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謀将の子
秀頼と秀家①
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6月1日、宇喜多秀家は江戸からの船で西へと向かった。息子秀継は伊達政宗に預けたままである。
その船上には、同じく九州へと向かう松平信綱と益田好次の姿もあった。
秀家にとっては名前も知らぬ二人であるが、やがて二人が九州に向かうものと知り、興味を持って声をかける。
「…なるほどのう。九州の」
二人の立場と、江戸にいた目的、戻る理由などを聞き、大いに頷く。
「大変じゃのう」
かつて関ケ原で西軍主力を率いたとは思えない無責任な言葉であるが、それが秀家の本心でもあった。
(わしには、もう日ノ本の半分を背負うなどということは無理じゃ)
とはいえ、逆にそう思うようになった自分だからこそ、分かることもある。かつての自分には到底分からなかったようなことが。
「二人は秀頼のことをどう思っておるのじゃ?」
秀家の唐突な問いかけに、二人は顔を見合わせた。
「…どう思うと聞かれましても中々答えづらいですね。二年前までは宿敵だと思っていましたが、今では同盟相手なのですから…」
「立派な人物かと思うか?」
「うーん…、どうでしょう。そこまで豊臣様のことを存じませんので。ただ、越前様と比較すると冴えないのではないかなぁとは思います」
「松平越前というのは中々たいした人物であるようだな」
秀家の忠直に対する賞賛の言葉、信綱はうーんと唸る。
「すごい人…とも思うのですけれど、反面、いい加減というか変わった人とも思いますね。どこか突き放して他人事のように見ているといいますか、ああ、そういう点では宇喜多様と近いかもしれません」
「ほう」
「あのお方は、元々徳川宗家に対していい思いを抱いていなかったとも聞きますから、だからこそ徳川家らしくないことができ、だからこそ今の徳川家に必要なのではと思います」
「私も同じですな」
益田好次が続いた。
「松平殿が有能な方かといえば疑わしいところもあります。それこそ立花宗茂や真田幸村、いや、島津家久よりも下でございましょう。しかし、それでは今挙げた三人が同じ立場にいれば同じくなっていたかと言えばそんなことはないでしょう。切支丹を認め、島津を認めることができるのは、徳川家であの人以外いないでしょう」
「切支丹だけなら、上総様もできるかもしれませんけれどね」
信綱の言葉に、秀家は家光と面会した後のことを思い出す。
「上総…松平忠輝か。あれも変わった男よの」
「ご存じなのですか?」
「向こうから、声をかけてきた。どうやら金沢の前田利常と通じているらしいのう」
信綱が「ほう」と驚いた。
「一度お会いになっただけで分かるというのはたいしたものですね」
信綱の言葉を聞いて秀家はおかしくなった。
今はともかく、かつては備前宰相とも呼ばれた57万石を有した男である。その男に対して少し前に元服したばかりの少年のような男が「たいしたものですね」と上から評価するような言葉をかけてくるのだから。
「たいしたものじゃろう」
秀家は笑いながら言った。
「彼の御仁、どこか悟りを開いたようなところがありますな」
秀家が離れていくと、好次が信綱に話しかける。
「関ケ原から16年、ずっと流人生活をしていたからそうかもしれませんね」
信綱も同意する。
「豊臣秀頼に会って、何をしたいのだろうな?」
「私に分かるはずないでしょう。知りたいなら益田殿が本人に聞いてくださいよ」
船は南の航路で土佐・高知にたどりついた。
秀家はそこで信綱、好次らと別れる。彼らはそのまま日向まで向かう予定であった。
「さて、松山までは歩きか。馬も使いづらいとは聞いているが」
と高知の城下町に向かおうとすると。
「宇喜多様!」
唐突に叫び声が聞こえた。声の方向を見ると、痩身の長身の男が笑顔で駆けてくる。
「おお、福島殿ではないか」
「宇喜多様がお越しになるということで、秀頼様ともども高知で待っておりました」
「何? ということは、秀頼はここ高知におるのか?」
「はい。城でお待ちになられております」
福島正則の案内を受けて、高知城に案内された。
「こちらにございます」
正則に案内されたのは来客用の屋敷であった。
中に入り、広間まで行くと大柄の青年が座っている。
「秀頼…か?」
「義兄上ですか?」
最後に会ったのは秀頼が八歳の時である。お互い、相手の現在の姿は全く分からない。
それでも、しばらく話をしているうちにどうやらお互いの今であると理解できてくる。
「いや、大きくなったのう」
人並みの秀家と対照的に、秀頼は六尺を超えている。
「そういえば、母親も長身であったのう」
「今でも見上げています」
秀頼の言葉に秀家は笑う。しばらくお互いのそれからを話していたが、しばらくすると。
「ところで、四国はどうじゃ?」
秀家が尋ねた。秀頼は気楽な様子で答える。
「いいところですよ」
「今後もいるつもりか?」
秀頼は真顔に戻り、庭の方を見た。
「恐らくは」
「恐らく?」
「私もさすがに多少は物が見えるようになりまして、九州と江戸を行き来している面々も見ています。彼らのような存在が、私にどれだけいるか。いないでしょう。例えばちょっとした戦闘や資金の点で一時的に刃向かえことはできますが、勝ち続けることは無理でしょう」
秀頼は、自嘲気味に笑う。
「正直言うとですね、大坂で勝った時、ひょっとしたら今後も戦闘で勝てれば天下人になれるのではと思ったものです。しかし、どうでしょう。大坂の戦が終わってから、敵対はしているのに全く戦にならないですからね。前田利常は分かりませんが、松平忠直は戦をしなくて済むならそれでもいいくらいに考えている節もありますからね」
「……」
「ただ、考えてみれば、父は小田原には兵を集めただけで天下分け目の決戦はしていません。奥州も屈服したわけですし、戦をしない路線こそ豊臣の路線とも言えたわけです。それを考えると、いずれ天下分け目の決戦で勝てば天下人なんて考えていた自分がいかに浅はかだったか笑えるところはありますね」
「もし…」
秀家は頷いて、更に尋ねる。
「もし、それがうまくいった場合、その後松平忠直と徳川家光が相対すると思うか?」
「…分からないですね」
秀頼の答えに秀家が笑う。
「分からないではすまないだろう。その時になって初めて慌てふためくのか?」
秀家の物言いに、秀頼の眉根が寄る。不機嫌さを隠さない。
「毛利はいずれ屈服する。おまえも頑張るだろうし、な。で、毛利が屈服して西日本が松平忠直のものになった時点で、徳川が考える。このままでいいのか、と」
「確かに、忠直の一人勝ちは徳川家光にとっては避けたいところですね」
「その時点で、徳川と前田が接近する」
「徳川と前田が? あの両家が接近しますかね? 徳川は前田の首を欲しいと思っているはずですが」
「おまえが言ったではないか。松平忠直は豊臣の路線、しかし徳川のほとんどは徳川の路線だろう。利益の違いは我慢できても路線の違いは受け入れられない」
秀頼が不思議そうに秀家を見上げた。
「…義兄上、15年も流刑になっていた割には随分色々なことが分かっていますね」
「流刑になっていたからこそ分かるのかもしれんな。徳川家は徳川家としてずっと付き合っているから、当事者は実は自分達の違いが予想よりも大きいということに気づかない。わしは大坂の戦からも一年放置されて戻ってきたから、そうした違いがはっきり分かる。それに岡目八目という言葉もある。今のわしは、完全に天下の外にいる観衆だから、それぞれの動きに余計な先入観を入れないからな。それに一応、わしの父は毛利家に匹敵する謀略家だったのだぞ」
「…徳川と前田がくっついたら、天下分け目の決戦があるかもしれませんね」
「その場合、鍵を握るのは二人、いや、三人かな」
「聞きましょう」
「松平忠昌、井伊直孝、そして豊臣秀頼だ」
その船上には、同じく九州へと向かう松平信綱と益田好次の姿もあった。
秀家にとっては名前も知らぬ二人であるが、やがて二人が九州に向かうものと知り、興味を持って声をかける。
「…なるほどのう。九州の」
二人の立場と、江戸にいた目的、戻る理由などを聞き、大いに頷く。
「大変じゃのう」
かつて関ケ原で西軍主力を率いたとは思えない無責任な言葉であるが、それが秀家の本心でもあった。
(わしには、もう日ノ本の半分を背負うなどということは無理じゃ)
とはいえ、逆にそう思うようになった自分だからこそ、分かることもある。かつての自分には到底分からなかったようなことが。
「二人は秀頼のことをどう思っておるのじゃ?」
秀家の唐突な問いかけに、二人は顔を見合わせた。
「…どう思うと聞かれましても中々答えづらいですね。二年前までは宿敵だと思っていましたが、今では同盟相手なのですから…」
「立派な人物かと思うか?」
「うーん…、どうでしょう。そこまで豊臣様のことを存じませんので。ただ、越前様と比較すると冴えないのではないかなぁとは思います」
「松平越前というのは中々たいした人物であるようだな」
秀家の忠直に対する賞賛の言葉、信綱はうーんと唸る。
「すごい人…とも思うのですけれど、反面、いい加減というか変わった人とも思いますね。どこか突き放して他人事のように見ているといいますか、ああ、そういう点では宇喜多様と近いかもしれません」
「ほう」
「あのお方は、元々徳川宗家に対していい思いを抱いていなかったとも聞きますから、だからこそ徳川家らしくないことができ、だからこそ今の徳川家に必要なのではと思います」
「私も同じですな」
益田好次が続いた。
「松平殿が有能な方かといえば疑わしいところもあります。それこそ立花宗茂や真田幸村、いや、島津家久よりも下でございましょう。しかし、それでは今挙げた三人が同じ立場にいれば同じくなっていたかと言えばそんなことはないでしょう。切支丹を認め、島津を認めることができるのは、徳川家であの人以外いないでしょう」
「切支丹だけなら、上総様もできるかもしれませんけれどね」
信綱の言葉に、秀家は家光と面会した後のことを思い出す。
「上総…松平忠輝か。あれも変わった男よの」
「ご存じなのですか?」
「向こうから、声をかけてきた。どうやら金沢の前田利常と通じているらしいのう」
信綱が「ほう」と驚いた。
「一度お会いになっただけで分かるというのはたいしたものですね」
信綱の言葉を聞いて秀家はおかしくなった。
今はともかく、かつては備前宰相とも呼ばれた57万石を有した男である。その男に対して少し前に元服したばかりの少年のような男が「たいしたものですね」と上から評価するような言葉をかけてくるのだから。
「たいしたものじゃろう」
秀家は笑いながら言った。
「彼の御仁、どこか悟りを開いたようなところがありますな」
秀家が離れていくと、好次が信綱に話しかける。
「関ケ原から16年、ずっと流人生活をしていたからそうかもしれませんね」
信綱も同意する。
「豊臣秀頼に会って、何をしたいのだろうな?」
「私に分かるはずないでしょう。知りたいなら益田殿が本人に聞いてくださいよ」
船は南の航路で土佐・高知にたどりついた。
秀家はそこで信綱、好次らと別れる。彼らはそのまま日向まで向かう予定であった。
「さて、松山までは歩きか。馬も使いづらいとは聞いているが」
と高知の城下町に向かおうとすると。
「宇喜多様!」
唐突に叫び声が聞こえた。声の方向を見ると、痩身の長身の男が笑顔で駆けてくる。
「おお、福島殿ではないか」
「宇喜多様がお越しになるということで、秀頼様ともども高知で待っておりました」
「何? ということは、秀頼はここ高知におるのか?」
「はい。城でお待ちになられております」
福島正則の案内を受けて、高知城に案内された。
「こちらにございます」
正則に案内されたのは来客用の屋敷であった。
中に入り、広間まで行くと大柄の青年が座っている。
「秀頼…か?」
「義兄上ですか?」
最後に会ったのは秀頼が八歳の時である。お互い、相手の現在の姿は全く分からない。
それでも、しばらく話をしているうちにどうやらお互いの今であると理解できてくる。
「いや、大きくなったのう」
人並みの秀家と対照的に、秀頼は六尺を超えている。
「そういえば、母親も長身であったのう」
「今でも見上げています」
秀頼の言葉に秀家は笑う。しばらくお互いのそれからを話していたが、しばらくすると。
「ところで、四国はどうじゃ?」
秀家が尋ねた。秀頼は気楽な様子で答える。
「いいところですよ」
「今後もいるつもりか?」
秀頼は真顔に戻り、庭の方を見た。
「恐らくは」
「恐らく?」
「私もさすがに多少は物が見えるようになりまして、九州と江戸を行き来している面々も見ています。彼らのような存在が、私にどれだけいるか。いないでしょう。例えばちょっとした戦闘や資金の点で一時的に刃向かえことはできますが、勝ち続けることは無理でしょう」
秀頼は、自嘲気味に笑う。
「正直言うとですね、大坂で勝った時、ひょっとしたら今後も戦闘で勝てれば天下人になれるのではと思ったものです。しかし、どうでしょう。大坂の戦が終わってから、敵対はしているのに全く戦にならないですからね。前田利常は分かりませんが、松平忠直は戦をしなくて済むならそれでもいいくらいに考えている節もありますからね」
「……」
「ただ、考えてみれば、父は小田原には兵を集めただけで天下分け目の決戦はしていません。奥州も屈服したわけですし、戦をしない路線こそ豊臣の路線とも言えたわけです。それを考えると、いずれ天下分け目の決戦で勝てば天下人なんて考えていた自分がいかに浅はかだったか笑えるところはありますね」
「もし…」
秀家は頷いて、更に尋ねる。
「もし、それがうまくいった場合、その後松平忠直と徳川家光が相対すると思うか?」
「…分からないですね」
秀頼の答えに秀家が笑う。
「分からないではすまないだろう。その時になって初めて慌てふためくのか?」
秀家の物言いに、秀頼の眉根が寄る。不機嫌さを隠さない。
「毛利はいずれ屈服する。おまえも頑張るだろうし、な。で、毛利が屈服して西日本が松平忠直のものになった時点で、徳川が考える。このままでいいのか、と」
「確かに、忠直の一人勝ちは徳川家光にとっては避けたいところですね」
「その時点で、徳川と前田が接近する」
「徳川と前田が? あの両家が接近しますかね? 徳川は前田の首を欲しいと思っているはずですが」
「おまえが言ったではないか。松平忠直は豊臣の路線、しかし徳川のほとんどは徳川の路線だろう。利益の違いは我慢できても路線の違いは受け入れられない」
秀頼が不思議そうに秀家を見上げた。
「…義兄上、15年も流刑になっていた割には随分色々なことが分かっていますね」
「流刑になっていたからこそ分かるのかもしれんな。徳川家は徳川家としてずっと付き合っているから、当事者は実は自分達の違いが予想よりも大きいということに気づかない。わしは大坂の戦からも一年放置されて戻ってきたから、そうした違いがはっきり分かる。それに岡目八目という言葉もある。今のわしは、完全に天下の外にいる観衆だから、それぞれの動きに余計な先入観を入れないからな。それに一応、わしの父は毛利家に匹敵する謀略家だったのだぞ」
「…徳川と前田がくっついたら、天下分け目の決戦があるかもしれませんね」
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