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40 自分探しの旅
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リリさんと同行する旨をお話しすると、始めはルイス様同様反対なさいましたが、リリさんが何か耳打ちをすると、渋々ですが納得してくださいました。
リリさんが何を言ったかは分かりませんが、同意をいただいたのですから問題なしですよね?
ジュリアには姉の権限を行使し、手紙で知らせるだけにしました。
私は急いで自室に戻り、準備を始めます。
背負えるバッグに洗面道具とタオルとおやつを入れていたら、ドアがノックされました。
「どうぞ?開いています」
「ルシアちゃん」
お義母様です。
「お義母様、どうされましたか?私はもうすぐ出発なのですが」
「ええ、出る前に少しお話しをしようと思って。リリには言ってあるから大丈夫よ」
「そうですか。お話って?」
「ルイスのことよ。あの子ホントに人の心が分からないのよね。ルシアちゃんもすごく大変だと思うわ。まず親として謝らせてね」
「そんなことないですよ。私の方がたくさんご迷惑をかけてしまっています。今回の作戦だってルイス様をラスボスのような使い方をしますし。申し訳ないと思っています」
「ルイスを救い出すために、ルシアちゃん頑張ってくれてるんだもの。感謝しているのよ?私ね、領地にずっといたでしょう?考える時間がたくさんあったのよ。それで思ったのだけれど、ルシアちゃんのやりたいこと何かしら」
「やりたいことですか?う~ん。考えたことが無かったですね」
「そうでしょう?あなたは今まで周りの人間のためだけに生きてきたんじゃないかなって思ったの。そう考えたらルイスのお嫁さんっていうのはちょっと横に置いて、まずはやりたいことを探すがルシアちゃんのためかなと思うのよ」
「ありがとうございます。やりたいことですよね?やりたいことって?すぐには思いつかないですね。ちょっと真面目に考えてみます」
「そうね。まずはルシアちゃんが少女に戻るというのもひとつの方法かもしれないわ。あなたは子供でいて良い時間が短すぎたわ。子供から大人に一息になった感じかな?少女時代って大人になる前の大切な時間なの。だから回り道をしてでも取り戻すべきね。私はルシアちゃんの味方だからね?ルイスが反対しても絶対に応援するから。リリがいれば危険なことはさせないはずだから、安心して楽しんでいらっしゃい」
「ありがとうございます。お義母様」
私はお義母様の思いやりに、心の中にあった得体のしれない焦燥感が薄れていくような感覚を覚えました。
私は幼い頃から、誰かに無条件で肯定されるという経験をしてこなかったので、少し戸惑いもありますが、どうしようもなく嬉しかったのです。
ついお義母様に抱きついてしまいました。
お義母様は私の背中を優しくなでながら言葉をつづけました。
「ルシアちゃんの青春は今から始まるのよ。青春って年齢は関係ないの。迷って傷ついて、それでも成し遂げようともがいてみなさいな。人生には絶対に必要な時間なのよ」
お義母様はそう言うと明るく手を振って出て行かれました。
しみじみとありがたさを嚙みしめていると、今度はルイス様が入ってこられました。
「ルシア、どうしても行くの?」
「はい、ご心配を掛けますが行ってみたいのです。ダメですか?」
「リリからも絶対に危険なことはさせないって言われたし、ルシアがどうしてもと言うならもう止めないけど。私はルシアがいないと寂しいし、いつもルシアのことを考えているってことは覚えていて欲しいな」
「ありがとうございます。私もルイス様のことをいつも考えていますよ」
「ホントに?」
「ええ、ホントに」
「絶対に?」
「ええ、絶対に」
「寝る前……」
ルイス様の後ろでポカッという音がしてました。
「しつこい!」
リリさん、ありがとう。
ルイス様はギュッと私を抱きしめて、叩かれた頭を摩りながら出て行きました。
ここは私の住む家ですし、居心地が悪いわけではありません。
ルイス様も毎日帰ってくれますし、大好きな仲間もいます。
でもなぜでしょう、リリさんと一緒に行けるという事が嬉しくてワクワクするのです。
お義母様に言われた、本当にやりたいことも見つかるような気がします。
「さあリリさん!よろしくお願いします」
私は優しく微笑むリリさんと一緒に立ち上がりました。
「奥様、馬には乗れますか?」
「ええ、領地が山の中だったので、乗馬だけは自信がありますよ」
「でしたら馬車ではなく、騎乗で行きましょう。その方がいろいろ楽ですから」
私たちは厩舎に向かいました。
どれでも好きな馬を選ばせるようにお義父様から既に指示があったようで、どの馬も準備が整っていました。
「私はこの子にします」
「なるほど。では私はこちらの子にしましょう」
私たちは荷物を載せてゆっくりと馬を進めました。
「ノース国へは何日くらいかかるのですか?」
「急げば二日、ゆっくりでも三日というところでしょうか」
「あら、それならエルランドの領地とさほど変わらないですね」
「ええ、ご領地はノース国のすぐ近くです」
「知りませんでした。もし帰りに時間があったら領地にも回ってみようかな」
「それもいいですね。奥様はまだ領地には行ったことがないですものね。私が隅々までご案内します」
「それは楽しみです」
私たちは特に急ぐわけでもなく、ぺちゃくちゃとおしゃべりを楽しみながらノース国を目指しました。
初恋は何歳だったかとか、初恋の相手は誰だったのかなど、まるで女学生のような恋バナで盛り上がりました。
ただ残念だったのは、リリさんの初恋が五歳だったのに、私は二十歳だったことです。
どんだけ遅いんじゃ!と言われましたが、こればかりは仕方がありませんよね。
本当にそれどころではない十代だったのですから。
その時初めてお義母様がおっしゃった少女時代を取り戻しなさいという言葉の意味がわかりました。
お金が無くて諦めた学生時代の学年旅行に来ているような気分で、下らないことで笑い合ったり、悩みを打ち明け合ったりしている間にノース国に着きました。
「奥様、通行証は用意していますが偽物です。それに今後のナース国内での活動を考えると入国記録には残らない方が良いと思いますので、迂回して密入国しましょう。好きでしょ?こんなシチュエーション」
「ワクワクします」
「では少し走りますので、ついてきてくださいね」
「了解です!」
私は馬の横腹に踵を当てて速度を上げました。
リリさんは鞭杖を見せただけで、馬は駈足を始めました。
リリさんは馬まできっちり調教しているようです。
リリさんが何を言ったかは分かりませんが、同意をいただいたのですから問題なしですよね?
ジュリアには姉の権限を行使し、手紙で知らせるだけにしました。
私は急いで自室に戻り、準備を始めます。
背負えるバッグに洗面道具とタオルとおやつを入れていたら、ドアがノックされました。
「どうぞ?開いています」
「ルシアちゃん」
お義母様です。
「お義母様、どうされましたか?私はもうすぐ出発なのですが」
「ええ、出る前に少しお話しをしようと思って。リリには言ってあるから大丈夫よ」
「そうですか。お話って?」
「ルイスのことよ。あの子ホントに人の心が分からないのよね。ルシアちゃんもすごく大変だと思うわ。まず親として謝らせてね」
「そんなことないですよ。私の方がたくさんご迷惑をかけてしまっています。今回の作戦だってルイス様をラスボスのような使い方をしますし。申し訳ないと思っています」
「ルイスを救い出すために、ルシアちゃん頑張ってくれてるんだもの。感謝しているのよ?私ね、領地にずっといたでしょう?考える時間がたくさんあったのよ。それで思ったのだけれど、ルシアちゃんのやりたいこと何かしら」
「やりたいことですか?う~ん。考えたことが無かったですね」
「そうでしょう?あなたは今まで周りの人間のためだけに生きてきたんじゃないかなって思ったの。そう考えたらルイスのお嫁さんっていうのはちょっと横に置いて、まずはやりたいことを探すがルシアちゃんのためかなと思うのよ」
「ありがとうございます。やりたいことですよね?やりたいことって?すぐには思いつかないですね。ちょっと真面目に考えてみます」
「そうね。まずはルシアちゃんが少女に戻るというのもひとつの方法かもしれないわ。あなたは子供でいて良い時間が短すぎたわ。子供から大人に一息になった感じかな?少女時代って大人になる前の大切な時間なの。だから回り道をしてでも取り戻すべきね。私はルシアちゃんの味方だからね?ルイスが反対しても絶対に応援するから。リリがいれば危険なことはさせないはずだから、安心して楽しんでいらっしゃい」
「ありがとうございます。お義母様」
私はお義母様の思いやりに、心の中にあった得体のしれない焦燥感が薄れていくような感覚を覚えました。
私は幼い頃から、誰かに無条件で肯定されるという経験をしてこなかったので、少し戸惑いもありますが、どうしようもなく嬉しかったのです。
ついお義母様に抱きついてしまいました。
お義母様は私の背中を優しくなでながら言葉をつづけました。
「ルシアちゃんの青春は今から始まるのよ。青春って年齢は関係ないの。迷って傷ついて、それでも成し遂げようともがいてみなさいな。人生には絶対に必要な時間なのよ」
お義母様はそう言うと明るく手を振って出て行かれました。
しみじみとありがたさを嚙みしめていると、今度はルイス様が入ってこられました。
「ルシア、どうしても行くの?」
「はい、ご心配を掛けますが行ってみたいのです。ダメですか?」
「リリからも絶対に危険なことはさせないって言われたし、ルシアがどうしてもと言うならもう止めないけど。私はルシアがいないと寂しいし、いつもルシアのことを考えているってことは覚えていて欲しいな」
「ありがとうございます。私もルイス様のことをいつも考えていますよ」
「ホントに?」
「ええ、ホントに」
「絶対に?」
「ええ、絶対に」
「寝る前……」
ルイス様の後ろでポカッという音がしてました。
「しつこい!」
リリさん、ありがとう。
ルイス様はギュッと私を抱きしめて、叩かれた頭を摩りながら出て行きました。
ここは私の住む家ですし、居心地が悪いわけではありません。
ルイス様も毎日帰ってくれますし、大好きな仲間もいます。
でもなぜでしょう、リリさんと一緒に行けるという事が嬉しくてワクワクするのです。
お義母様に言われた、本当にやりたいことも見つかるような気がします。
「さあリリさん!よろしくお願いします」
私は優しく微笑むリリさんと一緒に立ち上がりました。
「奥様、馬には乗れますか?」
「ええ、領地が山の中だったので、乗馬だけは自信がありますよ」
「でしたら馬車ではなく、騎乗で行きましょう。その方がいろいろ楽ですから」
私たちは厩舎に向かいました。
どれでも好きな馬を選ばせるようにお義父様から既に指示があったようで、どの馬も準備が整っていました。
「私はこの子にします」
「なるほど。では私はこちらの子にしましょう」
私たちは荷物を載せてゆっくりと馬を進めました。
「ノース国へは何日くらいかかるのですか?」
「急げば二日、ゆっくりでも三日というところでしょうか」
「あら、それならエルランドの領地とさほど変わらないですね」
「ええ、ご領地はノース国のすぐ近くです」
「知りませんでした。もし帰りに時間があったら領地にも回ってみようかな」
「それもいいですね。奥様はまだ領地には行ったことがないですものね。私が隅々までご案内します」
「それは楽しみです」
私たちは特に急ぐわけでもなく、ぺちゃくちゃとおしゃべりを楽しみながらノース国を目指しました。
初恋は何歳だったかとか、初恋の相手は誰だったのかなど、まるで女学生のような恋バナで盛り上がりました。
ただ残念だったのは、リリさんの初恋が五歳だったのに、私は二十歳だったことです。
どんだけ遅いんじゃ!と言われましたが、こればかりは仕方がありませんよね。
本当にそれどころではない十代だったのですから。
その時初めてお義母様がおっしゃった少女時代を取り戻しなさいという言葉の意味がわかりました。
お金が無くて諦めた学生時代の学年旅行に来ているような気分で、下らないことで笑い合ったり、悩みを打ち明け合ったりしている間にノース国に着きました。
「奥様、通行証は用意していますが偽物です。それに今後のナース国内での活動を考えると入国記録には残らない方が良いと思いますので、迂回して密入国しましょう。好きでしょ?こんなシチュエーション」
「ワクワクします」
「では少し走りますので、ついてきてくださいね」
「了解です!」
私は馬の横腹に踵を当てて速度を上げました。
リリさんは鞭杖を見せただけで、馬は駈足を始めました。
リリさんは馬まできっちり調教しているようです。
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