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07 いざ勝負 ※
しおりを挟む「――――っ♡♡♡」
あまりの気持ちよさに視界がまっしろに染まる。
目がくらみチカチカした。
(ぁ、だめ……。五分……たった五分なのに、イッちゃぅ!)
「ぅんんンん!! ぁ、ぁ、ぁ、やだぁぁぁアア……もぅムリぃぃ!」
ぶ、ちゅうううう♡♡
堰を切ったかのように精液が飛び出す。それをスライムが待ってましたとばかりに、おいしく吸い込んだ。
きつく搾り取られ、あまりの気持ちよさにきゅっと尻が締まる。
そこへ足音が近づいてくる。
(なんで、この、タイミング……で!)
計ったかのように扉へ一歩、また一歩とカイルが昼食を持って近づいてくる。
(ぁ……せめてバレないようにしないと……)
足をもじもじと動かして、カイルが出て行った時の体勢に戻ろうとするが、今度はスライムがそれを許さなかった。
ぐりゅん!
柔らかい体をよじって、竿から更に精液をしぼりとろうとする。
「やめろ……それ以上、動くんじゃ――なぃ!」
ぢゅるるるる!
下品な音を立てて、スライムに竿の付け根から亀頭まですべて吸い上げられる。生温かくねばっこいモノが竿を濡らし、笠をほじる。
まるで人間の舌だ。
肉厚な舌先で付け根から亀頭まで、でろりとなめあげられる。
裏スジを丁寧にしゃぶられ、小さなカーブを描く亀頭をなめまわされる。
『もっとよこせ』
そう言わんばかりに尿道に入り込んだ体液がぐぷぐぷと音を立てる。
「イヤァァァぁあぁ!! らめ…、だめ…だったらぁ、~~っ♡」
がちゃりと扉が開かれる。
部屋に戻ってきたカイルと目が合う。
その瞬間、彼の前で盛大にイッた。
一気に羞恥心がこみ上げてきて、全身を苛んだ。
(いやだ。よりにもよって、こいつにイクところを……見られた……!)
悔しさがこみ上げてきて、涙がこぼれる。
「あーぁ。五分も我慢できなかったか。じゃあ、この勝負オレの勝ちってことでいいかな? 我が妻よ」
「っ……ぁ……誰が貴様の妻だ! こんな、汚いやり方で……っ……勝ったと思うな……!」
「へえ。じゃあまだ続ける? オレは別に構わないぞ」
カイルは昼食が載ったお盆を部屋の中央にあるテーブルに置いてから、ベッドに乗り込んでくる。
ぎしりとやけに大きく軋んだ。
「オレとしてはもっと乱れるあんたを見てみたい」
のたうちまわったせいでローブの胸元は開いていた。
そこへカイルは手を忍び込ませて、乳首をつまんでくる。
「くっ!」
「あんたさえ良ければ勝負の続き、まだやってもいいぞ?」
勝ち誇った顔が憎らしい。
負けるなど考えてもいない表情だった。
(ムカつく……!)
涙目でカイルを睨み付ける。
「本当だろうな?」
「さっきも言ったが、オレは嘘はつかない。本当だ」
満面の笑みをたたえた顔は少々うさんくさかったが、一戦目で負けたのは自分だ。
彼が勝負を続けてくれるというのなら、それに乗ってみるのも悪くない。
恥をしのんで、彼に再戦を申し込む。
「なら今度はこんなモンスターなど使わずに、お前自身と勝負させろ」
「もちろんだとも」
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