少女漫画の当て馬キャラと恋人になったけどキャラ変激しすぎませんか??

和泉臨音

文字の大きさ
43 / 48
第五章 俺の扱い雑すぎませんか??

第七話*side陽真

しおりを挟む
 
 ご褒美の時間だ。

 バスローブでベッドに寝転ぶ衛はなんとも官能的で、クルものがある。
 真面目を絵に書いたような男がだらしなく胸や足をはだけさせ、惚けた顔で見上げてくる。
 僕以外には絶対に見せない姿が目の前にあるという優越感。

 ここまで我慢した甲斐があったと言うものだ。

 土御門伯爵令嬢たちに絡まれた衛は体よりも心に傷を受けていた。

 体の方はあれだけの人数を相手にした割には腕や足のあざ程度で、かなり軽症だ。
 ただ、尻にあった手形だけは絶対に許さない。犯人は聞き出したので厳重に処罰しよう。死にたいと望む程度の地獄は味わってもらうので覚悟しておくといい。と、それはさておき。

 衛の性格からしてあの程度の私刑を恐れることはないと思ってはいたが、成る程、話を聞き納得した。

 恐れていたのは私刑されかけたことでも、強姦されかけたことでもない。
 己の内にある残虐性に恐怖していたのだ。
 衛はそれをバケモノと呼んでいるようだ。

 ……本当に、衛は真面目でいい子で純粋なのだと改めて実感する事案である。

 僕など毎日何十人と脳内で葬り、平均すれば日に何人か社会的に、あるいは物理的に息の根を止めているというのに……衛は殺そうとしただけでこんなにも儚く、消えてしまいそうなほど思い悩み、震えてしまう。

 弱くて、強くて、なんて美しいのだろう。

 怯えて心を閉じたのかと思えば、僕にだけ甘えて全てをゆだねてくる。
 この愛らしさたるや!!

 憔悴しょうすいし、会話もできないようであればメチャクチャに突き上げて何も考えなくて良いようにしてあげようと思っていたのに、フワフワと微睡む衛を凌辱するほど僕は鬼畜ではなかったようだ。

 ふふ、今までの僕なら有無を言わさず思い通りにしていただろう。
 衛の認識で言えば間違いなくバケモノの僕を、踏み留まらせる衛という存在はやはり特別だ。

 ゆっくりと衛のまとうバスローブの中に手を這わせる。
 胸の二つの慎ましい尖りに指をかければ優しく捏ねるように転がした。

「……んっ、くすぐったい、です」

 衛はまぐわい絶頂させなくても、優しく体中を撫でるだけでトロトロに蕩けてしまう。これは新たな発見だ。
 勿論、ここまで無防備にさらけ出して触らせるのは僕にだけだろう。否、僕以外にはそんなことはさせないから、僕限定なのは確定だ。

「衛、今日はご褒美だから、して欲しいことを言ってごらん?」

 指で少し硬くなってきた可愛い胸の果実を摘んだり捏ねたりしながら、出来るだけ優しく衛に微笑みかける。
 すれば衛は徐々に顔を赤くしながら口を横にギュッと引き結んだかと思うと、ややしてから蚊の鳴くような声で「キスしたい……です」と呟いた。

 はぁ、可愛い。

 僕は衛の希望通り触れるだけの口付けを何度も繰り返す。わざと音を立てるのも忘れない。だけど深い口付けはまだだ。
 焦らして焦らして、衛に「もっと」と強請らせるのだ。

 僕は柔らかくて甘い衛の唇にしゃぶりつきたいのをグッと我慢する。

 そう、僕は先程からずっと我慢を繰り返している。

 二人でシャワーを浴び体を清めていた時など、本当に僕は良く耐え忍んだ。
 ペニスを勃起させることもなく、紳士的な態度で衛に接したことで、かなりの信頼を勝ち得たはずだ。

 だから、これは衛へのご褒美でもあり、僕へのご褒美でもある。

「しょぅ……はるま、さまぁ」

 衛が甘えるように僕の名を呼べば、両手を伸ばして頭を抱き寄せる。

「なんだい衛? ちゃんと言わないとわからないよ」
「うっ……」

 僕が意地悪を言えば衛は言葉を詰まらせたが、実力行使に出てきた。

「んっ……」
「ふふ、口の中も寂しかった?」
「……ぁ、ぅむんっ……んんっ…」

 僕の唇を割り開き、舌を差し入れたかと思えば絡め取ってすぐに自身の口内へと導く。
 誘われればいつものように衛の口の中を舌で弄り蹂躙した。歯列をなぞり上顎あたりの敏感な部分を執拗に愛撫すれば衛の身体がビクビクと揺れる。
 叱るように胸の突起をキツく抓りあげれば、面白いくらい衛は下半身をビクつかせた。

 ふふ、やはり胸も触ってほしかったんだね。

 自分のことを良くわかっていない衛だから仕方がない。
 まだ気持ちのいい場所はいっぱいあるのだと、しっかり教えてあげなくちゃあね。

 僕は胸への愛撫を一旦やめると衛の両耳を手で塞ぎ、頭を固定してグチュグチュとわざと卑猥な音をたてて、はしたなく衛の口を貪り食った。

「ふっ……ぅんっ、はぁア、ァンッ……」
「気持ちいい、かい?」
「ん…ぁ……気持ちい、ぃ……いいっ、ぅむ んっ……」

 どちらのものかもわからない唾液を口端からはしたなく溢れさせながら、衛はドロリとした目で僕を見る。

「ほら、衛。お願いしないと口付けだけで終わってしまうよ?」
 
 勿論そんなつもりはないが、ご褒美なので今日の僕は衛の言いなりなのだ。

 バスローブの上から衛のペニスを太腿でゆるく刺激する。
 すれば当たり前のように衛が僕の足に固くなったそれを擦りつけて、腰を振り始めた。

 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ぼくが風になるまえに――

まめ
BL
「フロル、君との婚約を解消したいっ! 俺が真に愛する人は、たったひとりなんだっ!」 学園祭の夜、愛する婚約者ダレンに、突然別れを告げられた少年フロル。 ――ああ、来るべき時が来た。講堂での婚約解消宣言!異世界テンプレ来ちゃったよ。 精霊の血をひく一族に生まれ、やがては故郷の風と消える宿命を抱えたフロルの前世は、ラノベ好きのおとなしい青年だった。 「ダレンが急に変わったのは、魅了魔法ってやつのせいじゃないかな?」 異世界チートはできないけど、好きだった人の目を覚ますくらいはできたらいいな。 切なさと希望が交錯する、ただフロルがかわいそかわいいだけのお話。ハピエンです。 ダレン×フロル どうぞよろしくお願いいたします。

【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる

ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。 ・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。 ・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。 ・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。

邪神の嫁として勝手に異世界召喚されたけど、邪神がもろタイプだったので満更でもないです

我利我利亡者
BL
椎葉 譲(しいば ゆずる)は突然異世界に召喚された。折角就活頑張って内定もらえてこれからって時に、冗談じゃない! しかも、召喚理由は邪神とやらの神子……という名の嫁にする為だとか。こっちの世界の人間が皆嫌がるから、異世界から神子を召喚した? ふざけんな! そんなの俺も嫌だわ! 怒り狂って元の世界に戻すよう主張する譲だったが、騒ぎを聞き付けて現れた邪神を一目見て、おもわず大声で叫ぶ。「きゃわいい!」。なんと邪神は猫の獣人で、何を隠そう譲は重度のケモナーだった。邪神は周囲からあまりいい扱いを受けていないせいかすっかり性格が捻くれていたが、そんな事は一切気にせず熱烈にラブコールする譲。「大好き! 結婚しよ!」「早く元の世界に帰れ!」。今日もそんな遣り取りが繰り返される。果たして譲は、邪神とフォーリンラブできるのか!? 孤独な邪神でもある黒猫獣人×重度のケモナーでもあるおチャラけ根明

追放された『呪物鑑定』持ちの公爵令息、魔王の呪いを解いたら執着溺愛ルートに入りました

水凪しおん
BL
「お前のそのスキルは不吉だ」 身に覚えのない罪を着せられ、聖女リリアンナによって国を追放された公爵令息カイル。 死を覚悟して彷徨い込んだ魔の森で、彼は呪いに蝕まれ孤独に生きる魔王レイルと出会う。 カイルの持つ『呪物鑑定』スキル――それは、魔王を救う唯一の鍵だった。 「カイル、お前は我の光だ。もう二度と離さない」 献身的に尽くすカイルに、冷徹だった魔王の心は溶かされ、やがて執着にも似た溺愛へと変わっていく。 これは、全てを奪われた青年が魔王を救い、世界一幸せになる逆転と愛の物語。

勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました

BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」 え?勇者って誰のこと? 突如勇者として召喚された俺。 いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう? 俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?

悪役を幸せにしたいのになんか上手くいかない ~推しは間もなく退場予定~

はかまる
BL
ぼっちオタク高校生が転生したのはなんと大大大好きな恋愛小説。 …の、モブになっていた。しかも気づいた時点で既にストーリーはド終盤。 今まさに悪役のシルヴァ・ヴェントスが追放されそうになっている。 推しであるシルヴァの追放を阻止したい前世の記憶がゴリゴリあるオタク、アルス・チェルディは追放イベントを失敗に終わらせ強制的に悪役に学園生活を続行させる。 その後、悪役が幸せに学園を卒業できるようオタ活をしながら見守っていくはずが、なんだか悪役シルヴァの自分への態度が段々とおかしくなってきて……? 【CP】ヤンデレ?攻め×オタク包容力受け 短い話になりますがお付き合い頂けると嬉しいです。1日2回更新。 かっこいい攻めはいない不器用な青い恋。 (元となるSSから加筆した作品になります)

魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!

松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。 15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。 その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。 そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。 だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。 そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。 「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。 前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。 だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!? 「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」 初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!? 銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。

処理中です...