imitation

優未

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事の顛末を知りました

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「今から両親を呼んでこようか。ピンクのふわふわのドレスに、大きなリボンで髪を結んだ子に結婚を申し込むんだって騒いで随分と困らせたからね」

 それは確かにあのパーティーでの私の恰好と同じだ。そんな子供っぽい恰好をした令嬢は私以外にいたとは思えない。時間をいただくのは申し訳ない。

「あの場でそのような恰好をした子は他にいなかったと思います」

「絵本から飛び出してきたみたいに可愛くて見惚れていたんだ。そうしたらマクレーンの婚約者にリリー嬢が選ばれて…君は泣いていただろう。僕も胸が苦しくなって、君が好きだと自覚した。初恋と同時に失恋したようなものだけどね。両親を連れて戻ってきた頃には、君の姿は消えていたし」

「それでずっと私を探して?」

「僕が初恋の女の子を探してると聞いて、偽物のお姫様が大量に現れてね。無下にするわけにもいかないし、本物がいる可能性も捨てきれなくて。色んな子とデートしていたのは事実だよ。おかげで君を見つけられたし結果的にはよかったけど」

「一体どこで」

「いつものカフェだよ。同じ舞台を見ていたんだ。メラルダ嬢と涙を浮かべながら話している君を見かけて、あの時の女の子だって気が付いた」

 何故恥ずかしい場面ばかり目撃されているのか。

「君の参加しそうな集まりにはできるだけ顔を出したけど、仲の良い子との交流を優先していたようだし、君に声を掛けた男たちは相手にされていないようだったから。どうやって距離を縮めようか考えていた時に噂を聞いて、あとは君も知っている通りだよ」

「最初に伝えてくださればよかったのに」

 そうしたらこんなにごちゃごちゃ考えずにいられたのに。まるで―――

「運命みたいって思えた?」

 言い当てられて顔に熱が集中する。思わず両手で顔を隠す。

「…あぁ…君はそういう人だよね。僕に興味がないと知って、伝えたら気味悪がられないか怖気づいた僕の落ち度だ」

 アスター様はすっかり項垂れてしまった。

「ふふ。いつもの王子様らしさがどこかへ行ってしまっていますよ」

「ミクリィは僕を王子様にしてくれる?」

「えっ?」

「ずっと君のことが好きだよ。僕と結婚してください」
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