愛人少年は王に寵愛される

本当の愛人になる少年

「ぁっ、は・あ…ぁ、はっあ、や…あ…ぁ。
  ペニス、口にふくま…な…でぇっ。ひうっ！？お尻の穴…、も、やぁ…ぁ……っ、ああ？！また、ペニスがドクドクって…！や、やあんっ」

  必死になって拒否をしてみるが、手足をしばられていロクに抵抗などできない。初めてイった余韻に喘いでいるのに、ペニスを緩急をつけて舐めしゃぶられてまた上り詰め始めてしまっている。
  蕾もトントン突かれていたのが、締りがふっと緩んだ時に、くぷりと長い中指が腹側を擦りながら根本まで挿し込まれてしまっていた。

  ペニスを弄ばれ、蕾の中をすられ…。前と後ろから絶えず与えられる快感。狭くなる甘美な波の感覚。その波は徐々に大きくなり、体を駆け巡って唯一の出口へ向かう。

「ぁっああーっあっ。イ…くう………っ」

「ああ、イけ…っ」

  さっきは口の中でイかされたが、今度は手で扱しごき上げられてイかされた。
  出口を求めた昂たかぶりの象徴は、勢いよくペニスを駆け上る。そして、びゅびゅっと勢いよく迸ほとばしってあたりに散った。

  肩で息をしながら、呆けたようになってしまう。 
  だが、まだ蕾には動きこそしていないが指が挿し込まれたままになっている。

「あ…あん……。っは、っは、っは…」

「蕩けたそなたは、女のように艶なまめかしいな」

  ズルリと中指が引抜かれ、手足の拘束を解かれる。くったりしていて、もう抗あらがう気力も残っていない。陛下へいかはこの間に、お召し物を脱ぎ捨てておられる。
  ビンから手にぬらぬらした何かをたらし、手に塗り広げる。そして僕の片脚をお尻が浮くまで、背中を丸めるようにして押し倒す。

  ぷっ。

「んふ…、あ…ぁっ」

  たぶんオイルだったのだろう。蕾はぬらぬらした中指を、難なく受け入れた。それどころか、甘い声が漏れる始末。

「もう指が一本には馴染んだな。増やすぞ」

「あ…ん……っ」

  一度指が引き抜かれると、改めて二本の指が蕾をこじ開けて奥へ進んだ。ゆっくり、中を傷付けないように、ゆっくりと…。そして少し戻り、さっきより奥まで進んでゆく。

「だし…て。おねが、ひうっ！？そ…、押さな…っ～～～っぁ…ああンっ」

「コレがイイのだな。ほら、良く体でココを擦られるのは気持ちイイと覚えるが良い」

  あ、あ…。僕は、どうしたの…？！こんな、こんな無理やり組み敷かれて…。蕾を暴かれて、こんな心地好いと思うなんて…っ。

「ひうん？！あ…あ…っ」

  指が三本に増やされ、さらに蕾をこじ開けられてしまった。それでも微かに心地好い波を、もう蕾の奥は拾い始めてしまっている。

  イかないように、でもじっくり蕾を解されてゆく僕の体…。もっと圧迫感がほしい。もっと奥まで擦られて、もっと奥で気持ち良くなりたい。

  いつしか頭の中は、そんな欲望に支配されてゆく…。

「…ンああ？！や、もっと…っ、ひああ？！」

  挿し込まれている指にオイルがたらされ、それを伝って蕾の中へオイルが流し込まれる。少し冷たいオイルにビクリと肩が跳はねてしまう。

  足も一度降ろされ、これで終わりかと思っていた。顔を少し起こすと、陛下へいかがご自分のペニスにオイルを塗り込んでいらっしゃるところだった。

「ひ…っ」

  そのペニスを目にしたとたん、喉の奥で小さな悲鳴が漏れた。あ、あんなに大きなペニスを蕾に受け入れるの？！

  恐怖に体が固まり、逃げようとさえできなかった。

「ペニスを挿れるぞ」

「む、無理です…っ、そんな大きな物が入るように、男の体は…っ」

  そんな抵抗の言葉を口にしている間に、肩に両足を担がれてしまっている。そして、蕾にピタリと先走りとオイルに濡れた大きなペニスの先が宛てがわれる。

「サーリャン、愛している。私の物になれ」

  ぶつっ、ぬちちちちち…ちち…。

「ひあああああ…っ、ひっぐ…ぅ」

  体を支える為にベッドに付いていた手にシーツを掴み、蕾をこじ開け開花させられる痛みを耐える。

  痛い、痛い、痛い…っ。

  蕾を形作る襞ひだが引き伸ばされるのが痛い…っ。中をゴリゴリ擦りながら、奥へ進む程に押し開かれるのが痛い…っ。腰をゆすられて、さらに奥まで受け入れさせられるのが痛い…っ。

「か…は…………っ」

  大きな物で中を擦られたいと思ったはずなのに。いざそこへ大きな陛下へいかのペニスを与えられると、あまりの押し開かれように痛みしか感じない。痛みを耐えるため、いつしか息を詰めていたらしい。侵入する動きが止まると、やっと息ができた。

  陛下へいかの大きな手が労るように、内ももを撫でている。それがとても心地好い。痛みと心地よさに、いつしか涙が溢れていた。

「泣くな、サーリャン。しっかりと私の寵を、そなたの最奥に受けよ」