転生したけど平民でした！もふもふ達と楽しく暮らす予定です。

魔獣肉は好きですか？

ロディとマリナが買い出しに出ている間。
 
デイブはすき焼きの〆に入れる為のうどんを手打ちしていた。

それを眺めながらミディは、

「手打ちうどん味見したいなぁ。

釜揚げうどんは美味しいって聞いたから…」とうどんに興味津々である。

「踏むとコシがあるうどんになるんだけど踏んでくれるかな？」

「はーい！やるやる」

ミディが立候補しています。

アリアとマリナママと一緒に魔鹿のローストと魔鹿のクズ肉を使ったハンバーグを製作中。

マリナママ直伝のデミグラスソースを教えてもらい材料とコツをメモしております。

「アリアちゃんは料理好きだからいいわね？

いつもジルさんに、お弁当作っているんでしょ？

マリナはお菓子なら作るんだけどねぇ…普段の手伝いは全くしないのよ。

お嫁に行くなら今から家事を仕込まないと！

後から苦労する事になるわよね？」

マリナママはマリナの事を心配しているようだ。

「あの…

お相手がロディさんなら、使用人がいる家で奥様していれば大丈夫な感じかもしれないですよ？

アムイおじ様の側近ですから、それなりに稼いでいるはずですし…」

ロディについて補足説明するアリアだが、

「それなら、尚更だわ！

マリナに奥様が務まるのかしら？

不安だわ…」

これを聞いてもまだ心配しているようだ。

母親って幾つになっても子供の心配をするものなんだなぁ。

うちのママみたいに脳天気な人は中々いないんだろうなぁと、

打ち立て、茹でたての釜揚げうどんを試食しているミディを眺めるのだった。

「釜揚げうどん…

私も試食したい！」

マリナママもうどんを食べたいみたいだよ。

アリアはどうするの？


今食べたらすき焼きを思う存分食べられないから、我慢しようと思うアリアでした。

◇◇◇◇◇

「青空市場ってここだよな？」

「うん…そのはず」

買い物客でごった返している道を歩きながら不安そうなふたり。

大きな買い物かごに山ほど買い物をして、満足そうなマダム達が行き交っている。

焼きたてのパンの香りに誘われてパンの試食をしてみたり、野菜を見ていたら、新婚さんならオマケするよ？と白菜とネギをひと箱ずつもらって恐縮したり…

すき焼きに入れたら美味しいキノコはどれか？って聞いたらキノコ全種類買わされそうになったり…

ロディとマリナの初めてのおつかいは中々大変なようですよ。

マリナ…値切り上手なお嫁さんになれるように修行しないとね！

早く帰らないとみんながうどんと魔鹿肉でお腹いっぱいになっちゃうかも…