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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
またかぁ……………
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大聖堂っぽい、『ヴィフガルド傭兵団』の建物の中。レクスと件の少女─────シュミィは、共にその中を歩いていた。赤い絨毯が敷かれ、やたらと緊張してしまう。
「ねえ、今日はどんな用事でここに来たの?」
「えと、商業ギルドの護衛をお願いしたくて来ました」
「商業ギルドの護衛? あー…………そういえば、最近賊が次々に商業ギルドを潰してるらしいね」
「噂になってるんですか?」
「うん、まあね。今は小規模のギルドばかり狙われてるけど、そのうち大規模なギルドもねらわれるんじゃないかってどこの商業ギルドもこぞって傭兵を雇ってるんだよ。うちにも何人か来たね」
苦笑しながらそう言うシュミィ。
「おや、シュミィ。その子は来客ですか?」
向かい側から歩いてきた、これまた美人な女性がレクスを一瞥してそう言った。優しそうな瞳に、白い肌と薄黄色の髪。儚い、というイメージに近い。
「シュミィ、ちょっと」
手招きする女性。
「何?」
女性の側に行くシュミィ。聞こえてはいけない内密の話か何かなのだろう、きっと。
「…………あの子、良さそうね」
「…………私もそう思った。だから、後で頼むつもりだよ」
「………………任せたわよ」
内緒話が終わるや否や、すぐに何事も無かったかのようにレクスのもとへ戻るシュミィ。
「じゃあ、また後でね。シュミィ」
それだけ言うと、女性は微笑みながら去っていった。
シュミィと暫く歩くと、豪華な扉が佇んでいるところで立ち止まった。司教でも登場するのだろうか…………と思うくらいには、場違い? な扉だった。
「さてと…………しきょ……じゃなかった。団長! 来客だよー!」
ほら、シュミィさんだって間違えそうになってるし。絶対変えた方がいいって、この扉。
「入っていいわ」
中から返事が聞こえた。シュミィは、それを聞くや否やすぐさま団長室の扉を開けて中に入った。
団長室に入ると、書斎や何やらが沢山あり、その中央に位置する団長室の机には、一人の女性がいた。その女性は、白銀のお団子型の髪にクールな顔つきが特徴的だった。そういえば、さっきから女性しか見てないけど…………もしかして、ここも女性だけの傭兵団? 失礼かもだけど、なんか嫌な予感がする。
「シュミィ、その子が客人?」
「はい、そうです」
「…………そう」
女性はそう言うと、今度はレクスの方へ目を向ける。
「ようこそいらっしゃいました。我がヴィフガルド傭兵団まで足をお運び頂き、ありがとうございます。ところで…………貴様。冷やかしにでも来たのか?」
「………………へ?」
女性の口調が急に変わったことに、レクスは間抜けな声を出してしまう。しかし、女性は更に続ける。
「だいたい、こんなところにお前みたいな子供が何しに来た? ここは傭兵団だ。お前みたいな奴が来るようなところじゃない。帰れ」
「だ、団長、それは言い過ぎじゃ…………」
そう言うなり、シュミィの言葉も聞かずにそっぽを向いて椅子に再び座る女性。そんなに子供、子供と言われたら、流石のレクスといえど、言い返したくなる。
「──────僕は子供じゃありません。これでも一端の領主です。ここに来たのだって、商業ギルドの護衛を依頼したかったからです」
「ほう? 領主? 貴様がか? 冗談も大概にしろ」
はっ、と笑ってみせる女性。しかし、目は笑ってすらいない。言うなれば、冷酷な眼差しといったところであろう。
「──────冗談でこんなこと言いませんよ」
「─────なら、貴様の力を持って私にその事を示せ」
要するに…………また決闘ってこと? はぁ………傭兵団って、みんな戦闘狂ばっかりなのかな?
レクスはそんなことを思いながら、はぁ……………と溜め息をつくのだった。
「ねえ、今日はどんな用事でここに来たの?」
「えと、商業ギルドの護衛をお願いしたくて来ました」
「商業ギルドの護衛? あー…………そういえば、最近賊が次々に商業ギルドを潰してるらしいね」
「噂になってるんですか?」
「うん、まあね。今は小規模のギルドばかり狙われてるけど、そのうち大規模なギルドもねらわれるんじゃないかってどこの商業ギルドもこぞって傭兵を雇ってるんだよ。うちにも何人か来たね」
苦笑しながらそう言うシュミィ。
「おや、シュミィ。その子は来客ですか?」
向かい側から歩いてきた、これまた美人な女性がレクスを一瞥してそう言った。優しそうな瞳に、白い肌と薄黄色の髪。儚い、というイメージに近い。
「シュミィ、ちょっと」
手招きする女性。
「何?」
女性の側に行くシュミィ。聞こえてはいけない内密の話か何かなのだろう、きっと。
「…………あの子、良さそうね」
「…………私もそう思った。だから、後で頼むつもりだよ」
「………………任せたわよ」
内緒話が終わるや否や、すぐに何事も無かったかのようにレクスのもとへ戻るシュミィ。
「じゃあ、また後でね。シュミィ」
それだけ言うと、女性は微笑みながら去っていった。
シュミィと暫く歩くと、豪華な扉が佇んでいるところで立ち止まった。司教でも登場するのだろうか…………と思うくらいには、場違い? な扉だった。
「さてと…………しきょ……じゃなかった。団長! 来客だよー!」
ほら、シュミィさんだって間違えそうになってるし。絶対変えた方がいいって、この扉。
「入っていいわ」
中から返事が聞こえた。シュミィは、それを聞くや否やすぐさま団長室の扉を開けて中に入った。
団長室に入ると、書斎や何やらが沢山あり、その中央に位置する団長室の机には、一人の女性がいた。その女性は、白銀のお団子型の髪にクールな顔つきが特徴的だった。そういえば、さっきから女性しか見てないけど…………もしかして、ここも女性だけの傭兵団? 失礼かもだけど、なんか嫌な予感がする。
「シュミィ、その子が客人?」
「はい、そうです」
「…………そう」
女性はそう言うと、今度はレクスの方へ目を向ける。
「ようこそいらっしゃいました。我がヴィフガルド傭兵団まで足をお運び頂き、ありがとうございます。ところで…………貴様。冷やかしにでも来たのか?」
「………………へ?」
女性の口調が急に変わったことに、レクスは間抜けな声を出してしまう。しかし、女性は更に続ける。
「だいたい、こんなところにお前みたいな子供が何しに来た? ここは傭兵団だ。お前みたいな奴が来るようなところじゃない。帰れ」
「だ、団長、それは言い過ぎじゃ…………」
そう言うなり、シュミィの言葉も聞かずにそっぽを向いて椅子に再び座る女性。そんなに子供、子供と言われたら、流石のレクスといえど、言い返したくなる。
「──────僕は子供じゃありません。これでも一端の領主です。ここに来たのだって、商業ギルドの護衛を依頼したかったからです」
「ほう? 領主? 貴様がか? 冗談も大概にしろ」
はっ、と笑ってみせる女性。しかし、目は笑ってすらいない。言うなれば、冷酷な眼差しといったところであろう。
「──────冗談でこんなこと言いませんよ」
「─────なら、貴様の力を持って私にその事を示せ」
要するに…………また決闘ってこと? はぁ………傭兵団って、みんな戦闘狂ばっかりなのかな?
レクスはそんなことを思いながら、はぁ……………と溜め息をつくのだった。
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