけどなぁ……」
白姫「その眼、なんか…うーん……」
魔剣士「…よくわかんねぇけど、そのうち分かるんじゃねえの!!」
白姫「そ、そうなのかな…?」
魔剣士「…と、とにかく!今回の話に戻すが、俺も悪かった…よ」
白姫「そ、そんなこと…!」
魔剣士「……俺はバカだから、すぐ強気になるし何も考えず行動するしよ」
魔剣士「お前が来るまで、お前の気持ちだって少しぁ考えてたが…どうしても変な態度とって……」
魔剣士「だけど、お前の俺を思って一人で逃げた勇気だって、本当は…その……難しいけど……なんつうか」
白姫「…」
魔剣士「…とにかく、なんか…色々思ってくれてありがとよ」
白姫「魔剣士…」
魔剣士「だから…俺ものことも許してくれるか」
白姫「そ、それは私が悪くて!」
魔剣士「話が終わらないだろうが…。じゃあ、許す。それで仲直りだ」
白姫「う、うんっ……!」パァッ
魔剣士(それにしても……)
魔剣士(無我夢中で"許す代わりに!"、みたく調子乗って抱きしめたけど…これってなんか卑怯くさくねえか……)
白姫「……それで、あの」
魔剣士「ん…」
白姫「魔剣士は、これから…どうするの?」
魔剣士「何がだ」
白姫「これから先、私と一緒にいると危険で…。だけど、旅には出たくて……」
魔剣士「…んなの決まってるだろ。一緒に世界を見に行くんだろ?」
白姫「!」
魔剣士「昨日と答えは一緒だ。お前と一緒に、世界を見に行くだけだ」
白姫「魔剣士っ…。でも……」
魔剣士「まぁだウダウダ言うか。ケツ触るぞコラ」
…ワシッ!
白姫「ひゃあっ!?」ピクン!
魔剣士「…いいか。俺はお前の従者だって何度言えば分かる?」
白姫「う、うぅ~……」
魔剣士「……一緒に出ようぜ!!」
魔剣士「俺とお前が出会って、夢も一緒で、これをきっかけにして、世界へ飛び出す!」
魔剣士「なぁに、世界を旅してりゃいつか親父のほとぼりも冷めるだろ!」
白姫「…っ」
魔剣士「……なっ」ニカッ
白姫「……いいんだよね、甘えても」
魔剣士「何度繰り返す気だ。この話、終わらないぞ?」
白姫「あっ…」
魔剣士「……ったく」ハハハ…
…コソッ
猛竜騎士(二度目の喧嘩はちょーっと大きかったが、その分…二人の気持ちも近づいたか?)
猛竜騎士(それにしても、青春ってちょっといいなーとか…思ったり)ハハハ
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