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第2章 南郡平定戦
回想6 シータ王国へ
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ビンゴ王国のエイン帝国侵攻は失敗に終わった。
初戦は勝ったが、その後に行われた砦の攻防で敗走させられたのだ。
なんでも爆薬に加え攻城兵器を防衛で使うなどの奇策を使いつつ、さらにあの一騎当千の兵が現れたというのだ。
間違いなく王都防衛戦で出てきた、敵の大将と狂戦士だ。
俺と同じプレイヤーという側面も持つ2人が再び戦場に出てきたわけだけど、それなら最初の敗戦が分からない。その2人が出ていれば、無駄な犠牲を出さずに済んだだろうに。何かの事情があったのだろうか。
ともあれあの2人相手にスキルなしで挑むのは骨が折れるだろうから、この結果もやむなしだ。
だがビンゴ王国にとっての失敗は、俺たちにとっては失敗ではなかった。
帝国側はビンゴを撃退したとはいえ、初戦で痛撃を与えられているからすぐオムカに侵攻してくることはないだろう。
また、ビンゴ側としても敗走させられた傷を癒す必要もあり、こちらから手を出さなければ攻撃してくることもない。エイン帝国の逆襲に備えるため、俺たちとの関係を小康状態で保ちたいと思っているのはビンゴも同じだからだ。
なにより先にビンゴ王国の使者を受け入れたのも幸運だ。つまり両国間で暗黙のうちに停戦が結ばれたのと同じ意味を持つ。
また視点を南郡に向けてみても、俺たちの独立に触発されたのか、帝国とのラインが切れたからか5か国が再び独立の気配を見せている。
もともと不仲な国同士なのだ。しばらくは南郡のみで狭い土地を争ってくれるだろうから、放置しても問題ないだろう。
それぞれの思惑と実情が絡み合った結果、オムカ周辺の状況は落ち着いたとみて良い。
もちろん、どこかの軍が動けるようになれば消し飛ぶ泡沫の平和だけど、俺がシータ王国に行って戻るくらいなら持つと考えた。
「状況も落ち着いたのでそろそろシータに行こうと思います。というわけで俺の仕事よろしく」
なんて感じで残務をカルキュールと新しく抜擢されたメルに押し付けると、川を下ってシータ王国の首都ケイン・ウギへと出発することになった。
久しぶりの旅だ。軍事と政治のごたごたに巻き込まれずに羽を伸ばせるいい機会だと思ってちょっとウキウキだったりする。
……はずだった。
「俺! 俺が行く!」
「何を言っているサカキ。ジャンヌ様の警護といえば、守りの戦に長ける私が適任に決まっているだろう」
「二人とも、いいかげんにせい。こういうのはわしのような老練な者がいかず誰が行く。それにわしは向こうの宰相と顔見知りだからの。さ、ジャンヌ。わしが外交のイロハをベッドで教えてやろう」
「お前らがいい加減にしろ! 全員却下だ、却下!」
俺のシータ行きが決まった後にお馴染みのメンツで謁見の間に集まる。
先方との交渉内容や今後の指針などを決めるまでは良かったが、俺の随行員についての話になった途端、喧々諤々の騒ぎに発展してしまった。
「じゃあ俺もダメっすね……てか知らない国、怖い……」
ブリーダががっくりと肩を落とす。こいつ、陽キャだと思ったけど、意外と内弁慶だったり?
「隊長殿! ならばやはり今回も私が適任ということですね!」
「ダーメ。部隊と新兵はどうするんだ」
「いや、それはでも……隊長殿に何かあったら私たちはどうすればいいんですか」
「大げさだな、ちょっと行って帰ってくるだけだろ」
「いえ、ジャンヌ様に何かあったらオムカが終わります。同盟国とはいえ異国です。用心してもしすぎないことはないでしょう」
「その通りだ。こんな時に国を空けるとはどういうつもりだ! 条約なんて後でもよいだろうに!」
「いや、宰相。さすがにそれはまずいかと……」
「む……ならすぐに戻って来い! これは命令だ! いいな!?」
カルキュールちょっと黙っててくれないかなぁ。
とはいえ確かにジルとカルキュールの言葉は無視できないほど真理を突いてきている。
俺に仕事集中しすぎ問題だ。これも早急に解決しなければ。
「とにかく、もちろん護衛はつけてもらう。でもやっぱお前らはダメ」
「なら余が行くのじゃ。やはり国の王と王がちゃんと話さんとの!」
「護衛対象が護衛するとか言うな!」
まったく、こいつらは自分の立場を分かってるのか。
「じゃがいいのぅ、シータには海と言うものがあるそうじゃ。川より大きな水たまりというのだから一度はみてみたいのぅ」
里奈に似た顔でマリアがこぼす。
思えば王宮から一歩も出れずに過ごしてきたのだ。遊び盛りの年頃を思うと不憫に思える。
「国際情勢が落ち着いたら同盟国への親善として行くことも出来る。だから今は我慢してくれ」
「うぅ、分かったのじゃ」
「しかし困りましたね。このままではジャンヌ様は旅立てない」
「そうだな……」
さすがに俺も自分の力を過信していない。
というか筋力1じゃ過信のしようもないけど。
「ふっふっふ、お困りかな?」
とその時、ニーアが意味ありげに含み笑いをしてきた。
「あ、別に困ってないんで。ニーアは黙ってて」
「ジャンヌひどい! でもそれがいい……」
「あのな、お前も自分の職務分かってないだろ」
「分かってるわよ。女王様を守るんでしょ。だから行くの」
「教官殿、ついに脳まで筋肉になってしまったのですね……」
「クロクロ、叩き潰していい?」
「す、すみませんでした!」
はぁ……こいつが絡むと話が進まなくなるんだけど。
「で? なんでそういう結論になったか、一応聞いておこうか」
「あのね。私の役目は女王様を守る事でしょ。それはこの国を守ることと同じ。そこでさっきジンジンが言ってたでしょ。ジャンヌに何かあったらこの国が終わるって」
「はい、その通りです」
「でしょ。だからジャンヌを守るってことはこの国を守るってことで、それすなわち女王様を守るってことになるわけ」
「そんな無茶な論法が成り立つわけないですよ! 教官殿はただ隊長殿と一緒にいたいだけじゃないですかー! そうですよね、隊長殿!?」
「いや、無茶苦茶な論理だが、理にかなっていることもなくもない気がする」
「そんなー」
ニーアはマリアを守るのが役目。
俺がいなくなったらマリアの国が滅ぶ。
マリアの国を滅ぼさないためにニーアが俺の護衛となる。
強引だがそういう三段論法だと言われれば、間違ってはいない。
……かなり我田引水の感じがあって、しかもその発言がニーアとあって素直に認めたくないけど。
「さっすがジャンヌ! というわけでいざシータへ!」
目をキラキラ輝かせるニーアに対し、やれやれ顔のジルとサカキ、にやにやと楽しそうなハワード、ただ成り行きをおろおろ見守るブリーダ、本気で悔しそうな目でニーアをにらむクロエ。
そんなメンツを代表して、マリアが宣言した。
「うむ、ではジャンヌとニーアにシータ王国への使者を任せる! 頼んだぞ!」
全員がその場で頭を下げた。
それで決まりだった。
ま、この中では妥当か。
とりあえず俺は俺の身を護ることを考えよう。違う意味で。
「ニーアに言っとく。俺の言う事は聞けるか?」
「もっちろん! ジャンヌの命令なら誰が相手でも戦うし!」
「戦争に行くんじゃないんだぞ」
「あったりまえじゃん。あたしほど争いからほど遠い人はそういないよ?」
「一度鏡見直せ」
「えー? いつも通りのかわい子ちゃんがいるだけだけど?」
多分とぼけているわけじゃなく、本気で言っているのだろうからたちが悪い。
「とりあえずこれだけは守れよ。勝手に喧嘩しない。すぐに俺に抱き着かない。あと俺の寝込みを襲わない」
「最初のは分かったけど、後のはちょっと意味が分からないなぁ……」
「隊長殿! 今ならまだ変更可能です! 命令服従徹底従順のクロエに、クロエに清き一票を!」
「クロエ、いい加減にしろ。……はぁ、とりあえず言っても無駄なのは分かったけど、ほんと言う事聞かなきゃ強制送還するからな!」
「あいあーい!」
不安だ。
爆弾を抱えたまま消火活動をするようなものだが、この際は仕方ない。
何事もなく――は無理だろうから、せめて最小限の被害でこの旅が終わりますように。
あのクソッたれの女神じゃなく、神様に祈るとした。
初戦は勝ったが、その後に行われた砦の攻防で敗走させられたのだ。
なんでも爆薬に加え攻城兵器を防衛で使うなどの奇策を使いつつ、さらにあの一騎当千の兵が現れたというのだ。
間違いなく王都防衛戦で出てきた、敵の大将と狂戦士だ。
俺と同じプレイヤーという側面も持つ2人が再び戦場に出てきたわけだけど、それなら最初の敗戦が分からない。その2人が出ていれば、無駄な犠牲を出さずに済んだだろうに。何かの事情があったのだろうか。
ともあれあの2人相手にスキルなしで挑むのは骨が折れるだろうから、この結果もやむなしだ。
だがビンゴ王国にとっての失敗は、俺たちにとっては失敗ではなかった。
帝国側はビンゴを撃退したとはいえ、初戦で痛撃を与えられているからすぐオムカに侵攻してくることはないだろう。
また、ビンゴ側としても敗走させられた傷を癒す必要もあり、こちらから手を出さなければ攻撃してくることもない。エイン帝国の逆襲に備えるため、俺たちとの関係を小康状態で保ちたいと思っているのはビンゴも同じだからだ。
なにより先にビンゴ王国の使者を受け入れたのも幸運だ。つまり両国間で暗黙のうちに停戦が結ばれたのと同じ意味を持つ。
また視点を南郡に向けてみても、俺たちの独立に触発されたのか、帝国とのラインが切れたからか5か国が再び独立の気配を見せている。
もともと不仲な国同士なのだ。しばらくは南郡のみで狭い土地を争ってくれるだろうから、放置しても問題ないだろう。
それぞれの思惑と実情が絡み合った結果、オムカ周辺の状況は落ち着いたとみて良い。
もちろん、どこかの軍が動けるようになれば消し飛ぶ泡沫の平和だけど、俺がシータ王国に行って戻るくらいなら持つと考えた。
「状況も落ち着いたのでそろそろシータに行こうと思います。というわけで俺の仕事よろしく」
なんて感じで残務をカルキュールと新しく抜擢されたメルに押し付けると、川を下ってシータ王国の首都ケイン・ウギへと出発することになった。
久しぶりの旅だ。軍事と政治のごたごたに巻き込まれずに羽を伸ばせるいい機会だと思ってちょっとウキウキだったりする。
……はずだった。
「俺! 俺が行く!」
「何を言っているサカキ。ジャンヌ様の警護といえば、守りの戦に長ける私が適任に決まっているだろう」
「二人とも、いいかげんにせい。こういうのはわしのような老練な者がいかず誰が行く。それにわしは向こうの宰相と顔見知りだからの。さ、ジャンヌ。わしが外交のイロハをベッドで教えてやろう」
「お前らがいい加減にしろ! 全員却下だ、却下!」
俺のシータ行きが決まった後にお馴染みのメンツで謁見の間に集まる。
先方との交渉内容や今後の指針などを決めるまでは良かったが、俺の随行員についての話になった途端、喧々諤々の騒ぎに発展してしまった。
「じゃあ俺もダメっすね……てか知らない国、怖い……」
ブリーダががっくりと肩を落とす。こいつ、陽キャだと思ったけど、意外と内弁慶だったり?
「隊長殿! ならばやはり今回も私が適任ということですね!」
「ダーメ。部隊と新兵はどうするんだ」
「いや、それはでも……隊長殿に何かあったら私たちはどうすればいいんですか」
「大げさだな、ちょっと行って帰ってくるだけだろ」
「いえ、ジャンヌ様に何かあったらオムカが終わります。同盟国とはいえ異国です。用心してもしすぎないことはないでしょう」
「その通りだ。こんな時に国を空けるとはどういうつもりだ! 条約なんて後でもよいだろうに!」
「いや、宰相。さすがにそれはまずいかと……」
「む……ならすぐに戻って来い! これは命令だ! いいな!?」
カルキュールちょっと黙っててくれないかなぁ。
とはいえ確かにジルとカルキュールの言葉は無視できないほど真理を突いてきている。
俺に仕事集中しすぎ問題だ。これも早急に解決しなければ。
「とにかく、もちろん護衛はつけてもらう。でもやっぱお前らはダメ」
「なら余が行くのじゃ。やはり国の王と王がちゃんと話さんとの!」
「護衛対象が護衛するとか言うな!」
まったく、こいつらは自分の立場を分かってるのか。
「じゃがいいのぅ、シータには海と言うものがあるそうじゃ。川より大きな水たまりというのだから一度はみてみたいのぅ」
里奈に似た顔でマリアがこぼす。
思えば王宮から一歩も出れずに過ごしてきたのだ。遊び盛りの年頃を思うと不憫に思える。
「国際情勢が落ち着いたら同盟国への親善として行くことも出来る。だから今は我慢してくれ」
「うぅ、分かったのじゃ」
「しかし困りましたね。このままではジャンヌ様は旅立てない」
「そうだな……」
さすがに俺も自分の力を過信していない。
というか筋力1じゃ過信のしようもないけど。
「ふっふっふ、お困りかな?」
とその時、ニーアが意味ありげに含み笑いをしてきた。
「あ、別に困ってないんで。ニーアは黙ってて」
「ジャンヌひどい! でもそれがいい……」
「あのな、お前も自分の職務分かってないだろ」
「分かってるわよ。女王様を守るんでしょ。だから行くの」
「教官殿、ついに脳まで筋肉になってしまったのですね……」
「クロクロ、叩き潰していい?」
「す、すみませんでした!」
はぁ……こいつが絡むと話が進まなくなるんだけど。
「で? なんでそういう結論になったか、一応聞いておこうか」
「あのね。私の役目は女王様を守る事でしょ。それはこの国を守ることと同じ。そこでさっきジンジンが言ってたでしょ。ジャンヌに何かあったらこの国が終わるって」
「はい、その通りです」
「でしょ。だからジャンヌを守るってことはこの国を守るってことで、それすなわち女王様を守るってことになるわけ」
「そんな無茶な論法が成り立つわけないですよ! 教官殿はただ隊長殿と一緒にいたいだけじゃないですかー! そうですよね、隊長殿!?」
「いや、無茶苦茶な論理だが、理にかなっていることもなくもない気がする」
「そんなー」
ニーアはマリアを守るのが役目。
俺がいなくなったらマリアの国が滅ぶ。
マリアの国を滅ぼさないためにニーアが俺の護衛となる。
強引だがそういう三段論法だと言われれば、間違ってはいない。
……かなり我田引水の感じがあって、しかもその発言がニーアとあって素直に認めたくないけど。
「さっすがジャンヌ! というわけでいざシータへ!」
目をキラキラ輝かせるニーアに対し、やれやれ顔のジルとサカキ、にやにやと楽しそうなハワード、ただ成り行きをおろおろ見守るブリーダ、本気で悔しそうな目でニーアをにらむクロエ。
そんなメンツを代表して、マリアが宣言した。
「うむ、ではジャンヌとニーアにシータ王国への使者を任せる! 頼んだぞ!」
全員がその場で頭を下げた。
それで決まりだった。
ま、この中では妥当か。
とりあえず俺は俺の身を護ることを考えよう。違う意味で。
「ニーアに言っとく。俺の言う事は聞けるか?」
「もっちろん! ジャンヌの命令なら誰が相手でも戦うし!」
「戦争に行くんじゃないんだぞ」
「あったりまえじゃん。あたしほど争いからほど遠い人はそういないよ?」
「一度鏡見直せ」
「えー? いつも通りのかわい子ちゃんがいるだけだけど?」
多分とぼけているわけじゃなく、本気で言っているのだろうからたちが悪い。
「とりあえずこれだけは守れよ。勝手に喧嘩しない。すぐに俺に抱き着かない。あと俺の寝込みを襲わない」
「最初のは分かったけど、後のはちょっと意味が分からないなぁ……」
「隊長殿! 今ならまだ変更可能です! 命令服従徹底従順のクロエに、クロエに清き一票を!」
「クロエ、いい加減にしろ。……はぁ、とりあえず言っても無駄なのは分かったけど、ほんと言う事聞かなきゃ強制送還するからな!」
「あいあーい!」
不安だ。
爆弾を抱えたまま消火活動をするようなものだが、この際は仕方ない。
何事もなく――は無理だろうから、せめて最小限の被害でこの旅が終わりますように。
あのクソッたれの女神じゃなく、神様に祈るとした。
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