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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
気を取り直して
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「先程はすみません、うちの団長がご迷惑をおかけして…………」
「いえいえ、大丈夫です」
先程の団長の代わりに出てきたのは、茶髪の女性だ。スタイルは良く、頭には猫耳がついている。猫耳族で間違いなさそうだ。
「あたいは、副団長をやってます、ユーリアです。ほな、宜しく頼みます」
そう言って手を差し出してくるユーリア。和解の印? のようなものだろう。レクスはその手を握った。
「ちっ……………効かねえか」
副団長は、私語になると口調がまるで変わるらしい。
今舌打ちが聞こえたんだけど…………気のせいだよね?
「副団長の『魅了』まではねのけるなんて…………あの子、見かけによらず凄いわね」
「副団長も泣き出さないかな」
またもやひそひそと話し合う女性達。レクスに『魅了』が効かなかったのは、ただ単にダークエルフよりも熟練度が低かっただけだったりする。レクスは、こう見えても精神魔法への耐性は低いのだ。
「………………それで、レクス………と申しはりましたな?」
「え、ええ、そうです」
レクスはユーリアの問いかけに慌てて頷く。っていうか……………。
「………………すいません、何でずっと手を握ったままなんでしょうか?」
「あ、ああ、ごめんな」
慌てて手を引っ込めるユーリア。実は、これも『魅了』の一環だったりするのだが…………レクスには当然分からない。
「ちっ………………ごほん、ごほん。それで、確か商業ギルドの護衛を頼みに来たんではりましっけ?」
「ええ」
「でしたら、こちらの紙に欲しい護衛の人数と、護衛する商業ギルドの規模、数と、あと、時給をかいてくださいな」
そう言って、副団長は自分の机の引き出しから紙を持ってきてレクスに渡す。レクスは、言われた通りに項目を記入していく。事前にセレスと話し合っていたため、すぐに書き終わった。
「書き終わりました」
「どれどれ…………」
ユーリアは、レクスから項目を記入した紙を受け取って確認する。一番大事なのは、やはり時給だ。安ければ、勿論引き受けない。
「ほうほう………………時給3500リル。悪くないでんなぁ」
普通、傭兵の相場は高くても2500リル。それに比べたら、破格すぎるくらいの時給である。
「本当にこの時給でいいでなぁ? 変更は、受け付けまへんで?」
「ええ、構いませんよ」
「ほな、交渉成立や」
ユーリアは、契約書から目を離して嬉しそうにそう言った。何はともあれ、これで一件目は無事に契約できた。残るは『ヴィフガルド傭兵団』のみだ。
◇◆◇◆◇
「ここ、本当に傭兵団……………!?」
レクスは、目的の『ヴィフガルド』傭兵団の建物を見て、思わずそう呟いた。
まず、建物の装飾が派手過ぎる。まるで一種の教会のような感じだ。そして、尚且つその建物がでかい。先程の質素な感じの建物とは大違いだ。
「うわぁ…………開けづらい」
今から違う傭兵団に変えようかな? っていうか、本当に傭兵団なの? 教会じゃないよね?
レクスが開けようか、開けるまいか、扉の前で悩んでいると。
ボカアアアァァァァ───────ン!!
「─────────!?」
音がした方を見てみれば、荘厳な建物? に大きな穴が空いていた。それと共に、大きな穴から盗賊らしき男達が数人、吹っ飛んで出てきた。その盗賊の男達は、全員何故か幸せそうな顔で気絶していた。
「全く……………何度も何度も………。本当に懲りないなぁ…………」
穴から歩いて出てきたのは、メイスを手に持った少女。赤色と銀色の特徴的な髪型に、レクスよりも一回り小さい身長。その姿は私服のような感じだった。急いで着たのかは定かではないが、衣服が少し乱れていた。
「あ、来客いたんだ」
レクスの方に気づいた少女は、ゆっくりとレクスの方に近づく。
「君、名前は?」
「レ、レクスですけど…………」
「ふむ…………レクス君ね………ありかもしれない」
じーっとレクスを観察した後に、そう呟く少女。ペロリ…………と舌なめずりをした。
「ちょっとついてきて」
「…………へ? え?」
困惑気味のレクスは、そのまま少女に引っ張られて建物の中へと入っていくのだった。
「いえいえ、大丈夫です」
先程の団長の代わりに出てきたのは、茶髪の女性だ。スタイルは良く、頭には猫耳がついている。猫耳族で間違いなさそうだ。
「あたいは、副団長をやってます、ユーリアです。ほな、宜しく頼みます」
そう言って手を差し出してくるユーリア。和解の印? のようなものだろう。レクスはその手を握った。
「ちっ……………効かねえか」
副団長は、私語になると口調がまるで変わるらしい。
今舌打ちが聞こえたんだけど…………気のせいだよね?
「副団長の『魅了』まではねのけるなんて…………あの子、見かけによらず凄いわね」
「副団長も泣き出さないかな」
またもやひそひそと話し合う女性達。レクスに『魅了』が効かなかったのは、ただ単にダークエルフよりも熟練度が低かっただけだったりする。レクスは、こう見えても精神魔法への耐性は低いのだ。
「………………それで、レクス………と申しはりましたな?」
「え、ええ、そうです」
レクスはユーリアの問いかけに慌てて頷く。っていうか……………。
「………………すいません、何でずっと手を握ったままなんでしょうか?」
「あ、ああ、ごめんな」
慌てて手を引っ込めるユーリア。実は、これも『魅了』の一環だったりするのだが…………レクスには当然分からない。
「ちっ………………ごほん、ごほん。それで、確か商業ギルドの護衛を頼みに来たんではりましっけ?」
「ええ」
「でしたら、こちらの紙に欲しい護衛の人数と、護衛する商業ギルドの規模、数と、あと、時給をかいてくださいな」
そう言って、副団長は自分の机の引き出しから紙を持ってきてレクスに渡す。レクスは、言われた通りに項目を記入していく。事前にセレスと話し合っていたため、すぐに書き終わった。
「書き終わりました」
「どれどれ…………」
ユーリアは、レクスから項目を記入した紙を受け取って確認する。一番大事なのは、やはり時給だ。安ければ、勿論引き受けない。
「ほうほう………………時給3500リル。悪くないでんなぁ」
普通、傭兵の相場は高くても2500リル。それに比べたら、破格すぎるくらいの時給である。
「本当にこの時給でいいでなぁ? 変更は、受け付けまへんで?」
「ええ、構いませんよ」
「ほな、交渉成立や」
ユーリアは、契約書から目を離して嬉しそうにそう言った。何はともあれ、これで一件目は無事に契約できた。残るは『ヴィフガルド傭兵団』のみだ。
◇◆◇◆◇
「ここ、本当に傭兵団……………!?」
レクスは、目的の『ヴィフガルド』傭兵団の建物を見て、思わずそう呟いた。
まず、建物の装飾が派手過ぎる。まるで一種の教会のような感じだ。そして、尚且つその建物がでかい。先程の質素な感じの建物とは大違いだ。
「うわぁ…………開けづらい」
今から違う傭兵団に変えようかな? っていうか、本当に傭兵団なの? 教会じゃないよね?
レクスが開けようか、開けるまいか、扉の前で悩んでいると。
ボカアアアァァァァ───────ン!!
「─────────!?」
音がした方を見てみれば、荘厳な建物? に大きな穴が空いていた。それと共に、大きな穴から盗賊らしき男達が数人、吹っ飛んで出てきた。その盗賊の男達は、全員何故か幸せそうな顔で気絶していた。
「全く……………何度も何度も………。本当に懲りないなぁ…………」
穴から歩いて出てきたのは、メイスを手に持った少女。赤色と銀色の特徴的な髪型に、レクスよりも一回り小さい身長。その姿は私服のような感じだった。急いで着たのかは定かではないが、衣服が少し乱れていた。
「あ、来客いたんだ」
レクスの方に気づいた少女は、ゆっくりとレクスの方に近づく。
「君、名前は?」
「レ、レクスですけど…………」
「ふむ…………レクス君ね………ありかもしれない」
じーっとレクスを観察した後に、そう呟く少女。ペロリ…………と舌なめずりをした。
「ちょっとついてきて」
「…………へ? え?」
困惑気味のレクスは、そのまま少女に引っ張られて建物の中へと入っていくのだった。
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