165 / 196
終末の王編
第165話 仕合からの切り札尻移動
しおりを挟む
コンボの達人対策。
これは実に面倒くさいのだ。
まず、コンボの達人はこれまで俺が戦ってきた異世界召喚者や神様と違い、一発芸に頼るタイプではない。
こいつの戦い方はあくまで徒手空拳。
なんか波動の拳とかパワーのウェイブみたいな飛び道具もあるようだが、それでもそこまでの威力ではない。
コンボの達人の真価は、対応力だ。
あらゆる攻撃に対応し、適切かつ連打可能な攻撃を放って相殺する。
敵の攻撃が途絶えたところで、コンボのきっかけとなる攻撃をねじ込んで攻め立てる。
相手がなんであろうと、この必勝パターンを押し付けてくるわけだ。
ある意味、俺と同じ、自分のルールの中に相手を巻き込んで倒すタイプと言えよう。
「さーて、このチュートリアルモードでどう対処するかだが……」
時間が止まったチュートリアルの中で、コンボの達人と向かい合う。
まともにやり合ってもいいが、そんなもん、どれだけ時間が掛かるか分からない。
ルインマスターのように無限の体力があるからというわけではなく、俺とこいつの場合、同じ方向性の能力どうしが噛み合うことで、勝負は千日手になるのだ。
そんな時間はないというか、掛けるのが勿体ない。
ここは、奇襲による決着でお茶を濁そう。
俺はそう決めた。
こうして、何通りかのやり方を試してから戻ってきたぞ。
もちろん、チートモードも発動している。
「仕掛けるぞ」
「来るがいい!」
俺はじりじり間合いを詰めながら、牽制のパンチを放った。
……と見せかけて、ギリギリ相手の攻撃が届かないところで空振りしつつ指パッチンした。
「うおっ!?」
間合いを見切っていたコンボの達人だが、届くか届かないかで指パッチンされるのは想定外だったらしく、反射的に手が出る。
奴の最速の攻撃、弱パンチだ。
当てられてひるめば、そこからコンボに持っていかれる。
だが、意図しない理由で空振った時……そこに大きな隙が生まれるのだ。
俺はそこに潜り込む。
チートモードによってあらわになった、達人の弱点を突く……。
「なるほど! 俺の戦いにこんな弱点が! いや、ナーフされたな!」
達人はそう呟きながら、いきなりバックステップした。
そして何もない空間を弱パンチ連打で叩く。
俺の視界の端に表示が出た。
『チートモードを破られました』
「マジかー」
初手でチートモードの攻撃を見抜いて、それを相殺してくるとは。
いや、マジで最強だなこいつは。
達人の蹴りやパンチを、俺はチュートリアル通りに捌く。
散々でたらめな相手と戦ってきたために、速い攻撃には慣れているのだ。
そもそも、速いだけなら技巧神イサルデが最速だった。
そんなイサルデの半身とは言え、コンボの達人はそれを倒している。
つまり、強さは速度では決まらない。
こいつの怖さは……。
意識の外から、パンチが来た。
これだ。
見えているのに避けられないパンチ。
牽制の攻撃が全て、コンボのスタートになる達人。
どんな弱い攻撃だろうと無視はできない。
だからこそ、相手の意識がそれらに割かれて散漫になったところで、明らかにリズムの違う攻撃が差し込まれる。
これ、ルインマスターにすら通じていたようなので、達人最強のワンパターンというやつだろう。
もちろん、チュートリアルしていながら俺も引っかかりそうになった。
なので、そう言うときはステーンと地面に寝転ぶに限る。
「ほう!」
達人が嬉しそうになった。
この攻撃を避けたのが意外だったのだろう。
「この世界でこいつを避けたのは、オクタゴンだけだぞ!」
「うむ。恐ろしい攻撃だな。食らったらそこからコンボだ」
「だがお前は寝転んだ。そういう姿勢からの型か? 起き上がるか、体勢を少しは高くせねば技は出まい」
俺はニヤリと笑った。
そここそが、達人の意識の穴である!
寝たまま、俺は尻移動を開始した。
繰り出された達人の踏み潰しを、横スライディングしながら回避。
「なにっ!?」
そのまま回転しながら、達人の足を払う。
「ばかな!!」
よろけた達人。
なんとか素早く体勢を立て直す。
身体コントロールは流石である。
だが、完全に建て直される前に、スピンしながら移動していた俺が達人の膝裏にいた。
そこから尻の反動にて高速で起き上がり、達人の膝裏に膝を当てたのである。
「そいっ」
「ウグワーッ! ウグワーッグワーッワーッーッ」
秘技、尻移動膝カックン!!
コンボの達人は、身体バランスを完全に崩されて、地面に転がった。
「尻移動を甘く見たようだな……」
「俺が……地に顔をつけて……!? 俺は……負けたのか……」
転んだら負けとか相撲かな?
だが、達人は俺を見上げ、
「参った。この勝負、俺の負けだ。謎の技を使われても、そんなものは相殺すればいいと思っていた。だが、俺の力の及ばぬなんだかよく分からないものを見せつけられた気分だ」
素直に負けを認めたのである。
どうやら達人ルール的には、コンボの出かかりを全て潰され、その上、初めて意図せず背後まで取られ、膝カックンされたあげく自分が死に体になった状況が敗北に値するらしい。
「俺は慢心していた。お前がその気なら、俺は死んでいただろう……。謎の寝ながら移動からの膝カックン……。恐るべき技だ」
「達人も、俺のチートモードを平然と破っただろ。あれ普通に俺の超必殺技みたいなもんだからな」
「あれは別に怖くはなかった。見切って相殺すればいいだけだからな」
俺が手を差し出すと、達人は手を握って立ち上がった。
ここに、なんか信頼関係っぽいものが生まれたのである。
ちなみにこの光景を、ずーっとカオルンが見ていたりする。
「はー、異次元の戦いだったのだなあ。何が起こってたのかカオルンはさっぱり分からなかったけど、中に入ったらまずいということだけわかったのだ! あと、前々から思ってたけど、マナビのお尻はなんなのだ?」
「今疑問に感じられてもなあ。あくまで、俺がスマホをポチポチやりながら寝そべりつつトイレまで移動するための技だぞ。ベッドから降りる必要もあったし、こたつから座布団を乗り越えて移動する必要もあった。緊急事態でトイレに駆け込む必要もあった。故に、俺は尻移動を鍛え続けたのだ」
その尻移動が、異世界でそれなりに役立つとはなあ。
人生分からないものだ。
ともかく、これでコンボの達人を仲間にしたのである。
ここからターンして、今度はオクタゴンを連れて来なければなるまい。
色々考えている俺の横で、コンボの達人とカオルンが仰向けになり、尻移動をしようとジタバタ動いているのであった。
尻移動は一夜にしてならずだぞ。
これは実に面倒くさいのだ。
まず、コンボの達人はこれまで俺が戦ってきた異世界召喚者や神様と違い、一発芸に頼るタイプではない。
こいつの戦い方はあくまで徒手空拳。
なんか波動の拳とかパワーのウェイブみたいな飛び道具もあるようだが、それでもそこまでの威力ではない。
コンボの達人の真価は、対応力だ。
あらゆる攻撃に対応し、適切かつ連打可能な攻撃を放って相殺する。
敵の攻撃が途絶えたところで、コンボのきっかけとなる攻撃をねじ込んで攻め立てる。
相手がなんであろうと、この必勝パターンを押し付けてくるわけだ。
ある意味、俺と同じ、自分のルールの中に相手を巻き込んで倒すタイプと言えよう。
「さーて、このチュートリアルモードでどう対処するかだが……」
時間が止まったチュートリアルの中で、コンボの達人と向かい合う。
まともにやり合ってもいいが、そんなもん、どれだけ時間が掛かるか分からない。
ルインマスターのように無限の体力があるからというわけではなく、俺とこいつの場合、同じ方向性の能力どうしが噛み合うことで、勝負は千日手になるのだ。
そんな時間はないというか、掛けるのが勿体ない。
ここは、奇襲による決着でお茶を濁そう。
俺はそう決めた。
こうして、何通りかのやり方を試してから戻ってきたぞ。
もちろん、チートモードも発動している。
「仕掛けるぞ」
「来るがいい!」
俺はじりじり間合いを詰めながら、牽制のパンチを放った。
……と見せかけて、ギリギリ相手の攻撃が届かないところで空振りしつつ指パッチンした。
「うおっ!?」
間合いを見切っていたコンボの達人だが、届くか届かないかで指パッチンされるのは想定外だったらしく、反射的に手が出る。
奴の最速の攻撃、弱パンチだ。
当てられてひるめば、そこからコンボに持っていかれる。
だが、意図しない理由で空振った時……そこに大きな隙が生まれるのだ。
俺はそこに潜り込む。
チートモードによってあらわになった、達人の弱点を突く……。
「なるほど! 俺の戦いにこんな弱点が! いや、ナーフされたな!」
達人はそう呟きながら、いきなりバックステップした。
そして何もない空間を弱パンチ連打で叩く。
俺の視界の端に表示が出た。
『チートモードを破られました』
「マジかー」
初手でチートモードの攻撃を見抜いて、それを相殺してくるとは。
いや、マジで最強だなこいつは。
達人の蹴りやパンチを、俺はチュートリアル通りに捌く。
散々でたらめな相手と戦ってきたために、速い攻撃には慣れているのだ。
そもそも、速いだけなら技巧神イサルデが最速だった。
そんなイサルデの半身とは言え、コンボの達人はそれを倒している。
つまり、強さは速度では決まらない。
こいつの怖さは……。
意識の外から、パンチが来た。
これだ。
見えているのに避けられないパンチ。
牽制の攻撃が全て、コンボのスタートになる達人。
どんな弱い攻撃だろうと無視はできない。
だからこそ、相手の意識がそれらに割かれて散漫になったところで、明らかにリズムの違う攻撃が差し込まれる。
これ、ルインマスターにすら通じていたようなので、達人最強のワンパターンというやつだろう。
もちろん、チュートリアルしていながら俺も引っかかりそうになった。
なので、そう言うときはステーンと地面に寝転ぶに限る。
「ほう!」
達人が嬉しそうになった。
この攻撃を避けたのが意外だったのだろう。
「この世界でこいつを避けたのは、オクタゴンだけだぞ!」
「うむ。恐ろしい攻撃だな。食らったらそこからコンボだ」
「だがお前は寝転んだ。そういう姿勢からの型か? 起き上がるか、体勢を少しは高くせねば技は出まい」
俺はニヤリと笑った。
そここそが、達人の意識の穴である!
寝たまま、俺は尻移動を開始した。
繰り出された達人の踏み潰しを、横スライディングしながら回避。
「なにっ!?」
そのまま回転しながら、達人の足を払う。
「ばかな!!」
よろけた達人。
なんとか素早く体勢を立て直す。
身体コントロールは流石である。
だが、完全に建て直される前に、スピンしながら移動していた俺が達人の膝裏にいた。
そこから尻の反動にて高速で起き上がり、達人の膝裏に膝を当てたのである。
「そいっ」
「ウグワーッ! ウグワーッグワーッワーッーッ」
秘技、尻移動膝カックン!!
コンボの達人は、身体バランスを完全に崩されて、地面に転がった。
「尻移動を甘く見たようだな……」
「俺が……地に顔をつけて……!? 俺は……負けたのか……」
転んだら負けとか相撲かな?
だが、達人は俺を見上げ、
「参った。この勝負、俺の負けだ。謎の技を使われても、そんなものは相殺すればいいと思っていた。だが、俺の力の及ばぬなんだかよく分からないものを見せつけられた気分だ」
素直に負けを認めたのである。
どうやら達人ルール的には、コンボの出かかりを全て潰され、その上、初めて意図せず背後まで取られ、膝カックンされたあげく自分が死に体になった状況が敗北に値するらしい。
「俺は慢心していた。お前がその気なら、俺は死んでいただろう……。謎の寝ながら移動からの膝カックン……。恐るべき技だ」
「達人も、俺のチートモードを平然と破っただろ。あれ普通に俺の超必殺技みたいなもんだからな」
「あれは別に怖くはなかった。見切って相殺すればいいだけだからな」
俺が手を差し出すと、達人は手を握って立ち上がった。
ここに、なんか信頼関係っぽいものが生まれたのである。
ちなみにこの光景を、ずーっとカオルンが見ていたりする。
「はー、異次元の戦いだったのだなあ。何が起こってたのかカオルンはさっぱり分からなかったけど、中に入ったらまずいということだけわかったのだ! あと、前々から思ってたけど、マナビのお尻はなんなのだ?」
「今疑問に感じられてもなあ。あくまで、俺がスマホをポチポチやりながら寝そべりつつトイレまで移動するための技だぞ。ベッドから降りる必要もあったし、こたつから座布団を乗り越えて移動する必要もあった。緊急事態でトイレに駆け込む必要もあった。故に、俺は尻移動を鍛え続けたのだ」
その尻移動が、異世界でそれなりに役立つとはなあ。
人生分からないものだ。
ともかく、これでコンボの達人を仲間にしたのである。
ここからターンして、今度はオクタゴンを連れて来なければなるまい。
色々考えている俺の横で、コンボの達人とカオルンが仰向けになり、尻移動をしようとジタバタ動いているのであった。
尻移動は一夜にしてならずだぞ。
0
あなたにおすすめの小説
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
追放された最強賢者は悠々自適に暮らしたい
桐山じゃろ
ファンタジー
魔王討伐を成し遂げた魔法使いのエレルは、勇者たちに裏切られて暗殺されかけるも、さくっと逃げおおせる。魔法レベル1のエレルだが、その魔法と魔力は単独で魔王を倒せるほど強力なものだったのだ。幼い頃には親に売られ、どこへ行っても「貧民出身」「魔法レベル1」と虐げられてきたエレルは、人間という生き物に嫌気が差した。「もう人間と関わるのは面倒だ」。森で一人でひっそり暮らそうとしたエレルだったが、成り行きで狐に絆され姫を助け、更には快適な生活のために行ったことが切っ掛けで、その他色々が勝手に集まってくる。その上、国がエレルのことを探し出そうとしている。果たしてエレルは思い描いた悠々自適な生活を手に入れることができるのか。※小説家になろう、カクヨムでも掲載しています
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
【完結】腹ペコ貴族のスキルは「種」でした
シマセイ
ファンタジー
スキルが全てを決める世界。
下級貴族の少年アレンが授かったのは、植物の種しか生み出せない、役立たずの『種』スキルだった。
『種クズ』と周りから嘲笑されても、超がつくほど呑気で食いしん坊なアレンはどこ吹く風。
今日もスキルで出した木の実をおやつに、マイペースな学院生活を送る。
これは、誰もがクズスキルと笑うその力に、世界の常識を覆すほどの秘密が隠されているとは露ほども知らない、一人の少年が繰り広げる面白おかしい学院ファンタジー!
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる