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第一部:都市国家アドポリスの冒険 2
幕間 Sランクパーティ、帰還す
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ショーナウン・ウインドがぼろぼろになって帰還したことで、アドポリスの冒険者ギルドは騒然となった。
ヒーラーは魔力を限界まで使い果たしており、魔法使いの女は無力感に打ちひしがれていた。
盗賊が引きずっている物を見て、冒険者たちは驚愕した。
それは、石化したSランク冒険者、ショーナウンだったからだ。
「石化してやがる!」
「な、何にやられたんだ!」
盗賊が叫ぶ。
「バジリスクだ! 森にバジリスクが出たんだ! あの野郎、俺達を森の中で待ち伏せしてたんだ!」
「森に!? そんなバカな。バジリスクは砂漠……それもその奥地にしかいないはずだぜ……」
盗賊の言葉を誰も信じられない。
それもそうだ。
Sランクになることすらある、強大なモンスターバジリスク。
それがそこいらの森の中に出てくるなんて、ありえないことだからだ。
そんな事があるなら、とても恐ろしくて冒険なんかしていられない。
「石化の解呪薬をくれ! 金なら幾らでもある!!」
「解呪の儀式でもいいわ! ショーナウンを治して!」
「お、おう!」
ギルドが動き出す。
Sランクパーティ、ショーナウン・ウインドは冒険者ギルドにとって最も有力な冒険者のパーティなのだ。
早速、石化解呪の儀式が行われることになった。
バジリスクの粉末はここには無かったからだ。
石化の解呪は、呪術師が担当する。
冒険者の中にはあまりいない、レアな職業だ。
その呪術師を、ギルドまで呼んでこなければならない。
解呪を始められるのはいつになることか。
「そう言えばよ。ショーナウン・ウインドは五人パーティだったよな」
誰かがぽつりと言った言葉に、Sランクパーティの残る三人が動きを止めた。
「ああ、そう言えばそうだったよね。彼はどうしたの? なんでも器用にこなしてたあの……モンスターをテイムできないテイマーは」
「あ、あいつはー」
女魔法使いが気まずそうに言う。
「暗黒の森で死んだわ」
「そ、そうだ! あいつがいりゃあ、バジリスクにだってすぐ気づけたし、バジリスク対処はあいつがいつも担当してたから……」
盗賊がした言い訳で、冒険者達が驚愕する。
「バジリスク対処を担当した……!?」
「モンスター一匹連れていないテイマーが!? Aランクモンスターを……!?」
「っていうかお前、盗賊なんだからバジリスクに気づけよ」
「うっ」
それを言われると立つ瀬が無い盗賊である。
「あのテイマーくん、どうやってバジリスクを対処してたの? ねえ、対処ってつまりどういうこと? 確かにショーナウン・ウインドは何度か、バジリスクの粉末を納品に来てたわよね」
「ああ。それってつまり……あのテイマー、一人でバジリスクを倒してたのか?」
「し……仕方ないでしょう!! あいつがやっつけてたから、そんな強くないモンスターだと思ってたのよ! それがまさか、あんな致命的な能力を使ってくるなんて!」
ヒーラーが怒鳴る。
冒険者ギルドの面々は唖然とした。
Sランクパーティである彼らが、バジリスクとまともに戦ったことが無かった……?
彼らは本当に、Sランク足り得るだけの実力があるのか……?
疑いの念が湧き上がってくる。
もしや、彼らがこれまで成し遂げてきた輝かしい仕事の数々は、実はあの、モンスターをテイムできないテイマーによるものが大きかったのではないのか。
冒険者ギルドの空気が、みるみる悪くなっていく……。
ヒーラーは魔力を限界まで使い果たしており、魔法使いの女は無力感に打ちひしがれていた。
盗賊が引きずっている物を見て、冒険者たちは驚愕した。
それは、石化したSランク冒険者、ショーナウンだったからだ。
「石化してやがる!」
「な、何にやられたんだ!」
盗賊が叫ぶ。
「バジリスクだ! 森にバジリスクが出たんだ! あの野郎、俺達を森の中で待ち伏せしてたんだ!」
「森に!? そんなバカな。バジリスクは砂漠……それもその奥地にしかいないはずだぜ……」
盗賊の言葉を誰も信じられない。
それもそうだ。
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それがそこいらの森の中に出てくるなんて、ありえないことだからだ。
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「石化の解呪薬をくれ! 金なら幾らでもある!!」
「解呪の儀式でもいいわ! ショーナウンを治して!」
「お、おう!」
ギルドが動き出す。
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早速、石化解呪の儀式が行われることになった。
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石化の解呪は、呪術師が担当する。
冒険者の中にはあまりいない、レアな職業だ。
その呪術師を、ギルドまで呼んでこなければならない。
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「そう言えばよ。ショーナウン・ウインドは五人パーティだったよな」
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「ああ、そう言えばそうだったよね。彼はどうしたの? なんでも器用にこなしてたあの……モンスターをテイムできないテイマーは」
「あ、あいつはー」
女魔法使いが気まずそうに言う。
「暗黒の森で死んだわ」
「そ、そうだ! あいつがいりゃあ、バジリスクにだってすぐ気づけたし、バジリスク対処はあいつがいつも担当してたから……」
盗賊がした言い訳で、冒険者達が驚愕する。
「バジリスク対処を担当した……!?」
「モンスター一匹連れていないテイマーが!? Aランクモンスターを……!?」
「っていうかお前、盗賊なんだからバジリスクに気づけよ」
「うっ」
それを言われると立つ瀬が無い盗賊である。
「あのテイマーくん、どうやってバジリスクを対処してたの? ねえ、対処ってつまりどういうこと? 確かにショーナウン・ウインドは何度か、バジリスクの粉末を納品に来てたわよね」
「ああ。それってつまり……あのテイマー、一人でバジリスクを倒してたのか?」
「し……仕方ないでしょう!! あいつがやっつけてたから、そんな強くないモンスターだと思ってたのよ! それがまさか、あんな致命的な能力を使ってくるなんて!」
ヒーラーが怒鳴る。
冒険者ギルドの面々は唖然とした。
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彼らは本当に、Sランク足り得るだけの実力があるのか……?
疑いの念が湧き上がってくる。
もしや、彼らがこれまで成し遂げてきた輝かしい仕事の数々は、実はあの、モンスターをテイムできないテイマーによるものが大きかったのではないのか。
冒険者ギルドの空気が、みるみる悪くなっていく……。
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