愛人少年は王に寵愛される

時枝蓮夜

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最奥の寵愛

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「警備が遠いと文句が出るほど遠くまで人払いしてある。声は殺さずともよい」

「ひああんっ!」

  こりりと前立腺を押し潰すようにしながら擦りあげられ、たまらず高い声がもれる。

  蕾の奥、指が襞肉ひだにくを擦る感覚しか追えない。全ての服と下穿きを脱がされ、あられもない姿で乱れている恥ずかしさももうどこにも残っていない。

「あっ、あぅうっ、ひっあ、あんっ」

  うつ伏せにされ、お尻を高く掲げるようにしていたが今はぺたりとベッドに倒れ伏してしまっている。

「ああ、よく解れたな」

「あ…っ」

「昨日は手加減したが、今夜は奥の初めてももらうぞ」

  奥の初めて…。座学で無理やり教えられたねや教育にあった結腸責めというものの事かな?指が引き抜かれた蕾が、期待に早くとねだるようにひくひくしてしまう。

「どれ、今一度しっかり腰を浮かせよ」

  ぐいっと腰を改めて高く掲げられると、くぱくぱとひくつく蕾に陛下へいかの剛直が当てられる。
  う、そ?!昨日より大きい?!

「ひっああぁああ?!!」

  ゆっくりと優しく、だが痛みと恐怖と微かな擦られる心地よさの混ざった感覚。それから腰が逃げるのだが、陛下へいかは逃さないとばかりに腰をしっかりと捉えて離してはくれない。

  男性に抱かれるのは気持ち悪いけど、体は気持ち良かったと正直に打ち明けて事に及んだのだけど…。早まったかもしれないと後悔が頭を掠める。

  解された蕾を潜り、どんどん奥まで穿つらぬかれる。まだ、奥まで入るの?結腸ってどこ?ああ、もう狂いそうなほどの熱と質量を受け入れているよ?!

「ひう?!」

「…っ、ふッふう。キツいな。結腸を抜けたらさらにキツそうだ」

  コツコツと、何かに陛下へいかの先端が当たっている。そこが結腸?

「首に腕を回していても、背中に腕を回していてもかまわん。爪を立ててもかまわんぞ」

 さらりと乳首を撫で、僕が一息つくと陛下へいかは腰を進めるのを再開なさった。

「…ひ!?ひぁあああん!??」

  そこは解された蕾の時とまるで違う。意識が刈り取られそうになるような、痛みと圧迫感が全身を襲う。

「……っっ」

  ぬっちゅっ。くぽっ。ぐちゅっ。くぽっ。ずちゅちゅっ、ずぼっ、ぐぷん、ずちゅっ。
  ばちゅばちゅばちゅ…っ。

  ゆっくり奥へ侵入した先が、結腸を潜るのを味わうようにゆっくり押し挿れらる。そしてゆっくり手前まで引き抜かれたかと思うと、改めて結腸を潜るのを繰り返すと激しく最奥を犯される。
  僕は陛下へいかの逞しい体にすがりつき、細切れになる喘ぎ声を上げてその激しく猛々しい欲望に飲まれる。

  中でさらに太くなったペニスは、快感を覚え始めた前立腺まで良い具合に擦り始める。

「っひ、っあ、っあ、っふ、ぁっ」

「ん、くっ、ふっ、はっ」

「ぁああ…っ、イ…く…ッ、イくぅ…っ」

「とことん、気持ち、良くなれっ」

「っひあ………ッ」

  ぐっ。陛下へいかの先が当たる辺りの腹を手のひらで押されたかと思うと、精を放ちながら気を失うようにイってしまった。

  僕の陛下へいかの愛人としての生活はある日突然、陛下へいかに組み敷かれて始まった。初めは気持ち悪かった体に寵愛を受ける事は、肌を重ねる毎に気持ち良くてたまらなくなった。
  優しい方でもあったから、もしかしたら初めから陛下へいかを慕っていたのかも知れない。

  明け方前に目覚めると、陛下へいかの腕に抱かれて眠っていた。とても満ち足りた、満足そうなお顔をなさっている。
  仄かな明かりの中、そっと陛下へいかの顔を伺うと何とも言えない幸福感が胸に満ちて来る。

◇◇◆

  「ひゃっ?!」

  身じろぎもせず陛下へいかの寝顔を見つめていたつもりだが、気配でお起こししてしまったようだ。やわやわと臀肉しりにくまれて驚きの声を上げてしまった。

「満足できなんだか?まだ朝まで時間はある。もう一度交わるか?」

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