愛人少年は王に寵愛される

女性なら、三年夫婦の生活がなければ白い結婚として離縁ができる。

僕には三年待っても、白い結婚は訪れない。この国では、王の愛人は男と定められており、白い結婚であっても離婚は認められていないためだ。

初めから要らぬ子供を増やさないために、男を愛人にと定められているのだ。子ができなくて当然なのだから、離婚を論じるられる事もなかった。

そして若い間に抱き潰されたあと、修道院に幽閉されて一生を終える。

僕はもうすぐ王の愛人に召し出され、2年になる。夜のお召もあるが、ただ抱きしめられて眠るだけのお召だ。

そんな生活に変化があったのは、僕に遅い精通があってからだった。
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