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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
冒険と強敵
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「ねえねえ、レクス。私、ユビネス大森林帯以外にも行ってみたい」
イルミはそう言った。と言っても、これで二回目でユビネス大森林帯に何度も来たわけではない。まあでも、こんなうっそうとした森よりも、もう少しいい場所に行きたいと思うのも当然のことだろう。
「じゃあ、湖畔に行かない? ここから少し遠いけど。魔物のレベルもそんなに高くないし、イルミにもぴったりだと思うんだけど」
ジオルグ国の鉱山のわりと近くにある湖畔、ロンビア湖畔。あそこは水が綺麗な事で有名だ。この機会に行ってみてもいいかもしれない。
「ちょっと待って、あそこは─────」
まあ、普通に行けば結構かかるが、レクスのスピードなら一日もかからずに着ける。ステータスが衰えたとは言え、それぐらいは出来るのだ。ということで。
「イルミ、背中に乗って。走っていくよ」
「レクス、あの湖畔は───────」
きっとイルミは遠慮しているのだろう。レクスにとってイルミを運ぶくらいわけないことだし、大した負担にもならない。大丈夫だ。
「さっ、遠慮はいらないから、乗って乗って」
レクスはそう言うと、イルミ半ば強制的に背中に乗せると、『守る』を発動させ、周りを障壁で覆う。風を直に受けないように。
「ちょっと待ってってば………………うわあああぁぁぁぁ!?」
イルミはレクスの走るスピードに大声で悲鳴を上げたのだった。
◇◆◇◆◇
「だから言ったのに! 今湖畔は危険だから、近づかない方がいいって!」
「いや、ほんとごめん……………まさかこんなことになってるとは思わなくて…………」
レクスは苦笑しながらそう言った。湖畔には綺麗さの影もなく、湖畔の底が見えない程濁っていた。イルミから聞くところによれば、数年前からずっと湖畔は濁っているそうだ。原因は、湖畔に棲む汚濁竜。強すぎるが上に、ずっと放置されてきたのだ。
「早く逃げよっ。ここは危険だよ」
「うん…………そうだね」
レクスとしては見逃したくはなかったのだが、今の自分のステータスを考えても厳しそうだったので、退却することにした。──────と。
バキィッ!!
「「あっ」」
木の枝を踏みつけてしまったレクス。気づいたときには、もう遅かった。
『誰だ……………我の領域に入ってきたのは』
その荘厳な声にレクス達は後ろを振り向くと、そこには──────汚れた湖畔から顔を出していた。その顔の所々には傷が見受けられ、紅い充血したような目からは、殺気が感じられた。
「『守る』!」
これは意図的に殺気を発している。この殺気にイルミが当てられないように、透明な障壁でイルミごと自分も覆う。
『ほう……………我の殺気を退けるとは』
汚濁竜は感心したようにそう言った。レクスはその間、必死にこの状況を打破する方法を考える──────と。
「マスター、マスター」
「……………っ!? って、ああ、ネムか…………」
びっくりしたー…………と胸をさすりながらそう言うレクス。まあ、この状況でいきなり声をかけられてもびっくりするのは仕方がないことだろう。
「びっくりしたー…………じゃ、ありませんよ! 忘れないで下さいよ! もー…………まあ、いいです。今はそれどころじゃありませんからね。マスター、あのドラゴンの弱点が分かりました」
「物理攻撃でいける?」
「普通の物理攻撃も魔法攻撃も効きません。普通のなら、ですけどね」
「というと?」
「あのドラゴンには弱点があります。それは────────」
その言葉を聞いたレクスは、驚いたような表情をしたのだった。
イルミはそう言った。と言っても、これで二回目でユビネス大森林帯に何度も来たわけではない。まあでも、こんなうっそうとした森よりも、もう少しいい場所に行きたいと思うのも当然のことだろう。
「じゃあ、湖畔に行かない? ここから少し遠いけど。魔物のレベルもそんなに高くないし、イルミにもぴったりだと思うんだけど」
ジオルグ国の鉱山のわりと近くにある湖畔、ロンビア湖畔。あそこは水が綺麗な事で有名だ。この機会に行ってみてもいいかもしれない。
「ちょっと待って、あそこは─────」
まあ、普通に行けば結構かかるが、レクスのスピードなら一日もかからずに着ける。ステータスが衰えたとは言え、それぐらいは出来るのだ。ということで。
「イルミ、背中に乗って。走っていくよ」
「レクス、あの湖畔は───────」
きっとイルミは遠慮しているのだろう。レクスにとってイルミを運ぶくらいわけないことだし、大した負担にもならない。大丈夫だ。
「さっ、遠慮はいらないから、乗って乗って」
レクスはそう言うと、イルミ半ば強制的に背中に乗せると、『守る』を発動させ、周りを障壁で覆う。風を直に受けないように。
「ちょっと待ってってば………………うわあああぁぁぁぁ!?」
イルミはレクスの走るスピードに大声で悲鳴を上げたのだった。
◇◆◇◆◇
「だから言ったのに! 今湖畔は危険だから、近づかない方がいいって!」
「いや、ほんとごめん……………まさかこんなことになってるとは思わなくて…………」
レクスは苦笑しながらそう言った。湖畔には綺麗さの影もなく、湖畔の底が見えない程濁っていた。イルミから聞くところによれば、数年前からずっと湖畔は濁っているそうだ。原因は、湖畔に棲む汚濁竜。強すぎるが上に、ずっと放置されてきたのだ。
「早く逃げよっ。ここは危険だよ」
「うん…………そうだね」
レクスとしては見逃したくはなかったのだが、今の自分のステータスを考えても厳しそうだったので、退却することにした。──────と。
バキィッ!!
「「あっ」」
木の枝を踏みつけてしまったレクス。気づいたときには、もう遅かった。
『誰だ……………我の領域に入ってきたのは』
その荘厳な声にレクス達は後ろを振り向くと、そこには──────汚れた湖畔から顔を出していた。その顔の所々には傷が見受けられ、紅い充血したような目からは、殺気が感じられた。
「『守る』!」
これは意図的に殺気を発している。この殺気にイルミが当てられないように、透明な障壁でイルミごと自分も覆う。
『ほう……………我の殺気を退けるとは』
汚濁竜は感心したようにそう言った。レクスはその間、必死にこの状況を打破する方法を考える──────と。
「マスター、マスター」
「……………っ!? って、ああ、ネムか…………」
びっくりしたー…………と胸をさすりながらそう言うレクス。まあ、この状況でいきなり声をかけられてもびっくりするのは仕方がないことだろう。
「びっくりしたー…………じゃ、ありませんよ! 忘れないで下さいよ! もー…………まあ、いいです。今はそれどころじゃありませんからね。マスター、あのドラゴンの弱点が分かりました」
「物理攻撃でいける?」
「普通の物理攻撃も魔法攻撃も効きません。普通のなら、ですけどね」
「というと?」
「あのドラゴンには弱点があります。それは────────」
その言葉を聞いたレクスは、驚いたような表情をしたのだった。
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