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戦国筑後川合戦
忠直、九州入り
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9月、立花宗茂は豊後で島津勢の先遣隊を撃破し、府内へと戻っていた。
「これで島津もしばらくは一揆勢に任せることになるだろう」
松平忠直らが、豊後へと着いたのは、この、宗茂が次の策を考えているところであった。
「越前様、ようこそお越しくださいました」
「うむ。どうなっておる?」
「はい。島津は日向・肥後までを攻め落としております。豊後方面は先日、それがしが島津軍の先遣隊を撃破しました。所詮は偵察隊ですので大きな被害ではありませんが、島津も一旦は北上を止めるのではないかと思います」
「より力をかけて攻めあがることはないと?」
「はい。今年の年貢などを収めないことには、兵糧もないものと思われますゆえ」
「なるほど。島津のことをよく知る立花殿が言うならばそうなのだろうな」
「一方、一揆軍は大半が農民からなりますので、こちらは兵糧の心配はありません。そのため、こちらをどうにかしなければなりません」
「こちらはどこまで攻めあがっておる?」
「現状、唐津なども攻め落とされており、佐賀の鍋島殿が最前線となっております。一方、柳河城はほぼ通行自由の状態となっております」
「つまり、柳河も占領されたと?」
「いえ、占領というのではなく田中殿は切支丹一揆衆の通過を認めることで、領内の切支丹をなるべく一揆に走らせないようにとしているのではないかと思います」
「確かに、田中忠政は切支丹には寛容ではあったからのう」
「はい。ですので、一揆と領内の切支丹の間で難しい立場に立たされているものと思います」
「それは分かるが、自由に通行されると筑前あたりはたまったものではないのう」
「真にその通りでございます。現在、田中家の反切支丹勢力が久留米城に拠っておりますが、これが落ちると筑前が危うくなります」
「参ったのう。わしもちょっとのんびりしすぎたか」
「いいえ、むしろちょうどいい時期にお越しいただけたと考えております」
「そうか?」
「ま、それはおいおい説明いたします。まずは日田に向かうとしましょう」
立花宗茂はすぐに大分川を上流に向かい、湯布院から日田へと入る。
豊後に属している日田であるが、筑後川の上流にあるため、筑前筑後、肥後との連絡が容易であり、そのまま筑後川沿いに筑前へと向かうことができる。
「筑後川の下流まで行けば一揆軍の勢力圏に入ります」
「それはまずいのう」
「はい。ですので、この筑後川流域を取り戻すことが肝要です」
「しかし、筑後川流域での戦いとなりますと…」
松平信綱が浮かない顔をする。
「我々にとってはあまり喜ばしくない歴史がございますな」
「何じゃ、歴史とは?」
「ご存じないのですか? 越前様?」
「知らん」
信綱は溜息をつきつつ、説明をする。
「徳川家と同じく源氏を祖先とする足利氏が、南北朝の時代に九州統一をかけて戦いをしたのですが、菊池武光率いる南朝軍に敗れたのが筑後川でございます」
「おお、南北朝の筑後川の戦いか。聞いたことはあるぞ」
「不吉な響きがございます」
「馬鹿を申すな。吉凶で戦いをしておったら、戦などしておれぬだろう。わしなど大坂で戦いをすると負ける、味方が15万おったら負けるとなるぞ」
「それはまあ…」
「まあ、お主の言いたいことは分かった。いい結果が出るまで神社で占いをしておるとよい。戦はわしらがやるゆえ」
「と、とんでもありません。もちろん、それがしもいざ合戦となったら戦いますとも」
「いやいや、来るな。これが不吉、あれがいかんとか言い出す奴がおっては、勝てる戦も勝てなくなる」
「戦陣ではそんなことは言いませんよ」
信綱と忠直の言い合いに、周囲から笑い声があがった。
9月14日。一行は日田に入った。
「柳河に島原方面から多くの切支丹が渡っているようです」
陣屋に行っていた宗茂の言葉に、一行の表情が険しくなる。
「ということは、久留米への攻撃は近いということか」
「そうなりますな」
「長宗我部殿の来訪を待ちたかったが、仕方ないのう」
「私が父上の分まで働きますとも!」
忠弥が威勢よく答えるが。
「うむ、頼りにはしているが、今度は数万単位の戦になろう。個人でどうこうと考えるだけではいかん」
「ははっ」
「いえ、数万は敵方であって、こちらはせいぜい1万5000ほどではないかと。細川殿は北九州の防備をしなければなりませんし、鍋島殿も西からの攻撃に備える必要もあります。黒田殿以外の兵は頼りにできないかと」
「それは厳しいのう」
忠直は大坂の陣以外の戦を知らないので、数が不利な戦いというものを知らない。相手の半分程度での戦いというものは中々想像できなかった。
「真田殿はいかがでござる?」
宗茂がここまで無言でいる真田幸村に尋ねた。
「はは、まあ、やらねばならぬことがあるのならやりますが、地の利がありませんからな。それに」
「それに?」
「立花殿の様子を見ていると、全く負けそうだという様子がござらぬ。恐らく、勝つための作戦が既に考えられているのではござらぬか?」
幸村の問いかけに、宗茂は無言である。しかし、その穏やかな表情は自信に裏付けられているように場にいる全員が思った。
日田で僅かな休憩をとると、筑後川を下っていく。
「このあたりで降りましょう」
宗茂の言葉に従い、川の北側に降りる。
「この付近は太刀洗と申しまして、筑後川の戦いの後に、菊池武光が刀の血を洗った場所であると言われています。また」
宗茂が南西の方を指さす。
「南に山々が見えると思いますが、その端にあるあたりを高良山と申しまして、古来より軍事の要衝となっております」
「ふむ。あの西側に久留米城があるわけだな」
「左様でございます」
「仮に久留米が落ちたとしても、あの山を確保しておけば筑前への侵入に睨みを効かすことはできるということか」
「確かにそうですな。しかし、久留米城が落ちる前に一揆軍を敗走させることが此度の目的でございますので」
「そういえば立花殿は以前柳河近辺を治めていたこともあったし、この周辺の地形のことはよくご存じであったな」
一行は北西に向かう。しばらく歩いているうちに小さな砦のようなものが見えてきた。
「小郡の仮陣にございます」
宗茂が入ると、一人の老年の武士が現れる。栗山利安と名乗る黒田家の家老であった。
「殿は現在、福岡で準備をしております」
「兵力はやはり1万5000程度になるか?」
「はい。領内の財政を考えるとそれ以上は…」
「いや、それで十分でござる」
宗茂が一同を見渡す。
「さて、そうすると、率いる人数をどうしたものか。黒田殿には6千ほど、栗山殿、井上殿が2500ずつ、それがしが2000…」
「ということは、わしと真田殿と信綱が残り2000となるか。それでよいのではないか?」
「越前様、総大将が2000は心もとなくないですか?」
信綱の指摘に忠直が笑う。
「この中ではわしが一番采配が下手だろうからのう。少ないに越したことはない」
「はい。それに越前様は川の北側で戦況を眺めていただきますので」
宗茂の言葉に、「うん?」と反応する。
「む、ちょっと待たれよ、立花殿。それは、わしは後ろで動くなということか?」
宗茂が頷く。
「いやいや、それではわしは何のために九州まで来たのだ?」
「九州の大名を統括するためでは?」
信綱が冷たい視線を向ける。
「まさか、九州に戦をしに来たつもりではないですよね?」
「……分かった」
しばらくの沈黙の後、忠直は頷いた。そこには「話が違う」という表情が明らかに表れていた。
「これで島津もしばらくは一揆勢に任せることになるだろう」
松平忠直らが、豊後へと着いたのは、この、宗茂が次の策を考えているところであった。
「越前様、ようこそお越しくださいました」
「うむ。どうなっておる?」
「はい。島津は日向・肥後までを攻め落としております。豊後方面は先日、それがしが島津軍の先遣隊を撃破しました。所詮は偵察隊ですので大きな被害ではありませんが、島津も一旦は北上を止めるのではないかと思います」
「より力をかけて攻めあがることはないと?」
「はい。今年の年貢などを収めないことには、兵糧もないものと思われますゆえ」
「なるほど。島津のことをよく知る立花殿が言うならばそうなのだろうな」
「一方、一揆軍は大半が農民からなりますので、こちらは兵糧の心配はありません。そのため、こちらをどうにかしなければなりません」
「こちらはどこまで攻めあがっておる?」
「現状、唐津なども攻め落とされており、佐賀の鍋島殿が最前線となっております。一方、柳河城はほぼ通行自由の状態となっております」
「つまり、柳河も占領されたと?」
「いえ、占領というのではなく田中殿は切支丹一揆衆の通過を認めることで、領内の切支丹をなるべく一揆に走らせないようにとしているのではないかと思います」
「確かに、田中忠政は切支丹には寛容ではあったからのう」
「はい。ですので、一揆と領内の切支丹の間で難しい立場に立たされているものと思います」
「それは分かるが、自由に通行されると筑前あたりはたまったものではないのう」
「真にその通りでございます。現在、田中家の反切支丹勢力が久留米城に拠っておりますが、これが落ちると筑前が危うくなります」
「参ったのう。わしもちょっとのんびりしすぎたか」
「いいえ、むしろちょうどいい時期にお越しいただけたと考えております」
「そうか?」
「ま、それはおいおい説明いたします。まずは日田に向かうとしましょう」
立花宗茂はすぐに大分川を上流に向かい、湯布院から日田へと入る。
豊後に属している日田であるが、筑後川の上流にあるため、筑前筑後、肥後との連絡が容易であり、そのまま筑後川沿いに筑前へと向かうことができる。
「筑後川の下流まで行けば一揆軍の勢力圏に入ります」
「それはまずいのう」
「はい。ですので、この筑後川流域を取り戻すことが肝要です」
「しかし、筑後川流域での戦いとなりますと…」
松平信綱が浮かない顔をする。
「我々にとってはあまり喜ばしくない歴史がございますな」
「何じゃ、歴史とは?」
「ご存じないのですか? 越前様?」
「知らん」
信綱は溜息をつきつつ、説明をする。
「徳川家と同じく源氏を祖先とする足利氏が、南北朝の時代に九州統一をかけて戦いをしたのですが、菊池武光率いる南朝軍に敗れたのが筑後川でございます」
「おお、南北朝の筑後川の戦いか。聞いたことはあるぞ」
「不吉な響きがございます」
「馬鹿を申すな。吉凶で戦いをしておったら、戦などしておれぬだろう。わしなど大坂で戦いをすると負ける、味方が15万おったら負けるとなるぞ」
「それはまあ…」
「まあ、お主の言いたいことは分かった。いい結果が出るまで神社で占いをしておるとよい。戦はわしらがやるゆえ」
「と、とんでもありません。もちろん、それがしもいざ合戦となったら戦いますとも」
「いやいや、来るな。これが不吉、あれがいかんとか言い出す奴がおっては、勝てる戦も勝てなくなる」
「戦陣ではそんなことは言いませんよ」
信綱と忠直の言い合いに、周囲から笑い声があがった。
9月14日。一行は日田に入った。
「柳河に島原方面から多くの切支丹が渡っているようです」
陣屋に行っていた宗茂の言葉に、一行の表情が険しくなる。
「ということは、久留米への攻撃は近いということか」
「そうなりますな」
「長宗我部殿の来訪を待ちたかったが、仕方ないのう」
「私が父上の分まで働きますとも!」
忠弥が威勢よく答えるが。
「うむ、頼りにはしているが、今度は数万単位の戦になろう。個人でどうこうと考えるだけではいかん」
「ははっ」
「いえ、数万は敵方であって、こちらはせいぜい1万5000ほどではないかと。細川殿は北九州の防備をしなければなりませんし、鍋島殿も西からの攻撃に備える必要もあります。黒田殿以外の兵は頼りにできないかと」
「それは厳しいのう」
忠直は大坂の陣以外の戦を知らないので、数が不利な戦いというものを知らない。相手の半分程度での戦いというものは中々想像できなかった。
「真田殿はいかがでござる?」
宗茂がここまで無言でいる真田幸村に尋ねた。
「はは、まあ、やらねばならぬことがあるのならやりますが、地の利がありませんからな。それに」
「それに?」
「立花殿の様子を見ていると、全く負けそうだという様子がござらぬ。恐らく、勝つための作戦が既に考えられているのではござらぬか?」
幸村の問いかけに、宗茂は無言である。しかし、その穏やかな表情は自信に裏付けられているように場にいる全員が思った。
日田で僅かな休憩をとると、筑後川を下っていく。
「このあたりで降りましょう」
宗茂の言葉に従い、川の北側に降りる。
「この付近は太刀洗と申しまして、筑後川の戦いの後に、菊池武光が刀の血を洗った場所であると言われています。また」
宗茂が南西の方を指さす。
「南に山々が見えると思いますが、その端にあるあたりを高良山と申しまして、古来より軍事の要衝となっております」
「ふむ。あの西側に久留米城があるわけだな」
「左様でございます」
「仮に久留米が落ちたとしても、あの山を確保しておけば筑前への侵入に睨みを効かすことはできるということか」
「確かにそうですな。しかし、久留米城が落ちる前に一揆軍を敗走させることが此度の目的でございますので」
「そういえば立花殿は以前柳河近辺を治めていたこともあったし、この周辺の地形のことはよくご存じであったな」
一行は北西に向かう。しばらく歩いているうちに小さな砦のようなものが見えてきた。
「小郡の仮陣にございます」
宗茂が入ると、一人の老年の武士が現れる。栗山利安と名乗る黒田家の家老であった。
「殿は現在、福岡で準備をしております」
「兵力はやはり1万5000程度になるか?」
「はい。領内の財政を考えるとそれ以上は…」
「いや、それで十分でござる」
宗茂が一同を見渡す。
「さて、そうすると、率いる人数をどうしたものか。黒田殿には6千ほど、栗山殿、井上殿が2500ずつ、それがしが2000…」
「ということは、わしと真田殿と信綱が残り2000となるか。それでよいのではないか?」
「越前様、総大将が2000は心もとなくないですか?」
信綱の指摘に忠直が笑う。
「この中ではわしが一番采配が下手だろうからのう。少ないに越したことはない」
「はい。それに越前様は川の北側で戦況を眺めていただきますので」
宗茂の言葉に、「うん?」と反応する。
「む、ちょっと待たれよ、立花殿。それは、わしは後ろで動くなということか?」
宗茂が頷く。
「いやいや、それではわしは何のために九州まで来たのだ?」
「九州の大名を統括するためでは?」
信綱が冷たい視線を向ける。
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