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慶長二十一年
山形接収①
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加賀・金沢。
前田利常は最上の顛末をつまらなさそうに聞いていた。
「もう少し躓いてくれることを期待していたが、さすがに伊達・井伊もたいしたものじゃのう」
「…お役に立てず申し訳ございません」
と頭を下げているのは山野辺義忠である。数日前までは高田にいたのであるが、松根光広と顔合わせになると波乱となるは必至ということで移動してきたのであった。
「井伊直孝も中々考えた措置であったが、さすがに越後越中の国境まで人を派遣するわけにはいかぬからのう」
「ご配慮かたじけなく思います」
「気にするな。高田の上総介からは、シャム部隊が一戦したいということなので山形のどこかに置くと聞いておる。こういうものは隠しておくのに価値があるのであるが…」
「最上の反対派に混ざれば、一戦はしやすいですな」
「上杉も予想はしているだろうから、どの程度のものかも分かる。アユタヤの指導者の城井が勧めているのだから、弱いことはないだろうとは思うが…、使ってみれば存外期待外れということもあるかもしれぬし」
利常は立ち上がり、廊下から庭の池を眺める。
「肝心かなめなところで期待外れになるかもしれぬことを考えれば、一度使う機会があるのは悪くないだろう。ひとまず、それを良かったこととして捉えることとしよう。しばらく金沢の街を散策でもしておるがよい。そのうち声をかける」
「ははっ」
義忠が下がっていった。
入れ替わりに横山長知が入ってくる。
「殿。山野辺義忠をどうするつもりですか?」
「どうするつもり? とはご挨拶だな。わしがそばに置いておるのが不満か?」
「不満というわけではありませぬが、山形では派手に失敗してしまった者であるがゆえ…」
「それは確かだが、あの最上義光が一番評価していた息子であるし、大御所も『将来恐るべき怪童』と評価したほどの男だぞ。今回は失敗したが、それで全てをなしにするのは勿体ないだろう。何なら犬千代(昨年生まれた利常の長男)の教導役でも任せようかと思うくらいだ。ああ、そういえば犬千代で思い出したが…」
「どうしました?」
「珠がのう、次が欲しいと言うておるのじゃ」
「…それは結構なことでは?」
「それ自体はいいのじゃが、どうも子供を産み続けないとわしがどこかへ行くと思い込んでいるふしがあるようでのう。あまり無理をしてほしくないというのもあるのだが…」
「それは私ではなく、芳春院様や豪様に頼まれては…」
「義母上に頼めるわけがなかろう。頼むなら姉上になるか。ただ、姉上に頼むとなると、備前殿のことが出てくるからのう。仕方ない、全登に連絡を取って、そろそろ本格的に交渉するとしよう」
利常はそうつぶやいて、奥に入り、書状をしたためはじめた。
出羽・米沢。
江戸から戻った上杉景勝と直江兼続主従は早速、山形接収のための準備を始めた。
「城主などは多数不在であるが、57万石の領地であるから反対する者どもがおるかもしれん。気を引き締めねば、な」
そこには酒井家次、酒井忠勝といった庄内地域を治める領主も参加している。上杉景勝はこの二人をあまり当てにしていなかったのであるが、次に来たのは歓迎すべき客であった。
「此度の接収がきちんとなされるかどうかは奥州全体のことにも影響します」
沼田にいた真田幸村がやってきたのであった。
「山形が突然崩壊したのは忍によるものとも聞いたが、真田殿が?」
「ハハハ、少しだけ揺るがしてやりました」
幸村は謙遜しながら笑う。
「ハハハ。我々上杉家もそうしたのは全くの不得手。真田殿の父・安房守の手腕には兼続共々いつも舌を巻いておったわ」
懐かしそうな顔で顧みた。
4月に入ると、米沢から酒井忠勝、酒井家次を従えた上杉軍が山形へと入っていく。既に多くの責任者が逃亡したり、徳川家の支配下に置かれたりしているので、大きな抵抗もなく進んでいく。
上山城を通過し、山形へと北上していると。
突然、銃声が轟いた。
「敵襲か!?」
と臨戦態勢をとるが、そこから何もない。
真田幸村が先頭の方に向かった。
「どうしたのだ?」
「はい。山の方から攻撃を受けまして…」
と西の方を指さした。山を一つ越えればかつて慶長出羽合戦の主戦場となった長谷堂方面に至るのであるが、幸村にはそうした地の利までは分からない。しかし、山からの襲撃というが、簡単に襲撃できるような場所でないことは分かる。
目を凝らしてみても、山の辺りに敵兵の姿はない。となると、攻撃をしてすぐに移動したということであろう。山の中の移動というが、雪などが残りうる山地や木々の間を移動するのは容易なことではない。
「…被害は?」
「兵の被害はそれほど大きくありませんが、先手大将が…」
「分かった。急ぎ、本陣にいる殿に伝えるように」
「敵についてはどうしましょう?」
「わしの見たところ、これ以上敵が攻撃をしてくる様子はない。一撃だけ仕掛けて別のところに移動したのであろう。完全な油断は禁物であるが、ひとまず移動などをしても問題はないだろう」
幸村は誰もいない山の方から視線を移すことなく言った。
「何!?」
報告を受けた上杉景勝が青くなった。
「親憲が…?」
杉原親憲は大関氏の出身で71歳の高齢であるが、二年前の冬の陣の際には際立った働きを見せ、将軍秀忠からの感状を貰っていた上杉家でも勇猛で知られた者である。それまでは水原と名乗っていたのであるが、この感状を作成する際に徳川方の祐筆が水原を杉原と誤って書き記したことから、名乗りを杉原に変更していた。
敵襲の見込は少ないという幸村の言葉もあったので、景勝や兼続が前線へと走る。
台に乗せられた杉原親憲が笑っていた。
「…ハハハ、石合戦のような戦いで感状を貰ったと皮肉を言っていた報いですかな、城の接収のような簡単な作業で負傷してしまうとは」
本人も深手であることは自覚しているのだろう。煙草を要求して、それを深々と吸う。
「親憲。しっかりせい」
「殿、わしももう歳のようです。お先に謙信公のところに行くことになりそうですわい」
「弱気なことを申すな」
景勝は親憲を後方に運ばせ、憤然とした面持ちで声を出す。
「山形まではもうすぐだ。油断するな!」
そう言って、先頭に残ったまま進軍を続けていく。
(さすがに上杉殿…急襲された兵士達の士気が一息に戻った。ただ、結局のところ家康もこうやって自分が出て行ったがゆえに戦死してしまうことになった。戦いというものは難しいものよ…)
上杉軍は警戒して進んでいるが、山形の町に入っても抵抗はない。むしろ最上家の者達は混乱続きに倦んでいたのか、上杉家を歓迎する者が多い。
「…城下で攻撃を仕掛けてくることはないであろうが…」
と答える間もなく、最上家の侍大将達が出迎えに来た。全員、武器も何も取っていない。
「山形城の者か?」
「はい。山形城にいる侍大将一同、上杉家にお仕えいたしたく…」
「分かった。ところで、反対する者はどの程度いたか?」
景勝の言葉に侍大将が首を傾げる。
「さて…、ほとんどおりませんでしたが…」
「先ほど、敵からの攻撃を受けたものでな…」
「真でございますか? 既に全員が諦めたものと思っておりましたが…」
景勝がけげんな顔で、幸村に尋ねる。
「真田殿、どう思う?」
「嘘を申しているようには見えません」
「最上以外に誰が攻撃をしかけてくるのであろうか?」
「…分かりませんが、先程の攻撃は軍隊による攻撃というよりは、忍びの攻撃のような攻撃だけして離脱というようなものとも見えました。此度のことを気に入らないどこかの勢力が一撃離脱戦法を仕掛けてきたのかもしれません」
「なるほど。それは厄介なことだな」
「はい。ただ、一撃離脱戦法なので、今回はこれ以上の攻撃はないかと」
幸村の言葉に景勝が「うむ」と頷いて、西の方に視線を移す。
「となると、他の支城を押さえる際にも同じことが起きうるかもしれぬということだな…」
前田利常は最上の顛末をつまらなさそうに聞いていた。
「もう少し躓いてくれることを期待していたが、さすがに伊達・井伊もたいしたものじゃのう」
「…お役に立てず申し訳ございません」
と頭を下げているのは山野辺義忠である。数日前までは高田にいたのであるが、松根光広と顔合わせになると波乱となるは必至ということで移動してきたのであった。
「井伊直孝も中々考えた措置であったが、さすがに越後越中の国境まで人を派遣するわけにはいかぬからのう」
「ご配慮かたじけなく思います」
「気にするな。高田の上総介からは、シャム部隊が一戦したいということなので山形のどこかに置くと聞いておる。こういうものは隠しておくのに価値があるのであるが…」
「最上の反対派に混ざれば、一戦はしやすいですな」
「上杉も予想はしているだろうから、どの程度のものかも分かる。アユタヤの指導者の城井が勧めているのだから、弱いことはないだろうとは思うが…、使ってみれば存外期待外れということもあるかもしれぬし」
利常は立ち上がり、廊下から庭の池を眺める。
「肝心かなめなところで期待外れになるかもしれぬことを考えれば、一度使う機会があるのは悪くないだろう。ひとまず、それを良かったこととして捉えることとしよう。しばらく金沢の街を散策でもしておるがよい。そのうち声をかける」
「ははっ」
義忠が下がっていった。
入れ替わりに横山長知が入ってくる。
「殿。山野辺義忠をどうするつもりですか?」
「どうするつもり? とはご挨拶だな。わしがそばに置いておるのが不満か?」
「不満というわけではありませぬが、山形では派手に失敗してしまった者であるがゆえ…」
「それは確かだが、あの最上義光が一番評価していた息子であるし、大御所も『将来恐るべき怪童』と評価したほどの男だぞ。今回は失敗したが、それで全てをなしにするのは勿体ないだろう。何なら犬千代(昨年生まれた利常の長男)の教導役でも任せようかと思うくらいだ。ああ、そういえば犬千代で思い出したが…」
「どうしました?」
「珠がのう、次が欲しいと言うておるのじゃ」
「…それは結構なことでは?」
「それ自体はいいのじゃが、どうも子供を産み続けないとわしがどこかへ行くと思い込んでいるふしがあるようでのう。あまり無理をしてほしくないというのもあるのだが…」
「それは私ではなく、芳春院様や豪様に頼まれては…」
「義母上に頼めるわけがなかろう。頼むなら姉上になるか。ただ、姉上に頼むとなると、備前殿のことが出てくるからのう。仕方ない、全登に連絡を取って、そろそろ本格的に交渉するとしよう」
利常はそうつぶやいて、奥に入り、書状をしたためはじめた。
出羽・米沢。
江戸から戻った上杉景勝と直江兼続主従は早速、山形接収のための準備を始めた。
「城主などは多数不在であるが、57万石の領地であるから反対する者どもがおるかもしれん。気を引き締めねば、な」
そこには酒井家次、酒井忠勝といった庄内地域を治める領主も参加している。上杉景勝はこの二人をあまり当てにしていなかったのであるが、次に来たのは歓迎すべき客であった。
「此度の接収がきちんとなされるかどうかは奥州全体のことにも影響します」
沼田にいた真田幸村がやってきたのであった。
「山形が突然崩壊したのは忍によるものとも聞いたが、真田殿が?」
「ハハハ、少しだけ揺るがしてやりました」
幸村は謙遜しながら笑う。
「ハハハ。我々上杉家もそうしたのは全くの不得手。真田殿の父・安房守の手腕には兼続共々いつも舌を巻いておったわ」
懐かしそうな顔で顧みた。
4月に入ると、米沢から酒井忠勝、酒井家次を従えた上杉軍が山形へと入っていく。既に多くの責任者が逃亡したり、徳川家の支配下に置かれたりしているので、大きな抵抗もなく進んでいく。
上山城を通過し、山形へと北上していると。
突然、銃声が轟いた。
「敵襲か!?」
と臨戦態勢をとるが、そこから何もない。
真田幸村が先頭の方に向かった。
「どうしたのだ?」
「はい。山の方から攻撃を受けまして…」
と西の方を指さした。山を一つ越えればかつて慶長出羽合戦の主戦場となった長谷堂方面に至るのであるが、幸村にはそうした地の利までは分からない。しかし、山からの襲撃というが、簡単に襲撃できるような場所でないことは分かる。
目を凝らしてみても、山の辺りに敵兵の姿はない。となると、攻撃をしてすぐに移動したということであろう。山の中の移動というが、雪などが残りうる山地や木々の間を移動するのは容易なことではない。
「…被害は?」
「兵の被害はそれほど大きくありませんが、先手大将が…」
「分かった。急ぎ、本陣にいる殿に伝えるように」
「敵についてはどうしましょう?」
「わしの見たところ、これ以上敵が攻撃をしてくる様子はない。一撃だけ仕掛けて別のところに移動したのであろう。完全な油断は禁物であるが、ひとまず移動などをしても問題はないだろう」
幸村は誰もいない山の方から視線を移すことなく言った。
「何!?」
報告を受けた上杉景勝が青くなった。
「親憲が…?」
杉原親憲は大関氏の出身で71歳の高齢であるが、二年前の冬の陣の際には際立った働きを見せ、将軍秀忠からの感状を貰っていた上杉家でも勇猛で知られた者である。それまでは水原と名乗っていたのであるが、この感状を作成する際に徳川方の祐筆が水原を杉原と誤って書き記したことから、名乗りを杉原に変更していた。
敵襲の見込は少ないという幸村の言葉もあったので、景勝や兼続が前線へと走る。
台に乗せられた杉原親憲が笑っていた。
「…ハハハ、石合戦のような戦いで感状を貰ったと皮肉を言っていた報いですかな、城の接収のような簡単な作業で負傷してしまうとは」
本人も深手であることは自覚しているのだろう。煙草を要求して、それを深々と吸う。
「親憲。しっかりせい」
「殿、わしももう歳のようです。お先に謙信公のところに行くことになりそうですわい」
「弱気なことを申すな」
景勝は親憲を後方に運ばせ、憤然とした面持ちで声を出す。
「山形まではもうすぐだ。油断するな!」
そう言って、先頭に残ったまま進軍を続けていく。
(さすがに上杉殿…急襲された兵士達の士気が一息に戻った。ただ、結局のところ家康もこうやって自分が出て行ったがゆえに戦死してしまうことになった。戦いというものは難しいものよ…)
上杉軍は警戒して進んでいるが、山形の町に入っても抵抗はない。むしろ最上家の者達は混乱続きに倦んでいたのか、上杉家を歓迎する者が多い。
「…城下で攻撃を仕掛けてくることはないであろうが…」
と答える間もなく、最上家の侍大将達が出迎えに来た。全員、武器も何も取っていない。
「山形城の者か?」
「はい。山形城にいる侍大将一同、上杉家にお仕えいたしたく…」
「分かった。ところで、反対する者はどの程度いたか?」
景勝の言葉に侍大将が首を傾げる。
「さて…、ほとんどおりませんでしたが…」
「先ほど、敵からの攻撃を受けたものでな…」
「真でございますか? 既に全員が諦めたものと思っておりましたが…」
景勝がけげんな顔で、幸村に尋ねる。
「真田殿、どう思う?」
「嘘を申しているようには見えません」
「最上以外に誰が攻撃をしかけてくるのであろうか?」
「…分かりませんが、先程の攻撃は軍隊による攻撃というよりは、忍びの攻撃のような攻撃だけして離脱というようなものとも見えました。此度のことを気に入らないどこかの勢力が一撃離脱戦法を仕掛けてきたのかもしれません」
「なるほど。それは厄介なことだな」
「はい。ただ、一撃離脱戦法なので、今回はこれ以上の攻撃はないかと」
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