悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ

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 ザイお兄ちゃんの真っすぐな目を受けとめたカイは、どきどき見守る僕、もぐもぐ見守る僕の前で、おごそかに唇を開いた。

「いや、名前も指輪もない、ふつうの孤児です」

「奪われたんだろう。あの指輪は魔法で外せなくなっているはずなんだが、物理で切断したりすると外れるからな」

 こわい……!

「時々あるんだ。指輪を切られてしまい、指輪に彫った名も失われてしまうことが」

「孤児に高価な指輪を持たせると、養育費として切られるでしょう」

『あたりまえなんじゃ?』言いたそうなセゥスの目が遠い!

 咳払いしたカェザイは、長い指を組んだ。

「そんなときのために、カェザ大公家では、血縁を調べる技がある」

 ここは『鉄板BL』の世界なんだよね??
 BL小説のお約束というと──!


「ちゅう??」

 ねむりひめが、目覚めるみたいに!

 きんにくひめ、トトラのちゅうでも、目覚めなかったけどね。
 ちょっと運命の相手じゃなかったかもしれないね!

 カイと、ザイお兄ちゃんは、もしかして運命!?


 わくわくする僕に、目をむいたカイが引きつって、あんぐりしたザイお兄ちゃんが、頭をぽんぽんしてくれる。

「もっちもっちは、ちょっとだけ、いい子でお菓子を食べてような」

 口に押しこまれた、蜜のじゅわっとあふれるパイを、喜んでもぐもぐしてしまう僕……!
 よわよわ……!


「魔力を限界まで高めると目の中に精霊文字でカェザが現れる。こんなふうに」

 椅子に座ったままのカェザイの魔力が爆発する。

 噴きあがる青いひかりのなか、夜空の瞳に青い不思議な文字が浮かびあがった。


「すごい……!」

 魔力の風に髪も服も、びょーびょーしながら拍手する僕を守ろうと、立ちあがったセゥスとカイが僕の前に立ってくれる。

「だいじょぶだよ。ザイお兄ちゃん、僕を攻撃したりしないよ」

 にこにこする僕に、カェザイはちいさく笑った。


「……信じてもらえると、信じたくなるんだな。
 ありがとう、もっちもっち」

 僕の頭をなでなでしてくれるカェザイの手が、水の魔力でビリビリしてる。


「すごいね、ザイお兄ちゃん」

 見あげたら、ひかりの瞳がまるくなる。


「……え……いや、俺は、もっちもっちの兄貴じゃないんだが……」

 クールで凛々しいザイお兄ちゃんの耳がほんのり紅くなってゆくのに、首をかしげた僕はうなずいた。


「カイのお兄ちゃんだから、ザイお兄ちゃん。カイのお兄ちゃんは、僕にとっても、お兄ちゃんだよ!」

「ゆりさま!」
「ユィリ!」

 カイとセゥスの激おこゲージは、満タンのままだよ!

 まるくなった光の瞳がほどけて、ザイお兄ちゃんが僕の頭をなでなでしてくれる。


「カェザ大公家の血縁は闘うことしかしないから、殺伐としていてな。もっちもっちのように、笑顔で呼びかけられると、きゅんとした」

 照れくさそうに、ふうわり紅いまなじりでカェザイが笑う。


「ユィリ……? どうしてそう、顔のいい男を次々に落としてゆくのかな……?」

 セゥスの背中から、闇が噴いてる!

 きゃ──!


「だ、誰も落ちてないよ!
 ほんとうに落ちてくれたのは、セゥスさまだけだもん」

 きゅう

 抱きついたら、抱きしめてくれる。


「さまは、だめ」

 ちゅ

 あまいくちびるが、おでこに降ったら、僕、ふにゃふにゃに、なっちゃうのです……



「……突然目の前で、いちゃいちゃされて、びっくりなんだが……」

 ザイお兄ちゃんが、引きつってる!

「……いつものことです……」

 カイとザイお兄ちゃんが、わかりあってる!



「カェツァ、ちょっと魔力を放出してみて。限界くらいまで」

 カェザイにうながされたカイは、首をふる。


「……だから俺は違うって──」

 ひかりの瞳が、カイを射る。


「目のなかに文字が現れないなら、きみはカェツァではなく、カイだ。
 証明してくれ」


 こくりとカイの喉が鳴った。











────────────────


 ユィリ「ずっと読んでくださって、ありがとうございますー! わーい!
     この世界では春だけど、異世界では冬で、年末なんだよ!
     ずっと読んでくださる、あなたさまに、僕から、愛のプレゼントだよー♡」

 セゥス「何が何だかわからないけど、ユィリがかわいー♡」

 カイ「愛をくださるんですか!」

 ノゥス「こっちにも」

 海「わけて、ゆり」

 ユィリ「はい! ♡」


 ユィリの愛のプレゼント(笑)な動画、もう少ししたらあがります!(笑)22時くらい? → あがりましたー!
 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらー!

 ずっと読んでくださって、ユィリと皆といっしょに、心から、ありがとうございます!




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