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第六話:皇帝陛下の品質検査
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『玉肌香』の新たな供給ルートが確立して数週間。私の静蘭宮は、さながら小さな商会の本部のようになっていた。昼間は趙秀英と共に帳簿をつけ、夜は新たな商品の開発に没頭する。後宮の華やかな社交や寵愛争いとは無縁の、充実した日々だった。
その日も、私と秀英は卓を挟み、次の主力商品である「美白美容液」の収支計画について議論を交わしていた。
「……白芷の仕入れ値をもう少し抑えられれば、利益率はあと三割は上がりますわね」
「そのためには趙商会に、産地との直接交渉を……」
その時だった。
「陛下のおな~り~!!」
突如として宮の外に響いた甲高い声に、秀英は「ひっ」と短い悲鳴を上げて椅子から転げ落ちそうになった。私も、さすがに心臓が大きく跳ねるのを感じた。
まさか、皇帝自らがこんな辺鄙な宮に、何の予告もなく現れるとは。
慌てて平伏する私たちを気にも留めず、皇帝・蕭叡明はゆっくりと部屋の中を見渡した。彼の視線は、壁際に並べられた薬草の束や、卓に広げられた帳簿、そして部屋に満ちる甘く複雑な花の香りに注がれている。
「ここが、後宮の流行を生み出しているという工房か」
その声は、静かだが有無を言わせぬ響きを持っていた。
「面白い。私の宮殿に、このような場所があったとはな。案内せよ、李雪蘭」
有無を言わせぬ命令だった。私は平静を装い、立ち上がると彼を部屋の奥、私の研究開発スペースへと導いた。そこには、すり鉢や薬研、蒸留器の代わりとなる陶器の数々、そして試験管のように並べられた小さな竹筒が整然と置かれている。
「……ほう。薬師の部屋のようだな」
「お恥ずかしながら、趣味でございます」
「趣味、か」
皇帝は面白そうに口の端を上げた。彼は棚に並べられた『玉肌香』の製品──石鹸、保湿クリーム、そしてあの紅の小壺を手に取った。
「そなたは、これらで妃たちの心をつかんだというわけか。して、これらにはどのような価値がある?」
私はゴクリと唾を飲み込み、覚悟を決めた。これは、人生で最も重要なプレゼンテーションだ。
私は一つの石鹸を手に取り、語り始めた。
「こちらの石鹸は、洗浄成分である米ぬかに加え、保湿成分の蜂蜜を配合しております。汚れを落としつつも肌の潤いを奪わないため、洗い上がりがしっとりといたします。市場のものは洗浄力が強すぎるため……」
媚びるでもなく、甘えるでもなく、ただ淡々と。私は製品の成分、製法、市場における優位性を、まるで前世で役員会議に臨むかのように説明した。叡明は黙って、しかし興味深げに私の言葉に耳を傾けていた。
一通り説明が終わると、彼はあの紅の小壺を手に取った。
「なるほど、理屈は分かった。だが、化粧品の品質は、実際に試さねば分からぬものだろう?」
そう言うと、彼は私に一歩近づいた。そして、私の顎にすっと指を添え、顔を上向かせる。整った顔が、吐息がかかるほどの距離に近づいた。
「そなた自身が、最高の見本とならねばな」
叡明は指先で紅を少量すくい取ると、私の唇にそれを直接塗りつけ始めた。ひんやりとした紅の感触と、彼の指先の熱が、同時に唇に伝わる。
私の頭は、この状況を冷静に分析しようとしていた。
(指で塗布した場合のテクスチャーの変化、体温による融解速度は……)
だが、心臓は意思に反して、早鐘のように打ち始める。
「……なるほど、伸びが良い。それに、この艶は確かに見事だ」
彼の囁きが、耳を掠める。私は平静を装い、声を絞り出した。
「はい。密蝋の配合比率を最適化し、唇の温度で最も滑らかに溶けるよう調整しておりますので」
私のビジネスライクな返答に、彼はくつくつと喉で笑った。彼の指は私の唇から離れ、今度は首筋を通り、うなじへと滑っていく。
「では、この肌を作るというクリームも試してみたいものだな」
指先がうなじの産毛に触れ、ぞくりとした感触が背筋を駆け上がった。これは品質検査などではない。私という人間を、女を、試しているのだ。
私は衝動的に後ずさりしそうになるのを、ぐっと堪えた。ここで怯めば、私はただの「面白い玩具」で終わる。対等な取引相手にはなれない。
「……生憎ですが、陛下。そちらのクリームは夜用の保湿に特化したもの。日中にお試しになるのでしたら、紫外線防止効果のある別の製品をお勧めいたしますが」
私の返答に、皇帝の動きがぴたりと止まった。
そして次の瞬間、彼は大きな声で笑い出した。
「ハ、ハハハ! 面白い! 実に面白い女だ!」
彼は私から離れると、心底楽しそうに言った。
「私の許しなく後宮で商いをするとは万死に値する大罪だ。だが……その罪を許すに値するか、今しばらく、そなたの商いを見せてもらうとしよう」
それは、黙認の言葉だった。いや、それ以上の、期待の言葉だった。
皇帝・叡明は満足げに頷くと、踵を返し、嵐のように去っていった。
その日の夕刻。張貴妃の宮。
「陛下が、静蘭宮の小娘のところへ……ですって!?」
報告を聞いた張貴妃は、手にしていた杯を床に叩きつけた。
「私の妨害をすり抜けたばかりか、陛下のお目通りまで……。卑しい女狐めが!」
嫉妬の炎が、彼女の美しい顔を醜く歪ませる。
皇帝が自分ではなく、取るに足らない新人妃に興味を示した。その事実は、彼女のプライドをずたずたに引き裂いた。
「……もはや、生かしてはおけぬ」
彼女の唇から、毒のような呟きが漏れた。
「次の手は、失敗など許されぬ。あの女を、後宮から……いいえ、この世から消し去るための、完璧な罠を仕掛けるのだ」
その瞳に宿っていたのは、もはや単なる嫉妬ではない。
獲物を確実に仕留めんとする、狩人の冷たい殺意だった。
その日も、私と秀英は卓を挟み、次の主力商品である「美白美容液」の収支計画について議論を交わしていた。
「……白芷の仕入れ値をもう少し抑えられれば、利益率はあと三割は上がりますわね」
「そのためには趙商会に、産地との直接交渉を……」
その時だった。
「陛下のおな~り~!!」
突如として宮の外に響いた甲高い声に、秀英は「ひっ」と短い悲鳴を上げて椅子から転げ落ちそうになった。私も、さすがに心臓が大きく跳ねるのを感じた。
まさか、皇帝自らがこんな辺鄙な宮に、何の予告もなく現れるとは。
慌てて平伏する私たちを気にも留めず、皇帝・蕭叡明はゆっくりと部屋の中を見渡した。彼の視線は、壁際に並べられた薬草の束や、卓に広げられた帳簿、そして部屋に満ちる甘く複雑な花の香りに注がれている。
「ここが、後宮の流行を生み出しているという工房か」
その声は、静かだが有無を言わせぬ響きを持っていた。
「面白い。私の宮殿に、このような場所があったとはな。案内せよ、李雪蘭」
有無を言わせぬ命令だった。私は平静を装い、立ち上がると彼を部屋の奥、私の研究開発スペースへと導いた。そこには、すり鉢や薬研、蒸留器の代わりとなる陶器の数々、そして試験管のように並べられた小さな竹筒が整然と置かれている。
「……ほう。薬師の部屋のようだな」
「お恥ずかしながら、趣味でございます」
「趣味、か」
皇帝は面白そうに口の端を上げた。彼は棚に並べられた『玉肌香』の製品──石鹸、保湿クリーム、そしてあの紅の小壺を手に取った。
「そなたは、これらで妃たちの心をつかんだというわけか。して、これらにはどのような価値がある?」
私はゴクリと唾を飲み込み、覚悟を決めた。これは、人生で最も重要なプレゼンテーションだ。
私は一つの石鹸を手に取り、語り始めた。
「こちらの石鹸は、洗浄成分である米ぬかに加え、保湿成分の蜂蜜を配合しております。汚れを落としつつも肌の潤いを奪わないため、洗い上がりがしっとりといたします。市場のものは洗浄力が強すぎるため……」
媚びるでもなく、甘えるでもなく、ただ淡々と。私は製品の成分、製法、市場における優位性を、まるで前世で役員会議に臨むかのように説明した。叡明は黙って、しかし興味深げに私の言葉に耳を傾けていた。
一通り説明が終わると、彼はあの紅の小壺を手に取った。
「なるほど、理屈は分かった。だが、化粧品の品質は、実際に試さねば分からぬものだろう?」
そう言うと、彼は私に一歩近づいた。そして、私の顎にすっと指を添え、顔を上向かせる。整った顔が、吐息がかかるほどの距離に近づいた。
「そなた自身が、最高の見本とならねばな」
叡明は指先で紅を少量すくい取ると、私の唇にそれを直接塗りつけ始めた。ひんやりとした紅の感触と、彼の指先の熱が、同時に唇に伝わる。
私の頭は、この状況を冷静に分析しようとしていた。
(指で塗布した場合のテクスチャーの変化、体温による融解速度は……)
だが、心臓は意思に反して、早鐘のように打ち始める。
「……なるほど、伸びが良い。それに、この艶は確かに見事だ」
彼の囁きが、耳を掠める。私は平静を装い、声を絞り出した。
「はい。密蝋の配合比率を最適化し、唇の温度で最も滑らかに溶けるよう調整しておりますので」
私のビジネスライクな返答に、彼はくつくつと喉で笑った。彼の指は私の唇から離れ、今度は首筋を通り、うなじへと滑っていく。
「では、この肌を作るというクリームも試してみたいものだな」
指先がうなじの産毛に触れ、ぞくりとした感触が背筋を駆け上がった。これは品質検査などではない。私という人間を、女を、試しているのだ。
私は衝動的に後ずさりしそうになるのを、ぐっと堪えた。ここで怯めば、私はただの「面白い玩具」で終わる。対等な取引相手にはなれない。
「……生憎ですが、陛下。そちらのクリームは夜用の保湿に特化したもの。日中にお試しになるのでしたら、紫外線防止効果のある別の製品をお勧めいたしますが」
私の返答に、皇帝の動きがぴたりと止まった。
そして次の瞬間、彼は大きな声で笑い出した。
「ハ、ハハハ! 面白い! 実に面白い女だ!」
彼は私から離れると、心底楽しそうに言った。
「私の許しなく後宮で商いをするとは万死に値する大罪だ。だが……その罪を許すに値するか、今しばらく、そなたの商いを見せてもらうとしよう」
それは、黙認の言葉だった。いや、それ以上の、期待の言葉だった。
皇帝・叡明は満足げに頷くと、踵を返し、嵐のように去っていった。
その日の夕刻。張貴妃の宮。
「陛下が、静蘭宮の小娘のところへ……ですって!?」
報告を聞いた張貴妃は、手にしていた杯を床に叩きつけた。
「私の妨害をすり抜けたばかりか、陛下のお目通りまで……。卑しい女狐めが!」
嫉妬の炎が、彼女の美しい顔を醜く歪ませる。
皇帝が自分ではなく、取るに足らない新人妃に興味を示した。その事実は、彼女のプライドをずたずたに引き裂いた。
「……もはや、生かしてはおけぬ」
彼女の唇から、毒のような呟きが漏れた。
「次の手は、失敗など許されぬ。あの女を、後宮から……いいえ、この世から消し去るための、完璧な罠を仕掛けるのだ」
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