愛人少年は王に寵愛される

時枝蓮夜

文字の大きさ
5 / 9

庵室にて

しおりを挟む
『んっ、んっ、んっ』

「っぁ…っ」

  使われているのがクリームだからか、いやらしい水音は幸いにしてしていない。だが、その分昨日より丁寧に塗り広げられているように思う。

  指が一本挿し込まれていたのが二本、三本と増やされ弱いしこりをくるくる指の腹で擦られる。

「~~~っっっ」

  指を広げ、くぱりと蕾を開花させられて外気が中へ入る。すると、得も言われぬうずきが体を駆け巡る。

『…ひぅ…ッ』

  ぶるりと背を震わせると、たかぶったペニスもふるっと揺れる。

「コッチも辛そうだな」

『…っんぅっ』

  するっと指が蕾から引き抜かれると、その手は淀みなくペニスへ回された。そして、親指の腹で裏筋をなぞりながら手のひら全体でペニスを包んで激しくしごかれる。

「ぁっ、ぁっ、あ……っ」


  腰はがくがく震え、熱が集まるのにうち震える。声はきっと殺せない。

「~~~っぁあ………ぁっ」

◇◇◆

「アダート、近くにいるのだろう?何か体を包める物を」

「こちらにおります。
  …陛下へいか、さんざん探してやっと手に入れた初恋の少年でしょう?こんな事を続けていたら、心も体も壊れてしまいますよ」

「…、分かっている。分かっているが…」

  言葉は耳に届いているが、意味は理解できない。ただの音として耳に響く。体を何かで頭まですっぽり包まれる。その後は肩と膝を抱かれて浮遊する感覚が続いた。

◇◇◆

「……ん…」

「目覚めたか?」

「……っ!」

  眉を下げ、心配そうに顔を覗き込んでいる陛下へいかの視線と目があった。

東屋あずまやではすまなかった…」

  抱き起こされて陛下へいかの腕に、そっと抱きすくめられた。逃れようと思えばいくらでも逃れられるほど、とてもふんわりと。

「自分でもどう扱えば良いのか分からず、この気持ちを持て余している。それをそのままそなたに向けて、本当にすまなかった」

  驚いた。だって、普段の陛下へいかからは考えられない弱々しいお姿だったから。

「サーリャン、それでも私がそなたを愛おしく思っている事は分かってくれまいか?」

  僕以外の男に欲情した事がないとおっしゃっておられた。そんな方が僕を抱きたい、愛人にと望まれるのだ。思って下さっているのは本当なのかも知れない。

「わかり、ました…。
  ただ、僕は男性のお相手をする事になるとは思わず育ちました。陛下へいかちょうを受ける。それだけでもとても恥ずかしいです。人に知られたくない、です。だから…」

「ああ、もう外では無理強いしないと誓う」

  今まで見て来た陛下へいかと違いすぎて、調子が狂っちゃうな…。
  目の前にいるのは恋愛がとても下手で、どうしたら良いのか分からずおろおろしているただの青年でしかない。

  くす…っ。

「サーリャン?」

「いえ、陛下へいかが普通の恋する青年に見えてしまって…。すみません」

「謝る事はない。まさにその通りなのだからな」

◇◇◆

「ひあっ?!!」

「やはり前立腺を責められるのは弱いようだな」

  陛下へいかは芯をもってうずく乳首を飴玉のように舐め転がして味わっておられる。そうしながら三度目の開花は、もう指三本の挿送まで進んだ。少し手を動かして開花の具合が良くなると、指の腹で前立腺というポイントを責めて下さる。

「ぁっあっあ………っ」

  シーツを掴み、必死にその腰が抜けそうな重く鋭く、体を駆け抜ける刺激に耐える。

  ぬちっ、ぬちっ、…ぬちぬちぬちゅっ。

「だ!!ペニ~~~っぁあーあ!!」

「イって弛緩しかんしている方が慣れるまでは痛みが少ないそうだ。しっかり放って受け入れてほしい」

  ぶびゅびゅびゅっ。ぷびゅっ。

「ぁ、はあ…、はぁ…」

「どうだ?受け入れられそうか?」

  体を起こされ、前と後ろから責めて僕を激しくイかせられた陛下へいかが心配そうに尋ねて来られる。男性を受け入れるのはまだ抵抗はある。それでも男性を受け入れるのは、こんなに気持ち良いと知ってしまった…。

  こくり。

  イってもうろうとする中、素直に頷いて答えるのが精一杯だった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

騎士は魔王に囚われお客様の酒の肴に差し出される

ミクリ21
BL
騎士が酒の肴にいやらしいことをされる話。

【完結】国に売られた僕は変態皇帝に育てられ寵妃になった

cyan
BL
陛下が町娘に手を出して生まれたのが僕。後宮で虐げられて生活していた僕は、とうとう他国に売られることになった。 一途なシオンと、皇帝のお話。 ※どんどん変態度が増すので苦手な方はお気を付けください。

【完結】王弟殿下の欲しいもの

325号室の住人
BL
王弟殿下には、欲しいものがある。 それは…… ☆全3話 完結しました

【完結】僕は、妹の身代わり

325号室の住人
BL
☆全3話  僕の双子の妹は、病弱な第3王子サーシュ殿下の婚約者。 でも、病でいつ儚くなってしまうかわからないサーシュ殿下よりも、未だ婚約者の居ない、健康体のサーシュ殿下の双子の兄である第2王子殿下の方が好きだと言って、今回もお見舞いに行かず、第2王子殿下のファンクラブに入っている。 妹の身代わりとして城内の殿下の部屋へ向かうのも、あと数ヶ月。 けれど、向かった先で殿下は言った。 「…………今日は、君の全てを暴きたい。 まずは…そうだな。君の本当の名前を教えて。 〜中略〜 ねぇ、君は誰?」 僕が本当は男の子だということを、殿下はとっくに気付いていたのだった。

いくら気に入っているとしても、人はモノに恋心を抱かない

もにゃじろう
BL
一度オナホ認定されてしまった俺が、恋人に昇進できる可能性はあるか、その答えはノーだ。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

結婚間近だったのに、殿下の皇太子妃に選ばれたのは僕だった

BL
皇太子妃を輩出する家系に産まれた主人公は半ば政略的な結婚を控えていた。 にも関わらず、皇太子が皇妃に選んだのは皇太子妃争いに参加していない見目のよくない五男の主人公だった、というお話。

特等席は、もういらない

香野ジャスミン
BL
好きな人の横で笑うことができる。 恋心を抱いたまま、隣に入れる特等席。 誰もがその場所を羨んでいた。 時期外れの転校生で事態は変わる。 ※エブリスタ、ムーンライトノベルズでも同時公開してます 僕の居場所も、彼の気持ちも...。 距離を置くことになってしまった主人公に近付いてきたのは...。

処理中です...