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結婚したのか……俺以外の奴と
①
しおりを挟む煌びやかな照明。華やかなレッドカーペット。
豪奢な装飾のデスクと、最上級の座り心地の革製チェアに腰掛けながら男は書類から視線を上げる。
高い鼻筋、涼やかで切れ長な瞳は今にも人を射殺すことが出来そうな鋭さを帯びている。
手入れの行き届いた華やかな金の艶やかな長髪は一纏めにリボンで結ばれていてより当人の神経質さを際立たせていた。
「もう一度言ってみろ」
薄い唇を不機嫌そうに引き結んで言葉数少なくそう威圧を色濃く纏った声音で問いかける。
「…はっ、ウィルバート・ウィリアム・キャンベル公爵子息は、アレックス・ロバート・テイラー伯爵子息とご成婚されたとの事です」
「……ちっ」
「……?」
兵の訝しげな表情になど目もくれず私は手元にある婚姻届を握りつぶした。
「もういい、下がれ」
「はっ」
怒りの感情に身を任せ目の前の紙切れを睨みつけるとそれを破り捨てた。
「結婚だと…?身の程を弁えさせてやる」
誰もが見蕩れる美しい金の髪を掻きあげて男は筆を取った。
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