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第三章 新隊員の選抜条件おかしくないですか??
第五話*side衛
しおりを挟むグチュグチュと資料室に似つかわしくない水音が響く。
さらにハァハァ……と獣のような荒い呼吸音が二人分響いていた。
「ぁうっ……」
「んっ、此処だね、衛の気持ちいいところ。ふふ、締め付けて……そんなに善いかい?」
資料室の机の上で足を開く俺に覆いかぶさり、少尉は気持ちよさそうに腰を揺らしている。
当たり前のように一条寺少尉の立派すぎる性器がぐっぷりと俺の腹を貫いていた。
どうしてこうなった?
気持ち良すぎてグニャグニャな頭で考えても解決しそうもないが、とりあえず先程までの少尉との会話を思い出してみる。
――… お仕置きと言われ、壁に手を付き尻を突き出すようにと要求された。
軍では稀にだが部下に対して尻打ち、あるいは腿打ちの罰が実行されることがある。
俺が隠し事をしていると察した一条寺少尉が尻打ちの仕置きをするのは、仕方ないだろう。
「服が邪魔だな。ちゃんと尻を出して」
「……はい」
俺は逆らうこともなくベルトを外し、ズボンとパンツを下ろして尻を露出させた。
俺の尻なんて面白味はないはずなのに、ねっとりと少尉の視線が俺の尻に向けられているのを感じて思わずもじもじと足を動かしてしまう。
そのみっともない姿が面白いのか、少尉はクスクスと笑いながら俺の尻を優しく撫でた。
「可愛いね、衛……」
「は? え?! 冷たっ」
なぜか尻の谷間に少尉の指が触れたかと思えば、トロリと臀部に冷たい液体のようなものをかけられた。
何が起きているのか分からず顔だけ振り返れば、医務室で貰った瓶を逆さまにして俺に浴びせている少尉の姿があった。
その表情は恍惚としていて、いつもの美貌に獰猛さをたたえ、息を呑むほどの美しさだ。
思わずボーっと見惚れていれば、もはや慣れ親しみつつある少尉の指が、俺の尻穴に入り込んでくる。
「へっ? は???」
俺はこれから仕置きとして尻打ちされるのでは??
思わず少尉の顔と自分の尻を交互に見てしまう。
「可愛い顔をしてどうしたんだい?」
「あ、の? 尻打ちの罰なの、では?」
「ははっ、まさか僕が衛にそんなことをするわけがないだろう? 違うお仕置きはするけどね」
一条寺少尉はふわりと甘く微笑むと、俺の中の敏感な場所を執拗に刺激する。
こんな状態で感じるべきでないことは判っているんだが生理現象には逆らえない。
「ふっ……んんっ」
「ふふ、衛の体は素直に僕の言うことを聞いて応えてくれる。可愛いよ」
耳元で囁かれて、ゾクゾクと背筋に刺激が走る。
俺の体は抗うことなく少尉から与えられる快感を追い求め、自然と腰が揺れてしまう。
「いい子だ。さて、口の方も素直になってくれるかな?」
その言葉にヌチヌチヌチと動く少尉の指を封じるように俺は尻に力を入れた。
それとこれとは別である。
いくら問われても俺は言うつもりはない。
それに……こんな時に他の人の話はしたくない。少尉の口からおとめの名を聞きたくもない。
俺はなんて自分勝手なんだろう。
モブに徹すると決めたはずなのに、今はこんなにも一条寺少尉を独占したいと思っている。
だいたいこんなのお仕置きじゃなくて、俺にとってはご褒美だ。
俺の抵抗の締め付けは少尉には無意味だったようで、それすらも楽しむように形の良い指は俺の中を無尽蔵に動き回った。
「っあ、ううっ……やぁ、そんな、だ、め……っ」
「まったく衛は強情だね。これはお仕置きだから僕がいいと思うまでは止めないよ」
「そんな……っ!」
俺の思考を否定するようにこれは仕置きなのだと言われたが、背後から包み込まれるように抱きしめられれば甘い香りが濃くなって、幸せしか感じない。
覆いかぶさり俺の腰を固定するように腹に手が添えられ、少尉の熱い体温やあがる呼吸を感じる。
ああ、なんて気持ちいいんだろう。
このまま何もかも忘れて、少尉に愛されていたい。
もっともっとと浅ましく腰を少尉に擦り付けたい衝動をぐっと我慢する。
こんなことですぐに快楽に溺れる俺は、本当にモブで雑魚キャラだ。
「ぁ、あっ……」
「……ねぇ衛。ここまで我慢して僕に知られたくないことなんて、限られてくるよ」
耳元で囁かれる少尉の声は決して責め立てるものではない。
それこそ小さな子どもに愛情を持って言い聞かせるような、そんな声音だ。
俺の大好きな一条寺少尉の声だ。
「衛が答えたくないなら代わりに僕が言おうか? あの娘の横に他の男が立つことが許せなかったんだろう?」
「え? ちがっ……ひぃっ!」
グリッと中の弱いところを強めに押されて思わず身体が跳ねた。
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