16 / 31
第十六話「公爵家の伯母」
しおりを挟む
王都の夜会での騒動から一夜が明けた。 グレイフ公爵家の別邸(タウンハウス)には、久しぶりに穏やかな朝が訪れていた。
「……昨夜はすごかったね、クラリス様」
朝食の席で、アルフォンス様が興奮冷めやらぬ様子でパンを手に取った。 昨夜の「大逆転劇」は、子供たちにとっても誇らしい記憶として刻まれたようだ。
「ええ。あなたたちが勇気を出してくれたおかげですよ。特に、ノア様の最後の一言には、私も涙が出そうになりました」
私が微笑むと、ノア様は「えへへ」と照れて、スプーンで卵をつついた。 ミレイユ様も、すました顔で紅茶を飲みながらも、その表情は明るい。
「あんな真っ赤な顔をした殿下、初めて見たわ。ざまぁみろって感じ」
「こら、ミレイユ様。お言葉が過ぎますよ。……まあ、私も同感ですけれど」
クスクスと笑い合う食卓。 レオンハルト様が不在の寂しさはあるけれど、私たちは確かに「家族」として結束を強めていた。 このまま、残りの王都滞在期間を平穏に過ごし、領地へ帰れればいいのだが。
そう思っていた私の甘い考えは、食後の紅茶を楽しむ間もなく打ち砕かれた。
「奥様。……お客様です」
執事のギルベルトが、いつになく緊張した面持ちでサロンに入ってきた。 その背後から、コツ、コツ、という特徴的な杖の音が響く。
現れたのは、昨夜の救世主にして、グレイフ家最大の重鎮。 ヴィルヘルミナ・フォン・グレイフ夫人だった。
「ごきげんよう。朝食は済んだかしら?」
夫人は挨拶もそこそこに、我が物顔でサロンの上座へと腰を下ろした。 その姿は、まるでこの家の真の主であるかのような威圧感を放っている。
「……おはようございます、お義母(おば)様。昨夜はありがとうございました」
私は立ち上がり、丁寧にカーテシーをした。 子供たちも慌てて居住まいを正す。
「礼には及ばないわ。私はグレイフ家の恥を雪いだだけ。……さて」
夫人は鋭い視線を私に向け、それからアルフォンス様へと移した。
「今日は、これからの『教育』の話をしに来たのですよ」
「教育、ですか?」
「ええ。昨夜の様子を見ていて、確信しました。……このままでは、アルフォンスは駄目になる、とね」
サロンの空気が、ピキリと凍りついた。 アルフォンス様の顔から血の気が引く。
「ど、どういうことでしょうか……?」
「そのままだよ。アルフォンス、お前は弱くなった」
夫人は容赦なく切り捨てた。
「以前のお前には、悲壮なまでの覚悟があった。父親の役に立ちたい、家を守りたいという、鬼気迫る気迫がね。……だが今はどうだ? すっかり毒気を抜かれて、ただの『子供』に成り下がっている」
「それは……」
「継母に甘やかされ、温かい食事と柔らかい寝床を与えられ、危機感を失った。それでは、過酷な北方を守る『氷の公爵』の跡継ぎは務まらない」
夫人の言葉は、鋭利な刃物のように私たちの急所を突いてきた。 確かに、私は彼に「子供らしくあれ」と教えた。 けれど、それは貴族社会、特に武門の家柄においては「軟弱」と映るのかもしれない。
「クラリス。あなたに悪気がないのは分かっているわ。あなたは、あなたのやり方で子供たちを守ろうとしたのでしょう」
夫人は私に視線を戻し、冷ややかに告げた。
「ですが、それは『公爵家の教育』ではありません。ただの『おままごと』です。優しいママと、守られる子供たち。……そんな甘い環境で、魔獣と戦う指揮官が育つと思いますか?」
反論できなかった。 彼女の言うことは、一面の真理だ。 レオンハルト様もまた、厳しさの中で育ち、英雄となったのだから。
「そこで、提案があるの」
夫人は懐から一枚の書類を取り出し、テーブルに置いた。
「アルフォンスを、私の屋敷で預かります」
「なっ……!?」
私は息を呑んだ。 アルフォンス様が目を見開く。
「私が直々に教育を施しましょう。帝王学、用兵術、そして何より『情を捨てる』ための精神修養。……あなたのような甘い継母の元に置いておくより、よほど有意義だわ」
「お待ちください! アルフォンス様を引き離すのですか!?」
「引き離すのではありません。より良い環境へ移すのです。……それに」
夫人は意地悪く微笑んだ。
「継母というものは、得てして実子が生まれれば、連れ子を疎ましく思うもの。あなたが今は優しくとも、いつか豹変しないという保証はどこにもない。今のうちに距離を置くのが、お互いのためというものでしょう?」
「私は豹変などしません! 実子が生まれようと、アルフォンス様はこの家の長男です!」
「言葉だけならなんとでも言えます。……どうかしら、アルフォンス」
夫人は私を無視し、震えるアルフォンス様に問いかけた。
「お前も、もっと強くなりたいのでしょう? 父親の役に立ちたいのでしょう? 今のまま、継母のスカートの影に隠れているだけで、それが叶うと思うのかい?」
アルフォンス様が唇を噛み締める。 その小さな拳が、膝の上で白くなるほど握りしめられている。 彼の心にある「強くなりたい」という渇望。 夫人は巧みにそこを刺激しているのだ。
「……僕は……」
アルフォンス様の声が揺れる。 行ってしまうの? せっかく、心を通わせ始めたのに。 また、あの冷たい孤独な日々に戻ってしまうの?
私はたまらず口を開こうとした。 「ダメです」と、母親として拒否しようとした。
その時だった。
ガタッ!
アルフォンス様が、勢いよく立ち上がった。
「……アルフォンス様?」
彼は真っ青な顔をしていた。 体は震えている。 相手は、王族すら黙らせる「氷の女帝」だ。十歳の子供が対峙するには、あまりに巨大な壁。
それでも、彼は顔を上げた。 その瞳には、レオンハルト様譲りの、決して折れない氷の光が宿っていた。
「……お断りします、伯母上」
はっきりとした拒絶の言葉。 ヴィルヘルミナ夫人の眉が、ピクリと跳ね上がった。
「ほう? 私の教育が不満だと?」
「いいえ。伯母上の教育が素晴らしいものであることは理解しています。ですが……僕は行きません」
アルフォンス様は、一歩前に出た。 私の前に立つように。 私を守るように。
「僕は、グレイフ公爵家の長男、アルフォンス・フォン・グレイフです。父上が不在の間、この家と家族を守るのが、僕の務めです」
声に力がこもる。
「僕は弱くなったのではありません。守るべきものを知ったのです。ただ耐えるだけの強さではなく、誰かのために戦う強さを、クラリス様から学びました」
彼は私を振り返らず、まっすぐに夫人を見据えた。
「温かい食事を知らない者に、民の飢えは分かりません。愛された記憶のない者に、誰かを愛して守ることはできません。……僕は、ここで学びます。父上と、クラリス様のもとで」
それは、子供の我儘ではない。 一人の「当主」としての宣言だった。
「僕の教育方針を決めるのは、父上と、そして母であるクラリス様です。伯母上であっても、口出しは無用です!」
言い切った。 十歳の少年が、あのヴィルヘルミナ夫人に対して、「口出し無用」と言い切ったのだ。
サロンに、重苦しい沈黙が流れた。 夫人は目を細め、アルフォンス様をじっと見つめている。 怒っているのか、呆れているのか。 杖を持つ指が、コツ、コツ、とリズムを刻む。
私の心臓は早鐘を打っていた。 よく言った、アルフォンス様。 でも、相手が悪すぎる。これで夫人の逆鱗に触れれば、どんな報復があるか……。
「……口出し無用、か」
夫人が低く呟いた。 その瞬間、彼女から放たれる魔力が膨れ上がった。 物理的な風圧さえ感じるほどの、圧倒的なプレッシャー。
「生意気な口を利くようになったものだね、アルフォンス。……だが、口先だけで強さは証明できないよ」
夫人は杖をゆっくりと持ち上げ、その切っ先をアルフォンス様の喉元へと向けた。
「そこまで言うなら、見せてごらん。お前がここで何を学び、何を得たのか。……私を納得させられなければ、力ずくで連れて行くよ」
それは、貴族社会における「試練」の宣告だった。 単なる口論ではない。 公爵家の跡継ぎとしての資質を問う、実力行使を含めた最終試験。
アルフォンス様は、喉元の杖に怯むことなく、ニヤリと――そう、父君そっくりの不敵な笑みを浮かべた。
「望むところです。……僕の『家族』には、指一本触れさせません」
「……昨夜はすごかったね、クラリス様」
朝食の席で、アルフォンス様が興奮冷めやらぬ様子でパンを手に取った。 昨夜の「大逆転劇」は、子供たちにとっても誇らしい記憶として刻まれたようだ。
「ええ。あなたたちが勇気を出してくれたおかげですよ。特に、ノア様の最後の一言には、私も涙が出そうになりました」
私が微笑むと、ノア様は「えへへ」と照れて、スプーンで卵をつついた。 ミレイユ様も、すました顔で紅茶を飲みながらも、その表情は明るい。
「あんな真っ赤な顔をした殿下、初めて見たわ。ざまぁみろって感じ」
「こら、ミレイユ様。お言葉が過ぎますよ。……まあ、私も同感ですけれど」
クスクスと笑い合う食卓。 レオンハルト様が不在の寂しさはあるけれど、私たちは確かに「家族」として結束を強めていた。 このまま、残りの王都滞在期間を平穏に過ごし、領地へ帰れればいいのだが。
そう思っていた私の甘い考えは、食後の紅茶を楽しむ間もなく打ち砕かれた。
「奥様。……お客様です」
執事のギルベルトが、いつになく緊張した面持ちでサロンに入ってきた。 その背後から、コツ、コツ、という特徴的な杖の音が響く。
現れたのは、昨夜の救世主にして、グレイフ家最大の重鎮。 ヴィルヘルミナ・フォン・グレイフ夫人だった。
「ごきげんよう。朝食は済んだかしら?」
夫人は挨拶もそこそこに、我が物顔でサロンの上座へと腰を下ろした。 その姿は、まるでこの家の真の主であるかのような威圧感を放っている。
「……おはようございます、お義母(おば)様。昨夜はありがとうございました」
私は立ち上がり、丁寧にカーテシーをした。 子供たちも慌てて居住まいを正す。
「礼には及ばないわ。私はグレイフ家の恥を雪いだだけ。……さて」
夫人は鋭い視線を私に向け、それからアルフォンス様へと移した。
「今日は、これからの『教育』の話をしに来たのですよ」
「教育、ですか?」
「ええ。昨夜の様子を見ていて、確信しました。……このままでは、アルフォンスは駄目になる、とね」
サロンの空気が、ピキリと凍りついた。 アルフォンス様の顔から血の気が引く。
「ど、どういうことでしょうか……?」
「そのままだよ。アルフォンス、お前は弱くなった」
夫人は容赦なく切り捨てた。
「以前のお前には、悲壮なまでの覚悟があった。父親の役に立ちたい、家を守りたいという、鬼気迫る気迫がね。……だが今はどうだ? すっかり毒気を抜かれて、ただの『子供』に成り下がっている」
「それは……」
「継母に甘やかされ、温かい食事と柔らかい寝床を与えられ、危機感を失った。それでは、過酷な北方を守る『氷の公爵』の跡継ぎは務まらない」
夫人の言葉は、鋭利な刃物のように私たちの急所を突いてきた。 確かに、私は彼に「子供らしくあれ」と教えた。 けれど、それは貴族社会、特に武門の家柄においては「軟弱」と映るのかもしれない。
「クラリス。あなたに悪気がないのは分かっているわ。あなたは、あなたのやり方で子供たちを守ろうとしたのでしょう」
夫人は私に視線を戻し、冷ややかに告げた。
「ですが、それは『公爵家の教育』ではありません。ただの『おままごと』です。優しいママと、守られる子供たち。……そんな甘い環境で、魔獣と戦う指揮官が育つと思いますか?」
反論できなかった。 彼女の言うことは、一面の真理だ。 レオンハルト様もまた、厳しさの中で育ち、英雄となったのだから。
「そこで、提案があるの」
夫人は懐から一枚の書類を取り出し、テーブルに置いた。
「アルフォンスを、私の屋敷で預かります」
「なっ……!?」
私は息を呑んだ。 アルフォンス様が目を見開く。
「私が直々に教育を施しましょう。帝王学、用兵術、そして何より『情を捨てる』ための精神修養。……あなたのような甘い継母の元に置いておくより、よほど有意義だわ」
「お待ちください! アルフォンス様を引き離すのですか!?」
「引き離すのではありません。より良い環境へ移すのです。……それに」
夫人は意地悪く微笑んだ。
「継母というものは、得てして実子が生まれれば、連れ子を疎ましく思うもの。あなたが今は優しくとも、いつか豹変しないという保証はどこにもない。今のうちに距離を置くのが、お互いのためというものでしょう?」
「私は豹変などしません! 実子が生まれようと、アルフォンス様はこの家の長男です!」
「言葉だけならなんとでも言えます。……どうかしら、アルフォンス」
夫人は私を無視し、震えるアルフォンス様に問いかけた。
「お前も、もっと強くなりたいのでしょう? 父親の役に立ちたいのでしょう? 今のまま、継母のスカートの影に隠れているだけで、それが叶うと思うのかい?」
アルフォンス様が唇を噛み締める。 その小さな拳が、膝の上で白くなるほど握りしめられている。 彼の心にある「強くなりたい」という渇望。 夫人は巧みにそこを刺激しているのだ。
「……僕は……」
アルフォンス様の声が揺れる。 行ってしまうの? せっかく、心を通わせ始めたのに。 また、あの冷たい孤独な日々に戻ってしまうの?
私はたまらず口を開こうとした。 「ダメです」と、母親として拒否しようとした。
その時だった。
ガタッ!
アルフォンス様が、勢いよく立ち上がった。
「……アルフォンス様?」
彼は真っ青な顔をしていた。 体は震えている。 相手は、王族すら黙らせる「氷の女帝」だ。十歳の子供が対峙するには、あまりに巨大な壁。
それでも、彼は顔を上げた。 その瞳には、レオンハルト様譲りの、決して折れない氷の光が宿っていた。
「……お断りします、伯母上」
はっきりとした拒絶の言葉。 ヴィルヘルミナ夫人の眉が、ピクリと跳ね上がった。
「ほう? 私の教育が不満だと?」
「いいえ。伯母上の教育が素晴らしいものであることは理解しています。ですが……僕は行きません」
アルフォンス様は、一歩前に出た。 私の前に立つように。 私を守るように。
「僕は、グレイフ公爵家の長男、アルフォンス・フォン・グレイフです。父上が不在の間、この家と家族を守るのが、僕の務めです」
声に力がこもる。
「僕は弱くなったのではありません。守るべきものを知ったのです。ただ耐えるだけの強さではなく、誰かのために戦う強さを、クラリス様から学びました」
彼は私を振り返らず、まっすぐに夫人を見据えた。
「温かい食事を知らない者に、民の飢えは分かりません。愛された記憶のない者に、誰かを愛して守ることはできません。……僕は、ここで学びます。父上と、クラリス様のもとで」
それは、子供の我儘ではない。 一人の「当主」としての宣言だった。
「僕の教育方針を決めるのは、父上と、そして母であるクラリス様です。伯母上であっても、口出しは無用です!」
言い切った。 十歳の少年が、あのヴィルヘルミナ夫人に対して、「口出し無用」と言い切ったのだ。
サロンに、重苦しい沈黙が流れた。 夫人は目を細め、アルフォンス様をじっと見つめている。 怒っているのか、呆れているのか。 杖を持つ指が、コツ、コツ、とリズムを刻む。
私の心臓は早鐘を打っていた。 よく言った、アルフォンス様。 でも、相手が悪すぎる。これで夫人の逆鱗に触れれば、どんな報復があるか……。
「……口出し無用、か」
夫人が低く呟いた。 その瞬間、彼女から放たれる魔力が膨れ上がった。 物理的な風圧さえ感じるほどの、圧倒的なプレッシャー。
「生意気な口を利くようになったものだね、アルフォンス。……だが、口先だけで強さは証明できないよ」
夫人は杖をゆっくりと持ち上げ、その切っ先をアルフォンス様の喉元へと向けた。
「そこまで言うなら、見せてごらん。お前がここで何を学び、何を得たのか。……私を納得させられなければ、力ずくで連れて行くよ」
それは、貴族社会における「試練」の宣告だった。 単なる口論ではない。 公爵家の跡継ぎとしての資質を問う、実力行使を含めた最終試験。
アルフォンス様は、喉元の杖に怯むことなく、ニヤリと――そう、父君そっくりの不敵な笑みを浮かべた。
「望むところです。……僕の『家族』には、指一本触れさせません」
622
あなたにおすすめの小説
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
白い結婚だったはずなのに、少し糖度が高すぎる気がするのですが。~殿下が今更復縁を懇願してきましたが、もう遅いです~
水上
恋愛
王太子から理不尽に婚約破棄された伯爵令嬢ヴィオラ。
しかし、実は彼女のその知識は、国を支える要だった。
「お前の知識と技術が必要だ」
そんな彼女を拾ったのは、強面で料理上手の辺境伯。
契約結婚から始まった二人は、領地の改革に着手する。
その過程で、二人の関係性も徐々に進展していき……。
一方、彼女を捨てた王宮はボロボロに崩れ始め……?
虐げられていた次期公爵の四歳児の契約母になります!~幼子を幸せにしたいのに、未来の旦那様である王太子が私を溺愛してきます~
八重
恋愛
伯爵令嬢フローラは、公爵令息ディーターの婚約者。
しかし、そんな日々の裏で心を痛めていることが一つあった。
それはディーターの異母弟、四歳のルイトが兄に虐げられていること。
幼い彼を救いたいと思った彼女は、「ある計画」の準備を進めることにする。
それは、ルイトを救い出すための唯一の方法──。
そんな時、フローラはディーターから突然婚約破棄される。
婚約破棄宣言を受けた彼女は「今しかない」と計画を実行した。
彼女の計画、それは自らが代理母となること。
だが、この代理母には国との間で結ばれた「ある契約」が存在して……。
こうして始まったフローラの代理母としての生活。
しかし、ルイトの無邪気な笑顔と可愛さが、フローラの苦労を温かい喜びに変えていく。
さらに、見目麗しいながら策士として有名な第一王子ヴィルが、フローラに興味を持ち始めて……。
ほのぼの心温まる、子育て溺愛ストーリーです。
※ヒロインが序盤くじけがちな部分ありますが、それをバネに強くなります
※「小説家になろう」が先行公開です(第二章開始しました)
追放された悪役令嬢ですが、前世の知識で辺境を最強の農業特区にしてみせます!〜毒で人間不信の王子を美味しい野菜で餌付け中〜
黒崎隼人
恋愛
前世で農学部だった記憶を持つ侯爵令嬢ルシアナ。
彼女は王太子からいわれのない罪で婚約破棄され、辺境の地へと追放されてしまいます。
しかし、ドレスを汚すことを禁じられていた彼女にとって、自由に土いじりができる辺境はまさに夢のような天国でした!
前世の知識を活かして荒れ地を開墾し、美味しい野菜を次々と育てていくルシアナ。
ある日、彼女の自慢の畑の前で、一人の美しい青年が行き倒れていました。
彼の名はアルト。隣国の王子でありながら、政争で毒を盛られたトラウマから食事ができなくなっていたのです。
ルシアナが差し出したもぎたての甘酸っぱいトマトが、彼の凍りついた心を優しく溶かしていき……。
王都の食糧難もなんのその、最強の農業特区を作り上げるルシアナと、彼女を溺愛する王子が織りなす、温かくて美味しいスローライフ・ラブストーリー、ここに開幕です!
【番外編も完結】で、お前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか?
Debby
恋愛
ヴェルトが友人からの手紙を手に辺境伯令嬢であるレィディアンスの元を訪れたのは、その手紙に「詳細は彼女に聞け」と書いてあったからだ。
簡単にいうと、手紙の内容は「学園で問題を起こした平民──エボニーを妻として引き取ってくれ」というものだった。
一方その話を聞いてしまった伯爵令嬢のオリーブは動揺していた。
ヴェルトとは静かに愛を育んできた。そんな自分を差し置いて、言われるがまま平民を妻に迎えてしまうのだろうか。
そんなオリーブの気持ちを知るはずもないエボニーは、辺境伯邸で行儀見習いをすることになる。
オリーブは何とかしてヴェルトを取り戻そうと画策し、そのことを咎められてしまう。もう後は無い。
オリーブが最後の望みをかけてヴェルトに自分を選んで欲しいと懇願する中、レィディアンスが静かに口を開いた。
「で、そろそろお前が彼女に嫌がらせをしている理由を聞かせてもらおうか」
「はい?」
ヴェルトは自分が何を言われたのか全く理解が出来なかった。
*--*--*
覗いてくださりありがとうございます。(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
★2/17 番外編を投稿することになりました。→完結しました!
★★「このお話だけ読んでいただいてもOKです!」という前提のもと↓↓↓
このお話は独立した一つのお話ですが、「で。」シリーズのサイドストーリーでもあり、第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の「エボニーその後」でもあります(あるいは「最終話」のその後)。
第一弾「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」
第二弾「で、あなたが私に嫌がらせをする理由を伺っても?」
第三弾「で、あなたが彼に嫌がらせをする理由をお話しいただいても?」
どれも女性向けHOTランキングに入り、特に第二弾はHOT一位になることが出来ました!(*´▽`人)アリガトウ
もしよかったら宜しくお願いしますね!
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
殿下から「華のない女」と婚約破棄されましたが、王国の食糧庫を支えていたのは、実は私です
水上
恋愛
【全11話完結】
見た目重視の王太子に婚約破棄された公爵令嬢ルシア。
だが彼女は、高度な保存食技術で王国の兵站を支える人物だった。
そんな彼女を拾ったのは、強面の辺境伯グレン。
「俺は装飾品より、屋台骨を愛する」と実力を認められたルシアは、泥臭い川魚を売れる商品に変え、害獣を絶品ソーセージへと変えていく!
一方、ルシアを失った王宮は食糧難と火災で破滅の道へ……。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる