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御機嫌よう、転生者様。永遠に……
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「思えば……貴方とここまで長く会話を交わしたのは初めてですね? 何が気に入らないのか知りませんがいつも仏頂面で無愛想で返事も適当。毎度のお茶会が苦痛でしたわ……」
「苦痛だと……? お前は私とのお茶会を楽しんでいたのではなかったのか?」
セレスタンの疑問を鼻で笑ったやった。
呆れた。ずっとそんな勘違いをしていたなんて……!
「愛想笑い一つ浮かべない表情筋が死んでいるような男とのお茶会が楽しい? いやですわ、寝言は寝てから仰ってくださいましと先ほども申したでしょう?」
「な、なら……何故いつも微笑んでいた? 私の事が好きだからだろう?」
「馬鹿も休み休み仰ってくださいな。社交の際に微笑みを浮かべることは淑女として当然のマナーですよ。……本来、貴族の紳士のマナーも同じなんですけどね? あら、おかしいわね。ヨーク公爵家では子息に紳士教育を施していないのかしら?」
この程度の嫌味で傷ついた顔をするセレスタンに苛々する。
散々こちらを蔑ろにして馬鹿にしてきたくせに、自分がされると嫌なのか。
自分勝手にも程がある。
「何故わたくしが貴方を好きだと思われていたのか不思議で仕方ありません。禄に会話も出来ない、浮気はする、プレゼント一つ贈らない。こんな男の何処に好きになれる要素があって? 教えてくださいな?」
「う……だ、だが、小説の中でフランチェスカはセレスタンを好いていたはずで……」
「ああ、そういえばそうでしたね。まあ、あれはご都合主義のなせる業ですよ。だってわたくし貴方にちっとも魅力を感じませんもの」
「なんだと!? 私は社交界でも有名な美男子だぞ!」
「自分で言いますか、それ……。世間的に見たら美男子の部類に入るのでしょうけど、貴方はわたくしの好みではありません」
「はあ!? 好みではないだと?」
「はい。わたくし、最低限の常識も持たない人って嫌なんですよ。おまけに何の躊躇もなく犯罪を犯そうとしますしね。常識もない、礼儀もない、頭も悪い、道徳心すら欠けた人間をどうやって好きになれと?」
私の言葉に唖然とするセレスタン。
自分がそういう人間だと今まで自覚がなかったのだろうか。
大分驚いた顔をしているがこちらの方が驚きだ。
「うるさい、うるさい! お前が全て悪いんだ! お前が本物のフランチェスカだったら……転生者でなければ、全てが上手くいっていた! だからお前のせいなんだ!」
「ふーん、その”上手くいっていた”とは具体的にどのようなものですか?」
「……へ? どのようなもの、だと……?」
「ええ、どのような結果になっていれば、上手くいっていたことになるんですの?」
「それは……小説通りに私とアンヌマリーが結ばれ、子を持ち、ずっと幸せに暮らすことだ」
「別にそれってわたくしの存在関係なく成せたことではなくて? 貴方がわたくしと婚約を解消してアンヌマリーと結婚すればそういう結果になりましたよ?」
「え……? あ、そ、それは……そうだが、でも……」
「でも? 何ですか?」
「それだと……生きていくための金が……」
「ああ、そうですよね。何も継ぐものない次男の貴方と、同じく何も継ぐもののないアンヌマリーでは贅沢できませんものね? おまけに貴族ですらなくなりますから平民として慎ましく生きるようですね。でも、だから何です? 別に二人は何の障害もなく結ばれますし、共に暮らすことだってできますよ? それの何が問題で?」
「い、いや……だから、それでは今まで通りの暮らしが出来ないだろう?」
「ふーん……つまり、生活の水準を落とさず、愛する者と愛し合いたいと……そう仰るの?」
自分勝手な物言いに怒りがこみ上げる。
そのせいか自然と声に圧が籠ってしまったようで、セレスタンの私を見る目が怯えていた。
「清々しいほどの屑ですわ。いっそここまで屑だとむしろ尊敬してしまうほどに! 貴方も、アンヌマリーも、ジェーンも、愛だの何だのと綺麗事ばかり並べますけど……それって結局自己愛ですのね?」
「は? 自己愛……だと? ち、違う! そんなはずがあるか!」
「何処からどう見てもそうでしょう? 貴方達って結局自分だけが満足すればいいのですもの。貴方は贅沢に暮らしたいから恋人以外の女と結婚し、恋人を日陰の身に置き続ける。ジェーンはルイが欲しいから本人の気持ちそっちのけで暴走する。アンヌマリーはくだらない承認欲求を満たす為だけに主人の婚約者を奪う。ほら、清々しいまでの自己愛、自分勝手極まりない行動の数々。理性のある人間には中々出来ない事ですわ。人の皮を被った獣はやることが違いますわね?」
吐き気がするほどの自己愛に自然と非難する声が大きくなる。
王女が叫ぶなどはしたない。はしたないがそうでもしないと獣には届かない。
目を見開き呆然とこちらを見つめるセレスタンを睨みつけると、彼はビクリと体を揺らした。
「馬鹿にするのも大概になさってくださいまし。貴方達の思い通りになどさせてやるものですか。だいたいね、仮に転生者ではない人形のように大人しく従順なフランチェスカと結婚し、子まで成したとします。そしてアンヌマリーが産んだ子を跡継ぎにするべく、フランチェスカが産んだ子とすり替えましたよね? で、この世界でも同じことをしてそれが通用するとでも思います? そんなのバレるに決まっているじゃありませんか……」
「で、でも、子供が私に似ていればバレることはないはず……」
「いえ、見た目の話をしているのではありません。そうではなく、王家には王族の血を引くか否かを鑑定する魔法道具があるのですよ」
「はあ………!? 魔法道具だと? そんなもの小説にはなかったぞ!」
「ええ、ございませんね。ですがこの世界にはあります。王族のみが使用可能な魔法道具がそれ以外にもいくつか」
「はああ!? 嘘だ! そんな都合のいい道具があるなんて信じられるか!」
「信じてもらえずとも結構にございます。貴方が信じようが信じまいが、それが存在することに変わりはないのですから。わたくしが個人的に所持しているものもございますのよ。それは防犯カメラのような役割を持った魔法道具でして……まあ色々と面白い映像が録れておりましたわ。新居に現れた不審者の顔をとか……ね?」
「は……? え、どういうことだ……!?」
「どうもこうも言葉通りの意味ですよ。新居に防犯カメラ代わりの魔法道具を仕込んでおいたから犯人が貴方であると分かりましたの。だから比較的早く貴方を捕まえることができましたのよ」
「な、な……な……」
もう言葉にもならないようだ。
この世界が彼の知る小説の世界と違うと、ここに来てようやく理解したらしい。
「さて、もう話すこともありませんし、わたくしはそろそろお暇させて頂きますわ」
「ま、待て! 私はどうなる!? いつここから出れるんだ?」
「ここから出るというだけでしたら『すぐに』とお答えできます」
「何!? 本当か!」
「ええ、生きた状態ではありませんけどね……」
「は、はあ!? 何だそれは!!」
「何だも何も、あれだけの事をやらかしたのですから死罪は免れませんよ。それくらい分かった上で犯行に及んだのではないのですか?」
「そんなの分かるわけないだろう!? 未遂だったのに死罪だったなんて有り得ない!!」
「いえ、十分有り得ますよ。だってこの世界は身分至上主義ですもの。国王の娘である王女にそんな真似して……なんで死罪にならないなんて思うのです?」
真っ青な顔で膝をつくセレスタンに私は自分でも驚くほど冷たい声で言い放つ。
これで最後、と私はその場で淑女の礼をとる。
「それでは御機嫌よう、転生者様。もう今生でお目にかかることは二度とないでしょう」
「ま、待て! 待ってくれ! 謝る、謝るから許してくれ!!」
セレスタンの懇願を無視し、私はその場で踵を返した。
この男から謝罪をされようが何の意味もないし、何も変わらない。
謝罪で済む段階はとっくに越えているのだから。
「苦痛だと……? お前は私とのお茶会を楽しんでいたのではなかったのか?」
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呆れた。ずっとそんな勘違いをしていたなんて……!
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「な、なら……何故いつも微笑んでいた? 私の事が好きだからだろう?」
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この程度の嫌味で傷ついた顔をするセレスタンに苛々する。
散々こちらを蔑ろにして馬鹿にしてきたくせに、自分がされると嫌なのか。
自分勝手にも程がある。
「何故わたくしが貴方を好きだと思われていたのか不思議で仕方ありません。禄に会話も出来ない、浮気はする、プレゼント一つ贈らない。こんな男の何処に好きになれる要素があって? 教えてくださいな?」
「う……だ、だが、小説の中でフランチェスカはセレスタンを好いていたはずで……」
「ああ、そういえばそうでしたね。まあ、あれはご都合主義のなせる業ですよ。だってわたくし貴方にちっとも魅力を感じませんもの」
「なんだと!? 私は社交界でも有名な美男子だぞ!」
「自分で言いますか、それ……。世間的に見たら美男子の部類に入るのでしょうけど、貴方はわたくしの好みではありません」
「はあ!? 好みではないだと?」
「はい。わたくし、最低限の常識も持たない人って嫌なんですよ。おまけに何の躊躇もなく犯罪を犯そうとしますしね。常識もない、礼儀もない、頭も悪い、道徳心すら欠けた人間をどうやって好きになれと?」
私の言葉に唖然とするセレスタン。
自分がそういう人間だと今まで自覚がなかったのだろうか。
大分驚いた顔をしているがこちらの方が驚きだ。
「うるさい、うるさい! お前が全て悪いんだ! お前が本物のフランチェスカだったら……転生者でなければ、全てが上手くいっていた! だからお前のせいなんだ!」
「ふーん、その”上手くいっていた”とは具体的にどのようなものですか?」
「……へ? どのようなもの、だと……?」
「ええ、どのような結果になっていれば、上手くいっていたことになるんですの?」
「それは……小説通りに私とアンヌマリーが結ばれ、子を持ち、ずっと幸せに暮らすことだ」
「別にそれってわたくしの存在関係なく成せたことではなくて? 貴方がわたくしと婚約を解消してアンヌマリーと結婚すればそういう結果になりましたよ?」
「え……? あ、そ、それは……そうだが、でも……」
「でも? 何ですか?」
「それだと……生きていくための金が……」
「ああ、そうですよね。何も継ぐものない次男の貴方と、同じく何も継ぐもののないアンヌマリーでは贅沢できませんものね? おまけに貴族ですらなくなりますから平民として慎ましく生きるようですね。でも、だから何です? 別に二人は何の障害もなく結ばれますし、共に暮らすことだってできますよ? それの何が問題で?」
「い、いや……だから、それでは今まで通りの暮らしが出来ないだろう?」
「ふーん……つまり、生活の水準を落とさず、愛する者と愛し合いたいと……そう仰るの?」
自分勝手な物言いに怒りがこみ上げる。
そのせいか自然と声に圧が籠ってしまったようで、セレスタンの私を見る目が怯えていた。
「清々しいほどの屑ですわ。いっそここまで屑だとむしろ尊敬してしまうほどに! 貴方も、アンヌマリーも、ジェーンも、愛だの何だのと綺麗事ばかり並べますけど……それって結局自己愛ですのね?」
「は? 自己愛……だと? ち、違う! そんなはずがあるか!」
「何処からどう見てもそうでしょう? 貴方達って結局自分だけが満足すればいいのですもの。貴方は贅沢に暮らしたいから恋人以外の女と結婚し、恋人を日陰の身に置き続ける。ジェーンはルイが欲しいから本人の気持ちそっちのけで暴走する。アンヌマリーはくだらない承認欲求を満たす為だけに主人の婚約者を奪う。ほら、清々しいまでの自己愛、自分勝手極まりない行動の数々。理性のある人間には中々出来ない事ですわ。人の皮を被った獣はやることが違いますわね?」
吐き気がするほどの自己愛に自然と非難する声が大きくなる。
王女が叫ぶなどはしたない。はしたないがそうでもしないと獣には届かない。
目を見開き呆然とこちらを見つめるセレスタンを睨みつけると、彼はビクリと体を揺らした。
「馬鹿にするのも大概になさってくださいまし。貴方達の思い通りになどさせてやるものですか。だいたいね、仮に転生者ではない人形のように大人しく従順なフランチェスカと結婚し、子まで成したとします。そしてアンヌマリーが産んだ子を跡継ぎにするべく、フランチェスカが産んだ子とすり替えましたよね? で、この世界でも同じことをしてそれが通用するとでも思います? そんなのバレるに決まっているじゃありませんか……」
「で、でも、子供が私に似ていればバレることはないはず……」
「いえ、見た目の話をしているのではありません。そうではなく、王家には王族の血を引くか否かを鑑定する魔法道具があるのですよ」
「はあ………!? 魔法道具だと? そんなもの小説にはなかったぞ!」
「ええ、ございませんね。ですがこの世界にはあります。王族のみが使用可能な魔法道具がそれ以外にもいくつか」
「はああ!? 嘘だ! そんな都合のいい道具があるなんて信じられるか!」
「信じてもらえずとも結構にございます。貴方が信じようが信じまいが、それが存在することに変わりはないのですから。わたくしが個人的に所持しているものもございますのよ。それは防犯カメラのような役割を持った魔法道具でして……まあ色々と面白い映像が録れておりましたわ。新居に現れた不審者の顔をとか……ね?」
「は……? え、どういうことだ……!?」
「どうもこうも言葉通りの意味ですよ。新居に防犯カメラ代わりの魔法道具を仕込んでおいたから犯人が貴方であると分かりましたの。だから比較的早く貴方を捕まえることができましたのよ」
「な、な……な……」
もう言葉にもならないようだ。
この世界が彼の知る小説の世界と違うと、ここに来てようやく理解したらしい。
「さて、もう話すこともありませんし、わたくしはそろそろお暇させて頂きますわ」
「ま、待て! 私はどうなる!? いつここから出れるんだ?」
「ここから出るというだけでしたら『すぐに』とお答えできます」
「何!? 本当か!」
「ええ、生きた状態ではありませんけどね……」
「は、はあ!? 何だそれは!!」
「何だも何も、あれだけの事をやらかしたのですから死罪は免れませんよ。それくらい分かった上で犯行に及んだのではないのですか?」
「そんなの分かるわけないだろう!? 未遂だったのに死罪だったなんて有り得ない!!」
「いえ、十分有り得ますよ。だってこの世界は身分至上主義ですもの。国王の娘である王女にそんな真似して……なんで死罪にならないなんて思うのです?」
真っ青な顔で膝をつくセレスタンに私は自分でも驚くほど冷たい声で言い放つ。
これで最後、と私はその場で淑女の礼をとる。
「それでは御機嫌よう、転生者様。もう今生でお目にかかることは二度とないでしょう」
「ま、待て! 待ってくれ! 謝る、謝るから許してくれ!!」
セレスタンの懇願を無視し、私はその場で踵を返した。
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