転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。

まゆら

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母と娘

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ミリアがジュビアに逃亡した為、神殿から呼び出された先代聖女のシャロン様。

シャロン様は、現聖女であるリリアナとミリアの母である。

聖女は世襲制ではないが、聖魔法に秀でている者はだいたいが遺伝なので王族から聖女が選出される事が多いのだ。

「リリィ、あなたにはあの娘のお守は難しかったようね。アマンダに会いにジュビアに行くとは‥」

「申し訳ありません。私の力不足で引退した母上にご迷惑をかける事になってしまいました。あの娘はまだ聖女としての自覚がないのです。幼少期から神殿で育てられた私とサリュとは違ってあの娘は王宮で育ちましたから。」

「そうね。あの娘の聖なる魔力が一気に強くなってきたのはここ数年ですもの仕方ないわね。あの娘は元々風使いですから、ひとつの場所に留まるのは難しい気性ですからね。」

「母上‥最近では火魔法に秀でてきて炎の聖女と巷では呼ばれているとかいないとか‥」

「あの娘の風と火がアマンダを求めるのかしらね。アマンダにはうちのバカ娘を宜しくって伝書蝶を飛ばしておいたわ。」

「アマンダ様は何と?」

「心得た!シャロンはまだまだ引退するには早かったようだな。まぁ。頑張れって返事がきたわよ?アマンダらしいわね。」

「ミリア‥アマンダ様にしごかれるのかしら?」

「どうかしらね。リリィ、久しぶりの神殿だから私を知らない新人さんたちに紹介してもらってよいかしら?」

「はい。聖女シャロン様!」

「ふふっ。娘にそう言われると恥ずかしいわね。じゃあ、宜しくね。サリュは何処にいるのかしら?」

「サリュは祈りの間で瞑想しております。」

「あの娘は本当に真面目ね。ミリアとは真逆だわ。」

「サリュは聖女としての自覚がありますからね。シャロン様のような絶対的聖女になりたいと常々言っておりますもの。」

「それは頼もしいわね。そろそろ首を長くして待っている神官たちにあいさつに行きましょうか。」

◇◇◇◇

アーライ神国編しばらく続く?
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