マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜

美鈴

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第二章

お姉ちゃんも好きなんだよ?

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「──と~君だけのお姉ちゃんが来たよっ!!!」


 美樹子と入れ替わるようにリビングへ勢いよく入って来たのは麗姉ちゃんだった。

「うんっ…?と~君の顔が異様に赤いのはなんでかな?お姉ちゃんに教えてくれない?」

 
 ニヤニヤしながらそんな事を聞いてくる麗姉ちゃん。さてはその理由を知ってるな?俺は取り敢えずとばかりに溜め息を一つ吐いてからその問いに答える。


「はぁ…美樹子に告白されて…キスされたから」

「へぇ…そうなんだね」

「知ってる癖に聞いてるだろ?」

「勿論♪」

 この姉はホントに…。

「まあ、と~君のそんな照れた顔見れたのがお姉ちゃん的には一番嬉しいだけどね?好意も分かるようになったみたいだしね!」

「ああ、うん。それは少しは分かるようになったけど…分かるようになったらなったで…若干困ってるんだけど…?」

「あっ!そうだ!先に言っておくけどお姉ちゃんも好きだからね!勿論と~君の事♪」

「っ!?」

 この姉はホントにホントに…

「今言うタイミングじゃなかったよね!?」

「うん。ちゃんと私の言葉にも顔を赤くしてくれてなによりなにより」

 そりゃあそうなるだろう…。なんなら麗姉ちゃんがこのリビングに入って来た時から顔が熱くなっているのだから…。

 熱くなってる理由…?そんなの美樹子と同じだ…。麗姉ちゃんも今の俺からすればいつもより一段と美人に見えるし、可愛く見えるし、見惚れてしまいそうになるからだ…。しかもそんな相手から好意を抱かれている…。熱くならないわけないよな…。


「…え、ええと…一言いいかな…?」


 まあ、もう一つ熱くなる理由があるんだけどな…。


「なになに!?お姉ちゃんは本気だよ!それ以外に聞きたい事があるんならなんでもお姉ちゃん答えるから遠慮なく聞いてよね!」

「あ、ああ…うん。本気なのは伝わってる…。聞きたい事があるからお言葉に甘えて遠慮なく聞くけど──」

「うんうん…何かな♪」


 


「──なんで…スクール水着なの…?」


 これな!?これを聞きたかったんだよ!なんでスクール水着で男の子の部屋に乗り込んできたのよ!?ヤッてくれって言ってるようなもんだよなっ!?性欲を解除されるまでは世界一安全な男を自負出来たけど、今や世界一危ない男だよ!?今もフルスロットルで全身の血が股間に集まってきてるわ!!!

 そしてなんで美樹子は麗姉ちゃんを止めてくれなかったのっ!?このまま麗姉ちゃんとヤッてもいいのかい!?どっちなんだい!?


「えっ…?なんで…?」

 いやいや…なんでってなんでよ…。なんでそんな分かりきった事を聞くの?みたいな顔されても分からないから聞いてるんだけど?

「ああ…なるほど…。と~君は私の口から言わせたいんだね?」

「分からないから聞いてるんだよっ!?ご丁寧に【うらら】って大きく書かれたゼッケンまで胸元に付けているし、しかもなんでひらがなで書かれてるんだよ!?」

「と~君が好きそうだから♡」

「べ、別に好きじゃねぇしっ!?」

「表情がニヤけてるよ?好きなんだね♡」

 くっ……俺も男だから…。俺も男だから…。大事な事なので二回言っておく…。大変目の保養になるのは間違いない…。なんなら脳内フィルターに保存してオカズにできるくらいだ…。

「取り敢えず…服着た方がいいと思うよ…」

 大変残念な事にコレ以上この光景を拝むのはヤバい…。俺の股間にダイレクトアタックされているんだ…。ガリガリ理性って削れるんだなと思いながら声をかける…。

「じゃあ…膝枕しよっか♪」

「ねぇ!?聞いてるぅぅぅ!?麗ねぇ絶対に俺の話聞いてないよなぁぁー!?どこから膝枕しよっか♡になったんだよぉぉぉ!?」

「最初からする予定だったから問題ないよ」

「問題大アリなんだが!?」

「いいからいいから!」

「ちょっ!?」


 麗姉ちゃんは俺が座るソファに座ると俺の頭をコテンと自身の太ももへといざなった…。

「っ~~~!?こ、この向きはヤバっ!?」

「大丈夫大丈夫」

「ぜ、全然大丈夫じゃなぁい!?」

 せめて反対向きにして欲しかった…。これは目のやり場に困る…。上を向けば女性を象徴する膨らみ…。かといって、正面は太ももと……。


 それに匂いも女性特有の甘い香りというか…フェロモンというか…。


 ゴクリ……。


「じっくり見ていいからね♡唾を飲み込む程が気になるなら…と~君ならズラして…見てもいいよ…♡」


 ズラすっ!?ズラしたら麗姉ちゃんの大事ところが……がふっ…。

「ありゃ…鼻血出ちゃったね…。残念だけど一旦中断だね!一回起きて鼻血止まったらまた膝枕してあげるねっ!」

「拷問かっ!?新手の拷問か何か!?」

「むっ!?お姉ちゃん怒るよ?拷問なんて失礼だよ?」

「拷問以外になんと言えと!?」

「ご褒美に決まってるじゃん!」

「…た、確かにご褒美はご褒美なんだろうけど…」

「じゃあいいじゃん!」

「俺じゃなかったら襲われるから言ってんだよ!」

「襲えと言ってるんだよ!」

「言うんじゃないよ!?」

「それにと~君以外にはこんな事しないんだからね!そんな事言ったらメッだよ、メッ!」


 どっちかと言ったら俺がメッしてもいいのでは…?


 このままでは本当にヤバい…。コレだけは言いたくなかったけど…仕方ない…。たぶん麗姉ちゃんはハメを外しすぎたというか…攻め過ぎたと後から思うんじゃないんだろうか?早めに現実に戻してあげないとな…。


「…おじさんとおばさんが麗姉ちゃんのその姿見たら…泣くと思うよ?」
 

「えっ?お母さんからコレ聞いたから問題ないよ?お母さんがお父さんを墜とした時はスクール水着だったんだって!」


「おばさぁぁぁぁぁーん!?」



 まさかのおばさんの入れ知恵だった…。
 






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