少女漫画の当て馬キャラと恋人になったけどキャラ変激しすぎませんか??

和泉臨音

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第三章 新隊員の選抜条件おかしくないですか??

第六話*side衛

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「違うのかい? なら本当のことを言ってごらん? 素直に言うなら怒らないから」
「ぐぅっ……それ、はっ……あっ」
「それは?」

 甘く囁かれ、おとめとの会話を話してしまいたい衝動にかられたが、俺はどうにか首を横に振り黙秘を貫く。

「まったく、君は本当に……」

 すぐ近くで呆れたような少尉の声がして、心臓がぎゅっと握りつぶされたような恐怖を感じた。

 こんなことで俺は一条寺少尉に捨てられるのだろうか?
 確かに俺はモブだし、少尉の恋人なんて大任は務まらないのかもしれない。
 それでも俺が少尉を好きな気持ちは……嘘じゃないのに!

「おれ、が……好きなのは、陽真はるまさ、ま……だけ、ですっ!!!!」

 咄嗟とっさに俺は叫んでいた。

「それは嘘じゃないっ、信じて…っ! うっ……少尉が、好きっ……です……ぅぅっ」

 涙声でみっともないが、もっとみっともない姿も見られているのだし今更だろう。
 再び少尉の大きなため息が聞こえて、ボロボロと大粒の涙で俺の視界が歪んだ。

 もうだめだ。
 これで終わりだ。

 自業自得だというのに、身勝手な俺の涙は止まらない。

「……困ったな、そんな風に泣かせるつもりは無かったんだけど」

 情けなく泣く俺の頬に、少尉が優しく口づける。

「僕はね、衛を泣かせるなら快楽でって決めているんだ」
「ううっ……、!?! ふぁっ!? はっ??」
「浮気でないなら安心したよ。僕が愛してるのも君だけだ、衛っ!」
「ヒギャア!!!! はわっ、ぁんっ、な、なん、でっ……」

 いや待って。ここは抱きしめられて頭をよしよし撫でてもらえるような、柔らかくて暖かい展開になる流れではなかっただろうか?
 上官に逆らっている俺が言うのも変な話だが、決して少尉の硬くて熱い塊が、グプリと俺の身体を一気に串刺しにする場面ではないと思う。
 指で慣らされたものの圧倒的な質量による衝撃に、俺の身体は思わず逃げようとする。
 だが逃すまいとする一条寺少尉にガッシリと抱き締められて、俺は少尉の熱を受け止めるしかなかった。

「大丈夫、僕は衛の言葉を信じるよ」
「なん、で、あっ、ぁっ、ぁんっ、んぐっ、ンんっ」

 ガクガクと膝が抜けそうになったが少尉にしっかりと腰を掴まれ固定される。

「はぁ、とりあえず僕たちには会話が、足りないのかもしれないね。話す機会を増やすべきだな」
「ひっ、あ、ゆらさ、なぃで……っ」

 会話と言いつつも少尉は俺の弱い部分を狙ってカリを引っ掛けるようにゴシゴシと擦ってくる。
 あまりの気持ちよさに目の前に星が散った。
 先程の甘やかなものとは違う、暴力的な快感だ。前を触れられていないのに達した感覚が続く。

「止まって、ぁ、かいわ、むりぃぃっ!」
「ふふ、衛の中にいるのに動かないなんて、それこそ無理な話だよ。……後ろからだと可愛い顔が見えないのが寂しいけど、動きやすいしね……っほら、気持ちいいね」
「あっ、まっ……少尉っ、しょういっ、あうっ!!」
「ちがうよ、ここは陽真でしょ、衛」

 ただでさえチカチカと星が散っているというのに、少尉が容赦なく俺の奥まで肉棒を穿ってきた。

「だめっ……おく、気持ちィィ、だめぇ…はるま、さ、っあン、んぐぅ!」

 しかも俺の口に指を突っ込み、言葉を奪う。 
 素直に話させたかったのではないのか?? 会話とは??
 もはや気持ちいいのと少尉の要求とで訳がわからない。

「ごめんね、衛。君の可愛い声が誰かに聞かれたら嫌だからね」
「ふぅっ、うっ……」

 甘ったるい少尉の囁きに思わず中を締め付けたら、さらに激しく揺さぶられた。


 ―― やっぱり何度考えても判らない。

 あれから少尉の指を食い千切らないようダラダラと唾液を垂れ流し、犬のようにだらしなく口を開け快楽によがる俺の姿は相当滑稽だったと思う。
 だけど、一条寺少尉はそんな俺を堪らないといった愛しそうな顔で見つめながら腹の中に吐精した。

 一度で解放されるかと思ったのにその後も腰を小刻みに振り、俺の弱いところを虐めたかと思えば遠慮なく最奥に打ち付ける。
 少尉のそんな淫らな姿を見れば、こんな俺でも愛されているのだと認めるしかない。

 言葉を封じられ後ろからガツガツと穿たれ続けた俺は、急に寂しくなって少尉にキスを求めた。
 すればすぐに口の中から指は引き抜かれて、貪るようなキスを与えられながら机に移動した。
 俺が寂しいって思った事に気付いてくれたのだろう。
 今は資料室の大きい机に仰向けになり、正常位で少尉の熱を受け止めている。

 少尉は優しすぎて、お仕置きだといったが俺にはやはりご褒美にしか思えない。

「衛……なにがそんなに悲しかったの?」

 ご褒美に浮かれ、啄むように唇を吸われた俺はフワフワと快楽に溺れながら、少尉からのにうっかりと答えてしまった。

「月代たちが夜蝶部隊に来るときいて、俺はもう用済みだと……」

 思って。
 と続くはずだった俺の言葉は間近にある少尉の感情が一切抜け落ちたような、美しすぎる無表情によって失われた。

「成る程。衛が浮気したのではなく、僕の浮気が疑われた。……そういうことでいいかな?」

 無表情からの麗しすぎる笑顔。
 目が笑っていないのが怖くて、本能的な恐怖で身体が震える。

「あ、の、」
「まだ僕の愛が伝わっていないなんて、とても悲しいよ」

 ……この後、俺が音を上げて泣いて喚いて許しを請うても一切聞いてもらえず、気絶しても揺り起こされ、ほぼ半日かけて体の中をぐちゃぐちゃに犯され続けた。
 後日とある資料室からすすり泣き許しを請う声が聞こえるという怪奇現象の噂を耳にしたが、俺のせいではない……と思いたい。

 
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