38 / 71
38 新たな神々
しおりを挟む
紙の大量生産を目論んでいるのだが、日本人の知識として三股、楮、雁皮、トロロアオイと名前は知っているが現物を見たことが無い。
三股・楮・雁皮が木で有りトロロアオイが植物から採取するノリとか繋ぎとか呼ばれた・・・
いや木の皮を剥ぎ取り水に晒して不純物を取り除き・・・潰して、テレビでは何度も見たことが在るのだが。
大雑把に言えば、植物の繊維をノリでくっつければ良いのだ、うん。
誰を指名してやらせるか、それが問題だな。
思い浮かばないのなら答えは一つ、困った時のブラウン様に命じよう。
紙製造の知識を持つ者を集め、大量生産の方法を考えさせる。
原材料を採取し出来るなら生産させる。
製造の為の施設建設と従業員の生活施設建設。
長期五ヵ年計画だ。
識字率が上がっているので先ずはミニコミ誌か瓦版にて情報の伝達手段を確保、逸れとも壁新聞が先かな。
壁新聞なら手書きでも可能だが瓦版になると木版印刷か、反転文字ってどうすれば良いのかな。
木版印刷の製造に適する木材をどうするか、木彫りの職人を捜すか育成するか。
一つの思い付きは爆発的に問題点を発掘し、掘り出した問題点に埋もれて死にそうだ。
やっぱりブラウン大明神に丸投げして、参考意見のみ提示するか。
* * * * * * * *
あれから三年それから二年の月日が流れ・・・テレビや映画ならナレーションと共に場面が変わり完成しているのだがなー。
開発研究は、ブラウンに専門家や興味を示した者達を集めて遣らせている。
俺は取り合えず壁新聞に決めたが、壁新聞では読める者は未だ半数にも満たない。
義務教育化したが、世代交代が進み全員が読み書き出来るまでには未だ未だ時間が掛かる。
白地の木の板に三行程度の文字を書く、その板を十数枚連ねて提示すれば数十人が一度に読める。
文盲の人には、書かれている物を読み上げる読み人を街角に配置すれば良し。
張り扇を持たせて、頃は元禄武蔵野国の、とか言いながら張り扇でパンパンと遣れば良かろう。
取り合えず情報の共有と娯楽を提供して、雇用の拡大も狙える一石三丁の政策が成功すれば、国内だけでなく周辺国にも多大な影響を及ぼす事になる。
先ずミズホとフルンカの広場と市場の一角に、板を数十枚並べて立てられる場所を確保した。
展示用の板を用意し文字の大きさ一行の文字数も決める。
文言だが一つは常時展示の定型文となり、告知や情報伝達文で20日前後で外す。
新規伝達文は右側に追加展示し、古い展示期間が過ぎた物は外して左に詰める。
一番右に位置する一枚は定型文とし、そこまでが告知や情報提供板の印とする。
同一文面の板が数十枚用意され、情報板がミズホとフルンカの各展示場所に展示された。
後に布令板と呼ばれる事に為った最初の一枚の文言は当然だが決まっている。
以後街の住民に対する通達や、新な法の定めや改正は全てこの場にて掲示する。
提示された板の横には一人の男が立って居る。
「文字の読めない人は聞いとくれ、30分に一回は私がこの板の文字を読み上げますからね。これから此処に来れば、国や街からのお知らせお願い等が判ります」
そう言うと、横の椅子に座り砂時計を返した」
男は元冒険者だが片腕を無くし貧困に喘いでいたが、文字の読み書きが出来れば仕事に就けると聞き必死で勉強した。
勿論成人枠の2年間昼食と一日銅貨3枚の支援を受けながらだった。
晴れて情報伝達の掲示板読み上げの仕事に就き、文字が読めない者に丁寧に説明する。
説明を受けた者の中から時に僅かながらも謝礼として心付が渡される事も有った。
逸れこそ鉄貨1,2枚だが仕事をして、礼を貰えるのは仕事の張りに為っていて、領主のユーヤに感謝していた。
提示板の空いている場所には、新規開店の店の情報から尋ね人に失せ物捜し迄多数が上がっている。
板一枚展示する費用は銀貨1枚と1日銅貨五枚を必要とした。
* * * * * * * *
俺の建てた神殿は、神々の神殿とか大神殿とか呼ばれている。
各神々の教会からの評判はすこぶる悪いが、領民や他の街から訪れて礼拝する者達からの評判は上がるばかりだ。
巡礼者と思しき人々も多数見受けられ、混雑するので露店商に対する規制を厳しくし、既得権等一切認めていない。
それゆえ、商業ギルドも冒険者ギルドもヤマト公国内での力は弱い。
特に冒険者ギルドは、テレンザ王都の冒険者ギルドのギルマスに、俺が冒険者カードを投げ返してから立場が弱い。
冒険者には優遇策を取る俺だが、冒険者ギルドの建物はミズホの郊外森の近くに周囲を柵で囲い建てさせた。
冒険者ギルドの建物以外、周囲に建つ格安の宿や食堂・酒場・湯屋に必要物資を売る各種商店迄俺の傘下だ。
故にミズホに居る冒険者達には評判が良く、優秀な冒険者が多数集まっている。
ミズホ以外のヤマト公国の冒険者ギルドは徐々に郊外の森の近くに追いやられている。
* * * * * * * *
俺は時折夕暮れ時に、冒険者風の格好にマントを羽織りフードを被ってふらりと神殿を訪れる。
神殿に来ると、創造神ヨークスの前に跪き短い祈りの後、周辺を散策して帰るのだった。
但し人々が気付かぬ事は、短い祈りの間に神々と交流し供物を捧げ、ヨークス様の我が儘に苦笑いをしながら応えていた。
今日も今日とてヨークス様は、いきなり二人の女神を従えて現れるや、彼女達の神としての担当域を決めろと来た。
《ヨークス様、珍しいですね》
《何がじゃ、儂は常にフルミナの発展と平穏を願っておるぞ。あー儂が顕現させた神々の安寧もな。この神殿に集まる祈りは神力を高めて心地良いが、時に新な凝りを産む》
《て事は、お二方は新な・・・》
《察しが良いのう、ユーヤよ》
《いやそこまで聞かされたら判りますよ。女性の神様ねー・・・誕生と成長かな。子供の無事な誕生と成長を司る神様でどうですか》
二人が嬉しそうにコクコクしている。
《以前の世界では、三才・五才・七才の歳に、子の無事な成長を祝い神様に感謝する行事が有りましたからね》
《なら一人は誕生を司れ、今一人は五才迄の成長を司れ。ユーヤ名は何とする》
《へっ、人族の私に、神様の名前を考えろってですか。ヨークス様、手抜きにも程が有りませんか》
二人に、キラキラお目々で見詰められては仕方がない。
一人は産土神から拝借して、ウブナだな成長を司る神様って日本に居たのかなぁ。
成長、すくすく育つのを見守るのなら、スクナにするか。
《誕生を司るウブナと成長を司るスクナで、どうかな》
《有り難う御座います。ユーヤ様》
《いえいえ御礼には及びません。逸れに私に様は不要ですウブナ様スクナ様」
《ユーヤ良く来たな。日々祈りの者が増え、この地は神力に充ちておるぞ。まさかヨークス様以下、全ての神が集う神殿が、これほどの祈りを集めるとはな》
《どぅじゃお前達。ユーヤをこの地に降ろした、儂を讃えよ。のうユーヤ》
《ハイハイ皆様に何時もの献上の品々と、お酒をお持ちしました。逸れと農業神エダニカ様の加護を受けて育った、野菜の料理です御笑納下さい》
《ユーヤ、儂の分は何処じゃ、美味しいお肉は何処じゃ》
《はぁー、一緒にお出ししていますよ。独り占めする気ですか。こんな創造神様ですけれけど、宜しくお願いしますウブナ様スクナ様》
《ユーヤ心配致すな。ヨークス様はしっかりお守りするからな》
神々に一礼して、神殿を後にする。
後日神殿に双子の神様の神像が浮かび上がったが、一つの石に二人が寄り添い立って居るそうな。
ウブナ様とスクナ様で、安産と幼子の成長を見守る神様として、女性達の篤い信仰を受けているそうだ。
三股・楮・雁皮が木で有りトロロアオイが植物から採取するノリとか繋ぎとか呼ばれた・・・
いや木の皮を剥ぎ取り水に晒して不純物を取り除き・・・潰して、テレビでは何度も見たことが在るのだが。
大雑把に言えば、植物の繊維をノリでくっつければ良いのだ、うん。
誰を指名してやらせるか、それが問題だな。
思い浮かばないのなら答えは一つ、困った時のブラウン様に命じよう。
紙製造の知識を持つ者を集め、大量生産の方法を考えさせる。
原材料を採取し出来るなら生産させる。
製造の為の施設建設と従業員の生活施設建設。
長期五ヵ年計画だ。
識字率が上がっているので先ずはミニコミ誌か瓦版にて情報の伝達手段を確保、逸れとも壁新聞が先かな。
壁新聞なら手書きでも可能だが瓦版になると木版印刷か、反転文字ってどうすれば良いのかな。
木版印刷の製造に適する木材をどうするか、木彫りの職人を捜すか育成するか。
一つの思い付きは爆発的に問題点を発掘し、掘り出した問題点に埋もれて死にそうだ。
やっぱりブラウン大明神に丸投げして、参考意見のみ提示するか。
* * * * * * * *
あれから三年それから二年の月日が流れ・・・テレビや映画ならナレーションと共に場面が変わり完成しているのだがなー。
開発研究は、ブラウンに専門家や興味を示した者達を集めて遣らせている。
俺は取り合えず壁新聞に決めたが、壁新聞では読める者は未だ半数にも満たない。
義務教育化したが、世代交代が進み全員が読み書き出来るまでには未だ未だ時間が掛かる。
白地の木の板に三行程度の文字を書く、その板を十数枚連ねて提示すれば数十人が一度に読める。
文盲の人には、書かれている物を読み上げる読み人を街角に配置すれば良し。
張り扇を持たせて、頃は元禄武蔵野国の、とか言いながら張り扇でパンパンと遣れば良かろう。
取り合えず情報の共有と娯楽を提供して、雇用の拡大も狙える一石三丁の政策が成功すれば、国内だけでなく周辺国にも多大な影響を及ぼす事になる。
先ずミズホとフルンカの広場と市場の一角に、板を数十枚並べて立てられる場所を確保した。
展示用の板を用意し文字の大きさ一行の文字数も決める。
文言だが一つは常時展示の定型文となり、告知や情報伝達文で20日前後で外す。
新規伝達文は右側に追加展示し、古い展示期間が過ぎた物は外して左に詰める。
一番右に位置する一枚は定型文とし、そこまでが告知や情報提供板の印とする。
同一文面の板が数十枚用意され、情報板がミズホとフルンカの各展示場所に展示された。
後に布令板と呼ばれる事に為った最初の一枚の文言は当然だが決まっている。
以後街の住民に対する通達や、新な法の定めや改正は全てこの場にて掲示する。
提示された板の横には一人の男が立って居る。
「文字の読めない人は聞いとくれ、30分に一回は私がこの板の文字を読み上げますからね。これから此処に来れば、国や街からのお知らせお願い等が判ります」
そう言うと、横の椅子に座り砂時計を返した」
男は元冒険者だが片腕を無くし貧困に喘いでいたが、文字の読み書きが出来れば仕事に就けると聞き必死で勉強した。
勿論成人枠の2年間昼食と一日銅貨3枚の支援を受けながらだった。
晴れて情報伝達の掲示板読み上げの仕事に就き、文字が読めない者に丁寧に説明する。
説明を受けた者の中から時に僅かながらも謝礼として心付が渡される事も有った。
逸れこそ鉄貨1,2枚だが仕事をして、礼を貰えるのは仕事の張りに為っていて、領主のユーヤに感謝していた。
提示板の空いている場所には、新規開店の店の情報から尋ね人に失せ物捜し迄多数が上がっている。
板一枚展示する費用は銀貨1枚と1日銅貨五枚を必要とした。
* * * * * * * *
俺の建てた神殿は、神々の神殿とか大神殿とか呼ばれている。
各神々の教会からの評判はすこぶる悪いが、領民や他の街から訪れて礼拝する者達からの評判は上がるばかりだ。
巡礼者と思しき人々も多数見受けられ、混雑するので露店商に対する規制を厳しくし、既得権等一切認めていない。
それゆえ、商業ギルドも冒険者ギルドもヤマト公国内での力は弱い。
特に冒険者ギルドは、テレンザ王都の冒険者ギルドのギルマスに、俺が冒険者カードを投げ返してから立場が弱い。
冒険者には優遇策を取る俺だが、冒険者ギルドの建物はミズホの郊外森の近くに周囲を柵で囲い建てさせた。
冒険者ギルドの建物以外、周囲に建つ格安の宿や食堂・酒場・湯屋に必要物資を売る各種商店迄俺の傘下だ。
故にミズホに居る冒険者達には評判が良く、優秀な冒険者が多数集まっている。
ミズホ以外のヤマト公国の冒険者ギルドは徐々に郊外の森の近くに追いやられている。
* * * * * * * *
俺は時折夕暮れ時に、冒険者風の格好にマントを羽織りフードを被ってふらりと神殿を訪れる。
神殿に来ると、創造神ヨークスの前に跪き短い祈りの後、周辺を散策して帰るのだった。
但し人々が気付かぬ事は、短い祈りの間に神々と交流し供物を捧げ、ヨークス様の我が儘に苦笑いをしながら応えていた。
今日も今日とてヨークス様は、いきなり二人の女神を従えて現れるや、彼女達の神としての担当域を決めろと来た。
《ヨークス様、珍しいですね》
《何がじゃ、儂は常にフルミナの発展と平穏を願っておるぞ。あー儂が顕現させた神々の安寧もな。この神殿に集まる祈りは神力を高めて心地良いが、時に新な凝りを産む》
《て事は、お二方は新な・・・》
《察しが良いのう、ユーヤよ》
《いやそこまで聞かされたら判りますよ。女性の神様ねー・・・誕生と成長かな。子供の無事な誕生と成長を司る神様でどうですか》
二人が嬉しそうにコクコクしている。
《以前の世界では、三才・五才・七才の歳に、子の無事な成長を祝い神様に感謝する行事が有りましたからね》
《なら一人は誕生を司れ、今一人は五才迄の成長を司れ。ユーヤ名は何とする》
《へっ、人族の私に、神様の名前を考えろってですか。ヨークス様、手抜きにも程が有りませんか》
二人に、キラキラお目々で見詰められては仕方がない。
一人は産土神から拝借して、ウブナだな成長を司る神様って日本に居たのかなぁ。
成長、すくすく育つのを見守るのなら、スクナにするか。
《誕生を司るウブナと成長を司るスクナで、どうかな》
《有り難う御座います。ユーヤ様》
《いえいえ御礼には及びません。逸れに私に様は不要ですウブナ様スクナ様」
《ユーヤ良く来たな。日々祈りの者が増え、この地は神力に充ちておるぞ。まさかヨークス様以下、全ての神が集う神殿が、これほどの祈りを集めるとはな》
《どぅじゃお前達。ユーヤをこの地に降ろした、儂を讃えよ。のうユーヤ》
《ハイハイ皆様に何時もの献上の品々と、お酒をお持ちしました。逸れと農業神エダニカ様の加護を受けて育った、野菜の料理です御笑納下さい》
《ユーヤ、儂の分は何処じゃ、美味しいお肉は何処じゃ》
《はぁー、一緒にお出ししていますよ。独り占めする気ですか。こんな創造神様ですけれけど、宜しくお願いしますウブナ様スクナ様》
《ユーヤ心配致すな。ヨークス様はしっかりお守りするからな》
神々に一礼して、神殿を後にする。
後日神殿に双子の神様の神像が浮かび上がったが、一つの石に二人が寄り添い立って居るそうな。
ウブナ様とスクナ様で、安産と幼子の成長を見守る神様として、女性達の篤い信仰を受けているそうだ。
944
あなたにおすすめの小説
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる