135 / 163
ルキナの一日
しおりを挟む
兎人族の幼女が、様々な種族の人間で溢れるドラーク伯爵領の街を散策している。
幼女の名前はルキナ。
サーメイヤ王国の西の端にあるマドゥークの街で偶然見つけた獣人族の親子。それがルキナとの出会いだった。
残念ながら父親は助ける事が出来なかった。
まだ三歳だったルキナを引き取るのに迷いはなかった。
その後、サーメイヤ王国北端の街ノトスで活動していた時、奴隷商へ行った事、そこでルキナと似た魔力の波長を感じたのも奇跡だったと思う。
そこで酷く傷付き四肢を欠損し、死を待つばかりだったイリアと出会う。
回復したイリアは、俺の従者として常に付き従う様になり、それが何時の間にか妻の一人となった。
その頃からルキナは俺を「パパ」と呼び、俺達は親子になった。
この世界は常に危険と隣り合わせだ。
だから俺は、俺の周りの人達を過剰に鍛え、装備を整え、魔導具やゴーレムを用意した。
イリアとルキナにも過剰なパワーレベリングを敢行した。
俺はルキナに魔導銃を与え、短剣術を教え、虎型ゴーレムのルフトを与えた。
自重なくやり過ぎた俺の所為で、五歳になったルキナは、愛玩奴隷として狙われる兎人族という種族を超えて、トンデモない力を手に入れた。
優しいルキナは、その力を産まれたばかりの弟や妹を守るために使う。
そんなルキナの日常の一コマ。
ルキナの朝は早い。
朝起きると直ぐに顔を洗い、ルフトに乗って産まれたばかりの小さな弟や妹の部屋に行く。
「フフフッ、かわいいね~。
ルル、ジーク、ルーファリス、おねえちゃんですよ~」
三つのベビーベッドを見て回り、満足すると朝ごはんを食べに食堂へ行く。
ルキナの食べる量は多い。あの小さな身体のどこにアレだけ入るのかと思う程食べる。
まぁ、ルキナは朝から晩まで運動量も多いから大丈夫なんだろう。
朝ごはんを食べ終えると、今度はエピルやラヴィン、フィーネ達と屋敷の中と外を見て回る。
「お家はルキナが守るの」らしい。
見廻りが終わると、オウカと一緒に騎士団の訓練と魔物狩りに出掛ける。
ルキナが言うには、オウカのパワーレベリングらしい。確かにウチのメンバーでオウカのレベルが一番低い。
新兵が取り敢えず死なない様に、ある程度のレベルまで強制的にレベルアップさせる、毒蛇王の森での魔物討伐訓練に、ルキナはよく参加する。ルキナは護衛のつもりらしい。
実際、ルキナは護衛として十分な働きをしているが、そんなルキナにも影守りとして、フーガの部下が付いて居る。最近はそれに加え、エピル達が自分達の訓練を兼ねて交代でルキナの側にいる。
深淵の森で俺達と魔物を討伐していたルキナにとって、毒蛇王の森はルフトとのコンビネーションや新しい武器の使い勝手を試す場所になっている。
魔物を相手に無双する兎人族の幼女を見て、新兵がひどく落ち込むのは恒例行事となっている。
訓練から帰り弟や妹を愛でて、お昼ご飯を食べた後、今度は街の散歩と言う名の見廻りに出掛ける。
ルフトに乗ったルキナは、街でも有名な存在で、ルキナが道を行くだけで、露店のオヤジ達が串焼きや焼き鳥をルキナに手渡す。
最初の頃は、俺の娘になったルキナを誘拐しようとするバカな奴らや、他国の工作員も居たけど、ルキナ自身が、そんなゴロツキや工作員が束になっても敵わないうえに、フーガの部下が常に影警護しているので、根こそぎ退治出来ている。
散歩から帰ると、イリアとエルから勉強を教わる時間だ。ルキナは何時も半泣きになって勉強している。
勉強から解放されると、大喜びでジーク達の所へ逃げる様に突撃し、晩ご飯の時間まで弟や妹の世話をして過ごす。
ジーク達の部屋では、オウカやエピル達と一緒になる事が多いので、彼女達には可愛がられている。
ハーピーの子供達とも良く遊んでいるみたいだ。
晩ご飯の時間になり夢中で食べていると、段々と船を漕ぎだすルキナ。
今にも寝そうなルキナをお風呂に入れる。
俺、エル、イリア、ルシエル、コレットが日替わりでルキナをお風呂に入れる。本当の母親はイリアだけど、エルやルシエル、コレットもルキナの事を自分の子供と思って接しているからだ。
お風呂からあがって髪の毛を乾かすと、もうルキナは夢の中だ。ルキナの子供部屋へ抱いて連れて行き、ベッドに寝かせる。ベッドの傍にルフトがルキナを護るように寄り添っている。
五歳児には濃厚過ぎる日々を、ルキナは楽しそうに過ごしている。
ジーク達が産まれてから、俺と接する時間が減って、俺的には寂しいけど、ルキナが毎日楽しそうだから良しとしようかな。
幼女の名前はルキナ。
サーメイヤ王国の西の端にあるマドゥークの街で偶然見つけた獣人族の親子。それがルキナとの出会いだった。
残念ながら父親は助ける事が出来なかった。
まだ三歳だったルキナを引き取るのに迷いはなかった。
その後、サーメイヤ王国北端の街ノトスで活動していた時、奴隷商へ行った事、そこでルキナと似た魔力の波長を感じたのも奇跡だったと思う。
そこで酷く傷付き四肢を欠損し、死を待つばかりだったイリアと出会う。
回復したイリアは、俺の従者として常に付き従う様になり、それが何時の間にか妻の一人となった。
その頃からルキナは俺を「パパ」と呼び、俺達は親子になった。
この世界は常に危険と隣り合わせだ。
だから俺は、俺の周りの人達を過剰に鍛え、装備を整え、魔導具やゴーレムを用意した。
イリアとルキナにも過剰なパワーレベリングを敢行した。
俺はルキナに魔導銃を与え、短剣術を教え、虎型ゴーレムのルフトを与えた。
自重なくやり過ぎた俺の所為で、五歳になったルキナは、愛玩奴隷として狙われる兎人族という種族を超えて、トンデモない力を手に入れた。
優しいルキナは、その力を産まれたばかりの弟や妹を守るために使う。
そんなルキナの日常の一コマ。
ルキナの朝は早い。
朝起きると直ぐに顔を洗い、ルフトに乗って産まれたばかりの小さな弟や妹の部屋に行く。
「フフフッ、かわいいね~。
ルル、ジーク、ルーファリス、おねえちゃんですよ~」
三つのベビーベッドを見て回り、満足すると朝ごはんを食べに食堂へ行く。
ルキナの食べる量は多い。あの小さな身体のどこにアレだけ入るのかと思う程食べる。
まぁ、ルキナは朝から晩まで運動量も多いから大丈夫なんだろう。
朝ごはんを食べ終えると、今度はエピルやラヴィン、フィーネ達と屋敷の中と外を見て回る。
「お家はルキナが守るの」らしい。
見廻りが終わると、オウカと一緒に騎士団の訓練と魔物狩りに出掛ける。
ルキナが言うには、オウカのパワーレベリングらしい。確かにウチのメンバーでオウカのレベルが一番低い。
新兵が取り敢えず死なない様に、ある程度のレベルまで強制的にレベルアップさせる、毒蛇王の森での魔物討伐訓練に、ルキナはよく参加する。ルキナは護衛のつもりらしい。
実際、ルキナは護衛として十分な働きをしているが、そんなルキナにも影守りとして、フーガの部下が付いて居る。最近はそれに加え、エピル達が自分達の訓練を兼ねて交代でルキナの側にいる。
深淵の森で俺達と魔物を討伐していたルキナにとって、毒蛇王の森はルフトとのコンビネーションや新しい武器の使い勝手を試す場所になっている。
魔物を相手に無双する兎人族の幼女を見て、新兵がひどく落ち込むのは恒例行事となっている。
訓練から帰り弟や妹を愛でて、お昼ご飯を食べた後、今度は街の散歩と言う名の見廻りに出掛ける。
ルフトに乗ったルキナは、街でも有名な存在で、ルキナが道を行くだけで、露店のオヤジ達が串焼きや焼き鳥をルキナに手渡す。
最初の頃は、俺の娘になったルキナを誘拐しようとするバカな奴らや、他国の工作員も居たけど、ルキナ自身が、そんなゴロツキや工作員が束になっても敵わないうえに、フーガの部下が常に影警護しているので、根こそぎ退治出来ている。
散歩から帰ると、イリアとエルから勉強を教わる時間だ。ルキナは何時も半泣きになって勉強している。
勉強から解放されると、大喜びでジーク達の所へ逃げる様に突撃し、晩ご飯の時間まで弟や妹の世話をして過ごす。
ジーク達の部屋では、オウカやエピル達と一緒になる事が多いので、彼女達には可愛がられている。
ハーピーの子供達とも良く遊んでいるみたいだ。
晩ご飯の時間になり夢中で食べていると、段々と船を漕ぎだすルキナ。
今にも寝そうなルキナをお風呂に入れる。
俺、エル、イリア、ルシエル、コレットが日替わりでルキナをお風呂に入れる。本当の母親はイリアだけど、エルやルシエル、コレットもルキナの事を自分の子供と思って接しているからだ。
お風呂からあがって髪の毛を乾かすと、もうルキナは夢の中だ。ルキナの子供部屋へ抱いて連れて行き、ベッドに寝かせる。ベッドの傍にルフトがルキナを護るように寄り添っている。
五歳児には濃厚過ぎる日々を、ルキナは楽しそうに過ごしている。
ジーク達が産まれてから、俺と接する時間が減って、俺的には寂しいけど、ルキナが毎日楽しそうだから良しとしようかな。
67
あなたにおすすめの小説
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる