わがまま放題の悪役令息はイケメンの王に溺愛される

水ノ瀬 あおい

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 次の週、昼食をとりながらの報告で、他の連中も居たからかリューラはその後すぐに部屋に行きたがる。それを、

「悪ぃ、ちょっとサフィナと約束してて」

 躱そうとすると、ギュッと後ろから抱き締められた。

「浮気は許さない」
「何言ってんだ。ちょっと会ってくるだけだっつの」

 腕を押すと、資料をいくつと抱えたロットルが小走りで走ってくる。

「ほら、お前は仕事」
「何で、ちょっとくらい……」
「夜空けるために立て込んでおりますが……よろしいのですか?」

 ちゃんとリューラの扱い方をわかっていて笑いそうになった。
 不満げなリューラと分かれてどこに行くべきか考える。
 とりあえず、先週も会った門まで行くと、ちょうどサフィナも向こうから歩いてきた。
 その手には二本の剣。

「今日は腰も大丈夫かしら?」

 ニッと笑われてバツが悪い。

「相手してくれる?」
「おう」

 並んで歩き出すと、かなりの人に振り返られた。
 婚約者として話は広がったのに破談となった俺たちが一緒に歩いているのは不思議なのかもしれない。
 何事だと驚かれるのも仕方ないだろう。
 その戸惑いは鍛錬場でも同じだった。それでも、

「手加減しないでね」

 剣を渡されてジャケットを脱ぐ。
 リボンタイを外してシャツの袖を捲ると、俺はグッと一度伸びをした。

「お前とやるのにそんな余裕はねぇよ」

 鍛錬用の切れ味は劣る剣。
 しかし、思いっきり突けば刺すことも可能ではある。
 木刀などではないということは本気を求められているということだ。
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