モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!

あけちともあき

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第一部:都市国家アドポリスの冒険 3

第11話 新パーティ結成 その1

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 冒険者の街アドポリス。
 いわゆる、都市国家というものだ。

 この街一つが街であり、国でもある。
 ということで当然、入国審査があるわけで。

「うわあ君でっかい犬だなあ」

 検問担当の兵士が、ブランを見てびっくりした。
 犬ではなくて、SSランクモンスターのマーナガルムなのだけど……。

 見た目がまんまでっかいサモエドだもんな。
 極めて強力なモンスターなのに、あまり警戒心を抱かれない外見というのは凄い。

「それに君、ショーナウンウインドのメンバーだったよね」

「ああ、そうです。俺はオース。ちょっとパーティを出まして、今はこのブランとクルミで新パーティを」

「ああ、なるほど。独立したってわけだね。こっちにはまだそのパーティが登録されてないけど」

「これから申請なんで、帰ってきたんです」

「あー、なるほど。そっちの子は獣人? 尻尾がモフモフしてて可愛いねえ」

「ダメです! クルミの尻尾を触っていいのは未来の旦那様だけです!」

「おお、そうなのかい! それじゃあ仕方ないなあ」

 兵士はニコニコした。
 ブランもクルミも、モフモフしていて警戒心を抱かせないからかな?
 なんだか妙にフレンドリーだ。

 これがモフモフ効果……。

「では入国を許可します。出国と次の入国は、パーティ証を持ってきてね」

「はい、ありがとうございます」

 無事に、アドポリスへ入ることができた。

「センセエ、パーティ証ってなんですか?」

「冒険者パーティのメンバーとランクが記録されたカードのことだよ。パーティリーダーが持つものなんだ」

「へえー。じゃあ、クルミは冒険者になるですか?」

「一応ね。俺もせっかくだから、あちこち旅してみたいし」

『わんわふん』

 ブランも同じ気持ちらしい。
 テイムされたのをきっかけに、暗黒の森を出て世界を見て回りたいそうだ。

 クルミとブランは、街の中が初めて。
 見るもの、聞くもの何もかもが珍しい。

『わふー』

「強いにおいがするって? ああ、それはね、屋台がやってるんだよ。今は昼時だから、みんな外に出てきて、屋台やお店で昼食をとるんだ」

 街中ともなれば、ブランに乗っているのはとても目立つ。
 俺は彼から降りて、クルミとともに歩いていた。

「俺達もお昼はまだだったから、ちょっと食べていこうか?」

「賛成です! クルミ、おなかぺこぺこです!」

 決まりだ。
 屋台の中には、ペット用の食事を買えるところもある。

 さて、どこで食べようかな。
 手持ちはそう多くないけれど、バジリスクの粉を売れば結構なお金になる。
 節約する必要はないな。

「よーし、じゃあ肉サンドにしよう。ブランには焼いてない肉を買ってあげるよ」

『わおん!』

 ブランがぶんぶん尻尾を振った。
 彼からすると、肉なんか狩りをして幾らでも手に入れられるものだ。
 だが、俺がそれを与えるということが特別らしい。

「クルミは肉は大丈夫?」

「だいじょうぶです! ゼロ族、リスに似てるですけどお肉も野菜も木の実も食べるですから!」

 そうだったそうだった。
 あくまでリスに似た獣人というだけで、厳密には人間に近い。
 だから食べられるものも似ているのだ。

 屋台に寄ると、そこの主人がブランを見て目を丸くした。

「でっかい犬だなあー……!」

「でしょう。モンスターにだって負けないんですよ」

「そりゃあ凄いなあ……」

 ご主人はポカーンと口を開けながら、パンで肉を挟んだものを作ってくれた。
 申し訳程度に、葉野菜が挟み込まれている。
 これに甘辛いソースを掛けて食べるのだ。

「これこれ!」

「す、すごくいいにおいがするですよ! 食べていいですかセンセエ!」

「もちろん!」

「はむっ!! ん、ん、んまあああいですうう!」

 クルミが興奮して飛び跳ねた。
 ここまで喜んでくれるなんて、ご馳走した甲斐があったっというものだ。

 ブランも、肉の塊にかぶりついている。

『わふん』

「野生動物よりも肉が柔らかいだろ」

『わふふん』

「え? なんか食べやすすぎて堕落してしまいそうだって? 変なことを気にするなあ」

 そんな心配をしながらも、ブランは肉をあっという間に平らげた。
 彼曰く、ブランほどのレベルのモンスターともなれば、魔力を吸収するだけで生きていけるのだそうだ。つまり、食事は必須ではない。
 趣味で物を食べているようなものだ。

 食事を終え、食後のお茶を飲み、英気は十分養った。

 さあ、冒険者ギルドへ。

「パーティ証を作ってもらいに行こう!」

 俺は二人を率いて歩き出した。
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