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第十三話 聖女救出作戦:手段は合法、でも顔は悪役
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王都の郊外に位置する宰相府の隠れ家(セーフハウス)。 私たちが到着した時、そこはすでに戦場と化していた。
ドガァァン! 爆発音が響き、夜の闇に赤い炎が上がる。 建物を包囲しているのは、覆面で顔を隠した三十人ほどの武装集団だ。彼らは剣と魔法を乱れ撃ち、屋敷を守る宰相府の警備兵たちをじわじわと追い詰めていた。
「……遅かったか」
馬車から飛び降りたアシュ様が、青い瞳を鋭く細めた。
「リディア、私の後ろにいろ。……三〇秒で片付ける」
「いいえ、アシュ様。片付けるのは半分だけでお願いします」
私は夜風にドレスをなびかせ、ニヤリと笑った。
「残りの半分は、『証人』として法的に調理する必要がありますから」
アシュ様は一瞬こちらを見て、ふっと口角を上げた。
「合理的だ。では、殲滅(キル)ではなく制圧(アレスト)モードで行く」
次の瞬間、世界が凍りついた。
ヒュオオォォッ!
アシュ様が片手を軽く振っただけで、猛吹雪が発生したのだ。 季節外れの極寒の風が吹き荒れ、武装集団の足元を一瞬にして凍結させる。
「な、なんだ!? 急に足が……!」 「ひいっ、氷の宰相だ! 本物が出てきたぞ!」
襲撃者たちがパニックに陥る。 アシュ様は優雅に指を指揮者のように振るった。
「氷結牢(アイシクル・プリズン)」
ズドドドドッ! 地面から巨大な氷の柱が何本も突き出し、逃げ惑う男たちを次々と檻のように閉じ込めていく。 圧倒的だ。 これが、王国最強の魔導士でもある宰相の実力。
「さあ、私の出番ですわね」
私は扇子をパチンと開き、氷の檻に閉じ込められた男たちのもとへ優雅に歩み寄った。 リーダー格と思われる男が、ガタガタと震えながら私を睨む。
「くっ、女狐め……! 俺たちはただの強盗団だ! 金目のものを狙っただけだ!」
強盗団、ね。 私はため息をつき、扇子で口元を隠した。 そして、スゥッと目を細める。 かつて『鉄薔薇』と呼ばれ、社交界の並み居る古狸たちを黙らせてきた、とっておきの『悪役顔』を作る。
「……へえ。ただの強盗団が、最新式の軍用破城槌(バタリング・ラム)をお持ちなんて、随分と景気がよろしいですこと」
私は男が落とした剣を、ヒールの先でコンと叩いた。
「それにこの剣。柄に刻まれた刻印を削り取った跡がありますけれど、その独特な曲線のフォルム……聖騎士団に支給される『聖銀の剣』に見えて仕方ありませんわ」
「なっ……!?」
「さらに言えば、あなたのその剣の構え。王国の正規軍ではなく、教会の守護騎士特有の『対魔物用』の型ですわね。……隠しても無駄です。私の目は誤魔化せませんよ?」
男の顔から血の気が引いていく。 図星だ。 やはりこいつらは、教会が非公式に動かしている裏の実行部隊。
「さて、ここでクイズです」
私は氷の檻の隙間から、男の鼻先に顔を近づけた。
「あなた方が『聖騎士団』だと認めるなら、アシュ様による『国家反逆罪』の裁判が待っています。……ですが、もし『ただの強盗団』だと言い張るなら」
私は背後のアシュ様を親指で指した。
「宰相閣下には『害虫駆除』の権限があります。テロリストには人権が適用されませんから、このまま氷漬けにして砕いても、法的には何の問題もありませんの。……さあ、どちらがお好み?」
私の笑顔は、きっと最高に輝いていたはずだ。 男は「ひっ」と悲鳴を上げ、失禁寸前で叫んだ。
「しゃ、喋ります! 俺たちは枢機卿の命令で……ミレイユを殺せと……!」
「あら、素直でよろしい」
私は満足げに頷き、アシュ様に振り返った。
「アシュ様、確保完了です。全員、縛り上げて地下牢へ」
「……見事な脅迫だ、リディア。惚れ惚れするほど悪辣で美しい」
アシュ様が真顔で褒めてくれた。 『嘘がつけない』からこそ、その言葉は最大級の賛辞だ。……複雑だけれど。
その時、屋敷の扉が開き、ミレイユ様が飛び出してきた。
「リディア様!」
彼女は私の姿を見つけるなり、涙を流して駆け寄ってきた。 私は泥だらけになった彼女を受け止める。
「無事だった? 怪我はない?」
「はい、警備の方々が守ってくれて……。でも、怖かった……!」
震える彼女の背中を撫でながら、私は怒りで腸が煮え繰り返るのを感じた。 腐敗した教会。 保身のために、こんな年端もいかない少女を暗殺しようとするなんて。
「もう大丈夫よ。私たちが来たからには、指一本触れさせないわ」
「……リディア。長居は無用だ。増援が来る可能性がある」
アシュ様が周囲を警戒しながら促す。 私たちは捕縛した襲撃者たちを宰相府の騎士団に引き渡し、ミレイユ様を連れて馬車へと戻った。
◇
帰りの馬車の中。 落ち着きを取り戻したミレイユ様が、ポツリと口を開いた。
「……あの、リディア様。私、嘘をついていました」
「え?」
「教会から持ち出した証拠……実は、もう一つあるんです」
彼女はドレスの懐から、古びた小さな手帳を取り出した。 革の表紙には、見慣れない紋章が刻まれている。
「これは枢機卿様の金庫の奥にあったものです。……彼らが本当に探していたのは、たぶん私の命ではなく、これなんです」
アシュ様が手帳を受け取り、パラパラとめくる。 その表情が、次第に険しいものへと変わっていった。
「……これは」
「何ですの? 裏帳簿ですか?」
「いや。もっと深刻だ」
アシュ様は手帳のあるページを私に見せた。 そこには、複雑な魔法陣のスケッチと、数人の貴族の名前がリストアップされていた。 そして、そのリストの筆頭には、驚くべき名前が記されていた。
『ヴァルガス公爵』
私は息を呑んだ。 ヴァルガス公爵。 貴族院の重鎮であり、レオンハルト殿下の後見人でもある大物だ。 表向きは温厚な好々爺として知られているが……。
「……枢機卿なんて、ただのトカゲの尻尾だったということか」
アシュ様の声は低く、怒りを孕んでいた。
「この手帳には、『強制洗脳魔法』の研究データと、それを王太子に施した記録が記されている」
「せ、洗脳……!?」
「ああ。『君を愛することはない』と言わせたあの衝動。あれは単なる殿下の意志薄弱だけが原因ではなかった可能性がある。……何者かが、魔法的に感情を誘導していた痕跡がある」
点と線が繋がった。 なぜ、あの断罪舞踏会であそこまで唐突に破棄宣言が行われたのか。 なぜ、証拠がお粗末なのに強行されたのか。
すべては、レオンハルト殿下を『操り人形』として完成させるための実験だった? そして、その実験台として私たちが選ばれた?
「許せない……」
私の口から、低い声が漏れた。 ただの浮気や婚約破棄なら、慰謝料をもらって「さようなら」で済ませられた。 でも、人の心を魔法で弄び、人生を狂わせようなんて。 それは私の――そしてアシュ様の信じる『契約と意志の尊厳』に対する、最大の冒涜だ。
「リディア」
アシュ様が私の手を強く握った。 その手は熱く、震えていた。
「私は、この国を法と契約で統治してきたつもりだった。だが、足元でこんなおぞましい真似が行われていたとは……宰相としての失態だ」
彼の悔しさが、指輪を通じて痛いほど伝わってくる。
「……アシュ様のせいではありませんわ。悪いのは、その狸親父(ヴァルガス公爵)です」
私は彼の手を握り返した。
「行きましょう、アシュ様。黒幕が誰かわかった以上、もう遠慮はいりません。その手帳と、捕まえた襲撃者たちの証言。そして私たち『最強の夫婦』の力で」
私はミレイユ様にも微笑みかけた。
「ミレイユ、あなたもよ。この手帳を守ってくれてありがとう。これが、奴らを追い詰める切り札(ジョーカー)になるわ」
ミレイユ様が力強く頷く。
馬車は夜の闇を切り裂き、王都の中心へと疾走する。 目指すは貴族院の親玉の首。 慰謝料請求どころの話ではない。 これはもう、国を大掃除するための『害虫駆除戦争』だ。
でもその前に。 アシュ様がふと、私の耳元で囁いた。
「……君が無事でよかった。君が傷つくのを見るのは、非効率なほど胸が痛む」
えっ。 こんな緊迫した状況で、またデレた? しかも『嘘がつけない』本音で?
私は顔を赤くしながら、窓の外へ視線を逃がした。 戦いは激化する一方だけれど、私の心臓もそろそろ限界かもしれない。 アシュ様、お願いですから戦闘中とイチャイチャを同時に行うのはやめてくださいまし!
ドガァァン! 爆発音が響き、夜の闇に赤い炎が上がる。 建物を包囲しているのは、覆面で顔を隠した三十人ほどの武装集団だ。彼らは剣と魔法を乱れ撃ち、屋敷を守る宰相府の警備兵たちをじわじわと追い詰めていた。
「……遅かったか」
馬車から飛び降りたアシュ様が、青い瞳を鋭く細めた。
「リディア、私の後ろにいろ。……三〇秒で片付ける」
「いいえ、アシュ様。片付けるのは半分だけでお願いします」
私は夜風にドレスをなびかせ、ニヤリと笑った。
「残りの半分は、『証人』として法的に調理する必要がありますから」
アシュ様は一瞬こちらを見て、ふっと口角を上げた。
「合理的だ。では、殲滅(キル)ではなく制圧(アレスト)モードで行く」
次の瞬間、世界が凍りついた。
ヒュオオォォッ!
アシュ様が片手を軽く振っただけで、猛吹雪が発生したのだ。 季節外れの極寒の風が吹き荒れ、武装集団の足元を一瞬にして凍結させる。
「な、なんだ!? 急に足が……!」 「ひいっ、氷の宰相だ! 本物が出てきたぞ!」
襲撃者たちがパニックに陥る。 アシュ様は優雅に指を指揮者のように振るった。
「氷結牢(アイシクル・プリズン)」
ズドドドドッ! 地面から巨大な氷の柱が何本も突き出し、逃げ惑う男たちを次々と檻のように閉じ込めていく。 圧倒的だ。 これが、王国最強の魔導士でもある宰相の実力。
「さあ、私の出番ですわね」
私は扇子をパチンと開き、氷の檻に閉じ込められた男たちのもとへ優雅に歩み寄った。 リーダー格と思われる男が、ガタガタと震えながら私を睨む。
「くっ、女狐め……! 俺たちはただの強盗団だ! 金目のものを狙っただけだ!」
強盗団、ね。 私はため息をつき、扇子で口元を隠した。 そして、スゥッと目を細める。 かつて『鉄薔薇』と呼ばれ、社交界の並み居る古狸たちを黙らせてきた、とっておきの『悪役顔』を作る。
「……へえ。ただの強盗団が、最新式の軍用破城槌(バタリング・ラム)をお持ちなんて、随分と景気がよろしいですこと」
私は男が落とした剣を、ヒールの先でコンと叩いた。
「それにこの剣。柄に刻まれた刻印を削り取った跡がありますけれど、その独特な曲線のフォルム……聖騎士団に支給される『聖銀の剣』に見えて仕方ありませんわ」
「なっ……!?」
「さらに言えば、あなたのその剣の構え。王国の正規軍ではなく、教会の守護騎士特有の『対魔物用』の型ですわね。……隠しても無駄です。私の目は誤魔化せませんよ?」
男の顔から血の気が引いていく。 図星だ。 やはりこいつらは、教会が非公式に動かしている裏の実行部隊。
「さて、ここでクイズです」
私は氷の檻の隙間から、男の鼻先に顔を近づけた。
「あなた方が『聖騎士団』だと認めるなら、アシュ様による『国家反逆罪』の裁判が待っています。……ですが、もし『ただの強盗団』だと言い張るなら」
私は背後のアシュ様を親指で指した。
「宰相閣下には『害虫駆除』の権限があります。テロリストには人権が適用されませんから、このまま氷漬けにして砕いても、法的には何の問題もありませんの。……さあ、どちらがお好み?」
私の笑顔は、きっと最高に輝いていたはずだ。 男は「ひっ」と悲鳴を上げ、失禁寸前で叫んだ。
「しゃ、喋ります! 俺たちは枢機卿の命令で……ミレイユを殺せと……!」
「あら、素直でよろしい」
私は満足げに頷き、アシュ様に振り返った。
「アシュ様、確保完了です。全員、縛り上げて地下牢へ」
「……見事な脅迫だ、リディア。惚れ惚れするほど悪辣で美しい」
アシュ様が真顔で褒めてくれた。 『嘘がつけない』からこそ、その言葉は最大級の賛辞だ。……複雑だけれど。
その時、屋敷の扉が開き、ミレイユ様が飛び出してきた。
「リディア様!」
彼女は私の姿を見つけるなり、涙を流して駆け寄ってきた。 私は泥だらけになった彼女を受け止める。
「無事だった? 怪我はない?」
「はい、警備の方々が守ってくれて……。でも、怖かった……!」
震える彼女の背中を撫でながら、私は怒りで腸が煮え繰り返るのを感じた。 腐敗した教会。 保身のために、こんな年端もいかない少女を暗殺しようとするなんて。
「もう大丈夫よ。私たちが来たからには、指一本触れさせないわ」
「……リディア。長居は無用だ。増援が来る可能性がある」
アシュ様が周囲を警戒しながら促す。 私たちは捕縛した襲撃者たちを宰相府の騎士団に引き渡し、ミレイユ様を連れて馬車へと戻った。
◇
帰りの馬車の中。 落ち着きを取り戻したミレイユ様が、ポツリと口を開いた。
「……あの、リディア様。私、嘘をついていました」
「え?」
「教会から持ち出した証拠……実は、もう一つあるんです」
彼女はドレスの懐から、古びた小さな手帳を取り出した。 革の表紙には、見慣れない紋章が刻まれている。
「これは枢機卿様の金庫の奥にあったものです。……彼らが本当に探していたのは、たぶん私の命ではなく、これなんです」
アシュ様が手帳を受け取り、パラパラとめくる。 その表情が、次第に険しいものへと変わっていった。
「……これは」
「何ですの? 裏帳簿ですか?」
「いや。もっと深刻だ」
アシュ様は手帳のあるページを私に見せた。 そこには、複雑な魔法陣のスケッチと、数人の貴族の名前がリストアップされていた。 そして、そのリストの筆頭には、驚くべき名前が記されていた。
『ヴァルガス公爵』
私は息を呑んだ。 ヴァルガス公爵。 貴族院の重鎮であり、レオンハルト殿下の後見人でもある大物だ。 表向きは温厚な好々爺として知られているが……。
「……枢機卿なんて、ただのトカゲの尻尾だったということか」
アシュ様の声は低く、怒りを孕んでいた。
「この手帳には、『強制洗脳魔法』の研究データと、それを王太子に施した記録が記されている」
「せ、洗脳……!?」
「ああ。『君を愛することはない』と言わせたあの衝動。あれは単なる殿下の意志薄弱だけが原因ではなかった可能性がある。……何者かが、魔法的に感情を誘導していた痕跡がある」
点と線が繋がった。 なぜ、あの断罪舞踏会であそこまで唐突に破棄宣言が行われたのか。 なぜ、証拠がお粗末なのに強行されたのか。
すべては、レオンハルト殿下を『操り人形』として完成させるための実験だった? そして、その実験台として私たちが選ばれた?
「許せない……」
私の口から、低い声が漏れた。 ただの浮気や婚約破棄なら、慰謝料をもらって「さようなら」で済ませられた。 でも、人の心を魔法で弄び、人生を狂わせようなんて。 それは私の――そしてアシュ様の信じる『契約と意志の尊厳』に対する、最大の冒涜だ。
「リディア」
アシュ様が私の手を強く握った。 その手は熱く、震えていた。
「私は、この国を法と契約で統治してきたつもりだった。だが、足元でこんなおぞましい真似が行われていたとは……宰相としての失態だ」
彼の悔しさが、指輪を通じて痛いほど伝わってくる。
「……アシュ様のせいではありませんわ。悪いのは、その狸親父(ヴァルガス公爵)です」
私は彼の手を握り返した。
「行きましょう、アシュ様。黒幕が誰かわかった以上、もう遠慮はいりません。その手帳と、捕まえた襲撃者たちの証言。そして私たち『最強の夫婦』の力で」
私はミレイユ様にも微笑みかけた。
「ミレイユ、あなたもよ。この手帳を守ってくれてありがとう。これが、奴らを追い詰める切り札(ジョーカー)になるわ」
ミレイユ様が力強く頷く。
馬車は夜の闇を切り裂き、王都の中心へと疾走する。 目指すは貴族院の親玉の首。 慰謝料請求どころの話ではない。 これはもう、国を大掃除するための『害虫駆除戦争』だ。
でもその前に。 アシュ様がふと、私の耳元で囁いた。
「……君が無事でよかった。君が傷つくのを見るのは、非効率なほど胸が痛む」
えっ。 こんな緊迫した状況で、またデレた? しかも『嘘がつけない』本音で?
私は顔を赤くしながら、窓の外へ視線を逃がした。 戦いは激化する一方だけれど、私の心臓もそろそろ限界かもしれない。 アシュ様、お願いですから戦闘中とイチャイチャを同時に行うのはやめてくださいまし!
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