37 / 58
第二章
あ〜ん
しおりを挟む
「は、はい、あ~~~ん」
美樹子はフルーツをフォークに刺すとそんな言葉と同時にそれを俺へと差し出す…。これって…カップルがよくする伝説のあ~んだよな?
あれ…?俺達付き合ってんのっ!?そんな言葉がいくつものはてなとともに思い浮かんでは心の中で消えていく。どうしてこうなってる?
美樹子から告白された後、ご飯を作ってくれたまでは良かったんだ…。出来上がった朝ご飯を一緒に食べるのも当時だろう。そこまでは分かる。
予想出来なかったのは俺が座る席のすぐ隣の席に座り、その距離が近い事だ。肩が触れ合う距離なんだぜ?しかもなんだろうな…。距離が近いから美樹子から石鹸のような良い香りが香ってくるんだ…。それは俺の五感の全てを刺激してくるかのよう…。
「は、早く食べなさいよ…。恥ずかしいでしょ…」
恥ずかしいならしなければいいのでは…?俺もそういうのはとてつもなく恥ずかしいんだが!?恥ずかしいだけならまだしも、また反応してしまいそうだ…。
「こ、こういうの…いや…?」
「い、いやじゃあないんだけど…美樹子からの告白に対して返事してないわけだし…」
「へ、返事はまだいらないって言ったでしょっ?さっきも言ったけど、豊和にはまだ時間が必要なのは分かってるから…」
そうなんだよな。さっきも言われたんだよ。返事は要らないからって…。ただ好意は会うたびに伝えるけどね…と。
告白してからやけに積極的過ぎないか…?ドッペルゲンガー?誰か美樹子に化けてたりしないか?
「な、なら…その…こういうのは…」
「ただ…今の豊和なら少しは分かるんじゃないの?私以外にも好意を抱いてる人達が居るって…」
美樹子から言われた言葉を素直に受け止め思い返してみる…。まず、思い浮かんだのは…麗姉ちゃんにマリア…そして優花…。
以前は好意を分からなくしてたから全くと言っていい程分からなかったが…今の俺は多分そうじゃないかなくらいには彼女達の言動などから思えはする…。
「…居るでしょ?」
「…これ…俺の勘違いじゃあないんだよな…?」
「まあ、そのうちハッキリと分かるわよ…。みんな積極的だから…」
「…そっかぁ…」
どうやら間違いないみたいだ。モテ期?これがモテ期というものか?なんでこんな事に俺がなってるんだろうな…?そんな惚れられる事してないのにな…。
「だから…こんなに積極的に動いてるんだからね?打算的とかは言わないでよね。ライバル多いし、みんな綺麗なんだもん…。負けられないでしょ?だから…告白しただけじゃなくて行動で示さないと駄目なのよ…」
こんなに想われてるとは…。
「特に誰かさんには行動で示す方が効果あるでしょ…?」
効果ありすぎて困るけどな…。こうして話してるだけでもドキドキするというか…心臓に悪い…。
──ピンポーン♪
不意にチャイム音が鳴り響いた。
「むぅ…もう来ちゃったか…」
「もう来た…?誰か来る事を知ってたのか?」
「…まあね」
──ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪
連続して鳴るチャイム音…。
「ああ…もう…分かってるわよ。あっ…そうだ」
チャイム音がひっきりなしに鳴り響く中、美樹子は一口サイズのフルーツを唇で挟み…
俺の顔を両手でガッシリ掴むとそのまま俺の唇に唇を重ねてフルーツを口渡してきた…。
「んん~~~っ!?」
フルーツが口内へと侵入すると同時にニュルッとしたナニかも一緒に侵入してくる。それが美樹子の舌だと気づくのにそれほど時間はかからなかった…。美樹子の舌が俺の口内のフルーツと俺の舌を順々に絡み合う…。
「…ぷはっ……あ、甘いわね…」
それな!?甘すぎるわっ!?フルーツは当然だけど別の甘さもプラスされている気がする…。
その間もずっとチャイム音は鳴り響いており、美樹子は「はいはい…今出るから」と、言って玄関へと向かい──
──おうとして、リビングのドアを出る直前こちらに美樹子は体ごと振り返り…
「ま、また…来るね?」
「あ、うん」
「…は、反応したそれ…ど、どうにか隠しときなさいよ…?」
「…はい」
「今度…天音から同人誌借りて勉強して…その…いつでも言ってくれたら…手でならしてあげるから…ねっ?」
「すなっ!?」
なんて危険な言葉を言うんだ!?
「…大好きだからね…?」
「……ん」
そう言ってリビングを後にする美樹子…。俺は取り敢えずソファへと腰掛け…
「…まいった…」
と、呟くしかできなかった…。
♢♢♢
「もう!何度チャイムを鳴らさせるのよ!」
「…告白したんだから…少しぐらい時間オーバーしてもいいいでしょ、お姉ちゃん」
「し、したのっ!?告白!?あの美樹子がっ!?」
「さ、流石にね…。告白しとかないと…お姉ちゃんやマリアに置いていかれちゃうしね」
「…そっかぁ…頑張ったんだね…」
「…うん。でも…お、思い返したら物凄く恥ずかしくて…今すぐ布団に潜り込みたいわ…」
「えっ…?もしかして…やっちゃった…?やっちゃったのっ!?」
「んなっ!?ま、まだ流石にそこまではしてないわよ!?」
「…そこまでは?」
「でぃ、ディープキス…はしたわよ…」
「なんですとーっ!?こ、これは…お姉ちゃんも負けてられないね」
「ほどほどにしといてよね…?」
「どの口が言うんだか…」
「ふふっ…じゃ、じゃあ…私部屋に戻るから」
「うん、後でね?」
「うん」
部屋を後にする美樹子…。玄関から凄い勢いでリビングへと入って来たのは…
「──と~君だけのお姉ちゃんが来たよっ!!!」
麗。麗のターンが始まる………?
美樹子はフルーツをフォークに刺すとそんな言葉と同時にそれを俺へと差し出す…。これって…カップルがよくする伝説のあ~んだよな?
あれ…?俺達付き合ってんのっ!?そんな言葉がいくつものはてなとともに思い浮かんでは心の中で消えていく。どうしてこうなってる?
美樹子から告白された後、ご飯を作ってくれたまでは良かったんだ…。出来上がった朝ご飯を一緒に食べるのも当時だろう。そこまでは分かる。
予想出来なかったのは俺が座る席のすぐ隣の席に座り、その距離が近い事だ。肩が触れ合う距離なんだぜ?しかもなんだろうな…。距離が近いから美樹子から石鹸のような良い香りが香ってくるんだ…。それは俺の五感の全てを刺激してくるかのよう…。
「は、早く食べなさいよ…。恥ずかしいでしょ…」
恥ずかしいならしなければいいのでは…?俺もそういうのはとてつもなく恥ずかしいんだが!?恥ずかしいだけならまだしも、また反応してしまいそうだ…。
「こ、こういうの…いや…?」
「い、いやじゃあないんだけど…美樹子からの告白に対して返事してないわけだし…」
「へ、返事はまだいらないって言ったでしょっ?さっきも言ったけど、豊和にはまだ時間が必要なのは分かってるから…」
そうなんだよな。さっきも言われたんだよ。返事は要らないからって…。ただ好意は会うたびに伝えるけどね…と。
告白してからやけに積極的過ぎないか…?ドッペルゲンガー?誰か美樹子に化けてたりしないか?
「な、なら…その…こういうのは…」
「ただ…今の豊和なら少しは分かるんじゃないの?私以外にも好意を抱いてる人達が居るって…」
美樹子から言われた言葉を素直に受け止め思い返してみる…。まず、思い浮かんだのは…麗姉ちゃんにマリア…そして優花…。
以前は好意を分からなくしてたから全くと言っていい程分からなかったが…今の俺は多分そうじゃないかなくらいには彼女達の言動などから思えはする…。
「…居るでしょ?」
「…これ…俺の勘違いじゃあないんだよな…?」
「まあ、そのうちハッキリと分かるわよ…。みんな積極的だから…」
「…そっかぁ…」
どうやら間違いないみたいだ。モテ期?これがモテ期というものか?なんでこんな事に俺がなってるんだろうな…?そんな惚れられる事してないのにな…。
「だから…こんなに積極的に動いてるんだからね?打算的とかは言わないでよね。ライバル多いし、みんな綺麗なんだもん…。負けられないでしょ?だから…告白しただけじゃなくて行動で示さないと駄目なのよ…」
こんなに想われてるとは…。
「特に誰かさんには行動で示す方が効果あるでしょ…?」
効果ありすぎて困るけどな…。こうして話してるだけでもドキドキするというか…心臓に悪い…。
──ピンポーン♪
不意にチャイム音が鳴り響いた。
「むぅ…もう来ちゃったか…」
「もう来た…?誰か来る事を知ってたのか?」
「…まあね」
──ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポーン♪
連続して鳴るチャイム音…。
「ああ…もう…分かってるわよ。あっ…そうだ」
チャイム音がひっきりなしに鳴り響く中、美樹子は一口サイズのフルーツを唇で挟み…
俺の顔を両手でガッシリ掴むとそのまま俺の唇に唇を重ねてフルーツを口渡してきた…。
「んん~~~っ!?」
フルーツが口内へと侵入すると同時にニュルッとしたナニかも一緒に侵入してくる。それが美樹子の舌だと気づくのにそれほど時間はかからなかった…。美樹子の舌が俺の口内のフルーツと俺の舌を順々に絡み合う…。
「…ぷはっ……あ、甘いわね…」
それな!?甘すぎるわっ!?フルーツは当然だけど別の甘さもプラスされている気がする…。
その間もずっとチャイム音は鳴り響いており、美樹子は「はいはい…今出るから」と、言って玄関へと向かい──
──おうとして、リビングのドアを出る直前こちらに美樹子は体ごと振り返り…
「ま、また…来るね?」
「あ、うん」
「…は、反応したそれ…ど、どうにか隠しときなさいよ…?」
「…はい」
「今度…天音から同人誌借りて勉強して…その…いつでも言ってくれたら…手でならしてあげるから…ねっ?」
「すなっ!?」
なんて危険な言葉を言うんだ!?
「…大好きだからね…?」
「……ん」
そう言ってリビングを後にする美樹子…。俺は取り敢えずソファへと腰掛け…
「…まいった…」
と、呟くしかできなかった…。
♢♢♢
「もう!何度チャイムを鳴らさせるのよ!」
「…告白したんだから…少しぐらい時間オーバーしてもいいいでしょ、お姉ちゃん」
「し、したのっ!?告白!?あの美樹子がっ!?」
「さ、流石にね…。告白しとかないと…お姉ちゃんやマリアに置いていかれちゃうしね」
「…そっかぁ…頑張ったんだね…」
「…うん。でも…お、思い返したら物凄く恥ずかしくて…今すぐ布団に潜り込みたいわ…」
「えっ…?もしかして…やっちゃった…?やっちゃったのっ!?」
「んなっ!?ま、まだ流石にそこまではしてないわよ!?」
「…そこまでは?」
「でぃ、ディープキス…はしたわよ…」
「なんですとーっ!?こ、これは…お姉ちゃんも負けてられないね」
「ほどほどにしといてよね…?」
「どの口が言うんだか…」
「ふふっ…じゃ、じゃあ…私部屋に戻るから」
「うん、後でね?」
「うん」
部屋を後にする美樹子…。玄関から凄い勢いでリビングへと入って来たのは…
「──と~君だけのお姉ちゃんが来たよっ!!!」
麗。麗のターンが始まる………?
29
あなたにおすすめの小説
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる