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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
次から次へと厄介事が……………
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フィアのお見合い云々の話があった、その日の昼のことだった。レクスの元に一人の男性が来ていた。その男性は、レクスに用事があってここまでやって来た。問題はその内容なのであるが……………
「このレクス区に学園を建てたいのです。どうかご承認を頂きたく」
学園の創設依頼。まさか自分の区に来るとは思っていなかったので、レクスも少々驚いている。
「すいません、一応理由を聞いても?」
学園を建てるのは大いに結構だが、理由を知りたい。これはレクスの好奇心のようなものだ。
「そうですね…………私は聞きかじったくらいなので分かりかねますが、分かる範囲で言うなら、異種族との交流を図りたいとのことらしいです」
「異種族との交流…………ですか」
「ええ。少しでも異種族との交流を深めておくことで、有事の際に協力を仰ぎやすくしたいという思惑があるのかもしれません。あくまで推測の域を出ませんが」
(まあ、多少の政治的側面を考慮するのは仕方ないかな……………)
レクスとしては、そんなことは抜きで仲良くやってもらいたいものだが。
「いいですよ、学園の建設を認めます。後程書類をまとめて提出してください」
「ありがとうございます。あ、あともう一つ。レクス殿にもご協力頂きたいのですが……………」
「なんでしょう?」
「学園ができた時には、理事長になって欲しいのです。というのも、学園の理事長はその区の領主がなること、というルールがありまして…………」
「………………初めて聞いたんですけど」
レクスは少し沈黙したのち、そう言った。そんなことを言われるとは思っていなかったから。というか、今の領主の仕事に加えて学園での仕事まで増えたら………………はっきり言ってきつすぎる。学園創設の件、受けなければ良かったな……………と早くも後悔し始めるレクス。だが、異種族交流にはレクスも賛成だ。それに、承認すると言ってしまった手前、やっぱりやめてくださいなどとは言えない。
「ほんとにやらないといけないんですか…………?」
「はい…………セレニア皇国でそう定められているもんで。やらないと………………」
「やらないと?」
「一週間、国が保有してる鉱山で肉体労働をすることに………………」
しょっぼ、とレクスは内心思わず突っ込んでしまった。しかし、領主が法令に違反するのは恥ずかしい。戒め的な意味合いが込められているのだろう。レクスは聞こえないようにはぁ…………と小さく溜め息をついた。
「……………分かりました。理事長、やりましょう」
「ありがとうございます」
男性はほっとしたような表情でそう言った。引き受けてもらえないのかと不安になったのだろう。これで仕事が増えることになったが…………まあいい。そこは気にしない方がいいだろう。
「では、私はこれで失礼します。あとで書類をまとめて持っていきますので、宜しくお願いします」
そう言うと、男性は執務室を後にした。レクスは男性が見えなくなってから、机に突っ伏し、再度溜め息をつく。
「それにしても、学園かぁ……………懐かしい。みんな、元気にやってるかな」
フィオナは一緒に生活しているが、キャロルやルリ、アーティ、ナタリアとか。キャロルやルリは卒業後、前に一度だけ会ったが、アーティやナタリアは卒業以来、一回も会ってない。
「会ってみたいなぁ……………」
昔を懐かしむような表情でそう呟くレクスだった。
「このレクス区に学園を建てたいのです。どうかご承認を頂きたく」
学園の創設依頼。まさか自分の区に来るとは思っていなかったので、レクスも少々驚いている。
「すいません、一応理由を聞いても?」
学園を建てるのは大いに結構だが、理由を知りたい。これはレクスの好奇心のようなものだ。
「そうですね…………私は聞きかじったくらいなので分かりかねますが、分かる範囲で言うなら、異種族との交流を図りたいとのことらしいです」
「異種族との交流…………ですか」
「ええ。少しでも異種族との交流を深めておくことで、有事の際に協力を仰ぎやすくしたいという思惑があるのかもしれません。あくまで推測の域を出ませんが」
(まあ、多少の政治的側面を考慮するのは仕方ないかな……………)
レクスとしては、そんなことは抜きで仲良くやってもらいたいものだが。
「いいですよ、学園の建設を認めます。後程書類をまとめて提出してください」
「ありがとうございます。あ、あともう一つ。レクス殿にもご協力頂きたいのですが……………」
「なんでしょう?」
「学園ができた時には、理事長になって欲しいのです。というのも、学園の理事長はその区の領主がなること、というルールがありまして…………」
「………………初めて聞いたんですけど」
レクスは少し沈黙したのち、そう言った。そんなことを言われるとは思っていなかったから。というか、今の領主の仕事に加えて学園での仕事まで増えたら………………はっきり言ってきつすぎる。学園創設の件、受けなければ良かったな……………と早くも後悔し始めるレクス。だが、異種族交流にはレクスも賛成だ。それに、承認すると言ってしまった手前、やっぱりやめてくださいなどとは言えない。
「ほんとにやらないといけないんですか…………?」
「はい…………セレニア皇国でそう定められているもんで。やらないと………………」
「やらないと?」
「一週間、国が保有してる鉱山で肉体労働をすることに………………」
しょっぼ、とレクスは内心思わず突っ込んでしまった。しかし、領主が法令に違反するのは恥ずかしい。戒め的な意味合いが込められているのだろう。レクスは聞こえないようにはぁ…………と小さく溜め息をついた。
「……………分かりました。理事長、やりましょう」
「ありがとうございます」
男性はほっとしたような表情でそう言った。引き受けてもらえないのかと不安になったのだろう。これで仕事が増えることになったが…………まあいい。そこは気にしない方がいいだろう。
「では、私はこれで失礼します。あとで書類をまとめて持っていきますので、宜しくお願いします」
そう言うと、男性は執務室を後にした。レクスは男性が見えなくなってから、机に突っ伏し、再度溜め息をつく。
「それにしても、学園かぁ……………懐かしい。みんな、元気にやってるかな」
フィオナは一緒に生活しているが、キャロルやルリ、アーティ、ナタリアとか。キャロルやルリは卒業後、前に一度だけ会ったが、アーティやナタリアは卒業以来、一回も会ってない。
「会ってみたいなぁ……………」
昔を懐かしむような表情でそう呟くレクスだった。
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