36 / 107
第36話 対決、腐敗神の司祭
しおりを挟む
ぶっ飛んでいった元冒険者、ピクピク痙攣している。
あれは制圧完了と見ていいだろう。
いきなり村の入口で待ち構えていたということは、何かを仕掛けていたのだな。
どれどれ。
俺の罠感知スキルが火を吹くぞ。
「あった。踏むと腐敗神の眷属を呼ぶトラップだ。腐敗神、どうしてこんなに魔法のバリエーションが豊富なんだろうな。しかも扱いやすいよう、カスタマイズしやすいような魔法ばかりだ」
「何か信者獲得に苦労しているのかも知れないな」
イングリドの言葉に、俺はなるほどと頷く。
とりあえず、トラップは魔法陣の形だったので、隅っこを削って無効化しておく。
「鉱山と炉の神マイネストーン様は安定しているよ。何せ、ドワーフの大半が信者だからねえ。その腐敗神ってのは、どういう種族が信者なんだい」
「うーむ、基本的に自然環境の中で、つつがなく物質の腐敗と分解が行われ、循環することを守護する神だからな。ドルイドや山で暮らす村人の一部くらいではないかな」
「大事な仕事だけど、現世利益がないものねえ……。それでおかしな連中に加護を授けてるみたいだね」
そのおかしな連中に、ガットルテ王国は苦労させられているわけだが。
「おっと、ここでサーチライトの効果が無くなったねえ。ギリギリだった」
「半日のはずでは? 思ったよりも長持ちしたなあ」
「本当はもっと持つけど、冒険中は何があるか分からないだろ? 短めに申告するようにしてるのさ」
ギスカはしっかりしている。
こうして、罠のたぐいを無力化。
俺たち一行は村の中に入り込んだ。
ふむ、人の気配がない。
ここはただの村のはずだが、もしや、ジョノーキン村のように腐敗神の司祭によって支配されているのではあるまいか。
あり得る。
そして俺は記憶を呼び起こす。
この村は、ガットルテ王国に吸収された際、いざこざがあった村だ。
毒霧に沈んだジョノーキン村のパターンである可能性は高いな。
「二人とも、村全体が腐敗神司祭の罠だと考えておくべきだ」
「分かった」
あっさりと頷くイングリドに対して、ギスカは目を丸くする。
「それほどの規模の相手なのかい!? しょぼい冒険者一人と、その雇い主くらいで収まると思ってたのに」
話が違う、とぶうぶう言うギスカだが、そんな話をした覚えはないので知らんぷりである。
だが、不平をいいながらも何か魔法を使っている彼女。
周囲の危険を探っているのだろう。
大丈夫、イングリドから離れなければすぐに危険は見つかる。
「いた。来るよ!」
そこは村の中央に近いところ。
集会をしたり、市を開いたりする広場だろう。
ギスカが何かを感じ取った。
それと同時に、イングリドが俺とギスカを後ろから押す。
「急に立ち止まらないでくれないか。もう、ぶつかってしまった」
俺たちは、ギスカが感知した場所から数歩分、押されて進んだ訳だが。
つまり、背後に来る。
予想はバッチリ。
一瞬前まで俺たちが居た場所から、デビルプラントが飛び出してくるところだった。
「うわっ、いきなりだな!」
驚くイングリドだが、彼女の幸運スキルのおかげで、俺たちは必殺の奇襲を回避したわけである。
振り返りざまに、イングリドは魔剣を放つ。
抜刀からの斬撃だ。
これに、ギスカが即興で合わせた。
「翠緑石、力を! アクセル!」
イングリドの抜刀が加速する。
一瞬、俺の目にも何が起こったのか分からなかった。
気がつくと、びっくりした顔のイングリドが剣を振り切っている。
目の前に出現したデビルプラントが、ゆっくりと斜めに傾き……。
地面に倒れて、ばたばたとのたうつ。
その茎は両断されていた。
「いやあ……馬鹿げた力だねえ! 初歩の補助魔法でこの威力かい!」
「援護してくれたのか。助かる!」
イングリドがギスカに礼を言う。
その間にも、デビルプラントはのたうちながら、俺たちに攻撃を加えようとする。
「ショートソードを貸してくれ」
「分かった」
イングリドから剣を受け取ると、俺は走った。
こちらに、ギザギザの牙が生えた口のような頭部を向けたデビルプラント。
その頭部にショートソードを差し込むと、俺はぐるりと周囲をえぐった。
『ウグワーッ!?』
テコの原理でえぐった部位を
はじき出すと、奥にある核を手早く貫く。
これで、デビルプラントは死んだ。
「あっさり片付けたねえ……。さすがはバルログの血、というところかい?」
「ああ、いやいや、これとは以前に戦っているからね。弱点が分かってるんだよ。そう難しいことじゃないさ」
「いやいやいや」
イングリドが真顔で否定してきた。
「今、君はとんでもないことを言っているぞ。ここに観客がいないからと言って、とんでもないことをやったのを説明無しで片付けるのはやめるんだ」
「そうか、一度見せた芸も、受ければ定番化するものな。俺はキュータイ三世ばかりが客だったので、やり終えた芸は説明しない主義になっていた……」
反省することしきりである。
「はいはい! 二人共いちゃいちゃするのはやめな!」
「していないぞ!」
「何の話だね!」
ギスカのあんまりな物言いに抗議すると、彼女は極めてシリアスな顔である。
「もう一匹来るよ!」
「むむっ!」
それを聞いた瞬間、イングリドが戦闘モードになる。
前に進み出て槍を構えた。
「ちょっと! 相手がどっちから来るか分かんないっていうのに前に出て!」
慌てるギスカを、俺は背中から押す。
「いや、あれで正解だ! イングリドの近くに急ぐぞ!!」
自分にできる限りの最高速度で、ギスカを伴ってイングリドの隣へ。
それと同時に、周囲に見覚えのある、毒の霧が渦巻いた。
俺は平気だが、ギスカが危なかったところだ。
「またも避けましたか。一体、どういうことです? 我の用意した罠を、発動する前に踏み潰し、デビルプラントを予知し、毒霧の加護も避けてみせるとは! ぬうっ……怪しい風が吹いて、霧が散らされる……」
偶然強風が吹いて、毒霧が吹き散らされる。
紫の霧の奥から、一人の男が現れた。
黒と紫の布を纏い、顔はよく分からない。
だが、この風体は聞いたことがある。
「君が、デビルプラントをばら撒いた司祭だな?」
俺は誰何した。
男が笑った気配がする。
「いかにも。腐敗神プレーガイオス様の威光を、この広い世界に知らしめるべく活動する使徒にございます」
「俺の前で芝居がかった動作はやめてくれないか。気分が悪い」
「は?」
「その仕草は真似事だ。優雅さに欠ける」
「おいオーギュスト! いきなりダメ出しをするな」
イングリドにたしなめられるが、仕方ない。
これは俺の職業病というものだ。
司祭はイラッとした空気を纏いながら、俺を睨みつけた。
早速状況は、一触即発なのである。
あれは制圧完了と見ていいだろう。
いきなり村の入口で待ち構えていたということは、何かを仕掛けていたのだな。
どれどれ。
俺の罠感知スキルが火を吹くぞ。
「あった。踏むと腐敗神の眷属を呼ぶトラップだ。腐敗神、どうしてこんなに魔法のバリエーションが豊富なんだろうな。しかも扱いやすいよう、カスタマイズしやすいような魔法ばかりだ」
「何か信者獲得に苦労しているのかも知れないな」
イングリドの言葉に、俺はなるほどと頷く。
とりあえず、トラップは魔法陣の形だったので、隅っこを削って無効化しておく。
「鉱山と炉の神マイネストーン様は安定しているよ。何せ、ドワーフの大半が信者だからねえ。その腐敗神ってのは、どういう種族が信者なんだい」
「うーむ、基本的に自然環境の中で、つつがなく物質の腐敗と分解が行われ、循環することを守護する神だからな。ドルイドや山で暮らす村人の一部くらいではないかな」
「大事な仕事だけど、現世利益がないものねえ……。それでおかしな連中に加護を授けてるみたいだね」
そのおかしな連中に、ガットルテ王国は苦労させられているわけだが。
「おっと、ここでサーチライトの効果が無くなったねえ。ギリギリだった」
「半日のはずでは? 思ったよりも長持ちしたなあ」
「本当はもっと持つけど、冒険中は何があるか分からないだろ? 短めに申告するようにしてるのさ」
ギスカはしっかりしている。
こうして、罠のたぐいを無力化。
俺たち一行は村の中に入り込んだ。
ふむ、人の気配がない。
ここはただの村のはずだが、もしや、ジョノーキン村のように腐敗神の司祭によって支配されているのではあるまいか。
あり得る。
そして俺は記憶を呼び起こす。
この村は、ガットルテ王国に吸収された際、いざこざがあった村だ。
毒霧に沈んだジョノーキン村のパターンである可能性は高いな。
「二人とも、村全体が腐敗神司祭の罠だと考えておくべきだ」
「分かった」
あっさりと頷くイングリドに対して、ギスカは目を丸くする。
「それほどの規模の相手なのかい!? しょぼい冒険者一人と、その雇い主くらいで収まると思ってたのに」
話が違う、とぶうぶう言うギスカだが、そんな話をした覚えはないので知らんぷりである。
だが、不平をいいながらも何か魔法を使っている彼女。
周囲の危険を探っているのだろう。
大丈夫、イングリドから離れなければすぐに危険は見つかる。
「いた。来るよ!」
そこは村の中央に近いところ。
集会をしたり、市を開いたりする広場だろう。
ギスカが何かを感じ取った。
それと同時に、イングリドが俺とギスカを後ろから押す。
「急に立ち止まらないでくれないか。もう、ぶつかってしまった」
俺たちは、ギスカが感知した場所から数歩分、押されて進んだ訳だが。
つまり、背後に来る。
予想はバッチリ。
一瞬前まで俺たちが居た場所から、デビルプラントが飛び出してくるところだった。
「うわっ、いきなりだな!」
驚くイングリドだが、彼女の幸運スキルのおかげで、俺たちは必殺の奇襲を回避したわけである。
振り返りざまに、イングリドは魔剣を放つ。
抜刀からの斬撃だ。
これに、ギスカが即興で合わせた。
「翠緑石、力を! アクセル!」
イングリドの抜刀が加速する。
一瞬、俺の目にも何が起こったのか分からなかった。
気がつくと、びっくりした顔のイングリドが剣を振り切っている。
目の前に出現したデビルプラントが、ゆっくりと斜めに傾き……。
地面に倒れて、ばたばたとのたうつ。
その茎は両断されていた。
「いやあ……馬鹿げた力だねえ! 初歩の補助魔法でこの威力かい!」
「援護してくれたのか。助かる!」
イングリドがギスカに礼を言う。
その間にも、デビルプラントはのたうちながら、俺たちに攻撃を加えようとする。
「ショートソードを貸してくれ」
「分かった」
イングリドから剣を受け取ると、俺は走った。
こちらに、ギザギザの牙が生えた口のような頭部を向けたデビルプラント。
その頭部にショートソードを差し込むと、俺はぐるりと周囲をえぐった。
『ウグワーッ!?』
テコの原理でえぐった部位を
はじき出すと、奥にある核を手早く貫く。
これで、デビルプラントは死んだ。
「あっさり片付けたねえ……。さすがはバルログの血、というところかい?」
「ああ、いやいや、これとは以前に戦っているからね。弱点が分かってるんだよ。そう難しいことじゃないさ」
「いやいやいや」
イングリドが真顔で否定してきた。
「今、君はとんでもないことを言っているぞ。ここに観客がいないからと言って、とんでもないことをやったのを説明無しで片付けるのはやめるんだ」
「そうか、一度見せた芸も、受ければ定番化するものな。俺はキュータイ三世ばかりが客だったので、やり終えた芸は説明しない主義になっていた……」
反省することしきりである。
「はいはい! 二人共いちゃいちゃするのはやめな!」
「していないぞ!」
「何の話だね!」
ギスカのあんまりな物言いに抗議すると、彼女は極めてシリアスな顔である。
「もう一匹来るよ!」
「むむっ!」
それを聞いた瞬間、イングリドが戦闘モードになる。
前に進み出て槍を構えた。
「ちょっと! 相手がどっちから来るか分かんないっていうのに前に出て!」
慌てるギスカを、俺は背中から押す。
「いや、あれで正解だ! イングリドの近くに急ぐぞ!!」
自分にできる限りの最高速度で、ギスカを伴ってイングリドの隣へ。
それと同時に、周囲に見覚えのある、毒の霧が渦巻いた。
俺は平気だが、ギスカが危なかったところだ。
「またも避けましたか。一体、どういうことです? 我の用意した罠を、発動する前に踏み潰し、デビルプラントを予知し、毒霧の加護も避けてみせるとは! ぬうっ……怪しい風が吹いて、霧が散らされる……」
偶然強風が吹いて、毒霧が吹き散らされる。
紫の霧の奥から、一人の男が現れた。
黒と紫の布を纏い、顔はよく分からない。
だが、この風体は聞いたことがある。
「君が、デビルプラントをばら撒いた司祭だな?」
俺は誰何した。
男が笑った気配がする。
「いかにも。腐敗神プレーガイオス様の威光を、この広い世界に知らしめるべく活動する使徒にございます」
「俺の前で芝居がかった動作はやめてくれないか。気分が悪い」
「は?」
「その仕草は真似事だ。優雅さに欠ける」
「おいオーギュスト! いきなりダメ出しをするな」
イングリドにたしなめられるが、仕方ない。
これは俺の職業病というものだ。
司祭はイラッとした空気を纏いながら、俺を睨みつけた。
早速状況は、一触即発なのである。
23
あなたにおすすめの小説
平凡なサラリーマンが異世界に行ったら魔術師になりました~科学者に投資したら異世界への扉が開発されたので、スローライフを満喫しようと思います~
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
ファンタジー
夏井カナタはどこにでもいるような平凡なサラリーマン。
そんな彼が資金援助した研究者が異世界に通じる装置=扉の開発に成功して、援助の見返りとして異世界に行けることになった。
カナタは準備のために会社を辞めて、異世界の言語を学んだりして準備を進める。
やがて、扉を通過して異世界に着いたカナタは魔術学校に興味をもって入学する。
魔術の適性があったカナタはエルフに弟子入りして、魔術師として成長を遂げる。
これは文化も風習も違う異世界で戦ったり、旅をしたりする男の物語。
エルフやドワーフが出てきたり、国同士の争いやモンスターとの戦いがあったりします。
第二章からシリアスな展開、やや残酷な描写が増えていきます。
旅と冒険、バトル、成長などの要素がメインです。
ノベルピア、カクヨム、小説家になろうにも掲載
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
聖女の孫だけど冒険者になるよ!
春野こもも
ファンタジー
森の奥で元聖女の祖母と暮らすセシルは幼い頃から剣と魔法を教え込まれる。それに加えて彼女は精霊の力を使いこなすことができた。
12才にった彼女は生き別れた祖父を探すために旅立つ。そして冒険者となりその能力を生かしてギルドの依頼を難なくこなしていく。
ある依頼でセシルの前に現れた黒髪の青年は非常に高い戦闘力を持っていた。なんと彼は勇者とともに召喚された異世界人だった。そして2人はチームを組むことになる。
基本冒険ファンタジーですが終盤恋愛要素が入ってきます。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
転生貴族の移動領地~家族から見捨てられた三子の俺、万能な【スライド】スキルで最強領地とともに旅をする~
名無し
ファンタジー
とある男爵の三子として転生した主人公スラン。美しい海辺の辺境で暮らしていたが、海賊やモンスターを寄せ付けなかった頼りの父が倒れ、意識不明に陥ってしまう。兄姉もまた、スランの得たスキル【スライド】が外れと見るや、彼を見捨ててライバル貴族に寝返る。だが、そこから【スライド】スキルの真価を知ったスランの逆襲が始まるのであった。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
荷物持ちを追放したら、酷い目にあった件について。
しばたろう
ファンタジー
無能だと思い込み、荷物持ちのレンジャーを追放した戦士アレクス。
しかし――
彼が切り捨てた仲間こそが、
実はパーティを陰で支えていたレアスキル持ちだった。
事実に気づいた時にはもう遅い。
道に迷い、魔獣に襲われ、些細な任務すらまともにこなせない。
“荷物持ちがいなくなった瞬間”から、
アレクスの日常は静かに崩壊していく。
短絡的な判断で、かけがえのない存在を手放した戦士。
そんな彼と再び肩を並べることになったのは――
美しいのに中二が暴走する魔法使い
ノー天気で鈍感な僧侶
そして天性の才を秘めた愛くるしい弟子レンジャー
かつての仲間たちと共に、アレクスはもう一度歩き出す。
自らの愚かさと向き合い、後悔し、懺悔し、それでも進むために。
これは、
“間違いを犯した男が、仲間と共に再び立ち上がる”
再生の物語である。
《小説家になろうにも投稿しています》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる